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30話
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同居を続けなければいけないことは残念だが、考えてみればなにも昨日のような事がまた起こるわけではない。
あの時は力が入らず抵抗できなかっただけで、媚薬など盛られていなければ抵抗できるのだ。
だからあんな状況には二度とならないだろう。
そう思えばあと一カ月くらいなんてことない。
なんて考えていた次の出勤日、署内はとんでもない噂でもちきりだった。
「なー、なー、お前ようやく警部とくっついたって本当か?」
そう聞かれたのは、四六時中張り付いている必要がなくなり、久しぶりに一人になった時だ。
「は?」
大して話した事もないような奴に突然声をかけられ、一応足を止めた。
だが、その言葉は確かに俺に向けられているのに、何一つ理解できない。
警部は佐原のことだろうが、くっついたとはどういう意味なのか。
というかこいつの名前なんだっけ?
「なんの話だ」
「とぼけるのか~?もうみんな知ってるぞ?」
みんなって誰だ。具体的に言え。なんで当事者らしい俺がなにも知らなくて"みんな"が知ってんだ。
先程から下卑た笑みで、まるで友達かのように接してくるこいつも鬱陶しい。
「本当に何の話かわからないんだが」
「え~....、じゃああれデマだったってこと?でも実際見たって言ってた奴もいたぞ?」
「見た?何を?」
「姫崎が佐原警部にお姫様抱っこされてるとこと、次の日歩きづらそうにしてる姫崎」
....まあ、見てる奴いたからな。
確かにそれは事実だ。痛みや違和感で歩きづらかったのも。
だが、それがどうした。しかもなんでそれを"みんな"が知っているなんて事になるんだ。
「だからなんだ?」
「あ、事実なんだ?いやー、やっぱお前ってソッチだったんだな~。浮いた話全くなかったのになにが決め手だったんだよ」
.......誰か通訳を呼んでもらえないだろうか。
日本語を喋っているはずなのに、全く意味がわからない。
そっちがどっちなのかもよくわからないし、浮いた話?決め手?まさか佐原と付き合ってるとでも思ってるのか...?
だが、横抱きと歩きづらそうにしているだけでそんな発想になるか?
「言っておくが、警部とは付き合ってないぞ?」
一応否定すると、とんでもない発言が飛び出した。
「えっ?でもヤったんだろ?」
「ヤっ...!?」
な、なんでバレ...!?っていうかなんでそんな事が噂になってんだよ...!!
◇◇◇
(佐原視点)
「いやー、すごい噂になってますね!」
お酒の席で、影山さんが楽しそうにビールを呷る。
今日は俺と姫崎さんの奢りでの飲み会だ。
本当はお店が決まったら、という感じだったのだが、噂が広まりすぎて急遽今日になり、結局いつもの店で飲んでいる。
「なんでこんな広まってんだよ...!」
姫崎さんが眉間に思いっきり皺を寄せ、空のお猪口をテーブルに叩きつけた。
「良くも悪くも目立ちますからねー、姫崎さん」
「だからっておかしいだろ!」
「で、ほんとのところどうなんですか?」
「喧嘩売ってんなら買うぞ?」
影山さんは今日も絶好調で、ここぞとばかりに揶揄っている。姫崎さんも酔っ払っているからか、喧嘩っ早い。
いや、手が早いのは酔ってない時もそうか。
「姫崎さんっ、飲み過ぎですよっ」
「ああ!?元はと言えばお前の所為だろ!」
はいっ、ごめんなさいっ!
ピシャリと怒鳴られ、思わず身を縮める。
俺が一度でやめられていたら、こんなことにはなっていなかっただろう。
でも仕方なくないですか?あんなにエロい姫崎さん目の前にして止まれる人がいたら教えてほしいんですけど!
