神のおもちゃのラグナロク 〜おっさんになった転生者は、のんびり暮らす夢を見る。~

やすぴこ

文字の大きさ
2 / 162
第一章 始動

第2話 面倒臭い予兆

しおりを挟む
 
「あ~久し振りに嫌な夢を見たな。くそっ!」

 長年ねぐらにしている安宿に帰ってきた俺は、半ば俺の部屋と化しているくそ狭い個室に入りベッドへ寝転んだ。
 今はたまたま、居心地が良いこの街に暮らしているだけ。いつでもおさらば出来る様にだらだら過ごすには宿屋で結構。
 と言いながら、もうそろそろ8年は住み着いている事になるのか。
 俺が神に唆されて英雄を目指して4年の月日の後、とある理由で旅に出てから20年、今年で38歳だ。
 ……うん、おっさんだな。
 と言っても、最初から14歳の身体としてこの世界に転生して来たんだから、ある意味真の肉体年齢はまだ24歳と言えるんじゃないか? う~ん厳しいか。
 まぁ、訳有って年齢言うと驚かれるくらいには若く見られるのでまだましか。
 ガキ共にはお見通しみたいだがな。


 神々が古今東西の物語を元に戯れで創ったこの世界。
 魔法科学と言う歪な方向の発展を遂げながら、何故か中世ヨーロッパな世界観、更に古代ローマにエジプト文明、和風に中華に、その他大勢の物語ではあるあるな文化が全てごちゃ混ぜに存在している本当にゲームみたいな馬鹿馬鹿しい世界だ。
 大きな都市に行けば騎士と侍忍者、道士に拳士、他にも歴史の教科書や漫画やアニメで見た様な様々な格好をした冒険者で溢れかえっている。
 あの頃は俺も若かった。そりゃ14歳だもんな。
 何も考えず見るもの全てに感動して大はしゃぎだった。

 最初は《チュートリアルサービスだよ》と言いながら、まるでゲームしている後ろから五月蠅く指示してくる友人の様にあれやこれやと話しかけてきてはいたが、ある日《あっ、しまった! 大変だ》と言う言葉だけ残して何も言わなくなってしまった。

 身寄りの無い14歳が見知らぬ世界で一人放り出され、生きて行くことがどれだけ辛かった事か。
 しかも孤児設定と言う筈なのに、こちらの世界での両親との楽しかった日々の事や、死に別れの悲しみの記憶までしっかりと埋め込まれていたのは悪趣味過ぎるだろう。
 それだけじゃない、《君が生まれ育った村は怪物によって滅ぼされ、君が唯一の生き残り》と言う設定で、この世界の歴史に差し込まれていやがる。
 そう、両親だけじゃない。その村で育った記憶、友達や初恋の女の子、その他諸々この世界で生まれ育った記憶が俺の中に存在していた。
 神が言うには《ある意味現実だよ。君はこの世界で生まれ14歳まで育った歴史はこの世界にちゃんと存在している。だって設定だけだとツッコまれた時に整合性が取れないでしょ?》と言っていたが、生き別れの両親や友人と、死に別れた両親や友人と言う二つの別れの記憶を持っている俺の悲しみは、そのまま二倍になると言う事が分からないのだろうか?
 あぁ、この世界では元の世界には縁が無かった、幼いながらも将来を誓い合った幼馴染なんてのまで居やがった。
 ……悲しみ十倍だ。
 他にも魂の総数とか因果律の関係とか転生前にも聞いた理屈をぐだぐだと言い訳をしていたが、意味が分からないので、取りあえず聞き流して今を楽しもうと思った矢先に消えやがった。
 そんな理不尽な記憶を待たせておきながら、最後の台詞で放置プレイと言うのは、俺の心細さと不安感を最高潮に高めるスパイスとして働いてるのが本当に腹が立つな。
 今ではそれも神々が楽しむ為の演出だったんじゃないのかと思っているくらいだ。
 落として上げるは物語の定番だが、今の所、俺の人生は落ちてばっかりなのは神達が悲劇を好むからじゃないかと確信している。

「今もどこかで俺の事を見て笑っているんだろ? なぁ神様達よ!」

 なんて事を叫んでみたものの、最近では元の世界なんてのは俺の妄想で、神も居らず最初からこの世界の住人だったんじゃないかと思い始めている。
 それだけの年数が経っていた。

 一人になった後の事は思い出したくも無い。
 青臭い英雄への憧れと挫折。そして……、今でもふと俺の心に悔しさと怒りが込み上げてくる。
 逆にそのお陰で、昼間の時の様に大抵の事には寛容になれるようになったのは怪我の功名か?
  いや、ただ単に問題を起こし、俺が『北浜 正太』だとバレるのが怖いだけか。
 さすがに20年も経ったし、そもそもこの大陸までは追って来ないとは思うがね。

 各地を転々と逃げ回りながら一人で生き抜き、なんとかこの大陸に渡って、この街に辿り着いた。
 そんな俺が今じゃ『チュートリアル』と呼ばれているのは最高の皮肉だな。
 ギルドのマスターが俺の過去を知っていたのには肝を冷やしたが、あの悲劇の原因が俺じゃない事を分かってくれている数少ない人間だったらしく、俺を匿う事を約束してくれたからこの街に居ついたんだ。

「あの悲劇……か、あ~止め止め。考えるだけで胸糞悪い! もう寝る!」

 俺は今更どうしようもない過去の事から目を背ける為に、布団を頭で被り目を瞑った。
 あれだけ寝たから寝れないかと思ったが、酔い潰れて寝るのとベッドでの睡眠は別腹?らしい。
 あっと言う間に意識が薄らぎ、眠りの闇に連れ去られていった。



カンカンカンカン!! カンカンカンカン!!
カンカンカンカン!! カンカンカンカン!!
カンカンカンカン!! カンカンカンカン!!

