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第六章
モテる男の彼女③
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「ですよね。課長同士の仲が良くても、何の違和感もありません」
「だな。で、何が言いたいかというと、俺は前から蒼空の気持ちを知っていた」
「へ!?」
その言葉に、今度は私が驚きの声を上げてしまう。前から知っていたとは、私達の関係も知っているのだろうか。
「もちろん、蒼空からペラペラ話すわけがないから、俺が聞きだしたんだが……。高校からのつき合いなんだろう?」
「はあ。部活の先輩後輩の関係です」
「蒼空の気持ちには、全く気づかなかったのか?」
「気づくもなにも、私は避けられていると思っていましたから」
「あいつ、何もかもに完璧なわりには不器用だよな……」
「私には、何もかもに器用に見えますが」
「でも、吉瀬さんには全く伝わってなかったんだろう?」
「はあ」
「まあ、この話はまた蒼空がいる時にじっくり聞かせてよ。ふたりのお祝いをするよ。で、本題」
「はい」
「林の件だ」
「はい」
「先ずは、今まですまなかった」
「え⁇」
轟課長からの突然の謝罪に戸惑う。林先輩には迷惑を掛けられているが、課長達のせいではないのだ。
「林のことは役職者でも把握していて、何度か話し合われていたんだ。ただ……」
「はあ」
「どうやら社長が、親戚の人から頼みこまれて雇うことになったらしい。しかも仕事はできないくせに、何かと上手く立ち回っていて、対処の仕方に悩んでいた。蒼空は、吉瀬さんも被害に遭っているから気が気じゃなかったんだが、あからさまに動くと余計に吉瀬さんが被害を受けるかもしれないと、様子を見ていたんだ。もちろん、いつでも動けるように準備はしていたと思う」
「……」
私の知らないところで、複雑な事情があったのだと知る。以前から、林先輩がなぜこの会社に入社できたのか不思議だったのだ。まだ新しいこの会社は、若手だが即戦力が集まっている印象で、私のように新卒で入社した子もいるが、みんな何かしらのスキルは高い。だから、林先輩が仕事を振ってきても、断って面倒なことになるよりは、代わりにする方が楽だと思っていたのだ。
「この週末、蒼空と何か進展したんだろう?」
「はあ、まあ」
「だろうな。蒼空が一気に動き出した」
「そうなんですね」
「だな。で、何が言いたいかというと、俺は前から蒼空の気持ちを知っていた」
「へ!?」
その言葉に、今度は私が驚きの声を上げてしまう。前から知っていたとは、私達の関係も知っているのだろうか。
「もちろん、蒼空からペラペラ話すわけがないから、俺が聞きだしたんだが……。高校からのつき合いなんだろう?」
「はあ。部活の先輩後輩の関係です」
「蒼空の気持ちには、全く気づかなかったのか?」
「気づくもなにも、私は避けられていると思っていましたから」
「あいつ、何もかもに完璧なわりには不器用だよな……」
「私には、何もかもに器用に見えますが」
「でも、吉瀬さんには全く伝わってなかったんだろう?」
「はあ」
「まあ、この話はまた蒼空がいる時にじっくり聞かせてよ。ふたりのお祝いをするよ。で、本題」
「はい」
「林の件だ」
「はい」
「先ずは、今まですまなかった」
「え⁇」
轟課長からの突然の謝罪に戸惑う。林先輩には迷惑を掛けられているが、課長達のせいではないのだ。
「林のことは役職者でも把握していて、何度か話し合われていたんだ。ただ……」
「はあ」
「どうやら社長が、親戚の人から頼みこまれて雇うことになったらしい。しかも仕事はできないくせに、何かと上手く立ち回っていて、対処の仕方に悩んでいた。蒼空は、吉瀬さんも被害に遭っているから気が気じゃなかったんだが、あからさまに動くと余計に吉瀬さんが被害を受けるかもしれないと、様子を見ていたんだ。もちろん、いつでも動けるように準備はしていたと思う」
「……」
私の知らないところで、複雑な事情があったのだと知る。以前から、林先輩がなぜこの会社に入社できたのか不思議だったのだ。まだ新しいこの会社は、若手だが即戦力が集まっている印象で、私のように新卒で入社した子もいるが、みんな何かしらのスキルは高い。だから、林先輩が仕事を振ってきても、断って面倒なことになるよりは、代わりにする方が楽だと思っていたのだ。
「この週末、蒼空と何か進展したんだろう?」
「はあ、まあ」
「だろうな。蒼空が一気に動き出した」
「そうなんですね」
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