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番外編 デート
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今日は戦争が終わったことを祝うためのお祭りが開催されている。
獣騎士団は2人1組で警備を受け持っているが、俺とリベルは警備と称してお祭りを楽しんでいた。
獣騎士団が居るだけでも犯罪の抑止力になっているということなので警備がついでみたいなものだ。
「リベル!あれなに!?」
街に来るのは初めてで、目に映る全ての物が新鮮で楽しい。
「おい、待て、はしゃぎすぎだ。可愛いがもう少し落ち着け」
人にぶつかりそうになるのをリベルに支えられ、相当はしゃいでいた事に気づいて恥ずかしくなった。
「ご、ごめん...」
そのまま手を握られてぐいっと引き寄せられる。
「危ないから離れるなよ?それで、何が気になったって?」
「あ、あれ。めっちゃいい匂いするやつ」
距離が近くなって途端に緊張してしまう。
指を指した方には串に刺さった食べ物がずらりと並んでいる。
「ああ、あれは魚を油で揚げたものだ。食べてみるか?」
魚のフライか。それでこんないい匂いする?
「うん。ソースもあるの?」
「何種類かある。甘い系と辛い系とあとはハーブ系もあるな」
魚の種類も何種類かあるらしく、よくわからないのでリベルに選んでもらっていたら店主が話しかけてきた。
「リベル様じゃありませんか!うちに来てくださるなんて!」
「ああ、変わったことはないか?」
「はい!お陰様で活気に満ち溢れております!どれにしますか?サービスさせてください!」
「いや、金は払わせてくれ。これとこれをひとつずつ」
「ありがとうございます!でしたらこのソースもお試しください!私のおすすめです!」
「ありがとう」
「お連れ様もどうぞ——ひ、人族...!?」
俺を見た途端、店主の顔が恐怖に染まる。それと同時に渡された串をまだきちんと受け取っていなかったので危うく落とすところだった。
「わっ、あつっ...セーフ...」
「チヒロ!大丈夫か?」
落とさずには済んだがフライ部分をがっつり掴んでしまい思わず声を上げた。
けどまあ火傷するほどの熱さではない。
「大丈夫大丈夫。それより驚かせてしまってすみませんでした」
「あ....」
「チヒロ、手を見せてみろ」
「だーいじょうぶだって。そんなことより食べてもいい?これなんのソース?」
「せめて冷やせ。おい、水をもらえるか?」
「は...はい!ただ今お待ちいたしますっ」
大丈夫だって言ってるのに過保護すぎ。
緑色のソースにつけて一口齧るとサクフワな食感とともにハーブの香りが広がった。
「うまっ」
店主が水を持ってきてくれ、それをリベルが受け取って俺の手にかける。
「痛みはないな?」
「うん」
「も、申し訳ありませんでした.....」
店主はかわいそうになるくらいプルプル震え顔も真っ青だ。
「あの、本当に大丈夫ですから。リベルが大袈裟なだけなので。それよりもこれ、めちゃくちゃ美味しいです!」
なるべく悪い印象を与えないように笑いながら言うが店主の顔は晴れない。
しかも周りの人も俺が人族だと気づいたようでざわざわと騒ぎはじめ、距離をとった。
やば、騒ぎ拡大しちゃったな、とおろおろする俺の頭にリベルがため息をつきながら手乗せる。
「皆、聞け」
それほど声を荒げたわけでもないのにあれほどうるさかった周りがしんと静まった。
「紹介が遅れて悪かった。獣騎士団に所属しているチヒロだ。...人族のことが信用できないのはわかるが、人族も我々と変わらぬ人間だ。個々を見てやってほしい」
