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結婚
新婚旅行(3)
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「伊織さん、お風呂入りましょうか」
「え」
後頭部と腰を掴んだまま、郁人がにっこりと笑う。
こ、この状態で言うのは卑怯じゃないか!?
逃げようとしても逃げられない。
「ま、待って郁人。今日は疲れただろうし1人でゆっくり浸かった方がよくないか?」
「伊織さんと入った方が疲れは取れますよ」
嘘つけー!
「い、郁人っ、一緒はちょっと.....」
「なんでです?」
「う....、は、恥ずかしいだろ.....」
「ふふっ、俺はそうやって恥ずかしがる伊織さん見るの好きですよ」
「なっ....!うわっ!」
ソファから抱えられ、問答無用で風呂場へと向かう。
「い、郁人っ!」
「何もしないんで。いいでしょう?」
「でも.....」
しばらく押し問答が続いたが、結局俺が先に折れた。
渋々服を脱ぎ、先に郁人が入って行った風呂の扉を開ける。極力そっちを見ずに、タオルで前を隠しながら手早く髪を洗った。
「背中流しますよ」
「!?」
シャンプーを流している隙に後ろへ回っていたらしい郁人が、背中に手を滑らせてきた。
直接手で触られ、びくりとしたが何もしないって言ってたし背中くらいならいいか。
———と、思ったのがいけなかたった。
「.......郁人、もういいから......」
ボディソープでぬるぬるになった手が、執拗に俺の背中を動き回る。もうとっくに洗い終わっているだろうに、手つきもだんだんと怪しくなっていく。
「じゃあ前も洗いましょうか」
「ひぅ!やっ...前は自分でやるから....!」
突然左胸に走った刺激に思わず声を上げた。その声が思ったよりも響き、顔がかぁっと熱くなる。
「んっ、なにも..しないって、言ったじゃんか....!」
「洗ってるだけですよ?」
どこが!
前へ移動してきた手は胸や臍周りなど、敏感な部分ばかり這う。これじゃあほとんど愛撫だ。
「んっ....もう十分だから....っ」
「まだ洗えてないところがあるので」
「ぁっ、だからっ、それやめろって.....!」
まだ洗っているだけ、とでも言いたいのか乳首を摘んでくるようなことはせず、指の腹でくるくると擦ってくる。臍の中にも指を入れられ、くちゅくちゅとかき混ぜられた。
「伊織さんお臍洗わないんですか?」
「っ、そっちじゃな...ぁっ....」
わかっているだろうに、お臍から手を離すと今度は脚の付け根へと滑らせた。
「んぅっ!...郁人っ、いい加減に....」
「あれ、伊織さん。洗ってるだけなのにここ、勃っちゃってますよ?」
「っ!お、お前が変な触り方するからだろ...!」
焦らすように刺激を与えられた身体は熱を持ち、その中心は緩やかに立ち上がっている。
「自分で身体洗うときもこんなんになっちゃうんですか?」
「そんなわけなっ...んっ、は...んっ...」
胸を洗っていた手も脚へと下りていき、太ももにゆっくりと這わせる。それだけでぞわぞわとした快感が生まれ、陰茎はどんどん硬くなっていく。
結局手足も指の間まで丹念に洗われ、陰茎以外を洗い終えた時には完全に勃ち上がり、とろりと先走りまで溢れていた。
「あとはここだけですね」
「んんっ、ぁ....んっ....」
ようやく触れてもらえた陰茎は、触られる度、嬉しそうにビクビクと震える。優しく陰茎を包まれ、ゆっくりと上下に擦られるが、焦ったいほどゆっくりとした動きに勝手に腰が動いてしまう。
「伊織さんわかってます?これ洗ってるだけですからね?」
「ぁっ、だって....、んんっ...」
くちゅくちゅと竿を洗いながら、もう片方の手で根元を優しく擦られる。刺激が優しすぎて、どうにももどかしい。
「もー、こんなに先走り溢れさせてたら泡が流れちゃうじゃないですか」
「ひぅっ!ぁっ、んんっ...は....うっ....」
鈴口を親指で蓋をするようにぎゅっと押され、突然の快楽にびくんと反応した身体は、後ろから郁人が支えてくれてなかったら椅子から落ちていただろう。
「ああ、余計溢れちゃいますね。困ったなぁ」
「んんっ!ぁ...んっ....ふ....んんっ」
全然困っているようには思えない物言いで、笑いながらさらに鈴口に指を埋める。
それ以外の場所は優しすぎるくらいそっと指が這う。カリ首のくびれにもゆっくりと泡を擦り付けられ、じわじわと熱が溜まる。
