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友達⑥
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以前は大勢の客で
賑わっていただろう店内の
テーブルに料理を並べる
みんなの前には
カレーライス
グリーンサラダ
ポテトサラダ
「いただきまーす」
さっそくがっつく毅
負けじと輝も食べ始める
「おまえら、心配しなくても
たっぷりあるからな!」
そんな怜の言葉が
聞こえてるのかわからないが
「おかわり!」
早々と空になった皿をだす
「バ~カ!
自分の分は自分でしろ!」
怜に言われる
「わかったよ」
そんな彼らを
じっと見る真人
「あなたも食べて」
江莉香が言った
「そうそう
さっさとしないと
こいつらに食われちまう」
「なんだよ、怜
毅ならともかく
ぼく、そんなに
食いしん坊じゃないよ」
輝が言い返す
「あの~、でも…」
口ごもる真人
「こいつらに味の違いなんか
わかりゃしないよ!」
何気に怜が言う
「味の違い?」
黙々と食べてる敬が一言
「ずいぶん、甘口だよね」
「おまえぐらいだろね
こいつら気がついてないし」
怜が2人を見る
「そういうことだから!
自分で作ったんだから
遠慮なく食べろよ!」
怜の言葉に安心した真人
みんなと一緒に食べ始めた
「ごちそうさま」
みんなが食べ終わった
「でも、どうして真人が
作ったんだ?」
彼を見る毅
「料理するっていうから
俺が頼んだ」
「なぜ?」
輝が怜に聞く
「俺は誰かさんの
飯作るのに忙しいんで…」
敬をチラ見する
「僕は頼んだ覚え
ないけど」
苦笑いする敬
「いいんだよ!俺が好きで
作ってんだからさ!」
上機嫌の怜
「でも、君も料理するんだ」
輝が感心する
「おまえよりよっぽど
役にたつよ!」
「悪かったね」
不貞腐れる輝
「でもさ、怜は特別だよ」
毅がボソッと呟いた
「そんなんじゃねえよ…」
遠くを見ながら
煙草に火を点ける怜
「生きてく為に
食わなきゃな…
だーれもしてくれねぇから
自分で作ってただけだよ!」
「誰も作ってくれない?」
怜に訊ねる真人
「まっ、色々あるんだよ
君の親は何も
してくれないのか?」
みんなが真人を見る
少しためらいがちに
話しだす
「父親は単身赴任で
いないから僕が弟や妹のこと
ちゃんと見なきゃあ
母親も仕事で忙しいから…」
寂しそうな真人
「じゃあ、あんな奴ら
相手にするなよな」
毅がきつく言う
「でもさ…」
口ごもる真人
「おまえには
おまえの付き合いが
あるんだろう
でもさ、あんな連中とは
なるべく付き合わない
方がいいよ!」
真人を見据えて言う怜
「わかってる」
元気のない真人
「よし、わかった!
何かあったら
俺たちが駆けつけるよ」
きっぱりと言う怜
「でも、どうして…?」
「友達だろ!」
毅が真人をじっと見つめる
賑わっていただろう店内の
テーブルに料理を並べる
みんなの前には
カレーライス
グリーンサラダ
ポテトサラダ
「いただきまーす」
さっそくがっつく毅
負けじと輝も食べ始める
「おまえら、心配しなくても
たっぷりあるからな!」
そんな怜の言葉が
聞こえてるのかわからないが
「おかわり!」
早々と空になった皿をだす
「バ~カ!
自分の分は自分でしろ!」
怜に言われる
「わかったよ」
そんな彼らを
じっと見る真人
「あなたも食べて」
江莉香が言った
「そうそう
さっさとしないと
こいつらに食われちまう」
「なんだよ、怜
毅ならともかく
ぼく、そんなに
食いしん坊じゃないよ」
輝が言い返す
「あの~、でも…」
口ごもる真人
「こいつらに味の違いなんか
わかりゃしないよ!」
何気に怜が言う
「味の違い?」
黙々と食べてる敬が一言
「ずいぶん、甘口だよね」
「おまえぐらいだろね
こいつら気がついてないし」
怜が2人を見る
「そういうことだから!
自分で作ったんだから
遠慮なく食べろよ!」
怜の言葉に安心した真人
みんなと一緒に食べ始めた
「ごちそうさま」
みんなが食べ終わった
「でも、どうして真人が
作ったんだ?」
彼を見る毅
「料理するっていうから
俺が頼んだ」
「なぜ?」
輝が怜に聞く
「俺は誰かさんの
飯作るのに忙しいんで…」
敬をチラ見する
「僕は頼んだ覚え
ないけど」
苦笑いする敬
「いいんだよ!俺が好きで
作ってんだからさ!」
上機嫌の怜
「でも、君も料理するんだ」
輝が感心する
「おまえよりよっぽど
役にたつよ!」
「悪かったね」
不貞腐れる輝
「でもさ、怜は特別だよ」
毅がボソッと呟いた
「そんなんじゃねえよ…」
遠くを見ながら
煙草に火を点ける怜
「生きてく為に
食わなきゃな…
だーれもしてくれねぇから
自分で作ってただけだよ!」
「誰も作ってくれない?」
怜に訊ねる真人
「まっ、色々あるんだよ
君の親は何も
してくれないのか?」
みんなが真人を見る
少しためらいがちに
話しだす
「父親は単身赴任で
いないから僕が弟や妹のこと
ちゃんと見なきゃあ
母親も仕事で忙しいから…」
寂しそうな真人
「じゃあ、あんな奴ら
相手にするなよな」
毅がきつく言う
「でもさ…」
口ごもる真人
「おまえには
おまえの付き合いが
あるんだろう
でもさ、あんな連中とは
なるべく付き合わない
方がいいよ!」
真人を見据えて言う怜
「わかってる」
元気のない真人
「よし、わかった!
何かあったら
俺たちが駆けつけるよ」
きっぱりと言う怜
「でも、どうして…?」
「友達だろ!」
毅が真人をじっと見つめる
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