下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。

やすぴこ

文字の大きさ
17 / 34

第十七話 声無き者の代弁者

「よ、よかろう! 今度こそお前をこの手で葬ってやる!」

 俺の思惑通り、プライドを刺激された最強騎士が一騎打ちの誘いを受けてきた。
 だが、思ったよりトラウマは深刻なようで馬を下りるのも手間取ってやがる。
 逆にこいつはヤベェな。
 下手すると勝負にならねぇかもしれねぇぞ?
 あっさり勝っちまうと作戦仕込む暇も無ぇし、かと言って手を抜いて長引かせると見るに見兼ねた他の奴等が悪さをしてくる可能性もある。
 嫌だねぇ~感情で生きる生き物ってのは。

「じゃあ、決闘のルールを決めようか。俺達の一騎打ちは最強騎士であるシュタイン様の名誉を掛けての戦いだ。誰からの妨害もそれを汚すものとする。それでいいかい?」

「よ、よかろう。皆! 今こいつが言った通り、私の名誉を掛けて何者をもこの一騎打ちを邪魔する事を禁ずる。それがいかに殿下であろうとも!」

 よしよし、これで安心だ。
 名誉ある戦いが続いている内は誰の邪魔も受けねぇ。
 逆に言えば、誰かの邪魔が有ればこいつが許さないってこった。

「あ~ジェイス! お前の剣借りてるぞ。いや~この剣は良い剣だな。アウルベアでも一撃だったぜ。さすがは最強騎士の従騎士様だな」

「な、なに……アウルベアだと? ば、ばかな」

 俺の言葉に最強騎士が狼狽える。
 どうやらジョセフィーヌの話を聞く限りアウルベアは、単独で倒すのは無理と言うのが通説らしい。
 なんでもその強さは騎士大隊に匹敵するとか言う話だ。
 まぁ言わんとする事は分かる。
 森の中で大勢で戦っても逆に戦いにくいもんな。
 犠牲を伴う事も辞さない玉砕戦法でも取らなきゃそりゃ無理だろう。
 それくらいちょっと考えたら分かるもんだが、逆に言えばアウルベア相手に少数で戦うと言う発想が出ねぇくれぇにこいつ等は弱いって事の証左って訳だ。
 こんなのが騎士と名乗ってるなんて嘆かわしいぜ。

 『騎士とは何者にも屈せず、いかなる困難が身に降り掛かろうと全てを打ち払う剣となり、弱き者の達を助ける盾となる者』
 それが騎士ってもんだ。

 まぁ、吟遊詩人が謳った詩の受け売りだけどな。
 だが、それは俺がガキの頃に夢見た憧れだ。

 もし現実の騎士が、この目の前のクソったれだと言うのなら、そして騎士が護るべき者が民を顧みない馬鹿共だと言うなら、俺は騎士になんてなりたくねぇ。
 こちらから願い下げだ!

「返せ! その剣は我が家に代々伝わる家宝だぞ! お前などが持っていい物ではない」

 周囲が俺の言葉にビビッているのにも拘らず、ジェイスの野郎は激しい憎悪を湛えて声を荒げる。
 いいねぇ、その表情。
 お前のその感情は使わせてもらうぜ。

「そうだな~? 最強騎士様を倒したらその次はお前とも戦ってやるぞ。俺に勝ったら返してやるぜ。あぁそうそう、財布もありがとよ。折角だからこれも使わせてもらうぜ」

「ぐっ、くそお! 今すぐお前を殺してやる!」

 俺はジェイスの怒りを更に煽る。
 その効果は絶大で勝ってからと言ったのに今にも飛びかかってきそうな勢いだ。

「ジェイス! 止さないか! これは私の名誉の為の神聖な戦いだ。手出しするとお前でも許さない。もし何かしようものなら命が無いものと思え」

「ぐぐぅ。はい、分かりました……くそっ」

 俺にはビビる最強騎士だが部下への態度は変わらんらしい。
 日頃からそうなのだろう、随分横柄な態度でジェイスを怒鳴った。
 それに大人しく従うジェイスだが明らかに納得していない顔だ。

 そりゃそうだろ。
 さっき俺の引っ掛けに乗って失言した時も、この最強騎士は自分の腹を探られたくないと言う理由で剣を向けて来たんだ。
 しかも俺にビビッてるくせに偉そうにしているんだから、もう忠誠心なんか吹っ飛んでんじゃないか?

