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第十三章
愛の結晶②
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真琴の大きいお腹を愛おしそうに擦る仁。可愛いわが子の誕生も楽しみだが、真琴とのふたりの時間も貴重だ。
仁の休みの日には、日差しに気をつけて散歩をしたり、生まれてくるわが子のための買い物をしたり、幸せな時間を過ごしている。
「仁さんは、男の子と女の子どっちがいい?」
「元気ならどっちでもいい。真琴は?」
「私もどっちでもいいけど、仁さんに似てほしい」
「俺は真琴似がいい」
バカップルで親バカだ。
「名前も考えないと……」
「そうだな。男の子だったら真琴が、女の子だったら俺が考えるってのは?」
「いいと思う!」
「会えるのが楽しみだ」
「うん。でも仁さん、仕事はきちんとしてね」
「春樹に何か言われたんだろう?」
「そう思うなら、迷惑かけないように気をつけてね」
春樹の手腕があってこそのこの生活。本来『世界の城之内』の社長が、プロジェクトが一区切りついた今、ドバイに留まり仕事をする余裕は作れない。
春樹やリンダの協力もあり、のんびりとした時間が流れる――
出産は突然やってくる――
予定日2週間前。急遽外せない商談が入り、仁は後ろ髪を引かれる思いで出張に行った。プライベートジェットを飛ばし、日帰りで帰ってくるからといい残し飛び立った。
仁は、自分が不在中に何かあってはとリンダを自分達の別荘に呼ぶ徹底ぶり。リンダには呆れられたがその判断が功を奏す。
真琴とリンダは、朝の散歩をのんびりとし、お茶をしながらおしゃべりをしていた。
「ん?ん……」
「マコトどうしたの?」
「なんかお腹がギュッとしたんだけど……。一瞬だけだったの」
「もういつ産まれてもおかしくないから、もし定期的に痛くなったら教えてね」
「うん」
真琴は、予定日までまだあるし初産なので、まだまだだと思っていた。
が、一時間後……。
「リンダ、痛いかも……」
お腹をおさえる。
「さっきより?」と聞きながらも、真琴の前にしゃがみ込み様子を診る。
「う、うん……」
「収まったら教えてね」と背中を擦る。
「あっ、収まった!」
「時間を計るわ。定期的に痛みが来るようなら陣痛だわ」
仁の休みの日には、日差しに気をつけて散歩をしたり、生まれてくるわが子のための買い物をしたり、幸せな時間を過ごしている。
「仁さんは、男の子と女の子どっちがいい?」
「元気ならどっちでもいい。真琴は?」
「私もどっちでもいいけど、仁さんに似てほしい」
「俺は真琴似がいい」
バカップルで親バカだ。
「名前も考えないと……」
「そうだな。男の子だったら真琴が、女の子だったら俺が考えるってのは?」
「いいと思う!」
「会えるのが楽しみだ」
「うん。でも仁さん、仕事はきちんとしてね」
「春樹に何か言われたんだろう?」
「そう思うなら、迷惑かけないように気をつけてね」
春樹の手腕があってこそのこの生活。本来『世界の城之内』の社長が、プロジェクトが一区切りついた今、ドバイに留まり仕事をする余裕は作れない。
春樹やリンダの協力もあり、のんびりとした時間が流れる――
出産は突然やってくる――
予定日2週間前。急遽外せない商談が入り、仁は後ろ髪を引かれる思いで出張に行った。プライベートジェットを飛ばし、日帰りで帰ってくるからといい残し飛び立った。
仁は、自分が不在中に何かあってはとリンダを自分達の別荘に呼ぶ徹底ぶり。リンダには呆れられたがその判断が功を奏す。
真琴とリンダは、朝の散歩をのんびりとし、お茶をしながらおしゃべりをしていた。
「ん?ん……」
「マコトどうしたの?」
「なんかお腹がギュッとしたんだけど……。一瞬だけだったの」
「もういつ産まれてもおかしくないから、もし定期的に痛くなったら教えてね」
「うん」
真琴は、予定日までまだあるし初産なので、まだまだだと思っていた。
が、一時間後……。
「リンダ、痛いかも……」
お腹をおさえる。
「さっきより?」と聞きながらも、真琴の前にしゃがみ込み様子を診る。
「う、うん……」
「収まったら教えてね」と背中を擦る。
「あっ、収まった!」
「時間を計るわ。定期的に痛みが来るようなら陣痛だわ」
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