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第二章 開幕
第21話 神の罠
しおりを挟む「突然こんな事を言って申し訳有りませんの」
メアリは改めて俺に謝ってきた。
顔は頬を赤らめ、少しモジモジしており、口元にも笑みを浮かべてはいるが、その瞳には思いの外、何かを思い詰めたような意志を宿しており、どうも本気で言っているようだ。
しかし、『聖女じゃない事を皆に信じさせる』……か。
まぁ実際、巷で流れていた噂でも聖女じゃない事をアピールしていたと聞いたが、それが逆にメアリを『謙虚で奥ゆかしい聖女』と信じさせる強固な根拠になってしまっていたようだ。
俺プロデュースの聖女伝説を目指そうと意気込んだ矢先なので肩透かしなのだが、元々俺が身バレする身代わりとして負わせてしまった肩書だ。
本人が嫌と言うのなら手伝ってやるか。
勿体無い気はするがな。
「分かった。元々俺の責任だしな。と言っても俺が周りに言った位じゃ誰も聞きやしないと思うぜ?」
伊達にこの街で8年もの歳月を目立たたない様にぶらぶら過ごしていた訳じゃねぇ。
こと存在感に関しては、街の住人にとって俺の事など、ゴミを漁りに来るカラスに対する認知度以下しか無ぇよ。
即ち俺が何か言っても全く信用が無い。
逆に何か言ったら聖女様を貶める不埒者として投獄される恐れまであるって事だ。
「それなんですが、小父様。先程魔法を使われましたね?」
「ほう、アレに気付くか。さすが天才魔術師様だ」
メアリが言う通り、俺は誤解が解けたギルドの奴らが戻っていく最中、これ以上聞き耳立てられて話の邪魔をされても鬱陶しいので、ソレ用の魔法を使っていた。
勿論元々目立つ種類の魔法じゃねぇし、それでもバレない様にと隠蔽処理も施していたので普通の魔法使い程度なら気付かない。……筈だった。
「いえ、それ程の事は……有りますの!」
あれ? なんかメアリが俺の褒め言葉に、胸を張りながら鼻をふんふん広げてえらく自慢げだ。
先程までの謙虚さは何処へ行った?
なんか初めて年相応の無邪気さを見た感じだ。
俺は余りのギャップに開いた口が塞がらず、嬉しそうにしているメアリを見詰めた。
「あっ、すみませんですの。魔法の事となると私……。けど、やはり小父様の力は思った通り凄いですの」
俺が驚いてるのに気付いたメアリは、自分が思わず取ってしまった今の態度に恥ずかしがっているようだ。
驚きはしたが、どちらかと言うと先程までのお嬢様オーラ全開のメアリより、今の方が可愛らしく思えるな。
しかし、メアリの奴。『思った通り』言っているが、もしかして俺の力量が今ので読めたって言うのか?
「い、いや、今のも年相応で悪くなかったぜ」
「そ、そんな恥ずかしいですの~」
メアリは俺の感想に顔を真っ赤にして両手を頬に当てて恥ずかしがった。
そこまで反応されるとは思わなかったぜ。
嬢ちゃんもたまに誉めると似たような態度を取るがこれが思春期の女の子って事なんかね?
とっ、話が逸れたな、そんな事よりメアリは何が言いたいんだ?
「それより『思った通り』とはどういう事だ?」
「そう! それなんですが、先程小父様が掛けられたエリエネイトとフェーズシフトの魔法に加え、それらを隠蔽魔法で乗せて周囲に気付かせないテクニック! 本当に凄いですの。しかも疎外の魔法も違和感が無いように、存在感を残しつつ気にならないと言う微妙かつ繊細な調整がされておりますし、位相変移も声の振動の一部だけ変移させて会話の意味を分からなくさせる様にするなんて、私今まで思い付きもしませんでしたの。これなら人混みの中でも周りに気にせず内緒話が出来ますの。更にそれら複数の魔法を隠蔽魔法で隠すと言う事だけでも十分常識外れなのに、一瞬の内に全てを構築して発動させるなんて超人技ですの! 私改めて感激致しましたの!」
「お、おう。完璧な解説ありがとうよ……」
な、何だこいつ! 急に饒舌になって語り出したぞ?
