年下上司の愛が重すぎる!

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38話

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本能に....?
佐原の囁きが、悪魔の囁きのような甘美なものに聞こえてくる。
このまま、何も考えず快楽に委ねればどんなに楽か。

「んっ!ぁ、待て、やっぱり...ひぅっ!」

一瞬それでもいいか、と思いかけたが、再び後孔に指を当てがわれ、意識を引き戻された。
や、やっぱ無理!こんなの恥ずかしすぎるだろ...!

「往生際が悪いですよ、姫崎さん。潔く諦めてください」

「な、んで俺がっ...!んっ...」

「俺は諦めないからです」

どんな暴論だ。ふざけんなこの野郎。
蹴り飛ばしてやろうかと思ったが、その前に入れられた指がナカで蠢き、それどころではなくなってしまった。

「ぁっ!や、ぁっ!そこ、やだって...!んんっ!」

「いい、ですよね?ここ触る度にすごい締め付けて。反応もすごい可愛いです」

「なっ、んっ...!やっ、んっ、広げる、なっ...!」

いつの間にか増やされていた指が、穴を広げるようにばらばらに動く。

「広げないと俺の挿入らないでしょう?今日は全部挿れたいんで」

「んっ!?ぁ、む、無理っ...!ひっ!ぁ...っ、んんっ...!」

"全部"という言葉に耳を疑った。
あの時、あんなに苦しかったのにまだ全部入っていなかったという事実と、全部入れられたら今度こそ内臓が出てしまうんじゃないかという恐怖で思わず逃げ腰になる。

「大丈夫です。絶対痛くしないので。信じてください」

「そっ...ぅ、んっ...!ふ、ぁ...っ、んんっ...!」

そういう問題じゃない!と一蹴してやりたかったのに、圧迫感が増したせいで言葉にできず、代わりに聞きたくもない自分の鼻にかかったような声が漏れてしまう。
奥歯を噛み締めても、肉壁を擦り上げられる度に生まれる快感とともに込み上げてくる声を、我慢することができなかった。

「指、何本入ってるかわかりますか?」

「んぅっ!?ぁ、やめ...っ、わかんなっ...!んんっ...!」

ぐちゅぐちゅという音が聞こえるほどナカに埋められていた指がばらばらに動き、思考までかき混ぜられているような感覚に陥る。

「三本ですよ。...これなら俺のも全部挿入りそうですね...」

「んっ....?」

後半は独り言のように呟かれ、鈍った思考では理解できなかったが、指を引き抜かれてほっと息を吐く。
すると、佐原はおもむろに服を脱ぎ、ズボンにも手をかけた。

その様子をぼんやりと眺めていると、不意にこちらを見た佐原と目が合った。

「逃げないんですね?」

「っ!?」

嬉しそうに呟かれた言葉に、目を見開いた。

そうじゃん...!なんで逃げなかったんだよ、俺....!
これじゃあまるで次何されるか期待してるみたいじゃねえか...!

「...もし逃げるなら、今日は諦めようと思ってましたけど、遠慮はいらなさそうですね?」

「や...、ま、まて...」

意味のない事だとはわかっていても、近づいてくる佐原の肩を押す。
熱が増していく視線に耐えきれず下を向いた時、とんでもないものが目に入ってしまった。

「お、おま...、それ....」

「恥ずかしいんであんまり見ないでください...」

お前がそれを言うか!人のは散々見ておいて!
理不尽な発言にも異議を唱えたかったが、それよりもその大きさに驚いて何も言えずに口をぱくぱくと開閉させることしかできない。

いや....、....で、でかすぎだろ...!
他の奴のなんて見たことはないが、自分のものよりも一回りは大きくないか...?
あの時はそれどころではなかったのではっきりとは見ていなかったが、顔に似合わず凶悪なものを持っている。

そんな凶器じみたものを当てがわれ、慌てて止めた。

「ひぅっ!ぁ、ま、待てっ...!無理だろっ...!物理的に無理っ...!」

「大丈夫ですよ。一度挿入ったでしょう?今回はもっと解しましたし、痛くないですから」

「う、ぁ...、む、り....っ、っん、ぅ...」

ず、ず、とゆっくり押し入ってくる感覚に、気づかぬうちに佐原の肩に爪を立てていた。

「っ、姫崎さんっ....、腕、首に回してください.....」

肩に置いていた手を首の方へと誘導され、それに素直に従い、首に腕を絡めた。
何かに縋りたい気持ちになっていたとはいえ、その所為で密着度が増してしまい、両方からの熱で溶けてしまいそうだ。

