魔王0歳が世界を支配する

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ともだち

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洞穴に誰かが入って来る足音がする。

「人間かしら。どうする? ヘルトリー」
「ウシャル、お前はグハ様とこの神実かみのなる木を命に代えても守るのだ。私が敵を迎え撃つ」

ヘルトリーの目の色が黒から赤に変わって筋肉もりもりになった。
しかも両腕の肘からバナナみたいな形のかっこいい包丁が出てきた。
入り口の方からおっきい熊が歩いてきた。
熊は僕らにびっくりして、こっちに向かって走って飛びついて来た。
僕は危ないなと思ったけど、ヘルトリーが包丁で熊の首を切り落としてくれたので安心した。
熊は倒れて首からいっぱい血が吹き出してる。

「この洞穴はこの獣の棲み処だったようだな。ふん、人間かと驚かせおって」
「でも、いつ人間に見つかってもおかしくないわ、ヘルトリー。神実のなる木は根が張っててここから動かせそうにないし、どうにかこの洞穴を隠さなくてはいけないわね」
「そうだな、ウシャル。ん?」

首がなくなって倒れた熊の所に、小さくてかわいい子熊が近づいて来てぺろぺろ血を舐めた。

「子連れだったか」

ヘルトリーの目がまた赤になった。
僕はかわいい子熊が殺されたら嫌だから、怒った顔をしてヘルトリーのお尻におしっこをかけた。

「ん、グハ様?」

「子熊は殺したら嫌だよヘルトリー」と僕は心の中で念じた。

「ヘルトリー、グハ様は子熊を生かせと仰りたいのじゃないかしら。まだお話しができないから、態度で示そうとしているように思えるわ」
「そうなのか? それならば生かしておくほかないが」

ウシャルは僕の気持ちを分かってくれた。
だからお礼にウシャルのおっぱいを一回だけ揉んであげた。

「ほら、見てヘルトリー! やっぱりそうよ! 相槌をうつように私の乳房を揉んで合図してくれたわ。グハ様はなんと慈悲深いお方なのでしょう」

ウシャルのおかげでヘルトリーは子熊を殺すのをやめて肘の中に包丁をしまった。

「ウシャル、お前は気持ちを察するのが上手だな。魔王様のお世話係を勤めていただけの事はある。私も見習わねばな」
「うふふっ、それは私の得意分野だもの。そのかわりあなたは戦闘能力に長けているじゃない。得手不得手よ」

僕は喋れるようになるまで、おっぱいで気持ちを表すことにした。
一回揉むのはいいよの合図で、二回揉むのはダメの合図。
あと僕は子熊と友達になることにした。
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