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21.急がば回れ!
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「ロベルト、お前は会った事があるのか?」
「一度だけな。その時もすぐに攻撃してくることはなかった」
「そうか。なら後で身体的特徴を教えてくれ」
「わかった」
「S級冒険者はもう着いているのか?」
「2人はすでに到着している。もう1人は今日の夜か明日の朝には着くだろう」
「では取り敢えず今いる者だけで構わない。すぐに集めてくれ」
「ああ」
え?え?これってどういうこと?
突然進んでいく話に頭が追いつかない。
「サクヤといったか」
「はいっ!?」
混乱する頭で必死に先程の会話を反芻していると、団長さんが初めて俺の名前を呼んだ。まさか呼ばれるとは思っておらず、びっくりして声が裏返ってしまった。恥ずかしい。
「先程の言い分は尤もだ。"黒"というだけで過剰に反応してしまっていた。ただ、完全に警戒を解くことはできない。それはわかってくれるか?」
「はい。もちろんです」
俺としては先程の話を理解してくれただけで十分だ。ヴァルクが酷い目に遭わなければそれで。
できればヴァルクを犯罪者扱いしたことも謝ってほしいけどね。大事な友人、もとい好きな人を侮辱されたんだから。
「警戒は解けないが、私たちから攻撃しないことは約束しよう。ただ、向こうが少しでも攻撃の意を示せばこちらは全力で反撃させてもらう。その旨を彼に伝えてもらいたい」
それってもしかして....信じてくれたってこと!?あ、いや、まだ信じてるわけじゃないか。でもヴァルクが攻撃しなければ話だってできるかもしれない。そしたら誤解も解ける!
「はい!もちろんです!ありがとうございます!あのっ、今から伝えに行ってもいいですか!?」
早く伝えに行きたい一心で、まだ許可も下りていないのに立ち上がる。そんな俺に団長さんは苦笑しながら許可をくれた。
ありがとうございます、ともう一度お礼を言ってから腰を折り、ドアノブに手をかけると呼び止められる。
「サクヤ」
「....なんでしょうか?」
「先程は友人の事を悪く言って申し訳なかった」
「!?.........いえ。私も不敬なことを......。申し訳ありませんでした」
深く腰を折って今度こそ部屋を後にした。
びっくりした。まさか謝るとは思ってなかったから。とにかく大急ぎで伝えに行かなくちゃ!
それでも客人として来ている身なので、騎士団の敷地内を走るなんて恥ずかしいことはできない。逸る気持ちを抑えながら、早足で敷地から出た瞬間にダッシュした。
ただ、リアルより筋肉も体力もついたとはいえ、さすがに街からダンジョンまで走り続けることはできなかった。
足を止め、ぜえぜえと息を吐きながら辺りを見回す。
..............どっちだっけ.....?
前回は迂回して森の中から行ったので、こちらの道は通っていない。ゲームでは何度か来た事があるので見れば思い出すだろうとこちらの道から来たのだが.....どうやら自分の記憶力を過信していたようだ。
せっかく少しでも早く行こうと思っていたのに、これじゃ森を通った方が早かったかもしれない。
いや、でもあの時はヴァルクがいてくれたから魔獣がいてもなんとかなったけど、俺1人だったら通り抜けられないか。どっちにしろ詰んだ。
うーん....。どうしよう。下手に動き回るより一回街に戻った方がいいかな....。
暫く考えてからやはり一度戻ることにした。かなりのタイムロスにはなるが、こちらの方が確実だ。このまま当てもなく探し続けて迷子にでもなったら目も当てられない。まだ帰り道がわかっているうちに戻ろう。
ため息をついて踵を返すと、木の影から突然魔獣が飛び出してきた。
「うわっ!」
全力疾走後の疲労で周囲の警戒をし忘れていた。ロベルトがいたら小言をくらっていただろう。ブルーには短剣と盾になってもらって距離を取る。
どうやら、飛び出してきたのは魔狼だったようだ。それも子供の。
なんでこんなところに魔狼が?