いや、それよりも何故それが分かった? もしかして解析したのか? この一瞬で?
効果範囲の中なので、魔法自体には気付いてもおかしくないが、効果だけじゃなく調整内容まで言い当てるとは……。しかも今メアリが言う通り隠蔽魔法で隠していたんだがな。
天才魔術師の名は、どうやら良く有る子供に対しての過剰気味な褒め言葉ではなく本物の様だ。
なるほど、教会の時も魔法の効果が分かっていたから、突然湧いた力にもパニックにならず、すぐに治療に当たれたと言う事か。
「けれど私が一番素晴らしいと思いましたのは、教会で使われた設置魔法の発動方法ですの」
「発動が? そりゃ何でだ? お前さんは補助魔法が得意なんだろ? 設置と発動なんて基本中の基本じゃねぇか」
「そうでは有りませんの。私が素晴らしいと思いましたのは、あの発動した時の光の柱の事ですの! 発動する魔法に関係無く、効果も無い光の柱を大袈裟に発生させるなんて無意味な事をする発動は今まで見た事有りませんの。そして、その無意味な筈の光の柱は、あの場に居た人達全てに神の奇跡の発現を信じさせるに十分な説得力が有りましたの。小父様がして下さったあの素晴らしい演出のお陰で皆さんを安心する事が出来ましたの」
語るなぁ~。これはあれか? 魔法オタクって奴か~。
さっきまでの奥ゆかしい聖女様は何処に行ったんだよ。
なんか俺が力を貸すより、皆の前で今のメアリを見せた方が聖女じゃ無いと言うのを納得して貰えるんじゃないのか?
「見た事無いって、アレくらいはやろうと思えば誰でも出来るだろ? 多少魔力は食うけどよ」
「そこですの! この平和とは言えない世の中で、魔法と言うのは魔法使いにとって生きる術! まさしく生命線! しかも魔力は自然と回復するとは言え、一度に使える総量は有限ですし、尽きれば気絶してしまいますの! 即ち魔力は有用や威力を求める事に関しては、今まで長い研究を積み重ねて研鑽されてきましたが、魔力を無駄遣いする術なんて異端とされ、そんなものを研究してきたバカは今まで居なかったですの!」
バ、バカって……。お~い、聖女様は何処に言ったんだ?
しかし、魔法の無駄遣いの研究が異端? いや、まぁ攻撃魔法や補助魔法の研究に比べたら確かにそうなんだが、ちょっと大袈裟すぎやしないか?
「けどよ? 光の柱もそうだが、ああ言う光ったり音がしたりなんてのは宣伝の演出には効果的だろう。今まで商人やら演劇やらで使われていてもおかしくあるまい?」
「それは難しいですの。考えてみて下さいですの。小父様は簡単に言いますが、アレだけの光量と持続時間に一体どれだけの魔力を消費するかなんて小父様が一番お分かりと思うですの。腕に自身が有る私でさえそんな魔力一日に十回も使えるかどうか……。しかも複数の魔法を設置して同時発動なんて芸当が出来る方なんて見た事無いですの。商人の宣伝にしても、演劇の演出にしても、一回ならまだしも一日何度もなんて、一体何人の魔法使いを雇ったら良いか……」
うっ、24歳も年下の女の子に冷静にダメ出しされてしまった……。
確かに、あの効果付きの設置魔法の消費魔力は増幅と分配を合わせた魔力と同等だ。
魔力が無尽蔵みたいな俺ならまだしも、普通の魔法使いじゃ数回でバタンキューだな。
「でも、その考えは素晴らしいですの! 世界がもっと平和になれば、現在無駄遣いとされている魔法の研究も異端とされなくなって、将来そう言った事に魔法が使われるようになるかもしれませんの。あぁ、素敵! 色々とやりたい事が浮かんで来ますの~。ハッ…………」
ん? 今の今までえらい浮かれ様だったのに、急に何かを思い出したように無表情になったぞ?
