46 / 101
四章 背徳のクルセイダー
Mas † Kaleido Knight
宮廷の催事は、主に国王の侍従や小姓、王妃の侍女や召使いたちのお見合いの場も兼ねている。
貴族のよい家柄の子息子女たちが、ことさらにめかしこんで自分自身を売る場でもあるのだ。
ここで、若い男女は囁き合い、伝言や手紙を交わし、そして誘惑の戯曲がはじまる。
ロイドは敢えて晩餐には参加せず、その後の王のオペラハウスの大広間で踊りがはじまるのを静かに待っていた。
今夜は、真紅のローブコートではなく黒のローブコートを着ていた。もちろん仮面を着けて。
紅は目立つ。戦場で目立つのは至高の喜びだが、宮廷で目立ちたくはなかった。
なるべく貴族の令嬢たちの目に止まるのを避けた。
仮面で鼻から上を隠し、ローブコートの襟を立てて鼻から下を隠しても、生まれ持つ独特のオーラは隠しきれず、何人かの美しく飾り立てた若い女をやり過ごさなければならなかった。
「先約がありますので、これで」
しつこく踊りに誘われたロイドは、見知らぬ若い女をなんとか振り切ると、大広間をぐるっと囲む回廊へ続く階段を足早に上がった。
階段を上がった先にアッシュがいた。
「今のはフォーサイス公爵のご令嬢だ。フォーサイス家はこの国の北部諸州を受け継ぐ名家だ。彼女のお父さんは国王の次にお金持ちで、彼女は王妃の一番のお気に入りの侍女でもある。彼女に踊りに誘われるなんてこの上ない名誉なのに、即座に断ったものだから、厄介なことに彼女を狙う侍従たちがロイを意識しだした」
回廊の豪奢な欄干に寄りかかるようにしてフロアを見下ろすアッシュは、ロイドを見ることなしに言った。
「おまえ……。どこでそんなネタ仕入れてきたの」
「ここは子供じみた噂話で持ちきりだ。大広間をぐるっと一周したら、誰でも宮廷貴族のゴシップに詳しくなる」
「あっそう」
ロイドは鼻を鳴らした。
まだ子供といってもおかしくない年齢のアッシュが、宮廷の大人たちの振る舞いに当然の批判をしていることを滑稽に思った。
「誰か探しているのか?」
ロイドが、身を乗り出して大広間を眺め回すアッシュに声をかけた丁度その時、シェリスがユーゴに手を取られながら階段を上がってきた。
今夜のシェリスは、ブラウスとスカートの地味でシンプルな装いではなかった。
肩を露出させた軽やかなエンパイアドレスを身にまとい、頭には羽根飾りのついた仮面付きのおしゃれなファシネーターを着用していた。
「シェリス!」
アッシュはシェリスに走り寄ると、ユーゴから奪うようにして彼女の手を取った。
「こんばんは、アッシュ。遅れてごめんなさい。迷子になっちゃって……。あら、それが国家制式装備のコートなのね? とても似合ってるわ」
シェリスはアッシュが着ているマスタード色のインパネスコートを見て、いささかはしゃいだ。
シェリーやシャンパンを持ってフロアを廻る給仕人から一杯もらったのだろう。シェリスの頬はやや朱に染まり、大きな茶色の瞳が潤んでいた。
「そうだよ。君も羽織ってみるといい」
彼女の危うい雰囲気を察したアッシュは急いでコートを脱ぐと、シェリスの肩を自身のコートで覆った。
コートが露になった肩と、美しく波打つウェーブのかかった長い髪を隠し、これが本来の目的なのだが、舐め回すような男どもの視線を遮った。
「おまえは立派なボディガードになれるよ」
そんな様子を背後で見ていたロイドは意味深な含み笑いを漏らすと、ユーゴに向き直り「ティアは?」と聞いた。
光沢のあるシルバーのファントムマスクで顔の片側を隠しているユーゴは、冷たく澄んだ純度の高いサファイアの瞳でロイドを睨んだ。
「おまえが彼女を連れていない同じ理由で、わたしも彼女を連れていない。それだけだ」
わかりきったことを聞くな、と言わんばかりの口調で切り捨てた。
「なんだよ。せっかくシルクシャンタンの生地を贈ったのに」ロイドはぶつぶつと文句を言った。
「ロイド、あの紅い珠をどこで手に入れた?」
ユーゴは給仕人からシェリーのグラスを取ると口をつけた。
「拾ったんだ。ユーゴ、おまえのあの光る地球儀のような珠は?」
ロイドもそれに倣うようにグラスを取った。
「出入りの行商人から買ったものだ」
「同じものかな」
「わからない。ただ、どちらもこの世界に存在しない鉱物からできているのは確かだ」
