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サマリー6 伝音性難聴
ベリダ魔法道具店
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「ここは第二王妃たる母の実家なのです。言の音の呪いがうつると嫌がった他の王族から追い出され、ここに避難したのです」
「弟思いなのですね、レインド殿下は姫様のようなお姉ちゃんを持って幸せものです」
「そういってもらえると、なんだか救われた気持ちになります」
なんという反則的な微笑だろう、と光平はたまらない気持ちになる。
フィーネさんもかわいいが、レシュティア姫のクールビューティーな美貌と大きい胸とドレスから覗く胸の谷間に視線がいかないようにするのが大変だ。
「光平殿は稀人だと聞きました。いったいどのような世界からいらしたのですか?」
「えっと、そうですね。空を飛ぶ乗り物や大地を走る鉄で出来た箱とか、遠くにいても話せる道具があるような世界です」
「それはなんという魔法なのでしょう!?」
「実は魔法ではないのです、ここは魔法という文明が、僕のいた世界では科学という文明が栄えたのです」
「いずれ朝までその話を聞いてみたいものです」
好奇心旺盛なのだろう、本気で聞いてみたいという意思がありありと伝わってくる。
しばらく音無ハウスのことなどを話していると、フィーネが戻って来たがその表情が陰っている。
「姫様、光平先生。私は何度か子供たちの解呪に立ち会いました。その際に言の音の呪いが発する特有の魔力放射の特徴を掴んだのではないかと思っていましたが、今回レインド様からそれらに近い魔力が感じられたのです」
「まことか!? やはりレインドは言の音の呪いを! いったい誰があのようなかわいい弟にひどいことを」
「先生がおっしゃったとおり、外耳道で強く感じられました。あと気付いたことがあるのですが……」
言い難そうにしているフィーネを見てレティシアははっきりと断言する。
「申してみよ。どんなシガラミや王家に関する醜聞であってもかまわぬ」
「で、では恐れながら…… 実は多くの治癒術師や魔導学院教授たちが施した治癒・治療呪文が過剰に作用してしまっているようです」
「あ、なるほどそういうことか」
「え? わ、分かったのか!?」
「えっと描くものありますか、説明しますね」
光平の推測は何とも奇天烈な症状と言えた。
「まずレインド殿下の状態に名前を付けるのだとしたら、伝音性難聴に伴う魔法詠唱障害、並びにコミュニケーション障害と言えるでしょう」
「で、でんおん? なんちょう?」
「はい、耳の穴が呪いの影響で塞がってしまったため、音や声がかなり聞こえにくくなってしまっている状態。そして自分の言葉が聴こえないので話しにくい、話したくなくなってしまった……という状態であると思われます」
「が、合点がいった。多くの高名な魔導師や治癒術師たちは最高の治癒呪文をしたからと得意げに帰っていったが、一向に良くならなかったのはそういう理由であったのだな」
「まだ細かく調べる必要はありますが、少なくとも現段階ではこの推測が最も妥当だと思われます」
ヴァキュラも目から鱗といった様子で説明に聞き入っており、なによりフィーネはその光平の姿をうっとりと聞き入っている。
「して光平よ、治るか?」
空気が震えたかと思うほどの圧力を感じた。
これが王女たる気迫と気品かと。
「わかりません」
「わ、分からぬのか? そなたほどの腕をもってしても?」
「他の方がどう言ったか分かりませんが、初めて対応するケースです。絶対はありませんが解呪に至る方法をこれからフィーネさんと一緒に見つけ出したいと思います」
「名ばかりで偉そうな教授たちとは目の輝きと澄み具合が違うな。何よりレインドを心配してくれるそなたたちの心根の優しさに、姉として礼を申します。命に代えて治せなどとは言わぬ、せめてあの子の友達になってやっておくれ光平、フィーネ。レインドが笑ったのを見たのは久方ぶりなのよ」
ほろりと零した涙のしずくが弾ける様まで美しい。決して権威で怯ませようとせず、事実を受け入れようとする心が強い人だった。
静かにお辞儀をすると、フィーネと共に帰路につく。
馬車までヴァキュラさんが見送りに来てくれたが、最初の時とは警戒感がまるで違った。
「光平様、どうかレインド様と姫様のためにお力をお貸しください」
「当然です。とりあえず明後日の午前にまた伺いますね」
「あ、かしこまりました!」
◇
~ ベリダ魔法道具店 ~
光平とフィーネが定期的に訪れているのは、市場にほど近い裏路地にあるファンシーな装飾が施されたドアが目立つ魔法道具の専門店であった。
今日も思うところがありレインド王子との面会後に訪れていた。