どうしたんだ? まるでスイッチが切れたオモチャのようだ。
「あの……小父様? 魔法の理についてはご存知でしょうか?」
無表情のまま俺の目を見てメアリがそんな事を聞いて来た。
ふん、魔法の理か。
まぁ大小併せれば、それこそ数え切れない程有るが……、成る程な。
ある意味当たり前だ。なにせメアリはこの世界の住人。俺とは違う。
冷静に考えればそらそうだ。過去に現われたとされる聖女においても、そんな話など聞いた事が無い。
いや、聖女どころか全ての魔法使いにおいてもだ。
「『神の奇跡の代行者は、魔道の真理に触れる事能わず』か?」
俺の言葉にメアリがこくんと頷いた。
まぁ、嬢ちゃんとの会話でも出て来たが、神の奇跡の代行者である治癒魔法の使い手は、他の魔法が使えない。
これがこの世界の魔法の理の一つにして絶対の制約でもある。
メアリでさえ、その理からは逃れられるものでは無いわな。
「お前の治癒魔法の開眼は、嬢ちゃんの怪我が原因と聞いたが……」
嬢ちゃんは凄い凄いと嬉しそうに話していたな。
けど、先程の魔法オタク具合と良い、普段の上品で清楚な姿を微塵も感じない魔法使いとしての自信に誇り。
恐らくメアリが今まで生きて来た価値観全てを治癒魔法によってぶっ壊されたと言っても過言ではないだろう。
残酷な話だぜ。
「い、いえ、その事に関しては後悔しておりませんですの。大切なアンリの怪我を癒す事が出来てとても嬉しかったですし。それにこの治癒魔法の力が無ければ、あの時皆を助けられませんでしたの。フフッ、いえ、それに関しては、もしかしたら小父様が何とかしてくれていたかもしれませんね」
友達の責任とも取れる俺の発言に我に返ったメアリは、慌ててそれを否定した。
そして最後に小さく笑い、意味深な事を言う。
う~ん、かけたのは増幅に分配だろ? 二つとも魔法使いの母さんが使っていたから特に問題無い筈だ。まぁ記憶の中でだけどな。
浄化と回復はメアリに使っていないし、疎外と位相変移の様な範囲魔法ならいざ知らず、さすがに離れた所の対象外の魔法まで感知なんてのは出来ないと思うのだが。
「私は魔法が小さい頃より好きでしたの。少し違いますね。最初は私が魔法を上手く使うと喜んでくれるお父様の顔が好きだったですの。昔からとても優しくて素敵なお父様でしたが、時折とても寂しそうな顔をされていました。けれど、私に魔法を教えて頂いてる時はいつもニコニコと楽しそうで、私が魔法を覚える度に自分の事の様に喜んでくれましたの。それが私も嬉しくて……」
そう言ってメアリは小さい頃を思い出しているのか、伏目がちに口に笑みを浮かべていた。
自分の父親を喜ばせる為に魔法を頑張って覚えようとしていたのか。
まぁ、気持ちは分からんでもない。
俺も父さんに褒めてもらおうと……、あぁ記憶の中のこの世界の父親の事だが、その父親に褒めてもらおうと剣を練習した事になっている。
実際はやってないのに記憶だけは有ると言うのは、いつまで経っても慣れねぇな。
「私は魔法が好きでしたけど、破壊の魔法は嫌い。誰かを傷付けるより、誰かの助けとなる魔法。補助魔法がとても大好きでしたの。だから、治癒魔法に目覚めた際も、有る意味究極の補助魔法と思って、普通の魔法の事は諦めましたの。治癒魔法師は貴重な存在ですの。アンリは勿論、お父様もお母様もとても喜んで頂けましたし」
なるほど、聖女の心は小さい頃から健在だった訳か。
まぁ、実際に治癒魔法は『究極の補助魔法』と言えなくはない。
しかし、そうは言ってるが、先程の顔といい簡単に納得出来るものでも有るまいに。
恐らくその優しさから嬢ちゃんが責任を感じないように自分の本当の気持ちに蓋をして、そう思い込もうとしていたんだろうな。
健気な奴だぜ、おじさん涙が出そうになったわ。
「そして、治癒魔法師として生きて行くと心に決めた矢先、あの事件が起きましたの。折角神様から頂いた治癒の力も、全員を助けるにはとても届かず、もうダメと絶望しかけた時に小父様が現われたのですの。そして私に力と聖女の役目を授けて下さった……」
何か尊い者を見るような目で俺を見て来るぞ?