魔狼は警戒心が強く、森の奥に住み着いて滅多に人の前に姿を現さない。しかも子供が一頭だけで行動しているのも変だ。近くに親の魔狼がいるはず。だとしたらかなりやばい状況だ。俺1人では子狼も倒せるかどうか怪しい。
だが、なにやら子狼の様子がおかしく、人前に出てきていることに気づいていないのか、後ろばかりを気にしている。つまり、子狼が走ってきた方角。しかも足取りがおぼつかず、ふらふらしている。
「えっ....」
どうしたもんかと考えていると、子狼はその場にぱたりと力なく倒れ込んでしまった。
どこか怪我でもしてるんだろうか。恐る恐る近づいてみるが、起き上がる様子はない。血の匂いも、血溜まりもできていないので怪我はしていなさそうだったが、手持ちのポーションを子狼に飲ませてみた。
だがやはり起き上がる様子はない。たぶん肉体的疲労で倒れたんだろう。魔狼は大人になると1mは軽く超える。まだ抱えられるほどの大きさしかない子狼をこのまま放っておくのは少し躊躇われた。
このままにしたら確実に他の魔獣か、人間に殺されるだろう。
せめて親が来るまでは見守っていようかな。俺がいたところで全く力にならないことはわかってるけど、人間からは守ってやれるはずだ。
ただ、魔獣が来たら何もできないことも事実なので、ひとまず少し離れた場所で子狼を見守ることにした。
木の影から子狼を見守ること数分。突然、『グオオオオオ!!!』と腹に響くほどの咆哮が空気を揺らした。次いで数十羽の鳥が一斉に空へと羽ばたいていく。
な、なんだ!?
声は子狼が走ってきた方から聞こえた。魔獣の声には詳しくないが、なんとなく魔狼の鳴き声ではないような気がする。
.....もしかして、親の魔狼が子狼を逃すためにさっき吠えた魔獣と戦ってたとか.....?
それなら親が近くにいないことも納得できる。嫌な予感がして、未だぐったりしている子狼を抱き上げた。
今の叫び声が魔狼に倒された声だったらいいのだが、断末魔というよりは雄叫びのように聞こえた。最悪の事態を考えて街に戻った方がいいだろう。その後のことはその時考えればいい。
ブルーと視界を共有して街へ走った。そうすれば振り向かなくても後ろを確認できるから、スピードが落ちることはない。
走りだして案外すぐにその魔獣は姿を現した。
ま、魔熊!?
ゲームでは挙動が大きく、単調だったのでそこまで強いイメージはない。どちらかというと、動きが速い魔狼の方が厄介だった。
ただ、今の俺はゲームと同じ動きはできないので、どちらも脅威なことに変わりはない。
追いつかれたら死ぬ...!!
必死に足を動かすが、なにせ長距離を全力疾走した直後である。すでに足が重くて思ったように動かない。
「わあっ!」
ぎゃー!転ぶー!
限界を迎えていた足がもつれ、体が宙に浮いた。
子狼を抱えているのでこのまま転ぶのは非常にまずい。でも体を捻るなんて芸当はできず、すんでのところでブルーが下敷きになってくれ事なきを得た。
「ブルー、ありがとう」
『いえ。間に合って良かったです。....ですが、すぐに追いつかれてしまいます』
もともと縮まりつつあった距離は、俺が転んだことによってさらに縮まっていた。これでは今更走ったところですぐに追いつかれてしまうだろう。
「ブルー、盾と剣になってくれ。あおは子狼をお願い」
『わかりました』
勝てる見込みなんてないけど、俺だってそこそこ強くなったんだ!やれるだけやってやる!
けど、改めて対峙すると大きさがハンパない。3mくらいはあるんじゃないだろうか。しかも、よく見ると涎をだらだらと垂らしている口元には、血がべっとりとついている。
あの子の親はやられてしまったんだろうか。
『グオオオ!!』
あっという間に距離を縮めてきた魔熊は、血の混じった涎を辺りに撒き散らしながら叫んでいる。
うわっ、汚っ!ってか目イっちゃってないか?興奮しすぎだろっ。
恐ろしい形相で振り下ろしてくる腕をギリギリで避ける。俺が攻撃するにはかなり近づかないといけないが、避けるのに必死でそれどころではない。
ただ、やはりゲームと同じで動きは単調だ。左右の腕を交互に振り下ろすだけ。だからといってこのまま逃げ続けるのは体力的に厳しい。
意を決して魔熊が右腕を振りかぶるのと同時に距離を詰めた。
狙うは足だ。単純にそれより上だと届かないのもあるが、足の腱を切ってしまえば、どんなに強い魔獣だって動きが鈍る。
股下を通り抜けて右足首を斬りつけた。
硬っ...!!
思ったよりも硬く、刃があまり通らなかった。出血はしているが、腱は切れていないだろう。その証拠に痛がる様子もなく、悲鳴も上げない。
むしろ、ただ俺の居場所がバレてしまっただけのようだ。
「ぐぁっ!」
軽く振った腕が盾を掠めただけだったのに、背中を近くの木に叩きつけられた。一瞬呼吸ができなくなり、視界が歪む。
その一瞬で目の前まで来ていた魔熊はすでに右腕を振りかぶっていた。
やば———
振り下ろされる腕がスローモーションのようにゆっくりと迫ってくる。
こういう時ってよく走馬灯見えるとか言うけどなんも見えないんだな....。浮かぶのは微笑んでいるヴァルクの顔だけ。
ヴァルク......