アッシュが給仕人の持つ盆からグラスを取るのをロイドが片手を挙げて制し、彼の額を軽く小突いた。
アッシュはしぶしぶシェリスに向き直った。
大広間に踊りと音楽が始まった。
楽士たちが奏でる音楽は、取り乱した女の悲鳴のように耳障りだが、集団催眠のように熱を持った人々に歓迎された。
華やかな衣装をまとう男女が一組になり踊るさまは、高い回廊の欄干から見下ろす者の目に、夜空に弾ける花火のように映った。
「よくもまぁ、ぶつからずに踊れるもんだ。さすが貴人どもだな。粗野で不躾な雇われ軍人の俺たちとは違うね」
ロイドの嘲るような言いぐさに、ユーゴは“おまえと一緒にするな”と口から出かけた言葉を喉の奥へ引っ込めた。
いつもどこからか降ってわくロイドの謎の優位意識には、反応しないことにしていた。
この国で唯一、ドラゴンを配下に持ち、軍神オーディンの神通力をその血に受けた者独特のなせる技なのか……。ユーゴは考えるのを止めた。
大広間の扉が大きく開いた。
けたたましい音楽に合わせて踊る男女の間を、颯爽と横切る白い騎士が現れた。
「聖十字騎士……!」
欄干からその騎士を見たユーゴは目をみはり、息を呑んだ。
その言葉にロイドとアッシュが反応した。
背に八端十字架を負ったシェルクロスは、白い袖無しのぴったりとしたサーコートの下に、白い長衣を着ていた。
革のサッシュベルトでブラウジングした長衣の胸元には赤い末広十字の紋章が施され、絹で織った腕章にも同じように赤い十字の紋章が施されていた。
白いサーコートは聖十字騎士の穢れなき純潔を意味し、血のように赤い胸の十字は、彼らと神との特別な関係を、腕章にある十字は、修道騎士として戦い流される血、彼らの犠牲的精神を意味した。
赤と白の極端で鮮烈な色のコントラストが、彼の赤毛の短髪と相まって、見る者の目に強烈に印象付けた。
「うそ……。あれが僕の上官? いつもと全然違うじゃないか! めちゃくちゃカッコいい!」
アッシュは、フロアを横切るシェルクロスを欄干から身を乗り出すようにして凝視した。
「そうだ。あれが彼の……彼ら聖十字騎士の本来の姿だ」
ユーゴもまた、シェルクロスを見つめた。
「いや、あれは……かなりヤバイぞ」
言葉が持つ切迫した意味とは裏腹に、ロイドは事の展開に好奇心で突き動かされたような笑い声を立てた。
「そうだな……」
ロイドの言葉にユーゴはうなずいた。しかし、ロイドの考えとはまったく別の意味で同意したのだった。
「どういう意味?」
アッシュの問いかけにロイドは、「見てりゃわかる」と短く答えた。
勇壮のなかの華々しさ、剛直のなかの凛々しさを持った白い騎士シェルクロスの存在は、その登場とともに方々の注目を浴びた。
彼の素性を囁き合う声が織りをなすように、音楽と踊りの熱へ溶け込む。
彼は、はっきりとした意思と目的を持って、この熱気のなかに歩を進めていた。
††
マイヤは、シェルクロスが同じ空間に居るとは夢にも思っていなかった。
たまたま隣にいた王に仕える小姓(どこかの領主の息子)に話しかけられ、少し相手をしていたところへ、突然、傍らに現れた白い騎士に手を取られた。
シェルクロスの白い騎士の姿は、マイヤの目にはさして珍しいものでもなかったが、突然の登場には驚き、狼狽えた。
「カーマイン?」
名前を呼ぶのがやっとだった。
彼女の見開かれた淡褐色の瞳が、彼の琥珀色の瞳を一心に見つめた。
誰かの仮装ではなく、本物のカーマイン・シェルクロスであることを確かめるように。
話の邪魔をされ、さらに話し相手が邪魔者に気を取られていることを面白く思わない小姓はまくしたてた。
「彼女は、今僕と話をしているんだが!」
「いや、彼女は今、俺と踊りたがっている」
シェルクロスはマイヤの手を引き寄せた。
マイヤは自然な動作でシェルクロスに身を寄せた。
小姓は、二人の間の特別な雰囲気に止む無くも自身の敗北を認めると、ふん! と鼻を鳴らして歩き去った。
シェルクロスはマイヤの腰に腕を回すと、踊りの輪の中へ誘った。
貴族のよい家柄の子息子女たちが、ことさらにめかしこんで自分自身を売る場でもあるのだ。
ここで、若い男女は囁き合い、伝言や手紙を交わし、そして誘惑の戯曲がはじまる。
ロイドは敢えて晩餐には参加せず、その後の王のオペラハウスの大広間で踊りがはじまるのを静かに待っていた。
今夜は、真紅のローブコートではなく黒のローブコートを着ていた。もちろん仮面を着けて。