「……何事だ? こんな夜中に? 四鍾を二回か?」

 俺がそこそこ嫌な悪夢にうなされながらも惰眠を貪っていると街に警鐘がけたたましく鳴り響いた。
 慌てて起き上がりベッドから窓の方を見ると、差し込む日差しの短さから、夜中どころか既に昼前と言う位の日の高さらしい。
 本当にこの音は俺のトラウマを刺激しやがる。
 しかし、鐘の回数で現状を把握した俺は、すぐさま脱力してまたベッドに横になった。
 四鍾を二回。その意味はこの街では、街の近隣に魔物が出没したと言う知らせ。
 また、これは街に配備されている警備隊への召集の意味も持っている。
 冒険者ギルド所属の俺とは関係無い事だと、寝直すつもりで布団を被った。

「また街の近くに魔物が出たか。最近多いな。確か先週も有っただろ?」

 再び惰眠を貪る為に目を瞑りながら、そんな事を呟いた。
 この世界は各地を転々として来て分かったが、そこそこ平和だ。
 まぁそこそこと言うのは、一般人よりそこそこ強い程度の力を授かった俺が、この歳まで一人で生きて来れたと言う意味で、そこそこだ。
 普通に人里離れれば、物語に出てくるような怪物達が跳梁跋扈しているこの世界。
 冒険者ギルドが有って、冒険者としての職業が存在出来てる位には、魔物の存在は人類への脅威と言えるだろう。
 それに人類は人類で、そんな脅威はどこ吹く風と、国家間での戦争や山賊、海賊、盗賊団と言った悪党連中によって罪も無い人々に命が奪われる、なんて事が死因のトップ10に入る位には危険な世の中では有るな。
 それでも平和と言えるのは、今の所あの神が望むような英雄が必要とされる物語の敵役。
 そう、この世界全体を脅かす様な絶対悪が登場していないからだ。

 魔物が居ても、徒党を組んで人里を襲うなんて事は……、まぁ、あれだ、そう滅多に有る訳じゃなく、戦争だって何時でもやっている訳じゃない。
 悪党達だって懸賞金が掛けられて討伐されると言うニュースが街の掲示板に貼られ、住人がホッと胸を撫で下すなんて光景は良く目にする。
 と言う訳で、この世界に生きている人々が、人生を謳歌して天寿を全うする事が珍しくない位に平和な世界と言えるだろう。

 ……の筈なんだが、ここ最近警鐘が鳴る頻度が高い気がする。
 最初に鳴ったのは1年前か? 最初は誰も意味が分からずに、街中かなりパニックに陥ったな。
 やれ隣国が攻めて来ただの、やれドラゴンが来襲しただのと、皆が好き勝手に喚き散らして大変だった。
 結局オークの集団が近くの森に住み着いた事を知らせる為だったのだが、その位この街では警鐘が鳴った事が無かった。
 いや、それはそれで集落なんか作られると、それなりに脅威では有ったんだが、それからは三カ月に一度、二カ月に一度、そして最近じゃほぼ毎週の様に発生している。
 今の所幸運なのが、それらの事で犠牲となった人間が出ていないと言う事だ。
 だが、それも時間の問題かもしれない。
 しかし、そんな事は今の俺には関係無い。俺はのんびり暮らすんだ。
 警備員に任せてもう一寝入りしよう……。

 Zzzzz……。



 カンカンカン!! カンカンカン!! カンカンカン!!
 カンカンカン!! カンカンカン!! カンカンカン!!
 カンカンカン!! カンカンカン!! カンカンカン!!

「なんだよ? また警鐘か? しつこいな。ん? 今度は……三鍾を三回? なんだっけ?」

 寝入って暫くするとまた警鐘で起こされた。
 いつもなら一度鳴れば、その日は鳴らない筈だが?
 まだ寝ぼけている俺は鐘の意味が、なかなか思い出せず頭を捻った。
 確か、冒険者にも関係有る内容だったような……?
 ははっ、新人教導役チュートリアルの俺がこれじゃダメだよな。
 まぁ、俺が教えるのは一人で生き抜く為の技術なんで、細かいルールとかは専門外だ。

「え~と、確かギルドから配られたチラシに書いてあったな。何処に置いたか?」

 俺は部屋に設置されている机の引き出しを漁った。
 
「確かここに入れておいたんだが……? 無いな~」

ドンドンドン! 『先生! まだ居ますか!?』

 チラシがなかなか見つからず机の引き出しからタンスの中身の吟味にまで差し掛かった時、部屋のドアを誰かが激しく叩いてきた。
 この声は、ダイスだな。何のようだ?


 あぁ、思い出した。この三鍾を三回の意味。
 警備隊だけでは歯が立たず、戦力となる者全員をその脅威に導入する為の召集の鐘。
 要するに俺達冒険者をお呼び出しする為の合図だ。

「しかも、あのダイスが血相を変えて俺を迎えに来るなんて、何か面倒臭い事が起きそうだな」

 俺は惰眠を貪る計画を邪魔された事に少し腹を立てながら、ドアに向かって歩き出した。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...