「ん、ぅ、ぁ...、む、り...。も...ぬ、け.....っ」

「....っ大丈夫です。....怖くないですから、ちゃんと呼吸してください....っ」

少し苦しげな声が耳元で響き、背筋がぞくりと震える。
子供をあやすような言い方に腹が立ったが、不覚にも頭を撫でられると力が抜けた。
加えて力強く抱きしめられ、なんだか安心感のようなものまで生まれている。
この状態で安心感というのも変な話ではあるが、その表現が一番近い気がするのだ。....まぁ、そう感じたのも一瞬の事ではあったが。

「ひぅっ!ぅ、ん...あっ...、ば..か...!んんっ...、んっ、あっ...!」

「っは...、ん...、もう、少しなんで....っ」

俺の力が抜けたことで入りやすくなったのか、圧迫感が更に増した。
身体を割り開かれるような感覚から逃れたくて、必死にしがみつきながら必死に訴えるが、止まるどころかどんどん奥へと入ってくる。

どこまで入ってくるんだ、こいつは。
既にかなり苦しいのに、まだ止まってくれない。
しかも、苦しいそれだけではないのだ。あの膨らみを押し潰すように進んでいくので、動かれるだけでも快感が走る。

「ふっ....は...、全部、挿入りましたよ....っ」

「ん...は.....っさ、はら....、ん...、くる..し....っ」

「っ!...姫崎さんっ....、あんまり煽らないでくださいっ...」

お互いの顔が見えるくらい身体を離してなんとか伝えると、訳のわからない事を言われた。
今のどこに煽る要素があったのか。馬鹿な事を言ってないで早く抜け。

「ふーっ...、姫崎さん....、大丈夫ですか...?」

「んっ....、な...わけ....っ、はっ....」

大丈夫な訳ないだろ、苦しいって言ってんのに。
言いたい事の半分も言えず、圧迫感に耐える事しかできない。
大丈夫じゃない、と言ったにも関わらず、佐原は嬉しそうに笑いやがった。

「はぁ....、姫崎さんのナカ、すごい....。わかりますか....?俺の、ここまで挿入ってるの.....」

「ひぅっ!や、おす..なっ...!んんっ...」

ぐ、とお腹を押され、ただでさえ圧迫されていたのに、押されたことによって中にある佐原の存在を更に感じとってしまう。
ゴリゴリと肉壁が擦れる感覚は、何とも言えない気持ちよさがある。

熱い、苦しい、気持ちいい。

頭が馬鹿になったのかと思うほど、それしか考えられない。

「っ姫崎、さん...。顔、隠さないでください....。....動き、ますよ....っ」

「あぅっ!あ、やめっ...!んんっ...、あっ、んぅっ...!」

「可愛い....。...姫崎さん、好きです....っ」

「んんっ、う....、あっ...!んっ...く...っ」

顔を隠していた手をとられ、指先や手の甲、手のひらにまでキスを落としていく。
だが、同時に腰をゆっくり動かされ、気障きざだとか思う暇もなくなってしまった。

抜き差しされる度に中が擦れ、ぞわぞわとした快感が迫り上がってくる。
幸いまだゆっくりとした動きだが、快感が少ないわけでもなく、俺の陰茎は透明な液体を零しながら勃ち上がっていた。