「獣騎士団に....?」とか「人族が...?」とかぼそぼそ聞こえてきたけどリベルが作ってくれた好機を逃すまいと俺も声を上げた。
「はじめまして!千裕です!みなさんと仲良くなれたら嬉しいです!」
「すぐにとは言わない。ただチヒロは無害だと俺が保証する」
肩に手を回されぎゅっと抱き寄せられた。
嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。
「邪魔して悪かったな。皆楽しんでくれ」
そのままその場を離れようとした時、小さな男の子が近づいてきた。
「お兄ちゃん、人ぞくなの?」
その子のお母さんらしき人が慌てて駆け寄るが、俺は構わず男の子の前に座り込んだ。
「そうだよ。会うのは初めて?」
「うん!あのね、ぼくききたいことがあるの」
「ん?なにかな?」
「お兄ちゃんはまじゅちゅつかえるの?」
「あー...、ごめん。俺は使えないんだ」
そう言うと男の子はあからさまにしゅんとしてしまい、なんだか申し訳ない。
「あ!ちょっと待って!魔術じゃないけど面白いもの見せてあげる!」
リベルに串を持ってもらい、銅貨を男の子に見せた。
「これ見ててね?この銅貨が今から左手に瞬間移動します!」
「えー!そんなのむりだよう!」
「ふふ、いい?見ててよ?」
以前練習したことがあり、あまり上手くはないが子供の目を騙すことくらいはできるだろう。
3、2、1とカウントして左手に移動させると男の子は目を輝かせた。
「なんでー!?いどうしたー!お兄ちゃんすっごーい!」
ああ、かわいいなぁ。
もう一回もう一回とせびるので何度かやるとめちゃくちゃ喜んでくれた。
なんとか満足してくれたようで笑顔で手を振ってくれ、お母さんも少し態度が柔らかくなった気がする。
「子供好きなのか?」
「うん!好き。かわいいもん」
「そうか。少し妬けるな」
「子供に妬いてどうすんの」
「思っていたより俺は心が狭いらしい」
真顔で言うもんだから少し笑ってしまった。
すると、リベルの顔が近ずく。
な、なに急に!近い!
少しのけぞると後頭部に手を回され口の端に舌を押し付けられた。
「なっ!なにしてんの!?」
「ソースついてた」
「言ってくれれば自分でとるから!」
ここ外ですよ!?
「あまり可愛い反応をするな。もっと触りたくなる」
「!?」
何言ってんの!?もう離れてっ!
ぐいぐいとリベルを押しても離してもらえず、あまつさえ俺が食べているやつを食べさせろと言ってくる。
自分で持って食べろと言っても聞かず、渋々リベルの口へ運んだ。
次の日には、俺とリベルがいちゃついていたという噂が広まっていたらしい。
獣騎士団は2人1組で警備を受け持っているが、俺とリベルは警備と称してお祭りを楽しんでいた。
獣騎士団が居るだけでも犯罪の抑止力になっているということなので警備がついでみたいなものだ。
「リベル!あれなに!?」
街に来るのは初めてで、目に映る全ての物が新鮮で楽しい。
「おい、待て、はしゃぎすぎだ。可愛いがもう少し落ち着け」
人にぶつかりそうになるのをリベルに支えられ、相当はしゃいでいた事に気づいて恥ずかしくなった。
「ご、ごめん...」
そのまま手を握られてぐいっと引き寄せられる。
「危ないから離れるなよ?それで、何が気になったって?」
「あ、あれ。めっちゃいい匂いするやつ」
距離が近くなって途端に緊張してしまう。
指を指した方には串に刺さった食べ物がずらりと並んでいる。
「ああ、あれは魚を油で揚げたものだ。食べてみるか?」
魚のフライか。それでこんないい匂いする?