紅は目立つ。戦場で目立つのは至高の喜びだが、宮廷で目立ちたくはなかった。
なるべく貴族の令嬢たちの目に止まるのを避けた。
仮面で鼻から上を隠し、ローブコートの襟を立てて鼻から下を隠しても、生まれ持つ独特のオーラは隠しきれず、何人かの美しく飾り立てた若い女をやり過ごさなければならなかった。
「先約がありますので、これで」
しつこく踊りに誘われたロイドは、見知らぬ若い女をなんとか振り切ると、大広間をぐるっと囲む回廊へ続く階段を足早に上がった。
階段を上がった先にアッシュがいた。
「今のはフォーサイス公爵のご令嬢だ。フォーサイス家はこの国の北部諸州を受け継ぐ名家だ。彼女のお父さんは国王の次にお金持ちで、彼女は王妃の一番のお気に入りの侍女でもある。彼女に踊りに誘われるなんてこの上ない名誉なのに、即座に断ったものだから、厄介なことに彼女を狙う侍従たちがロイを意識しだした」
回廊の豪奢な欄干に寄りかかるようにしてフロアを見下ろすアッシュは、ロイドを見ることなしに言った。
「おまえ……。どこでそんなネタ仕入れてきたの」
「ここは子供じみた噂話で持ちきりだ。大広間をぐるっと一周したら、誰でも宮廷貴族のゴシップに詳しくなる」
「あっそう」
ロイドは鼻を鳴らした。
まだ子供といってもおかしくない年齢のアッシュが、宮廷の大人たちの振る舞いに当然の批判をしていることを滑稽に思った。
「誰か探しているのか?」
ロイドが、身を乗り出して大広間を眺め回すアッシュに声をかけた丁度その時、シェリスがユーゴに手を取られながら階段を上がってきた。
今夜のシェリスは、ブラウスとスカートの地味でシンプルな装いではなかった。
肩を露出させた軽やかなエンパイアドレスを身にまとい、頭には羽根飾りのついた仮面付きのおしゃれなファシネーターを着用していた。
「シェリス!」
アッシュはシェリスに走り寄ると、ユーゴから奪うようにして彼女の手を取った。
「こんばんは、アッシュ。遅れてごめんなさい。迷子になっちゃって……。あら、それが国家制式装備のコートなのね? とても似合ってるわ」
シェリスはアッシュが着ているマスタード色のインパネスコートを見て、いささかはしゃいだ。
シェリーやシャンパンを持ってフロアを廻る給仕人から一杯もらったのだろう。シェリスの頬はやや朱に染まり、大きな茶色の瞳が潤んでいた。
「そうだよ。君も羽織ってみるといい」
彼女の危うい雰囲気を察したアッシュは急いでコートを脱ぐと、シェリスの肩を自身のコートで覆った。
コートが露になった肩と、美しく波打つウェーブのかかった長い髪を隠し、これが本来の目的なのだが、舐め回すような男どもの視線を遮った。
「おまえは立派なボディガードになれるよ」
そんな様子を背後で見ていたロイドは意味深な含み笑いを漏らすと、ユーゴに向き直り「ティアは?」と聞いた。
光沢のあるシルバーのファントムマスクで顔の片側を隠しているユーゴは、冷たく澄んだ純度の高いサファイアの瞳でロイドを睨んだ。
「おまえが彼女を連れていない同じ理由で、わたしも彼女を連れていない。それだけだ」
わかりきったことを聞くな、と言わんばかりの口調で切り捨てた。
「なんだよ。せっかくシルクシャンタンの生地を贈ったのに」ロイドはぶつぶつと文句を言った。
「ロイド、あの紅い珠をどこで手に入れた?」
ユーゴは給仕人からシェリーのグラスを取ると口をつけた。
「拾ったんだ。ユーゴ、おまえのあの光る地球儀のような珠は?」
ロイドもそれに倣うようにグラスを取った。
「出入りの行商人から買ったものだ」
「同じものかな」
「わからない。ただ、どちらもこの世界に存在しない鉱物からできているのは確かだ」
アッシュが給仕人の持つ盆からグラスを取るのをロイドが片手を挙げて制し、彼の額を軽く小突いた。
アッシュはしぶしぶシェリスに向き直った。
大広間に踊りと音楽が始まった。
楽士たちが奏でる音楽は、取り乱した女の悲鳴のように耳障りだが、集団催眠のように熱を持った人々に歓迎された。
華やかな衣装をまとう男女が一組になり踊るさまは、高い回廊の欄干から見下ろす者の目に、夜空に弾ける花火のように映った。
「よくもまぁ、ぶつからずに踊れるもんだ。さすが貴人どもだな。粗野で不躾な雇われ軍人の俺たちとは違うね」
