お礼参りさせていただきます。

rinna

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お礼参りさせていただきます。

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眼鏡をかけた男性とサラリーマン姿の男性、そして、若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が湯瀬リサコの方へと向かっていく。


「何だよ…。」
「来んなよ。」
「キモいんだよ。」
湯瀬リサコは、後退りをする。


眼鏡をかけた男性は、湯瀬リサコの腕をつかんだ。
もう片方の腕をサラリーマン姿の男性がつかんでいる。


「痛ッ…。」
「離せ!」
「離せっていってんだろ!」
体をブンブンと振り、体勢が崩れて、ひざまずく。


ひざまずいたその女に、若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年がひとつの言葉を吐き出した。


「そうやって、人を傷つけてきたのか。」
「最低だな。」
「生きてる価値ねぇよ。」
冷たい目でその女を軽蔑して見下した。


「テメェにアタシの何がわかんだよ!」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年に向かって顔を見上げて睨み付けた。


「フッ…。」
「コイツ、反省してる素振りねぇよ。」
「呆れた…。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年がその女のあまりにも反省していない態度にうんざりしている。

私は、コツコツと音を立てながら、その女の前に立つ。

目線だけを下に、湯瀬リサコを見下す。


「何だよ。」
湯瀬リサコは、見上げた。
その顔からは、反省してる素振りなど、全く無かった。

私は、目を見開いて右手を振り上げた。

『パチーン。』
騒がしい音が打たれた頬の火照りにひりつくように響く。


『ヴッ……。』
叩かれた方向へ体が動く。


「っ……。」

倒れ込んでいるその女の髪の毛をつかみ、顔を上に向かせる。


『ヴッ……。』


「これはまだ、序ノ口ですよ。」
淡々とした口調で、その女の髪の毛から手を離した瞬間に

『ドスッ。』
その女のみぞおちに、右足で蹴りあげた。


『ヴッ……。』
息が出来ない…。
うずくまったままの湯瀬リサコ。


「あらら、みぞおちに入っちゃいましたか?」
「でも、大丈夫ですよね~。」
「体デカイんだから、そのくらい。」
私は、しゃがんで、その女の苦しんでいる顔を見つめた。


「どうして……。」
「こんなことを……。」
声を振り絞るように、訴えた。


倒れ込んでいるその女に向かって、怒りを沈めるように息を吐いた。


「十年前の事、忘れたとは言わせないわよ。」


「覚えているわよね。」
「ちゃーんと。」


「ワタシの人生を根っこから壊した殺人容疑者さーん。」


その女の顔を冷めた目で眺める。

「この女、反省の色が全く見えないわ。」

「この女を、地下へ。」


両腕をつかんでいる男達に合図した。



「了解しました。」
男達は、その女を無理やり立ち上がらせ、地下へと向かわせる。

「離して!」
「やめて!」
「離せ!」
デカイ体にデカイ声が喫茶店に響き渡る。


「うるせぇな!」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が嫌な顔をしている。


「早く歩けよ。」
眼鏡をかけた男性が、うだうだと渋っているその女に向かって苛立ち、引きずるように腕を引っ張っている。


喫茶店の奥にある扉を開けると、薄暗くひんやりと冷たい、ズラリと続く階段がある。
それが地下へと続く。


引っ張っても動かないこの女。


「ったく……。」
「おい。」
「ふたり。」
「そこを離れろ。」
声がした方向に体を向ける。
ふたりは、この女から速やかに離れた。


その瞬間、若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が、
この女の背中を思いっきり蹴りあげた。


「オラァァ!!」

笑えるほどに転がっていった。

「やっと動いたぜ。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年は、うっすらと恍惚の表情を浮かべていた。


「龍さん、素晴らしいです。」
私は、若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年に声をかけた。


「いえいえ、あなたのためなら、どんなことだっていたします。」

若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年は、頭を下げた。

階段から転げ落ちたはずなのに、その女は、怪我ひとつしていなかった。


「やっぱり、体デケェと色んなところ強いんだな。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が呆れたように呟いた。