や、止めろ! そんな目で見られると何か死んでしまいそうになる!
授けるとかじゃなく面倒事を押し付けただけなんだよ!
「最初は戸惑いましたが、ここ数日でその道も良いかと聖女の肩書きを背負って生きる決心を致しましたの。だって小父様の示してくれた道ですから」
「ちょっ、ちょい待ち!! 俺が示した道ってなんだよ! そんなん無視して良いんだぜ? さっき自分で言ってたろ? アレはただ単にそう言う演出で、俺は周囲の目を俺から逸らせたかっただけだ。別にお前に何かを強制させたかった訳じゃねぇぞ」
重い! 重いぜ! ただのおっさんの仕出かした事にそこまで真剣にならなくても……。
「何を言っているのですか小父様? もしかして、ご自分がされた事の凄さが分かっていらっしゃらないのですの? あぁ、小父様には当たり前の事過ぎて気付いていらっしゃらないのですね」
は? 何を気付く? 俺のした事でそんなすごい事……、まぁ複数の魔法を設置魔法に仕込むとか隠蔽魔法込みで一瞬で構築とかは凄いと言っちゃあ凄いんだが、他の奴らでも出来ない訳でもないだろう。
これも魔力の無駄遣いと言う事で誰もやろうと思わなかっただけで。
「小父様が私に掛けて頂いた増幅と分配の魔法。これがどう言う意味か分かっていらっしゃいますの? これは私に示されたもう一つの道となると思いまして」
「いや、その二つって効果はそれぞれ目的に特化したように調整したが、それに関してはそこまで難しい事じゃないぜ?」
メアリは俺の言葉に微笑みながら目を瞑り、うんうんと頷き出した。
他に何か変な事したか? やっぱり浄化と回復に気付いていたのか?
「分配の魔法。これ治癒魔法ですの」
「へ? そうなの?」
知らなかった……、自分の魔力を他人に分ける魔法だから補助魔法かと……。
神の奇跡の代行者だし、治癒魔法ってんで。神聖そうなものや回復系だけかと思っていた。
確かにかけた相手の魔力は回復するが、それに記憶の中では魔法使いの母さんだって……。
ん? 記憶の中……?。
しまった!! も、もしかして、これも神の策略か?
作られた記憶だからと、母さんに魔法全般に対する知識を教えて貰っていた事は攻略本みたいなものでラッキーだったと思っていたんだが、こんな所に落とし穴が有ったとは!
区別に対する情報が抜けてるじゃねぇか! こんな攻略本は落丁で返本だ!
クソ! いつかこんな事が起こるんじゃないかと、その頃から罠を張っていたのか? 用意周到すぎるだろ!
「『神の奇跡の代行者は、魔道の真理に触れる事能わず』この理を破る者が居る。その存在である小父様が、一度諦めた補助魔法への道を示してくれる希望となると思いましたの」
魔法オタク系聖女(撤回希望中)の言葉は、神への怒りで俺の耳には届かない。
神め! 絶対にぶん殴ってやる!
一体今まで不どれだけこの文句を心の中で言ってきたのか。
多分一回に付き1円貰っていただけでもそれなりの財産が築けたと思うぜ。マジで!
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