「あれ、もう隠さない感じですか?」
姫崎さんが敬語を使っていないことを言っているんだろう。でも多分姫崎さんは気づいてない。
「あの、皆さんも敬語じゃなくていいですよ?」
なんとなく言うタイミングがなかったが、別にこだわりはない。役職では上だが、皆さんの方が年上だし先輩なのだから。
「俺はこのままでいいですよー。一人だけに敬語なくすとかそんな器用なことできないし」
「俺も...、このままで。なんか今更タメ口っていうのも違和感っていうか」
「私も咄嗟の時間違えてしまうかもしれないので、このままでお願いします」
影山さんも千葉さんも神野さんも敬語のままで、ということだったが、不思議と距離をとられた感じはしない。
影山さんは最初からフレンドリーだったし、千葉さんもカチカチの敬語、って感じではない。神野さんは多分嘘だろうけど、俺を立ててくれているのがわかる。
「おい!お前の所為なんだから責任もって全員に否定してこい!」
姫崎さんは話を聞いていなかったのか、自分のお猪口にお酒を注ぎ、それを飲みながらまた怒鳴っている。
「うわ、横暴~」
「うるせえ!じゃあ他になんかいい方法あんのか!?」
「......あの、いっそ噂を本当にするっていうのはどうですか!?」
酔っ払ってても、言質とったもん勝ちだよね!?
「却下!」
だが、一瞬で断られてしまった。
「そんなぁ」
「却下に決まってんだろ!」
「こいつめっちゃ酔ってんな。記憶なくなるんじゃないか?」
怒鳴る姫崎さんを見て、呆れたように千葉さんがぼそりと呟く。
「酔ってないって言ってるだろ!もっと酒よこせ!」
「俺と付き合ってくれたらいくらでも飲ませてあげます!」
チャンスだ!と思い、はい!っと手を挙げてそう言う。
「お!警部攻めますね!」
「付き合わんって言ってるだろ!強姦魔め!」
「わー!姫崎さん何言ってんですかっ」
ここが居酒屋だってこと忘れてません!?
ぎくりとする単語を叫ばれ、慌てて止める。
「えー、警部、犯罪はダメですよ?」
「してませんからっ」
そう。あれは完全に合意だったと思う。だって、言葉では嫌だとか、やめてとか言ってたけど、顔は完全に嫌がってなかった。
パニックにも陥らなかったし、セックスが苦手な姫崎さんが俺には触られても気持ち悪くないって言ってたし!
だからあれだ。嫌よ嫌よも好きのうち。
絶対俺を好きだと言わせてみせる!
あの時は力が入らず抵抗できなかっただけで、媚薬など盛られていなければ抵抗できるのだ。
だからあんな状況には二度とならないだろう。
そう思えばあと一カ月くらいなんてことない。
なんて考えていた次の出勤日、署内はとんでもない噂でもちきりだった。
「なー、なー、お前ようやく警部とくっついたって本当か?」
そう聞かれたのは、四六時中張り付いている必要がなくなり、久しぶりに一人になった時だ。
「は?」
大して話した事もないような奴に突然声をかけられ、一応足を止めた。
だが、その言葉は確かに俺に向けられているのに、何一つ理解できない。
警部は佐原のことだろうが、くっついたとはどういう意味なのか。
というかこいつの名前なんだっけ?
「なんの話だ」
「とぼけるのか~?もうみんな知ってるぞ?」
みんなって誰だ。具体的に言え。なんで当事者らしい俺がなにも知らなくて"みんな"が知ってんだ。
先程から下卑た笑みで、まるで友達かのように接してくるこいつも鬱陶しい。
「本当に何の話かわからないんだが」
「え~....、じゃああれデマだったってこと?でも実際見たって言ってた奴もいたぞ?」
「見た?何を?」
「姫崎が佐原警部にお姫様抱っこされてるとこと、次の日歩きづらそうにしてる姫崎」
....まあ、見てる奴いたからな。
確かにそれは事実だ。痛みや違和感で歩きづらかったのも。
だが、それがどうした。しかもなんでそれを"みんな"が知っているなんて事になるんだ。
「だからなんだ?」
「あ、事実なんだ?いやー、やっぱお前ってソッチだったんだな~。浮いた話全くなかったのになにが決め手だったんだよ」
.......誰か通訳を呼んでもらえないだろうか。
日本語を喋っているはずなのに、全く意味がわからない。
そっちがどっちなのかもよくわからないし、浮いた話?決め手?まさか佐原と付き合ってるとでも思ってるのか...?
だが、横抱きと歩きづらそうにしているだけでそんな発想になるか?