ぬるぬるとした感触が、先走りによるものなのか、泡によるものなのかはもう定かではない。あくまで洗っている、というスタンスを貫く触り方にそろそろ限界が迫ってくる。
「んっ、郁人っ....、それっ、もうやだっ....んっ、は....」
「もう少しで洗い終わりますから」
最後に亀頭をくるくると指が這い、「はい、終わりましたよ」と言って郁人が陰茎から手を離した。
「ぁ.....なんでっ.....」
「どうしました?」
「っ......わかってるくせに.....!」
「ちゃんと言ってくれないとわかんないです」
絶対わかっているはずなのに、俺に言わせたいのか黙り込む俺の身体をシャワーで流し始めた。
「んっ.....ぁっ......」
シャワーのしぶきが陰茎に当たり、それさえも快感を感じてしまう。しかも泡を洗い流す手が、再びゆっくりと身体を撫でる。
「っ....郁人っ....もう、......イきたい......っ」
身体中を這う手に我慢できず、郁人の腕を掴んで懇願した。だが、すぐに触ってくれず、流す手も止まらない。
「うーん、でも何もしないって言っちゃいましたし....」
この期に及んでまだそんなことを言うつもりか。散々煽ったのはそっちだっていうのに。
「お願いっ....、郁人っ.....んっ.....」
振り返りながらそう言うと、顎を掴まれ、唇が重なった。
「んぅ...んっ....ぁ....んっ.....」
ねっとりと舌を絡めとられ、首を捻っていることもあり、少し苦しい。それでも止めたいとは露ほども思わず、自分も必死に舌を絡めた。
「そんな可愛くお願いされたら断れないですね」
「んっ...、ん...ぁ...んんっ」
シャワーを止め、首筋に唇を落としながら陰茎を包まれる。ほとんど泡は流れているが、新たな先走りで未だ俺の陰茎はぬるぬるとしていた。
「んっ....郁人っ.....」
「どうしてほしいですか?」
ようやく触ってもらえたのに、また優しく撫でるだけで焦ったい。
「.....もっと.....強く......」
「ふふっ、了解です」
「んぁっ!っ...んんっ、んっ...」
裏筋を強く擦られると、大きな声が出てしまい慌てて口を押さえた。だがすぐに手を外され、代わりに郁人の指が口内をぐちゃぐちゃとかき混ぜる。
「声聞かせてください」
「あっ、やぁっ...!んっ、ぁあっ」
口が閉じれず、抑えられなくなった声がお風呂場に響く。陰茎を強く握られ、上下に素早く扱かれる。耳裏や首筋、背中にまで唇や舌が這い、時折強く吸われた。
口内では2本の指が溜まった唾液をかき混ぜられて、飲み込めずに溢れたものが口の端を伝う。
「は..ぁあっ....んぁっ!あっ、んっ..ひぁあっ!」
ぞくぞくと快感がせり上がり、あっという間に白濁液を吐き出した。
「え」
後頭部と腰を掴んだまま、郁人がにっこりと笑う。
こ、この状態で言うのは卑怯じゃないか!?
逃げようとしても逃げられない。
「ま、待って郁人。今日は疲れただろうし1人でゆっくり浸かった方がよくないか?」
「伊織さんと入った方が疲れは取れますよ」
嘘つけー!
「い、郁人っ、一緒はちょっと.....」
「なんでです?」
「う....、は、恥ずかしいだろ.....」
「ふふっ、俺はそうやって恥ずかしがる伊織さん見るの好きですよ」
「なっ....!うわっ!」
ソファから抱えられ、問答無用で風呂場へと向かう。
「い、郁人っ!」
「何もしないんで。いいでしょう?」
「でも.....」
しばらく押し問答が続いたが、結局俺が先に折れた。
渋々服を脱ぎ、先に郁人が入って行った風呂の扉を開ける。極力そっちを見ずに、タオルで前を隠しながら手早く髪を洗った。
「背中流しますよ」
「!?」
シャンプーを流している隙に後ろへ回っていたらしい郁人が、背中に手を滑らせてきた。
直接手で触られ、びくりとしたが何もしないって言ってたし背中くらいならいいか。
———と、思ったのがいけなかたった。
「.......郁人、もういいから......」
ボディソープでぬるぬるになった手が、執拗に俺の背中を動き回る。もうとっくに洗い終わっているだろうに、手つきもだんだんと怪しくなっていく。
「じゃあ前も洗いましょうか」
「ひぅ!やっ...前は自分でやるから....!」
突然左胸に走った刺激に思わず声を上げた。その声が思ったよりも響き、顔がかぁっと熱くなる。
「んっ、なにも..しないって、言ったじゃんか....!」
「洗ってるだけですよ?」
どこが!
