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それからしばらくリーフは立ち直れなかった・・・・・・・。
ララはイケメンになっちゃうし、マーリンは結婚を進めようとするし、
「あーもーやってられねぇ」って気分になっていた。
可愛さ余って憎さ百倍、色々リーフを気に掛けてくれるララ王子を避けるようになっていた。
(ボクは女の子のララに会いたいんだぁ!)
リーフは、ララから毎日届けられる贈り物も断っている。
ソフィアは困り果てていた。
「リーフ様・・・、なぜそのような態度をララ王子に取られるのか分かりかねますが・・・。
王子は、悪魔の仕業とはいえリーフ様にお怪我をさせてしまったこと、またリーフ様が命がけでララ王子をマーリン様の剣からかばわれたことを深くお心に止めていらっしゃるのです・・・。」
「だってそれは・・・ララは女の子だと思ったから・・・」
「これは、ララ王子には口止めをされていたのですが、あまりにも王子がお気の毒なので・・・どうしてもリーフ様のお耳に入れていただきたく存じます。
リーフ様があの時マーリン王子に刺された傷はかなり深く、血が命にかかわるほど流れてしまわれたのです。
本当でしたらリーフ様は天に召されたかもしれませんでした。
呪いが解け正気に戻られたララ王子は、リーフ様の消えゆく魂に反魂の魔法をかけられたのです。」
「反魂の魔法?」
「肉体と精神を黄泉の国より取り戻す魔法です。大変な精神力を使う究極の魔法なのですが、
よく・・・、王子はあの状態で・・・。
もしかすると王子のほうが耐えられず、お亡くなりになったかもしれないという危険な状態でした。
実際王子も、しばらくはお体を動かすことも出来ないままだったのです。
ララ王子は、命がけでリーフ様をお守りになられたのです・・・。
いまもお体がお辛そうで、お部屋にてお休みになられておいでです・・・。」
そう言えば、自分の体の傷がほとんど治りかけていることに気づくリーフ。
「ララ王子のおかげだったんだ・・・。」
リーフはララ王子の部屋に向かった。
ララ王子は部屋の窓のそばに置いた大きな椅子に、深く腰を掛けて目を閉じていた。
よく顔を見ると青白く、体調は良くなさそうだった。
「あのう・・・」
リーフが話しかけると、王子はヒスイの瞳を嬉しそうに向けた。
「来てくれたのか、リーフ」
ララ王子はリーフの手を取る。
あの時、川辺で手をつないだララの手とはずいぶん違ってリーフは戸惑った。
「あの・・・、お体、大丈夫ですか?」
王子はリーフを優しく抱きしめる。
「君が来てくれたから、すっかり良くなったよ。さあ、座って。」
王子は自分のすぐそばにリーフを座らせた。
「楽しかったんだ」
王子がつぶやく。
「君と、川を見ながら冒険したこと、すごく楽しかったんだよ。
生まれてからずっと、昼も夜も部屋に閉じ込められて、自由がなかった。
でも、なぜか君となら、あのままずっと、二人で過ごせるような気がした・・・。」
「あの小さなララは、もういなくなってしまったの?」
王子はリーフの手を取って、自分の心臓に当てる。
「たぶん、ここにいるよ。彼女は君との思い出とともに、暖かい光のようにボクの胸にいる。」
ララはその手を引き寄せて、リーフにキスをした。
「私の胸のララがこうしたがっているんだ・・・。」
もう一度キスをする。
さらにもう一度。
リーフは押しのけようとするが、ララ王子にチラチラと女の子のララの残像が見えてきて拒みきれない。
抵抗しないリーフに王子は喜んだ。
「私を受け入れてくれるのか・・・?」
「ち・・ちがう・・・」
否定しようとするが、ララが唇をふさいで言葉が出ない。
その時、
「ララ様・・・!」
スカーレットが部屋に入ってきた。
ララはイケメンになっちゃうし、マーリンは結婚を進めようとするし、
「あーもーやってられねぇ」って気分になっていた。
可愛さ余って憎さ百倍、色々リーフを気に掛けてくれるララ王子を避けるようになっていた。
(ボクは女の子のララに会いたいんだぁ!)
リーフは、ララから毎日届けられる贈り物も断っている。
ソフィアは困り果てていた。
「リーフ様・・・、なぜそのような態度をララ王子に取られるのか分かりかねますが・・・。
王子は、悪魔の仕業とはいえリーフ様にお怪我をさせてしまったこと、またリーフ様が命がけでララ王子をマーリン様の剣からかばわれたことを深くお心に止めていらっしゃるのです・・・。」
「だってそれは・・・ララは女の子だと思ったから・・・」
「これは、ララ王子には口止めをされていたのですが、あまりにも王子がお気の毒なので・・・どうしてもリーフ様のお耳に入れていただきたく存じます。
リーフ様があの時マーリン王子に刺された傷はかなり深く、血が命にかかわるほど流れてしまわれたのです。
本当でしたらリーフ様は天に召されたかもしれませんでした。
呪いが解け正気に戻られたララ王子は、リーフ様の消えゆく魂に反魂の魔法をかけられたのです。」
「反魂の魔法?」
「肉体と精神を黄泉の国より取り戻す魔法です。大変な精神力を使う究極の魔法なのですが、
よく・・・、王子はあの状態で・・・。
もしかすると王子のほうが耐えられず、お亡くなりになったかもしれないという危険な状態でした。
実際王子も、しばらくはお体を動かすことも出来ないままだったのです。
ララ王子は、命がけでリーフ様をお守りになられたのです・・・。
いまもお体がお辛そうで、お部屋にてお休みになられておいでです・・・。」
そう言えば、自分の体の傷がほとんど治りかけていることに気づくリーフ。
「ララ王子のおかげだったんだ・・・。」
リーフはララ王子の部屋に向かった。
ララ王子は部屋の窓のそばに置いた大きな椅子に、深く腰を掛けて目を閉じていた。
よく顔を見ると青白く、体調は良くなさそうだった。
「あのう・・・」
リーフが話しかけると、王子はヒスイの瞳を嬉しそうに向けた。
「来てくれたのか、リーフ」
ララ王子はリーフの手を取る。
あの時、川辺で手をつないだララの手とはずいぶん違ってリーフは戸惑った。
「あの・・・、お体、大丈夫ですか?」
王子はリーフを優しく抱きしめる。
「君が来てくれたから、すっかり良くなったよ。さあ、座って。」
王子は自分のすぐそばにリーフを座らせた。
「楽しかったんだ」
王子がつぶやく。
「君と、川を見ながら冒険したこと、すごく楽しかったんだよ。
生まれてからずっと、昼も夜も部屋に閉じ込められて、自由がなかった。
でも、なぜか君となら、あのままずっと、二人で過ごせるような気がした・・・。」
「あの小さなララは、もういなくなってしまったの?」
王子はリーフの手を取って、自分の心臓に当てる。
「たぶん、ここにいるよ。彼女は君との思い出とともに、暖かい光のようにボクの胸にいる。」
ララはその手を引き寄せて、リーフにキスをした。
「私の胸のララがこうしたがっているんだ・・・。」
もう一度キスをする。
さらにもう一度。
リーフは押しのけようとするが、ララ王子にチラチラと女の子のララの残像が見えてきて拒みきれない。
抵抗しないリーフに王子は喜んだ。
「私を受け入れてくれるのか・・・?」
「ち・・ちがう・・・」
否定しようとするが、ララが唇をふさいで言葉が出ない。
その時、
「ララ様・・・!」
スカーレットが部屋に入ってきた。
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