「言っておくが、警部とは付き合ってないぞ?」
一応否定すると、とんでもない発言が飛び出した。
「えっ?でもヤったんだろ?」
「ヤっ...!?」
な、なんでバレ...!?っていうかなんでそんな事が噂になってんだよ...!!
◇◇◇
(佐原視点)
「いやー、すごい噂になってますね!」
お酒の席で、影山さんが楽しそうにビールを呷る。
今日は俺と姫崎さんの奢りでの飲み会だ。
本当はお店が決まったら、という感じだったのだが、噂が広まりすぎて急遽今日になり、結局いつもの店で飲んでいる。
「なんでこんな広まってんだよ...!」
姫崎さんが眉間に思いっきり皺を寄せ、空のお猪口をテーブルに叩きつけた。
「良くも悪くも目立ちますからねー、姫崎さん」
「だからっておかしいだろ!」
「で、ほんとのところどうなんですか?」
「喧嘩売ってんなら買うぞ?」
影山さんは今日も絶好調で、ここぞとばかりに揶揄っている。姫崎さんも酔っ払っているからか、喧嘩っ早い。
いや、手が早いのは酔ってない時もそうか。
「姫崎さんっ、飲み過ぎですよっ」
「ああ!?元はと言えばお前の所為だろ!」
はいっ、ごめんなさいっ!
ピシャリと怒鳴られ、思わず身を縮める。
俺が一度でやめられていたら、こんなことにはなっていなかっただろう。
でも仕方なくないですか?あんなにエロい姫崎さん目の前にして止まれる人がいたら教えてほしいんですけど!
「あれ、もう隠さない感じですか?」
姫崎さんが敬語を使っていないことを言っているんだろう。でも多分姫崎さんは気づいてない。
「あの、皆さんも敬語じゃなくていいですよ?」
なんとなく言うタイミングがなかったが、別にこだわりはない。役職では上だが、皆さんの方が年上だし先輩なのだから。
「俺はこのままでいいですよー。一人だけに敬語なくすとかそんな器用なことできないし」
「俺も...、このままで。なんか今更タメ口っていうのも違和感っていうか」
「私も咄嗟の時間違えてしまうかもしれないので、このままでお願いします」
影山さんも千葉さんも神野さんも敬語のままで、ということだったが、不思議と距離をとられた感じはしない。
影山さんは最初からフレンドリーだったし、千葉さんもカチカチの敬語、って感じではない。神野さんは多分嘘だろうけど、俺を立ててくれているのがわかる。
「おい!お前の所為なんだから責任もって全員に否定してこい!」
姫崎さんは話を聞いていなかったのか、自分のお猪口にお酒を注ぎ、それを飲みながらまた怒鳴っている。
「うわ、横暴~」
「うるせえ!じゃあ他になんかいい方法あんのか!?」
「......あの、いっそ噂を本当にするっていうのはどうですか!?」
酔っ払ってても、言質とったもん勝ちだよね!?
「却下!」
だが、一瞬で断られてしまった。
「そんなぁ」
「却下に決まってんだろ!」
「こいつめっちゃ酔ってんな。記憶なくなるんじゃないか?」
怒鳴る姫崎さんを見て、呆れたように千葉さんがぼそりと呟く。
「酔ってないって言ってるだろ!もっと酒よこせ!」
「俺と付き合ってくれたらいくらでも飲ませてあげます!」
チャンスだ!と思い、はい!っと手を挙げてそう言う。
「お!警部攻めますね!」
「付き合わんって言ってるだろ!強姦魔め!」
「わー!姫崎さん何言ってんですかっ」
ここが居酒屋だってこと忘れてません!?
ぎくりとする単語を叫ばれ、慌てて止める。
「えー、警部、犯罪はダメですよ?」
「してませんからっ」
そう。あれは完全に合意だったと思う。だって、言葉では嫌だとか、やめてとか言ってたけど、顔は完全に嫌がってなかった。
パニックにも陥らなかったし、セックスが苦手な姫崎さんが俺には触られても気持ち悪くないって言ってたし!
だからあれだ。嫌よ嫌よも好きのうち。
絶対俺を好きだと言わせてみせる!
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