周囲には奇抜で個性豊かな専門店街が並ぶ緩やかな坂道の途中でその異彩を放っている、ベリダ魔法道具店。
「ダイアゴン横丁といい勝負だな」
活気とこだわりと店主たちの気骨が感じられるこの裏路地を訪れるのは、光平にとっても楽しみの一つだった。
フィーネの古くからの知り合いで、呪い罹患時には魔法無しで使える呪道具というものを用意してくれていたのもこの店であった。
「あらぁ光平ちゃん、フィーネちゃんいらっしゃーい!」
「ベリダちゃんこんにちは」
「あ、ベリダさんこんにちは」
「もう光平ったら、ベリダちゃんって呼んでって言ってるじゃない」
「あっはい。その例のモノの進捗が気になりまして」
ふふんと微笑むタンクトップに、見事な筋肉美を誇る2m近いその巨躯をくねらせてベリダは頷く。
口ひげを震わせながら、棚から取り出したのはまだ試作段階の小箱やクリスタルなどのパーツ類。
「光平ちゃんが言ってる毎回同じ大きさの同じ高さの音が出る仕組みの呪道具っていうのがね、実はとても難しいの。音を出すとなると楽器だと思って、音を吸収して放出するクリスタルケーブバットの魔石を使ってみたんだけど、こんなのが出来ちゃったわ」
クッキー缶ほどの大きさの箱を取り出すと、中には奇妙な石や魔石、魔物素材が納められており精霊クジラのヒゲで作ったワイヤーで接続されている。
「フィーネちゃん何かしゃべってみて、はい」
「!? 今日のカレーが楽しみだなぁ」
「今日のカレーが楽しみだなぁ」
数秒遅れての再生はクリアであった。
「え、私の声ってこんな感じなんですか? えっと何か恥ずかしいです」
「自分の声って自分自身が聞いてる声とは違って聞こえるらしいですよ。僕も自分の声を最初に聴いた時はかなり恥ずかしかったです」
「そんな、先生の声はとっても優しくて心に染み込む感じですっごく癒されます」
「はいはい、のろけはそのくらいにしてどうなの、光平ちゃんがリクエストしたチョウリョクケンサってものには使えないんじゃない?」
「目的は異なりますが、この現象はかなり実用的であったりします。再生するスピードをもっと早くしてもらってからボタン一つで使えるようにしてもらえませんか?」
「お安い御用よ、一週間後にまた取りに来てちょうだい。同じ音を出す装置は知り合いの職人にも相談しておくわね」
「助かります! 呪い罹患時のフィーネさんや魔力のない僕みたいな人は、呪印石っていう魔力電池のようなもので動く呪道具にとても助けられているんです。それと、こういう感じの道具を作ってもらいたいのですが」
光平のメモを見たベリダは、加工まで1時間ほどかけて注文の品を仕上げてくれる。
細かな調整用の加工道具を買い、光平はこれの用途を説明しながら帰路につく。
「弟思いなのですね、レインド殿下は姫様のようなお姉ちゃんを持って幸せものです」
「そういってもらえると、なんだか救われた気持ちになります」
なんという反則的な微笑だろう、と光平はたまらない気持ちになる。
フィーネさんもかわいいが、レシュティア姫のクールビューティーな美貌と大きい胸とドレスから覗く胸の谷間に視線がいかないようにするのが大変だ。
「光平殿は稀人だと聞きました。いったいどのような世界からいらしたのですか?」
「えっと、そうですね。空を飛ぶ乗り物や大地を走る鉄で出来た箱とか、遠くにいても話せる道具があるような世界です」
「それはなんという魔法なのでしょう!?」
「実は魔法ではないのです、ここは魔法という文明が、僕のいた世界では科学という文明が栄えたのです」
「いずれ朝までその話を聞いてみたいものです」
好奇心旺盛なのだろう、本気で聞いてみたいという意思がありありと伝わってくる。
しばらく音無ハウスのことなどを話していると、フィーネが戻って来たがその表情が陰っている。
「姫様、光平先生。私は何度か子供たちの解呪に立ち会いました。その際に言の音の呪いが発する特有の魔力放射の特徴を掴んだのではないかと思っていましたが、今回レインド様からそれらに近い魔力が感じられたのです」
「まことか!? やはりレインドは言の音の呪いを! いったい誰があのようなかわいい弟にひどいことを」
「先生がおっしゃったとおり、外耳道で強く感じられました。あと気付いたことがあるのですが……」
言い難そうにしているフィーネを見てレティシアははっきりと断言する。
「申してみよ。どんなシガラミや王家に関する醜聞であってもかまわぬ」
「で、では恐れながら…… 実は多くの治癒術師や魔導学院教授たちが施した治癒・治療呪文が過剰に作用してしまっているようです」
「あ、なるほどそういうことか」
「え? わ、分かったのか!?」
「えっと描くものありますか、説明しますね」
光平の推測は何とも奇天烈な症状と言えた。