心の中で彼の名前を呟いた直後、雷鳴が鳴り響いた。
「一度だけな。その時もすぐに攻撃してくることはなかった」
「そうか。なら後で身体的特徴を教えてくれ」
「わかった」
「S級冒険者はもう着いているのか?」
「2人はすでに到着している。もう1人は今日の夜か明日の朝には着くだろう」
「では取り敢えず今いる者だけで構わない。すぐに集めてくれ」
「ああ」
え?え?これってどういうこと?
突然進んでいく話に頭が追いつかない。
「サクヤといったか」
「はいっ!?」
混乱する頭で必死に先程の会話を反芻していると、団長さんが初めて俺の名前を呼んだ。まさか呼ばれるとは思っておらず、びっくりして声が裏返ってしまった。恥ずかしい。
「先程の言い分は尤もだ。"黒"というだけで過剰に反応してしまっていた。ただ、完全に警戒を解くことはできない。それはわかってくれるか?」
「はい。もちろんです」
俺としては先程の話を理解してくれただけで十分だ。ヴァルクが酷い目に遭わなければそれで。
できればヴァルクを犯罪者扱いしたことも謝ってほしいけどね。大事な友人、もとい好きな人を侮辱されたんだから。
「警戒は解けないが、私たちから攻撃しないことは約束しよう。ただ、向こうが少しでも攻撃の意を示せばこちらは全力で反撃させてもらう。その旨を彼に伝えてもらいたい」
それってもしかして....信じてくれたってこと!?あ、いや、まだ信じてるわけじゃないか。でもヴァルクが攻撃しなければ話だってできるかもしれない。そしたら誤解も解ける!
「はい!もちろんです!ありがとうございます!あのっ、今から伝えに行ってもいいですか!?」
早く伝えに行きたい一心で、まだ許可も下りていないのに立ち上がる。そんな俺に団長さんは苦笑しながら許可をくれた。
ありがとうございます、ともう一度お礼を言ってから腰を折り、ドアノブに手をかけると呼び止められる。
「サクヤ」
「....なんでしょうか?」
「先程は友人の事を悪く言って申し訳なかった」
「!?.........いえ。私も不敬なことを......。申し訳ありませんでした」
深く腰を折って今度こそ部屋を後にした。
びっくりした。まさか謝るとは思ってなかったから。とにかく大急ぎで伝えに行かなくちゃ!
それでも客人として来ている身なので、騎士団の敷地内を走るなんて恥ずかしいことはできない。逸る気持ちを抑えながら、早足で敷地から出た瞬間にダッシュした。
ただ、リアルより筋肉も体力もついたとはいえ、さすがに街からダンジョンまで走り続けることはできなかった。
足を止め、ぜえぜえと息を吐きながら辺りを見回す。
..............どっちだっけ.....?
前回は迂回して森の中から行ったので、こちらの道は通っていない。ゲームでは何度か来た事があるので見れば思い出すだろうとこちらの道から来たのだが.....どうやら自分の記憶力を過信していたようだ。
せっかく少しでも早く行こうと思っていたのに、これじゃ森を通った方が早かったかもしれない。
いや、でもあの時はヴァルクがいてくれたから魔獣がいてもなんとかなったけど、俺1人だったら通り抜けられないか。どっちにしろ詰んだ。
うーん....。どうしよう。下手に動き回るより一回街に戻った方がいいかな....。
暫く考えてからやはり一度戻ることにした。かなりのタイムロスにはなるが、こちらの方が確実だ。このまま当てもなく探し続けて迷子にでもなったら目も当てられない。まだ帰り道がわかっているうちに戻ろう。
ため息をついて踵を返すと、木の影から突然魔獣が飛び出してきた。
「うわっ!」
全力疾走後の疲労で周囲の警戒をし忘れていた。ロベルトがいたら小言をくらっていただろう。ブルーには短剣と盾になってもらって距離を取る。
どうやら、飛び出してきたのは魔狼だったようだ。それも子供の。
なんでこんなところに魔狼が?