「っ....姫崎さんのナカ、すごい気持ち良くてずっといたいくらいです....」

「んっ...、あ...、ばか....っ、ふ...んんっ...」

「っん...、抜くとき、すごいしがみついてきますね...っ、挿れるときより、抜くときの方が好きですか....?」

「んぁ、わ、かんなっ...!んんっ...!はっ、んっ...」

「じゃあゆっくりやってみるんで、どっちがいいか教えてください」

「は...?んんっ、ぁ、んっ...!」

訳のわからない言葉とともにゆっくりと、ぎりぎりまで陰茎を抜かれたかと思えば、今度はゆっくりと奥へと埋められる。

「っ....、わかりましたか...?」

「んんっ....、ぁっ、それ...っ、やっ...、んぅっ...」

そんな事わかるわけもなく、ただ首を横に振った。
わかるのは、どちらも気持ちいい、ということだけ。
そんな事口が裂けても言えないので、結果首を振る他なかった。

嫌だと言ったのも本当で、あまりにゆっくり動かれると陰茎の形がはっきりとわかってしまい、その上焦らされているかのような感覚になるからだ。

「...そうですか?っ...俺は抜くときの方が好きかなって思ったんですけど。だってほら..抜かないでって絡みついてくる」

「んっ....は、ぁ...やめ....んんっ....」

再び陰茎をゆっくりと引き抜かれる。
甘い疼きとともに、なぜか切なくなるような気持ちになるのはなんでだろう。

「姫崎さん可愛い....。っは...、もっと声、聞かせてください...」

「ひぅっ!?あっ、はやっ...!んぁっ!やだっ...!」

先程から耳が腐りそうな言葉ばかり並べながら、突然腰の動きを速められた。
浅いところから、膨らみの部分を突き上げるようにして最奥を穿たれる。
刺激が強くなったことで堪えきれなくなった声と、結合部からの卑猥な音が部屋に響き、耳を塞ぎたくなった。
だが、佐原に指を絡められていて、それもできない。まあ、できたとしても自分の声が強調されるだけなのだが。

「さすがに、素面だと後ろだけではイけませんかね....」

「ぁあっ!?あっ...!りょうほ、ぅんっ...!ひぁっ...!や、めっ...!」

「ぅ..わ...っ、めちゃくちゃ締まりますねっ...!」

腰の動きを止めぬまま、手で陰茎を包まれた。
細長い、自分とは違う指が上下に動く。たったそれだけで、昂った熱は爆発しそうだった。
腰がびくりと跳ね、溢れた先走りがお腹に垂れる。

「はっ...、声も可愛い....っ。...もう、イきそうですか...?っ、ナカ、すごいビクビクしてますよ....っ!」

「あっ!はなっ...!ひっ、ぁあっ!も、イく、からっ...!」

「はぁっ、ぅ、俺も...っ!一緒に、イきましょう...?」

「やだ、あっ!んぁっ!む、りっ...!ひぅ!や、あぁっ!!」

荒い息を吐きながら身体のぶつかる音が響くほど激しく腰を打ちつけ、陰茎を這っていた指はカリ首から鈴口までを強めに扱く。
正直、どちらの刺激で達したのかわからないほどどちらも気持ちよく、三度目の射精はわずかに吐き出されただけだった。
そして、殆ど同時に中に熱いものが注ぎ込まれる。

「っ、ちょ...締めすぎですって....!」

「っあ、しらなっ...!も、ぬけっ....!はっ....」

熱いものが注ぎ込まれるという慣れない感覚に、シーツを握りしめながら必死に快感が過ぎ去るのを待つ。
自分が締めつけている感覚など当然ない。
だが、余韻が長く、身体の震えが止まらないのも事実で、無意識に締めつけていたようだ。

佐原の陰茎がビクビクと脈打っているのも、硬さを取り戻しつつあるのも感じ取ってしまい、焦って佐原の腹を足で押す。
これ以上は、まずい。
力の抜けた足ではびくともしなかったが、意外にも素直に腰を引いた。

ずる、と引き抜かれる感覚ですら気持ちがいい。
閉じきらなかった口から何かが溢れ、それが佐原のものだと気づくと羞恥で顔が熱くなった。

「.....っは...、姫崎さんの照れ顔貴重ですね....」

「はっ...、う、るさいっ...!さわ、るなっ....!」

頬に伸びてきた手を払いながら腕で顔を覆う。
余韻が抜けてくると、急に睡魔が襲ってきた。
こんな状態で寝るわけにはいかないと思いつつも、身体は怠くて動けそうにないし、瞼も勝手に下りてくる。

「寝ていいですよ。後は俺が綺麗にしておくので」

耳元でそう囁かれ、俺は抗うのをやめた。
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