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8話
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その日の夜、フィレルさんに頼まれたことを思い返しながらベッドへ潜り込んだ。
どうやらこの国の人全員がフィレルさんと同じ考えを持っているわけではなく、人族自体が嫌いという人もまだまだ多いらしい。
トリスさんと会った事のない下町で暮らす人は特に。
トリスさんと会った事のある人でさえそういった考えの人がいるのだから当然と言えば当然。
フィレルさんの提案はそんな人たちの意識を変えてほしい、とのことだった。
この国の獣騎士団はみんなの憧れのようで、その中で同じ隊服を着て、騎士団の人と仲良が良く尚且つ国の治安も維持してくれる人族が混じってたらそりゃあ人族にも良い人いるんだ!ってことになるよね。
効果絶大だよね、きっと。
俺にできることだったらしたいとは思ってたけどすぐには頷けなかった。
だってさ、けっこう責任重大じゃない?
俺の印象が人族の第一印象になるわけじゃん?
気に入ってもらえなかったらとか考えたら少し怖い。性格悪い!とか、ぶさいく!とか言われたら立ち直れないよ?
そもそも騎士団の人と仲良くなるの前提だけど打ち解けられないかもしれないしね?
その辺の不安を言ったらフィレルさんに笑われてしまった。
「そんな心配は不要ですよ。むしろ心配なのはその逆ですね」
逆?逆ってどういうこと?
「まあその辺はこちらで手を打っておきます。チヒロ殿は人を惹きつける力のあるとても魅力的なお方ですので大丈夫ですよ」
にっこりと微笑むフィレルさん。
そ、そんな力ありませんよー!?買い被りすぎでは!?
...でもフィレルさんにそう言われるのは悪い気はしない。
ちょっと照れくさいけどそこまで言ってくださるなら、と承諾した。
ちなみに給料もでるそうだ。
それは純粋に嬉しい。独り立ち第一歩!
すぐに騎士団としての仕事をするわけじゃなく、まずは仲良くなることとトレーニングが中心。
そりゃそうだよね。今のままなんて絶対仕事にならないだろうし。
....まあトレーニングしたところで使えるようになるかはわかんないけど。
早速明日騎士団の人と会うことになったのでドキドキと不安が少し。
その時、ひとりでにドアが少しだけ開いた。
ん?
今日の護衛はヴィスさんだったよな?
でもヴィスさんやローレンさんはドアを開ける時はいつも必ずノックしてくれる。
風かなんかで開いたのかと思って身体を起こして閉めに行こうとベッドから降りた。
廊下の明かりが薄暗い部屋の中を狭く照らしその前に居たなにかが大きな影を落としている。
動物....?
犬のような耳が見える。
もしかしてヴィスさんだろうか。
でもそれにしては頭の位置が低い気がする。
まるで四つん這いになってるみたいな。
ベッドサイドにある石を手に取ってコンコン、と刺激を与えると白い光がぼうっと溢れる。
この国には日本にあるような照明器具がないため、蝋燭やこういった自然に発光する鉱石などを使っている。
ちなみに今使ったのは衝撃を与えると光るタイプの鉱石だ。光量は携帯のライトくらいある。
その石を影に近づけた。
———狼....?
石を近づけると金色の瞳がすうっと眩しそうに細められたので慌てて離す。
「えっ!?なんで狼が....?もしかして迷子...?」
それならヴィスさんに報告しなくちゃ。
開いているドアからヴィスさんを呼ぼうとしたら狼さんが尻尾でバタンと扉を閉めた。
そして危なげなくベッドへと向かう。
うん?迷子じゃないのかな?
ここに来てすぐの光景なら怖くて腰を抜かしていたかもしれない。
でも普通にトラや豹が歩いているところを見ているので恐怖は感じなかった。
もしかしたらここの動物たちはいつもこうやって好きな場所で寝ているのかもしれない。
と、いうことは一緒に寝てくれるんだろうか。
そうなら嬉しい。
すでに狼さんはベッドの上に乗ってど真ん中を陣取っていた。
眩しくないように足元に石を置いて改めてまじまじと観察する。
白い毛で覆われている体はかなり大きく、2メートルくらいありそうだ。
じっと俺を見つめながらパタパタとふさふさの尻尾を振っている。
「....触ってもいい...?」
手を顔の方へ少し近づけると狼さんはすんすんと匂いを嗅いで触ってもいいよ、とでも言うようにすりっと顔を擦り付けた。
か、かわいい....!!