魔狼は警戒心が強く、森の奥に住み着いて滅多に人の前に姿を現さない。しかも子供が一頭だけで行動しているのも変だ。近くに親の魔狼がいるはず。だとしたらかなりやばい状況だ。俺1人では子狼も倒せるかどうか怪しい。
だが、なにやら子狼の様子がおかしく、人前に出てきていることに気づいていないのか、後ろばかりを気にしている。つまり、子狼が走ってきた方角。しかも足取りがおぼつかず、ふらふらしている。
「えっ....」
どうしたもんかと考えていると、子狼はその場にぱたりと力なく倒れ込んでしまった。
どこか怪我でもしてるんだろうか。恐る恐る近づいてみるが、起き上がる様子はない。血の匂いも、血溜まりもできていないので怪我はしていなさそうだったが、手持ちのポーションを子狼に飲ませてみた。
だがやはり起き上がる様子はない。たぶん肉体的疲労で倒れたんだろう。魔狼は大人になると1mは軽く超える。まだ抱えられるほどの大きさしかない子狼をこのまま放っておくのは少し躊躇われた。
このままにしたら確実に他の魔獣か、人間に殺されるだろう。
せめて親が来るまでは見守っていようかな。俺がいたところで全く力にならないことはわかってるけど、人間からは守ってやれるはずだ。
ただ、魔獣が来たら何もできないことも事実なので、ひとまず少し離れた場所で子狼を見守ることにした。
木の影から子狼を見守ること数分。突然、『グオオオオオ!!!』と腹に響くほどの咆哮が空気を揺らした。次いで数十羽の鳥が一斉に空へと羽ばたいていく。
な、なんだ!?
声は子狼が走ってきた方から聞こえた。魔獣の声には詳しくないが、なんとなく魔狼の鳴き声ではないような気がする。
.....もしかして、親の魔狼が子狼を逃すためにさっき吠えた魔獣と戦ってたとか.....?
それなら親が近くにいないことも納得できる。嫌な予感がして、未だぐったりしている子狼を抱き上げた。
今の叫び声が魔狼に倒された声だったらいいのだが、断末魔というよりは雄叫びのように聞こえた。最悪の事態を考えて街に戻った方がいいだろう。その後のことはその時考えればいい。
ブルーと視界を共有して街へ走った。そうすれば振り向かなくても後ろを確認できるから、スピードが落ちることはない。
走りだして案外すぐにその魔獣は姿を現した。
ま、魔熊!?
ゲームでは挙動が大きく、単調だったのでそこまで強いイメージはない。どちらかというと、動きが速い魔狼の方が厄介だった。
ただ、今の俺はゲームと同じ動きはできないので、どちらも脅威なことに変わりはない。
追いつかれたら死ぬ...!!
必死に足を動かすが、なにせ長距離を全力疾走した直後である。すでに足が重くて思ったように動かない。
「わあっ!」
ぎゃー!転ぶー!
限界を迎えていた足がもつれ、体が宙に浮いた。
子狼を抱えているのでこのまま転ぶのは非常にまずい。でも体を捻るなんて芸当はできず、すんでのところでブルーが下敷きになってくれ事なきを得た。
「ブルー、ありがとう」
『いえ。間に合って良かったです。....ですが、すぐに追いつかれてしまいます』
もともと縮まりつつあった距離は、俺が転んだことによってさらに縮まっていた。これでは今更走ったところですぐに追いつかれてしまうだろう。
「ブルー、盾と剣になってくれ。あおは子狼をお願い」
『わかりました』
勝てる見込みなんてないけど、俺だってそこそこ強くなったんだ!やれるだけやってやる!
けど、改めて対峙すると大きさがハンパない。3mくらいはあるんじゃないだろうか。しかも、よく見ると涎をだらだらと垂らしている口元には、血がべっとりとついている。
あの子の親はやられてしまったんだろうか。
『グオオオ!!』
あっという間に距離を縮めてきた魔熊は、血の混じった涎を辺りに撒き散らしながら叫んでいる。
うわっ、汚っ!ってか目イっちゃってないか?興奮しすぎだろっ。
恐ろしい形相で振り下ろしてくる腕をギリギリで避ける。俺が攻撃するにはかなり近づかないといけないが、避けるのに必死でそれどころではない。
ただ、やはりゲームと同じで動きは単調だ。左右の腕を交互に振り下ろすだけ。だからといってこのまま逃げ続けるのは体力的に厳しい。
意を決して魔熊が右腕を振りかぶるのと同時に距離を詰めた。
狙うは足だ。単純にそれより上だと届かないのもあるが、足の腱を切ってしまえば、どんなに強い魔獣だって動きが鈍る。
股下を通り抜けて右足首を斬りつけた。
硬っ...!!
思ったよりも硬く、刃があまり通らなかった。出血はしているが、腱は切れていないだろう。その証拠に痛がる様子もなく、悲鳴も上げない。
むしろ、ただ俺の居場所がバレてしまっただけのようだ。
「ぐぁっ!」
軽く振った腕が盾を掠めただけだったのに、背中を近くの木に叩きつけられた。一瞬呼吸ができなくなり、視界が歪む。
その一瞬で目の前まで来ていた魔熊はすでに右腕を振りかぶっていた。
やば———
振り下ろされる腕がスローモーションのようにゆっくりと迫ってくる。
こういう時ってよく走馬灯見えるとか言うけどなんも見えないんだな....。浮かぶのは微笑んでいるヴァルクの顔だけ。
ヴァルク......
心の中で彼の名前を呟いた直後、雷鳴が鳴り響いた。
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