『ヴッ……。』
階段から転げ落ち、床に叩きつけられたその女は、自力で動こうとしていた。


「どこまでも、図太い女だわ。」
私は、階段からその光景を腕を組ながら眺めていた。


「よし!」
「運ぶぞ。」
眼鏡をかけた男性と、サラリーマン姿の男性が、その女を運び出す。


「重ッ……。」
「だな……。」
あまりの重さに歯を食い縛りながら、地下へと運んでいく。

階段を抜けると、長い廊下には、うっすらと明かりが灯っている。

ひとつの部屋がある。
部屋と言っても中が丸見えの、鉄格子で囲まれた部屋。

そこに、その女を運んだ。

『ヴッ……。』
「なして……。」
「はな…して……。」
うわ言のように、同じ言葉を繰り返す湯瀬リサコ。


ぼんやりと明かりが灯った、鉄格子で囲まれている部屋。

天井にはスピーカーが備え付けられている。

部屋の中央には、学校で使う机と椅子がひとつ、ポツンと置かれている。


殺風景な鉄格子で囲まれた部屋に、湯瀬リサコを運ぶ。

ポツンと置かれている椅子に、湯瀬リサコを縛りつけていく。

上半身を革ベルトで、椅子に縛りつける。
両足も同じように椅子に縛りつける。

両手は、前で手錠をする。

うつらうつらと意識が行ったり来たりしている様子だ。

しばらくそのままにする。

この部屋には、監視カメラが多数ある。
その映像は、リアルタイムで喫茶店にいる人たちに見られるようになっている。


「あとは、私が……。」
私が、運んでくれた二人の男性に呟く。


「かしこまりました。」
二人の男性は、お辞儀をして、階段の方へと歩いていく。


コツコツと音を鳴らして、縛りつけられている湯瀬リサコの周りを歩いていく。

『コツ…コツ……。』


「これから……楽しみましょうね……。」
不気味に微笑む私。


まだ、意識が行ったり来たりしている湯瀬リサコ。


「湯瀬…さん。」
「湯瀬さん!」


『ハッ……。』
声が聞こえる方に顔をあげた。
「いっ……たっ……。」
体を打ったところが、ズキズキと痛む。
『夢では…なかったんだ…。』
落ち込む湯瀬リサコ。

体が言うことを聞かない。
『ん…。』
『えっ……。』
『体が椅子に縛られてる……。』

『ん……。』
体を左右に動かしてもびくともしない…。

『どうして……。』
『どうして…こんなことに…。』
両手の手錠を外そうと、カチャカチャと音を立てる。


「もう!」
両手を動かす。

「たっ…たすけて!」

「助けて!!」
喉がいたくなるくらい大声で叫んだ。

「助けて!」
「お願い!」
『はぁ…はぁ……。』
『声が届いてないの?』
息が上がる。


薄暗く見づらい空間にフワッと動く影が見えた。


「誰……。」
目を見開いて、その影を見つめる。


「わ…た…し。」
その影は、針本 千だった。
「やっと、起きましたか?」
「随分と、眠っていたようですね…。」
淡々とした冷静な口調でアタシの周りを歩いている。


『ハッ…。』
「たすけて!」
「たすけてぇ!!」
早くここから出たくて、助けを呼んだ。
さっきよりも大きな声で。
一段と声が大きく聞こえる。


「無駄ですよ。」
「ここには、助けは来ない。」


「ここはね、地下だから、外からは、声は聞こえづらいのよ。」
「それに…、周りは、工場に囲まれているわ。」
「二十四時間、休むことなく稼働している工場よ。」
「誰にも、アナタの声なんて聞こえないのよ。」
淡々とした冷静な口調で、アタシに投げかける。


「アナタの声なんて……ね?」
アタシの顔を覗くように、不気味に微笑んでいる。



「あっ!」
「それと、ここ、電波遮断してあるのよ。」
「だから、スマホで助けを呼ぼうとしても無駄よ。」
『フッ…。』
「残念ね~。」
私は、呆れたように笑いながら話す。