前へ移動してきた手は胸や臍周りなど、敏感な部分ばかり這う。これじゃあほとんど愛撫だ。
「んっ....もう十分だから....っ」
「まだ洗えてないところがあるので」
「ぁっ、だからっ、それやめろって.....!」
まだ洗っているだけ、とでも言いたいのか乳首を摘んでくるようなことはせず、指の腹でくるくると擦ってくる。臍の中にも指を入れられ、くちゅくちゅとかき混ぜられた。
「伊織さんお臍洗わないんですか?」
「っ、そっちじゃな...ぁっ....」
わかっているだろうに、お臍から手を離すと今度は脚の付け根へと滑らせた。
「んぅっ!...郁人っ、いい加減に....」
「あれ、伊織さん。洗ってるだけなのにここ、勃っちゃってますよ?」
「っ!お、お前が変な触り方するからだろ...!」
焦らすように刺激を与えられた身体は熱を持ち、その中心は緩やかに立ち上がっている。
「自分で身体洗うときもこんなんになっちゃうんですか?」
「そんなわけなっ...んっ、は...んっ...」
胸を洗っていた手も脚へと下りていき、太ももにゆっくりと這わせる。それだけでぞわぞわとした快感が生まれ、陰茎はどんどん硬くなっていく。
結局手足も指の間まで丹念に洗われ、陰茎以外を洗い終えた時には完全に勃ち上がり、とろりと先走りまで溢れていた。
「あとはここだけですね」
「んんっ、ぁ....んっ....」
ようやく触れてもらえた陰茎は、触られる度、嬉しそうにビクビクと震える。優しく陰茎を包まれ、ゆっくりと上下に擦られるが、焦ったいほどゆっくりとした動きに勝手に腰が動いてしまう。
「伊織さんわかってます?これ洗ってるだけですからね?」
「ぁっ、だって....、んんっ...」
くちゅくちゅと竿を洗いながら、もう片方の手で根元を優しく擦られる。刺激が優しすぎて、どうにももどかしい。
「もー、こんなに先走り溢れさせてたら泡が流れちゃうじゃないですか」
「ひぅっ!ぁっ、んんっ...は....うっ....」
鈴口を親指で蓋をするようにぎゅっと押され、突然の快楽にびくんと反応した身体は、後ろから郁人が支えてくれてなかったら椅子から落ちていただろう。
「ああ、余計溢れちゃいますね。困ったなぁ」
「んんっ!ぁ...んっ....ふ....んんっ」
全然困っているようには思えない物言いで、笑いながらさらに鈴口に指を埋める。
それ以外の場所は優しすぎるくらいそっと指が這う。カリ首のくびれにもゆっくりと泡を擦り付けられ、じわじわと熱が溜まる。
ぬるぬるとした感触が、先走りによるものなのか、泡によるものなのかはもう定かではない。あくまで洗っている、というスタンスを貫く触り方にそろそろ限界が迫ってくる。
「んっ、郁人っ....、それっ、もうやだっ....んっ、は....」
「もう少しで洗い終わりますから」
最後に亀頭をくるくると指が這い、「はい、終わりましたよ」と言って郁人が陰茎から手を離した。
「ぁ.....なんでっ.....」
「どうしました?」
「っ......わかってるくせに.....!」
「ちゃんと言ってくれないとわかんないです」
絶対わかっているはずなのに、俺に言わせたいのか黙り込む俺の身体をシャワーで流し始めた。
「んっ.....ぁっ......」
シャワーのしぶきが陰茎に当たり、それさえも快感を感じてしまう。しかも泡を洗い流す手が、再びゆっくりと身体を撫でる。
「っ....郁人っ....もう、......イきたい......っ」
身体中を這う手に我慢できず、郁人の腕を掴んで懇願した。だが、すぐに触ってくれず、流す手も止まらない。
「うーん、でも何もしないって言っちゃいましたし....」
この期に及んでまだそんなことを言うつもりか。散々煽ったのはそっちだっていうのに。
「お願いっ....、郁人っ.....んっ.....」
振り返りながらそう言うと、顎を掴まれ、唇が重なった。
「んぅ...んっ....ぁ....んっ.....」
ねっとりと舌を絡めとられ、首を捻っていることもあり、少し苦しい。それでも止めたいとは露ほども思わず、自分も必死に舌を絡めた。
「そんな可愛くお願いされたら断れないですね」
「んっ...、ん...ぁ...んんっ」
シャワーを止め、首筋に唇を落としながら陰茎を包まれる。ほとんど泡は流れているが、新たな先走りで未だ俺の陰茎はぬるぬるとしていた。
「んっ....郁人っ.....」
「どうしてほしいですか?」
ようやく触ってもらえたのに、また優しく撫でるだけで焦ったい。
「.....もっと.....強く......」
「ふふっ、了解です」
「んぁっ!っ...んんっ、んっ...」
裏筋を強く擦られると、大きな声が出てしまい慌てて口を押さえた。だがすぐに手を外され、代わりに郁人の指が口内をぐちゃぐちゃとかき混ぜる。
「声聞かせてください」
「あっ、やぁっ...!んっ、ぁあっ」
口が閉じれず、抑えられなくなった声がお風呂場に響く。陰茎を強く握られ、上下に素早く扱かれる。耳裏や首筋、背中にまで唇や舌が這い、時折強く吸われた。
口内では2本の指が溜まった唾液をかき混ぜられて、飲み込めずに溢れたものが口の端を伝う。
「は..ぁあっ....んぁっ!あっ、んっ..ひぁあっ!」
ぞくぞくと快感がせり上がり、あっという間に白濁液を吐き出した。
応援ありがとうございます!
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