135 / 137
第十八章
エピローグ①
しおりを挟む
蒼空さんがクラウドフラップを退職する日を迎えた。この三ヶ月の間に、たくさんの変化が訪れた。
轟課長と小春は、あの日につき合うことになり、オフィス内でもすぐに知れ渡るほどラブラブカップルだ。轟課長も蒼空さん同様にモテるのだが、小春しか見えていない。小春に向ける熱い視線を目の当たりにして、誰も文句が言えなくなっていた。
私と蒼空さんは、轟課長のあまりの豹変振りに爆笑したのは言うまでもない……。
そして、もう一つ嬉しいニュースが私達にもたらされる。
「もしもし」
『凛花、婚約おめでとう』
「ありがとう。情報が早いね」
優香に報告しようと思っていたが、バタバタとしていて忘れていた。誰から聞いたのだろう?その疑問はすぐに解決された。
『うん。大介さんに聞いたの』
「だ、だ」
「凛花?どうした?」
私が通話しているのを横で聞いていた蒼空さんが、心配顔でこちらを見ている。
『蒼空先輩の声が聞こえた』
優香は呑気な声だが、私はそれどころではない。
「ゆ、優香!今、大介さんって言ったよね?金ちゃん先輩のこと?」
「ブフッ」
蒼空さんも横で飲んでいたものを噴き出している。
『あっ、うん……。つき合うことになったの』
「ええ⁈本当に⁇」
「なんだ?」
「優香と金ちゃん先輩がつき合い始めたんだって」
「はあ?聞いてないぞ。プロポーズしたことを伝えたのに、優香とのことは言ってなかった」
『凛花』
「うん?」
『蒼空先輩のプロポーズに刺激を受けて告白してくれたの。だから、本当に最近で。蒼空先輩には大介さんが直接報告すると思う』
「そうなの?優香、おめでとう」
『ありがとう』
そのままを蒼空さんに伝えて、私達は親友の幸せを喜び分かち合う。私達の関係が、親友二組のカップルの誕生のきっかけになったのだ。これからは、家族ぐるみでのつき合いになったらいいなぁと思う。
後日、蒼空さんのところにも金ちゃん先輩から連絡があった。
「大介の幸せそうな声を聞けて俺まで嬉しかった!」
自分のことのように喜ぶ蒼空さんが、高校生の時の全国大会の優勝を喜ぶ姿と重なり眩しくみえた。
轟課長と小春は、あの日につき合うことになり、オフィス内でもすぐに知れ渡るほどラブラブカップルだ。轟課長も蒼空さん同様にモテるのだが、小春しか見えていない。小春に向ける熱い視線を目の当たりにして、誰も文句が言えなくなっていた。
私と蒼空さんは、轟課長のあまりの豹変振りに爆笑したのは言うまでもない……。
そして、もう一つ嬉しいニュースが私達にもたらされる。
「もしもし」
『凛花、婚約おめでとう』
「ありがとう。情報が早いね」
優香に報告しようと思っていたが、バタバタとしていて忘れていた。誰から聞いたのだろう?その疑問はすぐに解決された。
『うん。大介さんに聞いたの』
「だ、だ」
「凛花?どうした?」
私が通話しているのを横で聞いていた蒼空さんが、心配顔でこちらを見ている。
『蒼空先輩の声が聞こえた』
優香は呑気な声だが、私はそれどころではない。
「ゆ、優香!今、大介さんって言ったよね?金ちゃん先輩のこと?」
「ブフッ」
蒼空さんも横で飲んでいたものを噴き出している。
『あっ、うん……。つき合うことになったの』
「ええ⁈本当に⁇」
「なんだ?」
「優香と金ちゃん先輩がつき合い始めたんだって」
「はあ?聞いてないぞ。プロポーズしたことを伝えたのに、優香とのことは言ってなかった」
『凛花』
「うん?」
『蒼空先輩のプロポーズに刺激を受けて告白してくれたの。だから、本当に最近で。蒼空先輩には大介さんが直接報告すると思う』
「そうなの?優香、おめでとう」
『ありがとう』
そのままを蒼空さんに伝えて、私達は親友の幸せを喜び分かち合う。私達の関係が、親友二組のカップルの誕生のきっかけになったのだ。これからは、家族ぐるみでのつき合いになったらいいなぁと思う。
後日、蒼空さんのところにも金ちゃん先輩から連絡があった。
「大介の幸せそうな声を聞けて俺まで嬉しかった!」
自分のことのように喜ぶ蒼空さんが、高校生の時の全国大会の優勝を喜ぶ姿と重なり眩しくみえた。
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
384
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる