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第九章
全力の愛①
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城之内社長が去った社内は、まだまだ衝撃の余韻が残っている。いつも冷静でクールな真琴ですら、浮き足立っている自覚がある。
今まで、知らないところで助けられていた事実。あの夜の相手が城之内社長だった驚き。だが、なぜかホッとした。あの時は気が動転していたが、数日経って冷静に考えたら、あんな豪華な部屋に泊まれる人はひと握りではないか?と思ったのだ。
相手がわからない不安が大きくなっていた。
それがまさかの城之内社長で、更には真琴に想いを寄せてくれていた。
両親を亡くし、虚無感でいっぱいだった一年間。やっと受け入れ泣けた日に出逢った最高の人。両親が真琴の事を心配して出逢わせてくれたんじゃないかと思ってしまう。
少しずつだが、真琴は自分の幸せを実感する。
しかし、本当に自分でいいのかと思う気持ちが強くなる。普通の家庭で育った庶民が御曹司の家庭に受け入れてもらえるのだろうか。しかも、両親はもういない……。
幸せと不安がせめぎ合う。
色々思い悩んでいるうちに定時を迎えた。
『コンコン』
「はい」
「失礼します。社長、定時になりましたが、他に何かございますか?」
「いや。今日は疲れただろう?早く帰りなさいと言いたい所だが、忘れず最上階に寄ってあげてくれ」
「はい。なにかまだ現実と思えないんですが、私でいいんでしょうか?」
「月野さんがいいんだよ。真剣に考えてみてあげて」
「はい」
「私が言うのもなんだが、かなり真剣だよ。そしてあんなにいい男は世界中探してもいない。男の私からしても素晴らしい人物だ」
「それはわかっているのですが……」
「確かに住む世界が違うと思うかもしれないが、まずは彼自身を見て決めてもいいんじゃないか?彼は、月野さんが心配や不安に思う事も含め背負う包容力も持っているから」
「そうですね。いつも、アドバイスありがとうございます」
「いつでも相談に乗るから遠慮なく言ってくれ」
「はい」
少し気持ちが軽くなった真琴は、初めて訪れる最上階を目指す。
今まで、知らないところで助けられていた事実。あの夜の相手が城之内社長だった驚き。だが、なぜかホッとした。あの時は気が動転していたが、数日経って冷静に考えたら、あんな豪華な部屋に泊まれる人はひと握りではないか?と思ったのだ。
相手がわからない不安が大きくなっていた。
それがまさかの城之内社長で、更には真琴に想いを寄せてくれていた。
両親を亡くし、虚無感でいっぱいだった一年間。やっと受け入れ泣けた日に出逢った最高の人。両親が真琴の事を心配して出逢わせてくれたんじゃないかと思ってしまう。
少しずつだが、真琴は自分の幸せを実感する。
しかし、本当に自分でいいのかと思う気持ちが強くなる。普通の家庭で育った庶民が御曹司の家庭に受け入れてもらえるのだろうか。しかも、両親はもういない……。
幸せと不安がせめぎ合う。
色々思い悩んでいるうちに定時を迎えた。
『コンコン』
「はい」
「失礼します。社長、定時になりましたが、他に何かございますか?」
「いや。今日は疲れただろう?早く帰りなさいと言いたい所だが、忘れず最上階に寄ってあげてくれ」
「はい。なにかまだ現実と思えないんですが、私でいいんでしょうか?」
「月野さんがいいんだよ。真剣に考えてみてあげて」
「はい」
「私が言うのもなんだが、かなり真剣だよ。そしてあんなにいい男は世界中探してもいない。男の私からしても素晴らしい人物だ」
「それはわかっているのですが……」
「確かに住む世界が違うと思うかもしれないが、まずは彼自身を見て決めてもいいんじゃないか?彼は、月野さんが心配や不安に思う事も含め背負う包容力も持っているから」
「そうですね。いつも、アドバイスありがとうございます」
「いつでも相談に乗るから遠慮なく言ってくれ」
「はい」
少し気持ちが軽くなった真琴は、初めて訪れる最上階を目指す。
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