椅子に縛りつけられているアタシは、(針本 千)の顔を睨んだ。

『………。』
押さえきれない息がこぼれる。


湯瀬リサコが、私を睨んでいる。
その様子を私は冷たい目で眺める。
「ようやく分かりました?」
「どんなに、声をあげても、どんなに、助けを求めても、誰も助けようとなんてしない。」
「皆、見て見ぬフリをして、自分にふりかからないようにって、嘲笑うのよ。」

「それが、今、アナタの立場になるなんてね。」
「人生って、面白いわね。」
淡々と話す(針本 千)がアタシの周りを歩いている。


「ん……。」
アタシは、(針本 千)を睨んだ。


それに気がついた(針本 千)だったが、冷静であった。


「その目つき、どうしたのかしら。」
私は、湯瀬リサコの顔を見て呆れたように話す。

「アンタがっ…。」
涙目になっている湯瀬リサコが、大きな声を上げて叫ぶ。

それを遮るように私は、
「アナタがいけないのよ。」
大きな声で叫んでいる言葉を遮るかのように淡々と話す。

「アナタが、裏切るからいけないのよ。」
「アナタが、イジメるからいけないのよ。」
「すべては、アナタが、最初にしたことよ。」
「違うかしら?」
私は、首をかしげる仕草をする。


『……。』
目を逸らす湯瀬リサコ。

大きなチャイムが鳴り響く。
湯瀬リサコは、目を見開いて驚いていた。
『ハッ…。』


その様子を私は『フッ…。』と片方の口元を上げて笑った。


椅子に縛りつけられている湯瀬リサコの目の前に立った。

「さぁ、これから何が始まると思うかしら?」
「はい。人の人生、滅茶苦茶にした湯瀬さん。」
「お答えくださるかしら。」
冷静な口調で淡々と話す。


「ここから、出して。」
前屈みになって、額からは汗が滲み出ている。


「出して?」
私は、ギロリとこの憎む女を見つめた。


「だ……出してください。」
憎む女が、敬語を使って頭を下げている。


「ん~」
「それは、無理ですね。」
私は、指を口元に持っていき冷静に答える。


「ど…どうして…ですか…。」
涙目になっている湯瀬リサコ。


「ここに入ったら、もう二度と出られないのよ。」
「この意味……分かるかしら?」
屈んでこの憎む女を見る。

『フッ…。』
「自分がしたことも分からないんですね。」
「これじゃあ、……なせるにはもっと時間が必要になるわね。」
淡々と話し、アタシの周りを歩き始める。


『えっ……。』
青ざめた顔をして固まっている湯瀬リサコ。

アタシの目の前に来て、アタシの顔を覗きながら、不気味に微笑んだ。
でも、目だけ笑ってはいなかった。


「あっ!今何時かしら!?」
わざとらしく、手を叩いた。
「もう、ランチタイムは過ぎてるけど……。」
「湯瀬さん、ランチ食べてないわよね?」
私が、椅子に縛りつけられているこの憎ましい女を眺めた。

「食べ…、」
口を開こうとした瞬間に、その言葉を遮るかのように、言葉を重ねた。

「食べてないわよね?」
顔は、表情が分からないほどに、作られた笑顔で言葉に圧力がある。

「はい……。」
アタシは、そう言うしかなかった。
針本 千は何をするの……。
全く、分からない……。


「湯瀬さん、ひとりで可哀想だから一緒に食べましょ?」
淡々と冷静な口調で作られた笑顔で憎ましい女を見る。


『……。』


「あれ?」
「この言葉、忘れたんですか?」
「湯瀬さんが、初めてのランチタイムで偉そうに言いに来た言葉じゃないですか。」
ギロリと憎ましい女を見つめた。

湯瀬リサコは、なにも言わない。

「忘れたんですか? 」
「自分が言ったことを?」
見下すように、言葉を続ける。


「……。」
まだ、なにも言わない。



「あら。」
「あれだけ、リーダー気取りしていた湯瀬さん。」
「どうしたんですか?」


『……。』
湯瀬リサコは、何も言わない。


「私ね、アンタがうざかったのよ。」
「気づいていたかしら?」
『フッ…。』と私が笑う。


「ねぇ。」
「食べなさい。」
「あー。両手がこれじゃあ、食べられないのね?」
「しょうがないわ、私が食べさせてあげるわ。」
淡々とした冷静な口調で話す。
フォークを食材に刺して、湯瀬リサコの口元に動かす。


『んんッ』
拒否をするように、顔を横に向ける。


「今、食べておかないと、明日までありませんよ。」
不気味に笑う。


憎ましいこの女は、顔を横に向けたままだった。


『フーッ。』
「しょうがないですね。」
「今日は、これまでにしておきましょうか。」
私は、湯瀬リサコから、離れた。


「あっ。」
「これ流しておくわ。」
「とってもよく眠れるのよ?」
くるりと振り返って、不気味に笑う。


『ピッ。』
スピーカーから、大音量で音が聞こえる。


『ヴッ…。』
両耳を塞ぎたくなるほどの大音量。


「それでは、湯瀬さん。」
「また、明日。」
「いい夢が見られるといいわね。」
冷静な口調で、鉄格子の部屋から出ていった。

コツコツとヒールの音が遠ざかっても響いて聞こえる。

私は、喫茶店に続く階段を上っていく。

『ガチャ。』
地下から続く喫茶店の扉を開ける。
フワリと珈琲の香りが鼻を擽る。

マスターとカウンターに座っている眼鏡をかけた男性と目が合う。

私は微笑んだ。

「アイツの様子はどうだ?」
カウンターに座っている眼鏡をかけた男性が聞いた。


「相変わらずですね。」
「自分がしたことをひとつも反省している様子は、ありませんでしたね。」
私は、話ながらカウンターに座っている眼鏡をかけた男性の隣に座った。


「今回は、何日で終わりますかね。」
ボックス席に座っている男子中学生がポツリと口を開いた。


「さぁな、まっ、でも、反省している様子が無いんじゃあ、それ相当の罰が必要になるな。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が腕を組ながら、男子中学生に言葉を返す。


「そんな奴、今まで平気で生きてきたんだな。」
「色んな人を傷つけて。」
男子中学生は、手をぎゅーっと握り締めた。


「あぁ。最低だよな。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が話す。


「そんな奴、ぐっちゃぐちゃにしてやりたいですね。」
「苦しめてやりたいですね。」
「苦しんで死んでいってほしいですよ。」
男子中学生は、手をぎゅーっと握り締めたまま、憎しみの顔を見せた。


「えぇ。そうね。」
「私も、そう思うわ。」
私は、カウンターの椅子をくるりと回して、男子中学生を見つめた。


男子中学生は、ほんのすこし微笑んだ。


「どうぞ。」『カチャ。』
マスターが淹れたての珈琲を私の前に差し出した。


『すぅっ』と深呼吸をして珈琲の香りを肺に入れる。

「ありがとう。」
マスターの顔を見て微笑んだ。

『ゴクッ。』
珈琲のいい香りと甘く優しい味が心をホッとしてくれる。

「美味しい。」
体がポカポカと温まっていく。
ホッとしたのか、瞼が勝手に閉じていく。


『スー。』
カウンターのテーブルに顔を伏せて眠っている。


「寝たのか?」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年が、カウンターで眠っている女性に近づいた。


「あぁ。ぐっすり眠ってる。」
眼鏡をかけた男性が、眠っている女性の顔を眺めた。


「よかった。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年は、ホッと胸を撫で下ろした。


「眠っているときだけは、苦しみも痛みもなく、幸せな夢だけを見て欲しい。」
「そう、ワタクシは思います。」
マスターが眠っている女性に微笑みながら眺めている。


「あぁ。そうだな。」
若くて首に龍があしらわれた刺青が入っている青年は、そっと眠っている女性の髪の毛を撫でた。




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