ロイドの嘲るような言いぐさに、ユーゴは“おまえと一緒にするな”と口から出かけた言葉を喉の奥へ引っ込めた。
いつもどこからか降ってわくロイドの謎の優位意識には、反応しないことにしていた。
この国で唯一、ドラゴンを配下に持ち、軍神オーディンの神通力をその血に受けた者独特のなせる技なのか……。ユーゴは考えるのを止めた。
大広間の扉が大きく開いた。
けたたましい音楽に合わせて踊る男女の間を、颯爽と横切る白い騎士が現れた。
「聖十字騎士……!」
欄干からその騎士を見たユーゴは目をみはり、息を呑んだ。
その言葉にロイドとアッシュが反応した。
背に八端十字架を負ったシェルクロスは、白い袖無しのぴったりとしたサーコートの下に、白い長衣を着ていた。
革のサッシュベルトでブラウジングした長衣の胸元には赤い末広十字の紋章が施され、絹で織った腕章にも同じように赤い十字の紋章が施されていた。
白いサーコートは聖十字騎士の穢れなき純潔を意味し、血のように赤い胸の十字は、彼らと神との特別な関係を、腕章にある十字は、修道騎士として戦い流される血、彼らの犠牲的精神を意味した。
赤と白の極端で鮮烈な色のコントラストが、彼の赤毛の短髪と相まって、見る者の目に強烈に印象付けた。
「うそ……。あれが僕の上官? いつもと全然違うじゃないか! めちゃくちゃカッコいい!」
アッシュは、フロアを横切るシェルクロスを欄干から身を乗り出すようにして凝視した。
「そうだ。あれが彼の……彼ら聖十字騎士の本来の姿だ」
ユーゴもまた、シェルクロスを見つめた。
「いや、あれは……かなりヤバイぞ」
言葉が持つ切迫した意味とは裏腹に、ロイドは事の展開に好奇心で突き動かされたような笑い声を立てた。
「そうだな……」
ロイドの言葉にユーゴはうなずいた。しかし、ロイドの考えとはまったく別の意味で同意したのだった。
「どういう意味?」
アッシュの問いかけにロイドは、「見てりゃわかる」と短く答えた。
勇壮のなかの華々しさ、剛直のなかの凛々しさを持った白い騎士シェルクロスの存在は、その登場とともに方々の注目を浴びた。
彼の素性を囁き合う声が織りをなすように、音楽と踊りの熱へ溶け込む。
彼は、はっきりとした意思と目的を持って、この熱気のなかに歩を進めていた。
††
マイヤは、シェルクロスが同じ空間に居るとは夢にも思っていなかった。
たまたま隣にいた王に仕える小姓(どこかの領主の息子)に話しかけられ、少し相手をしていたところへ、突然、傍らに現れた白い騎士に手を取られた。
シェルクロスの白い騎士の姿は、マイヤの目にはさして珍しいものでもなかったが、突然の登場には驚き、狼狽えた。
「カーマイン?」
名前を呼ぶのがやっとだった。
彼女の見開かれた淡褐色の瞳が、彼の琥珀色の瞳を一心に見つめた。
誰かの仮装ではなく、本物のカーマイン・シェルクロスであることを確かめるように。
話の邪魔をされ、さらに話し相手が邪魔者に気を取られていることを面白く思わない小姓はまくしたてた。
「彼女は、今僕と話をしているんだが!」
「いや、彼女は今、俺と踊りたがっている」
シェルクロスはマイヤの手を引き寄せた。
マイヤは自然な動作でシェルクロスに身を寄せた。
小姓は、二人の間の特別な雰囲気に止む無くも自身の敗北を認めると、ふん! と鼻を鳴らして歩き去った。
シェルクロスはマイヤの腰に腕を回すと、踊りの輪の中へ誘った。
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
婚約破棄されたので竜を100匹飼いましたが、気付けば領地が最強になっていました
霧原いと
ファンタジー
婚約破棄されたので、竜を100匹飼いました。
ええ、本当にそのままの意味です。
王太子エドガーに婚約破棄された公爵令嬢シルビアは、昔からの夢だった竜を飼う生活を始めることにした。
闇市で手に入れたのは――竜の卵百個。
普通なら一匹生まれるかどうかと言われる竜の卵だったが、なぜか全部孵化。
気付けば裏山は竜だらけになってしまう。
しかし竜たちは働き者だった。
地竜は畑を耕し、
風竜は荷物を運び、
火竜は鍛冶屋の炉を助け、
水竜は土地を潤す。
さらに竜の素材を売った結果、領地の収入は爆増。
荒れていた領地は瞬く間に発展し――
気付けば領地は王国屈指の最強領になっていた。
そんなある日、王都に魔物の大群が現れて……?