「し、しかし平民。もう私に勝った気でい、いるのか? ふ、ふざけるな!」

 いや、どもるなよ。
 あんまり情け無い姿を晒さないでくれ。
 いくら手出し無用と宣言したからって、名誉もクソも無いようじゃ誰かの介入許しちまうじゃねぇか。

「シュタイン! 今のは奴の妄言だ! アウルベアなど一人で倒せる訳が無いし、そもそも王国の北には生息していないではないか」

 馬鹿王子が最強騎士を鼓舞する為に叫んだ。
 やるじゃねぇか馬鹿王子。
 部下に対しての戦闘指揮はちっとばかし様になっていたぜ。
 王子の指揮を受けて我に返った最強騎士は、俺を睨み声を上げる。

「そうでした! 私とした事が平民の言葉を信じるなど。おい! お前! 私を謀るとは笑止千万。王国最強である私の剣で成敗してくれる!」

 お前それ二回目だぞ? 
 格好付ける時の口上の種類増やせよ。
 気勢を上げて剣を構え直すが、よく見ると剣先が震えている。
 恐らく脳裏に焼きついたあの日の俺に脅えて、それを打ち払おうと最強騎士と呼ばれるまで修行を頑張ったんだろうが、俺がアウルベアの名を口にした途端、心が折れちまったんだろうな。
 普通なら馬鹿王子みてぇにただの戯言と信じないだろうが、九年の月日によって奴の心に巣食う俺への恐怖も育っちまっていたみてぇだ。
 俺なら有り得ると信じちまったんだろう。

「んじゃ、始めますか。いざ尋常に勝――」

「ディリャァァァァ!!」

 俺が試合開始の合図をしようとした瞬間、最強騎士は凄まじい速度で間合いをダッシュで踏み込み、合図が言い終わる前に俺に向かって剣を振り下ろしてきた。
 腐っても最強騎士の称号は伊達じゃないと言う事か、驚きの速度だ。
 もう少し反応遅れてたらやられてたぜ。

「っと、あっぶねぇ!! いきなり不意打ちかよ」

「うるさい!! 死ねぇ!」

 最強騎士の剣を身体の軸をずらす事によって避けたが、最強騎士は返す剣で俺に追撃をする。

 ガキィン!

 まぁ、不意打ちには少しビビッたが、注意すれば捕らえられないスピードじゃねぇ。
 それより思わず身体が反応して俺の方が最強騎士を斬り捨て掛けたのがヤバかった。
 よく止めた俺! じゃねぇと今ので終ってたしな。

「死ねぇ! 死ねぇ! 死ねぇ!!」

 ガキィン! ガキィン! ガキィン!

「お? こ、うっ! とりゃ」

 どうやら最強騎士はかなり追い詰められていたらしい。
 騎士としての誇りを自ら汚すような渾身の不意打ちを躱された所為で、理性のたがが外れてしまったようだ。
 騎士の型も何も有ったもんじゃねぇ力任せのがむしゃらな太刀筋で俺に斬りかかって来た。

 う~んやっぱり感情に生きる生き物ってのは怖いわ。
 この段階に来るのはもう少し後の予定だったんだが、いきなりクライマックスだぜ。

 あと一つ誤算だったのが、こいつの剣マジやべぇ。

 あぁ剣の腕じゃなくて剣自身の話、こりゃ噂に聞く魔剣って奴だな。
 ジェイスの剣も業物だが、こいつは根本的に違う。
 剣を当てたインパクトの瞬間、別の力で押された様な感覚が有る。
 仮に一撃でも喰らったらマズいだろうし、そうでなくともジェイスの剣がいつまで持つか分からん。
 少し剣を合わせただけで軋んでるのが分かるぜ。

「あぁ、私の家の家宝が……」

 ちょっ! ジェイスこんな時に笑かすんじゃねぇよ!
 激しい打ち合いによって明らかに武器の性能の違いが如実に現れだす。
 最強騎士の魔剣は輝きを失わずにいるが、ジェイスの剣は徐々に刃毀れが目立ちだし日の光による反射も鈍くなっていった。
 その様子を見てジェイスが情けない声を出すもんだから思わず吹き出しちまったぜ。

「隙有り!! 死ねぇ」

「あっ! ヤベェ」

 パキィィィン!

 一瞬気が逸れた所為で魔剣の一撃を受け損なってしまった。
 既にボロボロになっていたジェイスの剣は両断され少し離れた地面に突き刺さる。
 俺は身体を捻り何とか一撃を受けずに済んだが、足を取られその場に尻餅を突いちまった。


「あぁぁぁぁ! 我が家の家宝が!! そ、そんな……う、うぅあぁぁ」

 ぽっきり折れた家宝を見てジェイスが号泣する。
 くそ! ジェイスの奴め! だから笑かすなっての!