恐る恐る顎下に手を伸ばすとふわりと柔らかい感触に思わず顔が綻んだ。
柔らかいー!もふもふだ!
そのまま顎下を掻くように撫でると気持ちよさそうに目を細めるので調子に乗って胸元や背中を撫で回す。
ずっと触ってられるわ....。
両手でわしゃわしゃと撫でまくっていたらさすがに嫌だったのか立ち上がって前足で唐突に肩を押された。
「わっ」
あっけなくベッドに倒れ込んでその上にオオカミさんが跨る。
その時、狼さんがため息をついた気がした。
「ごめん。嫌だった...?」
下から見上げる狼さんはかなり迫力がある。
けどやっぱり怖いとは思わなかった。むしろ綺麗。
そんな事を考えていると湿った鼻先が耳朶を濡らした。ふんふんという鼻息があたってくすぐったい。
くすぐったさに少し身をよじると肉厚の舌がべろりと首筋から耳を舐め上げた。
「ひっ、えっ?ちょ、ちょっと狼さんっ!?ま、まって!んっ...やっ、耳はやめっ...!」
もふもふな被毛に手を入れて押し返すがびくともしない。
その間にも狼さんは舌先で器用に耳介をなぞり時には鼻を耳の中に埋めてくる。
な、なんか触り方エロくない!?
ダメダメ!狼さんはじゃれてるだけ、じゃれてるだけ!そして俺もくすぐったいだけ!
必死に自分に言い聞かせるがなかなかやめてくれない。
それどころか反対側の耳まで舐め始め離してくれたのは随分経ってからだった。
じゃれてくれるのは嬉しいけどもうちょっと健全にお願いしますよ...。
狼さんも寝る体勢に入ったので寄り添うようにして眠りについた。
どうやらこの国の人全員がフィレルさんと同じ考えを持っているわけではなく、人族自体が嫌いという人もまだまだ多いらしい。
トリスさんと会った事のない下町で暮らす人は特に。
トリスさんと会った事のある人でさえそういった考えの人がいるのだから当然と言えば当然。
フィレルさんの提案はそんな人たちの意識を変えてほしい、とのことだった。
この国の獣騎士団はみんなの憧れのようで、その中で同じ隊服を着て、騎士団の人と仲良が良く尚且つ国の治安も維持してくれる人族が混じってたらそりゃあ人族にも良い人いるんだ!ってことになるよね。
効果絶大だよね、きっと。
俺にできることだったらしたいとは思ってたけどすぐには頷けなかった。
だってさ、けっこう責任重大じゃない?
俺の印象が人族の第一印象になるわけじゃん?
気に入ってもらえなかったらとか考えたら少し怖い。性格悪い!とか、ぶさいく!とか言われたら立ち直れないよ?
そもそも騎士団の人と仲良くなるの前提だけど打ち解けられないかもしれないしね?
その辺の不安を言ったらフィレルさんに笑われてしまった。
「そんな心配は不要ですよ。むしろ心配なのはその逆ですね」
逆?逆ってどういうこと?
「まあその辺はこちらで手を打っておきます。チヒロ殿は人を惹きつける力のあるとても魅力的なお方ですので大丈夫ですよ」
にっこりと微笑むフィレルさん。
そ、そんな力ありませんよー!?買い被りすぎでは!?
...でもフィレルさんにそう言われるのは悪い気はしない。
ちょっと照れくさいけどそこまで言ってくださるなら、と承諾した。
ちなみに給料もでるそうだ。
それは純粋に嬉しい。独り立ち第一歩!
すぐに騎士団としての仕事をするわけじゃなく、まずは仲良くなることとトレーニングが中心。
そりゃそうだよね。今のままなんて絶対仕事にならないだろうし。
....まあトレーニングしたところで使えるようになるかはわかんないけど。
早速明日騎士団の人と会うことになったのでドキドキと不安が少し。
その時、ひとりでにドアが少しだけ開いた。
ん?