「まずレインド殿下の状態に名前を付けるのだとしたら、伝音性難聴に伴う魔法詠唱障害、並びにコミュニケーション障害と言えるでしょう」
「で、でんおん? なんちょう?」
「はい、耳の穴が呪いの影響で塞がってしまったため、音や声がかなり聞こえにくくなってしまっている状態。そして自分の言葉が聴こえないので話しにくい、話したくなくなってしまった……という状態であると思われます」
「が、合点がいった。多くの高名な魔導師や治癒術師たちは最高の治癒呪文をしたからと得意げに帰っていったが、一向に良くならなかったのはそういう理由であったのだな」
「まだ細かく調べる必要はありますが、少なくとも現段階ではこの推測が最も妥当だと思われます」
ヴァキュラも目から鱗といった様子で説明に聞き入っており、なによりフィーネはその光平の姿をうっとりと聞き入っている。
「して光平よ、治るか?」
空気が震えたかと思うほどの圧力を感じた。
これが王女たる気迫と気品かと。
「わかりません」
「わ、分からぬのか? そなたほどの腕をもってしても?」
「他の方がどう言ったか分かりませんが、初めて対応するケースです。絶対はありませんが解呪に至る方法をこれからフィーネさんと一緒に見つけ出したいと思います」
「名ばかりで偉そうな教授たちとは目の輝きと澄み具合が違うな。何よりレインドを心配してくれるそなたたちの心根の優しさに、姉として礼を申します。命に代えて治せなどとは言わぬ、せめてあの子の友達になってやっておくれ光平、フィーネ。レインドが笑ったのを見たのは久方ぶりなのよ」
ほろりと零した涙のしずくが弾ける様まで美しい。決して権威で怯ませようとせず、事実を受け入れようとする心が強い人だった。
静かにお辞儀をすると、フィーネと共に帰路につく。
馬車までヴァキュラさんが見送りに来てくれたが、最初の時とは警戒感がまるで違った。
「光平様、どうかレインド様と姫様のためにお力をお貸しください」
「当然です。とりあえず明後日の午前にまた伺いますね」
「あ、かしこまりました!」
◇
~ ベリダ魔法道具店 ~
光平とフィーネが定期的に訪れているのは、市場にほど近い裏路地にあるファンシーな装飾が施されたドアが目立つ魔法道具の専門店であった。
今日も思うところがありレインド王子との面会後に訪れていた。
周囲には奇抜で個性豊かな専門店街が並ぶ緩やかな坂道の途中でその異彩を放っている、ベリダ魔法道具店。
「ダイアゴン横丁といい勝負だな」
活気とこだわりと店主たちの気骨が感じられるこの裏路地を訪れるのは、光平にとっても楽しみの一つだった。
フィーネの古くからの知り合いで、呪い罹患時には魔法無しで使える呪道具というものを用意してくれていたのもこの店であった。
「あらぁ光平ちゃん、フィーネちゃんいらっしゃーい!」
「ベリダちゃんこんにちは」
「あ、ベリダさんこんにちは」
「もう光平ったら、ベリダちゃんって呼んでって言ってるじゃない」
「あっはい。その例のモノの進捗が気になりまして」
ふふんと微笑むタンクトップに、見事な筋肉美を誇る2m近いその巨躯をくねらせてベリダは頷く。
口ひげを震わせながら、棚から取り出したのはまだ試作段階の小箱やクリスタルなどのパーツ類。
「光平ちゃんが言ってる毎回同じ大きさの同じ高さの音が出る仕組みの呪道具っていうのがね、実はとても難しいの。音を出すとなると楽器だと思って、音を吸収して放出するクリスタルケーブバットの魔石を使ってみたんだけど、こんなのが出来ちゃったわ」
クッキー缶ほどの大きさの箱を取り出すと、中には奇妙な石や魔石、魔物素材が納められており精霊クジラのヒゲで作ったワイヤーで接続されている。
「フィーネちゃん何かしゃべってみて、はい」
「!? 今日のカレーが楽しみだなぁ」
「今日のカレーが楽しみだなぁ」
数秒遅れての再生はクリアであった。
「え、私の声ってこんな感じなんですか? えっと何か恥ずかしいです」
「自分の声って自分自身が聞いてる声とは違って聞こえるらしいですよ。僕も自分の声を最初に聴いた時はかなり恥ずかしかったです」
「そんな、先生の声はとっても優しくて心に染み込む感じですっごく癒されます」
「はいはい、のろけはそのくらいにしてどうなの、光平ちゃんがリクエストしたチョウリョクケンサってものには使えないんじゃない?」
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「助かります! 呪い罹患時のフィーネさんや魔力のない僕みたいな人は、呪印石っていう魔力電池のようなもので動く呪道具にとても助けられているんです。それと、こういう感じの道具を作ってもらいたいのですが」
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