「うん。ソースもあるの?」
「何種類かある。甘い系と辛い系とあとはハーブ系もあるな」
魚の種類も何種類かあるらしく、よくわからないのでリベルに選んでもらっていたら店主が話しかけてきた。
「リベル様じゃありませんか!うちに来てくださるなんて!」
「ああ、変わったことはないか?」
「はい!お陰様で活気に満ち溢れております!どれにしますか?サービスさせてください!」
「いや、金は払わせてくれ。これとこれをひとつずつ」
「ありがとうございます!でしたらこのソースもお試しください!私のおすすめです!」
「ありがとう」
「お連れ様もどうぞ——ひ、人族...!?」
俺を見た途端、店主の顔が恐怖に染まる。それと同時に渡された串をまだきちんと受け取っていなかったので危うく落とすところだった。
「わっ、あつっ...セーフ...」
「チヒロ!大丈夫か?」
落とさずには済んだがフライ部分をがっつり掴んでしまい思わず声を上げた。
けどまあ火傷するほどの熱さではない。
「大丈夫大丈夫。それより驚かせてしまってすみませんでした」
「あ....」
「チヒロ、手を見せてみろ」
「だーいじょうぶだって。そんなことより食べてもいい?これなんのソース?」
「せめて冷やせ。おい、水をもらえるか?」
「は...はい!ただ今お待ちいたしますっ」
大丈夫だって言ってるのに過保護すぎ。
緑色のソースにつけて一口齧るとサクフワな食感とともにハーブの香りが広がった。
「うまっ」
店主が水を持ってきてくれ、それをリベルが受け取って俺の手にかける。
「痛みはないな?」
「うん」
「も、申し訳ありませんでした.....」
店主はかわいそうになるくらいプルプル震え顔も真っ青だ。
「あの、本当に大丈夫ですから。リベルが大袈裟なだけなので。それよりもこれ、めちゃくちゃ美味しいです!」
なるべく悪い印象を与えないように笑いながら言うが店主の顔は晴れない。
しかも周りの人も俺が人族だと気づいたようでざわざわと騒ぎはじめ、距離をとった。
やば、騒ぎ拡大しちゃったな、とおろおろする俺の頭にリベルがため息をつきながら手乗せる。
「皆、聞け」
それほど声を荒げたわけでもないのにあれほどうるさかった周りがしんと静まった。
「紹介が遅れて悪かった。獣騎士団に所属しているチヒロだ。...人族のことが信用できないのはわかるが、人族も我々と変わらぬ人間だ。個々を見てやってほしい」
「獣騎士団に....?」とか「人族が...?」とかぼそぼそ聞こえてきたけどリベルが作ってくれた好機を逃すまいと俺も声を上げた。
「はじめまして!千裕です!みなさんと仲良くなれたら嬉しいです!」
「すぐにとは言わない。ただチヒロは無害だと俺が保証する」
肩に手を回されぎゅっと抱き寄せられた。
嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。
「邪魔して悪かったな。皆楽しんでくれ」
そのままその場を離れようとした時、小さな男の子が近づいてきた。
「お兄ちゃん、人ぞくなの?」
その子のお母さんらしき人が慌てて駆け寄るが、俺は構わず男の子の前に座り込んだ。
「そうだよ。会うのは初めて?」
「うん!あのね、ぼくききたいことがあるの」
「ん?なにかな?」
「お兄ちゃんはまじゅちゅつかえるの?」
「あー...、ごめん。俺は使えないんだ」
そう言うと男の子はあからさまにしゅんとしてしまい、なんだか申し訳ない。
「あ!ちょっと待って!魔術じゃないけど面白いもの見せてあげる!」
リベルに串を持ってもらい、銅貨を男の子に見せた。
「これ見ててね?この銅貨が今から左手に瞬間移動します!」
「えー!そんなのむりだよう!」
「ふふ、いい?見ててよ?」
以前練習したことがあり、あまり上手くはないが子供の目を騙すことくらいはできるだろう。
3、2、1とカウントして左手に移動させると男の子は目を輝かせた。
「なんでー!?いどうしたー!お兄ちゃんすっごーい!」
ああ、かわいいなぁ。
もう一回もう一回とせびるので何度かやるとめちゃくちゃ喜んでくれた。
なんとか満足してくれたようで笑顔で手を振ってくれ、お母さんも少し態度が柔らかくなった気がする。
「子供好きなのか?」
「うん!好き。かわいいもん」
「そうか。少し妬けるな」
「子供に妬いてどうすんの」
「思っていたより俺は心が狭いらしい」
真顔で言うもんだから少し笑ってしまった。
すると、リベルの顔が近ずく。
な、なに急に!近い!
少しのけぞると後頭部に手を回され口の端に舌を押し付けられた。
「なっ!なにしてんの!?」
「ソースついてた」
「言ってくれれば自分でとるから!」
ここ外ですよ!?
「あまり可愛い反応をするな。もっと触りたくなる」
「!?」
何言ってんの!?もう離れてっ!
ぐいぐいとリベルを押しても離してもらえず、あまつさえ俺が食べているやつを食べさせろと言ってくる。
自分で持って食べろと言っても聞かず、渋々リベルの口へ運んだ。
次の日には、俺とリベルがいちゃついていたという噂が広まっていたらしい。
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偏見って怖いですよね。まさに北朝○イメージしました(笑)
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これからの展開ドキドキしながら待ってます。狼さんの正体も分かったことだしね!
りんりん様
ありがとうございます(≧∀≦)
そう言って頂けると嬉しいです!