 尻餅ついた俺を見降ろす最強騎士は勝利を確信した目で笑っている。
 今奴の頭は最高のカタルシスによって絶頂状態だろう。
 すぐにトドメを刺しに来ないのは、永らく心を蝕んでいた俺への恐れを勝利への歓喜で上書きしようとしているのだろうさ。

 さて、絶体絶命の大ピンチ。
 どうやって凌ぐか。

「兵士様! 逃げて下さい!」

 倒れた俺を見たジョセフィーヌが悲痛な声で叫ぶ。
 しまったぜ、彼女を悲しませちまった。
 油断しすぎてのこの体たらく、作戦の仕込みも不十分だ。
 最強騎士の心の上書きが終わる前に何とかしねぇとな。

「シュタイン様!! 正々堂々と言っておきながら不意打ちするなど騎士として恥ずかしくないのですか!」

「な、なにぃ? この悪女め! 元よりこの虫けらなどに騎士の名誉を掛ける価値など無かったのだ!」

 ジョセフィーヌの批難の言葉に最強騎士の注意が俺から逸れた。
 名誉回復の喜びにケチを付けられた事でジョセフィーヌへの怒りに火が付いたのだろう。
 このままではジョセフィーヌの身が危ない。
 俺はいつでも動けるように身体に力を込めた。
 しかし、勝ったと思った途端すごい言い訳をかましやがるな。


「貴方……いえ、この国の騎士は、貴族は……王族まで、貴方達全て腐っています!」

 ジョセフィーヌは毅然とした態度で、ここに居る全ての者に対して言い放った。
 それにより周囲が騒めき出す。
 おいおいちょっと待てって、周りが暴走しちまうぞ?

「なにぃぃ?」
「悪女が言うに事欠いて王族に向けて腐っているだと? 身の程を知れ!」
「本性を現したな女狐め!!」
「お前の頼りのハッタリだらけ虫けらは負けたぞ? 虫けらは所詮虫けら。我ら貴族に勝てるはずないのだ」

 口々にジョセフィーヌを罵り出す馬鹿王子達。
 その言葉を受けて尚、ジョセフィーヌの態度は変わらなかった。

「いいえ、違います! この方は虫けらなどでは有りません! この方は貴方達に虐げられている弱き者の盾。声を上げる事の出来ない者達の剣! 声無き者の代弁者なのです!!」

 ジョセフィーヌは力を込めて叫ぶ。
 それにより周囲に静寂が訪れた。

 え? なにそれ怖い。
 何の代弁者だって? 初耳なんですけど?

「ぷっ! 何言っているんだ悪女め。とうとう頭もイカれたか?」

 誰かが笑い出す。
 『何言っているんだ』の部分は俺もそう思う。
 その後の言葉は許さんけどな。

 ジョセフィーヌさん本当に何言ってんの?

 彼女の中で俺と言う存在がどうなっているのか確認するのが怖い。
 俺、誰かの代弁者なんて大層な者じゃないぜ。
 ガキの頃に夢見た憧れを捨てきれず未練タラタラのままいつまで経っても成長出来ないただの子供だ。

 とてもジョセフィーヌが思っているような人間じゃねぇぜ。
 俺の本性を知ったら絶対がっかりするだろう。
 情けない奴と見限られるかもしれねぇ。



 ……それイヤだな。

 そうだ、彼女に見捨てられるのは絶対に嫌だ!
 彼女が俺にそう求めるならなっちまえば良いんだよ。
 声無き者の代弁者……いい響きじゃねぇか。
 それはまるで俺が夢見た騎士そのものの様に。

 なってやるさ! 彼女が望む『声無き者の代弁者』って奴にな。
感想 4

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった

歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。 だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」 追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。 一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。 誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。 「その言葉は、もう翻訳できません」

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

学園首席の私は魔力を奪われて婚約破棄されたけど、借り物の魔力でいつまで調子に乗っているつもり?

今川幸乃
ファンタジー
下級貴族の生まれながら魔法の練習に励み、貴族の子女が集まるデルフィーラ学園に首席入学を果たしたレミリア。 しかし進級試験の際に彼女の実力を嫉妬したシルヴィアの呪いで魔力を奪われ、婚約者であったオルクには婚約破棄されてしまう。 が、そんな彼女を助けてくれたのはアルフというミステリアスなクラスメイトであった。 レミリアはアルフとともに呪いを解き、シルヴィアへの復讐を行うことを決意する。 レミリアの魔力を奪ったシルヴィアは調子に乗っていたが、全校生徒の前で魔法を披露する際に魔力を奪い返され、醜態を晒すことになってしまう。 ※3/6~ プチ改稿中

『お前の顔は見飽きた!』内心ガッツポーズで辺境へ

夏乃みのり
恋愛
「リーナ・フォン・アトラス! 貴様との婚約を破棄する!」 華やかな王宮の夜会で、第一王子ジュリアンに突きつけられた非情な宣告。冤罪を被せられ、冷酷な悪役令嬢として追放を言い渡されたリーナだったが、彼女の内心は……「やったーーー! これでやっとトレーニングに専念できるわ!」と歓喜に震えていた!

断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について

夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。 ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。 しかし、断罪劇は予想外の展開へ。

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!