婚約破棄から始まる、竜100匹との領地発展コメディ。
※この作品は別サイトにも投稿させて頂きます
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
公爵家の養女は静かに爪を研ぐ 〜元々私のものですので、全て返していただきます〜
しましまにゃんこ
恋愛
リヴィエール公爵家に養女として引き取られた少女、アリサ・リヴィエール。
彼女は華やかな公爵家の嫡子マリアとは対照的に、家でも学園でもひっそりと息を潜めて生きていた。
養女とは言っても、成人と同時に修道院へ入ることが決まっており、アリサに残された時間は僅かだった。
アリサはただ静かに耐えていた。
——すべてを取り戻す、その時まで。
実は彼女こそが、前公爵が遺した真の娘であり、水の加護を持つリヴィエール公爵家の正統なる後継者だった。不当に奪い取られた地位と立場。
アリサは静かに時を待つ。
一方、王太子リュシアン・ルミエールは、傲慢な婚約者マリアに違和感を抱きつつ、公爵家に隠された不正の匂いを嗅ぎ取っていく。
やがて二人の思惑は重なり、運命の卒業パーティーが幕を開ける。
奪われた名前も、地位も、誇りも——
元々、私のものなので。まとめて返してもらいます。
静かに爪を研いできた養女の、逆転ざまぁと溺愛ロマンス。
完結保証&毎日2話もしくは3話更新。
最終話まで予約投稿済み。
「火のないところに煙は立たない」と言われ、私は噂だけで婚約破棄されました!けど、ひっくり返してやりましたよ。噂に乗せられたバカの末路は悲惨で
大濠泉
ファンタジー
私、リュエラ公爵令嬢は、婚約者であるレムル王太子に、いきなり王宮に呼びつけられ、あたかも悪役令嬢のように扱われて、婚約破棄を言い渡されました。
私が婚約者である王太子に隠れてオトコと密会し、連泊している、という悪い噂が立っているからだというのです。
「火のないところに煙は立たない」と言われて、婚約破棄を宣言されました。
そして、噂を振りまく「相談女」のタルト子爵令嬢と新たに婚約する、と彼は言いました。
けど、そんなの、すぐにひっくり返してやりますよ。
王太子殿下!
貴方は、その高い地位に見合った資質を持ち合わせておりません。
しっかりと責務をこなす私を切ることが、自分の首を切ることに繋がることぐらい、察してもよろしいんじゃありません?
もちろん、私としては、元婚約者であろうとも、噂に乗せられたバカの末路がどうなろうと、知ったこっちゃありません。
むしろ貴方の方に、悪い噂が立ちますよ?
なに? 事実無根?
「火のないところに煙は立たない」とおっしゃったのは、貴方ですよね?
はあ? もう一度、婚約し直してくれ?
何それ? 知るか!
※ざまぁ系のストーリーです。
※他サイトでも掲載しています。
俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
南野海風
ファンタジー
気がついたら、俺は乙女ゲーの悪役令嬢になってました。
こいつは悪役令嬢らしく皆に嫌われ、周囲に味方はほぼいません。
完全没落まで一年という短い期間しか残っていません。
この無理ゲーの攻略方法を、誰か教えてください。
ライトオタクを自認する高校生男子・弓原陽が辿る、悪役令嬢としての一年間。
彼は令嬢の身体を得て、この世界で何を考え、何を為すのか……彼の乙女ゲーム攻略が始まる。
※書籍化に伴いダイジェスト化しております。ご了承ください。(旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)