魔樹の子

クラゲEX

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サガスタビ

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十五になる夜、夢を見た。
絵本でよく見た魔法使いになって、
世界を救う自分の姿。

世界は荒れ果てて、救いようが無さそうだったのに、全てを救う自分の姿は____

夢が叶ったようで、涙が出た。


まあ、夢なので____数分経つと正気に戻った。




戴枝式。
枝、魔術の要で星民全員、必須の持ち物だ。
それを受け取る大事なイベントなのだが、

「遅刻だ…」

起きて時計を見ると午前8:30。
式は8:00から。

三十分も経っていると焦る気持ちも、
のろっとした落ち着きに変わる。

「誰も起こしに来てくれないのか。」
自分の人望の無さに呆然とする。
少し逆ギレも入ってる。


____8:45。

式がある場所はまあまあ近い。

15分で身支度を終えた後、
到着出来たのはびっくりだが。

村長の有難い言葉が一通り終わった後だったが、

肝心の授与はまだな様だ。

後ろの席に座り、締めに入った話を聞く。

「____。」

最後に睨まれた。
いつもは魔獣の様な形相で怒鳴られるが、
流石に此処では無理なのだろう。

感謝、でも終わった後が怖い。

「すぐ帰ろ。」

その後も色々と話が続き____

9:10。

「それでは、枝の授与を始めます。」

やっと始まった。
睨まれはしたが、遅れて良かったとも思う。
ずっと座って尻が痛い。

全員起立。 
掛け声と共に一斉に立つ。

目の前に聳え立つ樹____魔樹はパキパキと音を立て、枝を与える準備をしている。

音が止むと同時に、魔樹から
たんぽぽの綿毛の様にヒラヒラと、
それでも一人一人的確に枝が降りてくる。

夢で実現した夢を正夢にするため、
この田舎臭い村から出るため、
 この時を待ち望んでいた。

「これでやっと、俺も入り口に、、____?」

小枝。
親指と人差し指でつまむ程度のお菓子の様な枝。

……自分で思って何だが、
枝がお菓子って面白いな。

「____ではなく!」

こんなので魔術が使えるのか?
そもそもこれが平均____な訳なかった。

周りの枝普通にでかいもん、全然大きさ違うし、手にフィットしてるもん。

こちとら握ったら見えなくなるんだが。


は、はは、

大丈夫か?これ。
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