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第一章 幼少期編

聖獣っぽいです

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なんと!なんと!猫ちゃんが喋りました!

あれ?この世界の猫ちゃんは皆喋るものなの?

「皆喋るわけじゃないにゃ」

「えっ私、また声に出してた?」

「違うにゃ、ご主人の魔力をもらったから、喋らなくてもわかるようになったにゃ」

「え、魔力?」

私、そんなの渡していませんが…

「言ってたにゃよ?痛いの痛いの飛んでけー!って」

あれですか!あれで魔力を渡しちゃったんですか!

「無意識だったにゃね…それで怪我も治ったにゃよ!」

怪我が治ったなら、魔力を渡して良かったんですけど…

「その、何?ご主人って?」

「魔力を渡して契約したからにゃ!」

「けいやく?」

「お嬢様~!」

「マリー!」

マリーが帰ってきたようです

「あれ?猫ちゃん怪我治ってます⁉︎
お嬢様、どうしたのですか?」

「なんか、契約したらし…」

「え!それは大変ですよ!旦那様ぁ~!」

マリー、またキャラ崩壊してるよ…

それはともかく、そのあと私は猫ちゃんと共に強制送還されたのだった





コンコンッ

「入りなさい」

「はい、お父様」

えーなんでこうなっちゃったのでしょうか…

猫ちゃんの怪我を治して、契約して…

そしたらお父様に呼ばれちゃいました(*≧∀≦*)テへ

「ロゼ、契約をしたって言うのは本当かい?」

「はい、そうっぽいです。猫ちゃんが怪我をしてて、痛いの痛いの飛んでけーって願ったら魔力をわたしてしまったらしく」

「そうか、そしてその隣の猫、見たところ聖獣様のようだが?」

「え?」

「そうにゃよ!我は聖獣フェンリルなのにゃ!」

「そうか…」

せ、聖獣⁉︎

本に載ってる伝説の獣の一種ですが!?

「ロゼ、この世界には白い猫はフェンリルのみなんだよ…」

「えぇっ」

なんですとー!

じゃあ、私は聖獣様と契約しちゃったのか!

「これは大変な事になったな…」

「お、お父様!どうしましょう!」

「取りあえず、陛下には報告する、それ以外の人にはなるべく秘密にして行こう」

「わかりました!」

「それはそうと、怪我を治したというのは?聖獣様の怪我を治せるのは光属性のものだけなのだが」

「え?」

「その通り!ご主人は光属性なのだ!」

光属性とはなんでしょう?

「ロゼの魔力が多かったのはそれが原因か…ロゼ、光の魔力はとても貴重だ、これも誰かに言わないように」

ひえー、そんな貴重な属性なのですか!
凄いですね!

「ご主人のことだからにゃ?」

人ごとだと思ってました…そ、そんな貴重な属性が私に…

「まぁ、大丈夫にゃよ!これから魔法の勉強をするにゃ!」

「魔法の勉強をできるの!?」

「そうだな…制御の仕方を早く覚えた方がいいかもしれん、明日からはじめよう。」

ついに魔法が使えます!色々あったけど、やはり嬉しいですね!
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