今日の護衛はヴィスさんだったよな?
でもヴィスさんやローレンさんはドアを開ける時はいつも必ずノックしてくれる。
風かなんかで開いたのかと思って身体を起こして閉めに行こうとベッドから降りた。
廊下の明かりが薄暗い部屋の中を狭く照らしその前に居たなにかが大きな影を落としている。
動物....?
犬のような耳が見える。
もしかしてヴィスさんだろうか。
でもそれにしては頭の位置が低い気がする。
まるで四つん這いになってるみたいな。
ベッドサイドにある石を手に取ってコンコン、と刺激を与えると白い光がぼうっと溢れる。
この国には日本にあるような照明器具がないため、蝋燭やこういった自然に発光する鉱石などを使っている。
ちなみに今使ったのは衝撃を与えると光るタイプの鉱石だ。光量は携帯のライトくらいある。
その石を影に近づけた。
———狼....?
石を近づけると金色の瞳がすうっと眩しそうに細められたので慌てて離す。
「えっ!?なんで狼が....?もしかして迷子...?」
それならヴィスさんに報告しなくちゃ。
開いているドアからヴィスさんを呼ぼうとしたら狼さんが尻尾でバタンと扉を閉めた。
そして危なげなくベッドへと向かう。
うん?迷子じゃないのかな?
ここに来てすぐの光景なら怖くて腰を抜かしていたかもしれない。
でも普通にトラや豹が歩いているところを見ているので恐怖は感じなかった。
もしかしたらここの動物たちはいつもこうやって好きな場所で寝ているのかもしれない。
と、いうことは一緒に寝てくれるんだろうか。
そうなら嬉しい。
すでに狼さんはベッドの上に乗ってど真ん中を陣取っていた。
眩しくないように足元に石を置いて改めてまじまじと観察する。
白い毛で覆われている体はかなり大きく、2メートルくらいありそうだ。
じっと俺を見つめながらパタパタとふさふさの尻尾を振っている。
「....触ってもいい...?」
手を顔の方へ少し近づけると狼さんはすんすんと匂いを嗅いで触ってもいいよ、とでも言うようにすりっと顔を擦り付けた。
か、かわいい....!!
恐る恐る顎下に手を伸ばすとふわりと柔らかい感触に思わず顔が綻んだ。
柔らかいー!もふもふだ!
そのまま顎下を掻くように撫でると気持ちよさそうに目を細めるので調子に乗って胸元や背中を撫で回す。
ずっと触ってられるわ....。
両手でわしゃわしゃと撫でまくっていたらさすがに嫌だったのか立ち上がって前足で唐突に肩を押された。
「わっ」
あっけなくベッドに倒れ込んでその上にオオカミさんが跨る。
その時、狼さんがため息をついた気がした。
「ごめん。嫌だった...?」
下から見上げる狼さんはかなり迫力がある。
けどやっぱり怖いとは思わなかった。むしろ綺麗。
そんな事を考えていると湿った鼻先が耳朶を濡らした。ふんふんという鼻息があたってくすぐったい。
くすぐったさに少し身をよじると肉厚の舌がべろりと首筋から耳を舐め上げた。
「ひっ、えっ?ちょ、ちょっと狼さんっ!?ま、まって!んっ...やっ、耳はやめっ...!」
もふもふな被毛に手を入れて押し返すがびくともしない。
その間にも狼さんは舌先で器用に耳介をなぞり時には鼻を耳の中に埋めてくる。
な、なんか触り方エロくない!?
ダメダメ!狼さんはじゃれてるだけ、じゃれてるだけ!そして俺もくすぐったいだけ!
必死に自分に言い聞かせるがなかなかやめてくれない。
それどころか反対側の耳まで舐め始め離してくれたのは随分経ってからだった。
じゃれてくれるのは嬉しいけどもうちょっと健全にお願いしますよ...。
狼さんも寝る体勢に入ったので寄り添うようにして眠りについた。
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