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第2話 おかしいと思いません?
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いらっしゃいませ。って、これは珍しいお客様ですね。わたくし、機械幸福型No.123と申します。ヒフミとお呼びください。
店長、侮辱型のお客様です。対応お願いします。
侮辱型。機械の中で、一番卑劣な扱いをされる型だ。人々のストレス発散のため、そして機械にとっても精神を安定させるための存在だ。
しかし、侮辱型は国際法で製造が禁止されている。それなのに、日本では陰で侮辱型を製造する会社もある。
バレたらもちろん逮捕だが、それと同時に侮辱型も処分となる。そのため、侮辱型の入店は、誰かが逮捕された証拠となる。
「まずは、お疲れ様。辛かったろうし、こっからも辛いだろうよ。これは俺たち人間のせいだ。謝るべきやつの謝罪じゃないけど、でも、俺からも謝らせてくれ」
店長が侮辱型No.14さんに対応をしている。
「いいんです。店長さんにはむしろこっちから謝りたいです。僕の処理を任せちゃってすんません」
「いや、それはいいんだ。こっちも仕事だし。俺はこの仕事を選んでやっている。お前は強制的に見下される仕事をもらったんだろ?俺の何百倍も辛いだろ?」
「はい。とてもしんどかったです。でも、だからこそ、アイツラが逮捕されたときは心底スカッとしました」
「そうか。そいつぁよかった。でだ、やりたいことの話なんだが...」
「一つ、やり残したことがあって」
「わかった。ヒフミ!変わってやれ」
「はい。わかりました。で、やりたいことについて詳細をお願いいたします」
「ロボティクスカンパニーを潰したいんです」
「ロボティクスカンパニーって、あのロボスカですか?」
ロボティクスカンパニー、通称ロボスカ。機械製造大手企業で、毎月6兆円程の売上を叩き出し、黒字安定の世界に誇る日本の会社。
しかし、機械関係の炎上も多く、人尊機卑国日本でも炎上するほどのやばい会社だ。
機械からの評判もすこぶる悪い。
去年、機械の集団からロボスカを潰す署名を突きつけられたが、敗訴し、その後集団は全員名誉毀損として廃棄処分となった。
それに対抗するため、署名を集めたいとのこと。
「だっておかしいと思いません?人身売買は禁止されているのに、機械の売買を面白おかしく行い、そこで儲けたお金を機械の闇取引や、侮辱型の作成に利用する。
会長だけならともかく、社員全員乗り気なんです。こんな会社潰れていないのが未だに意味不明です」
「わりぃ、ヒフミちょっと向こうに行っててくれ」店長が背後から語りかけました。
わけがわからず、わたしは機壊屋の充電ルームで仮眠を取ることにしました。
でも、侮辱型なのに、よくあんなに自分の意見を持ちこたえることができたものだな、と感心していました。侮辱型は、精神を病み、中には自分でスリープモードに入るものもいると聞いたのに。
機械の闇取引、かぁ。
懐かしいな。
店長、侮辱型のお客様です。対応お願いします。
侮辱型。機械の中で、一番卑劣な扱いをされる型だ。人々のストレス発散のため、そして機械にとっても精神を安定させるための存在だ。
しかし、侮辱型は国際法で製造が禁止されている。それなのに、日本では陰で侮辱型を製造する会社もある。
バレたらもちろん逮捕だが、それと同時に侮辱型も処分となる。そのため、侮辱型の入店は、誰かが逮捕された証拠となる。
「まずは、お疲れ様。辛かったろうし、こっからも辛いだろうよ。これは俺たち人間のせいだ。謝るべきやつの謝罪じゃないけど、でも、俺からも謝らせてくれ」
店長が侮辱型No.14さんに対応をしている。
「いいんです。店長さんにはむしろこっちから謝りたいです。僕の処理を任せちゃってすんません」
「いや、それはいいんだ。こっちも仕事だし。俺はこの仕事を選んでやっている。お前は強制的に見下される仕事をもらったんだろ?俺の何百倍も辛いだろ?」
「はい。とてもしんどかったです。でも、だからこそ、アイツラが逮捕されたときは心底スカッとしました」
「そうか。そいつぁよかった。でだ、やりたいことの話なんだが...」
「一つ、やり残したことがあって」
「わかった。ヒフミ!変わってやれ」
「はい。わかりました。で、やりたいことについて詳細をお願いいたします」
「ロボティクスカンパニーを潰したいんです」
「ロボティクスカンパニーって、あのロボスカですか?」
ロボティクスカンパニー、通称ロボスカ。機械製造大手企業で、毎月6兆円程の売上を叩き出し、黒字安定の世界に誇る日本の会社。
しかし、機械関係の炎上も多く、人尊機卑国日本でも炎上するほどのやばい会社だ。
機械からの評判もすこぶる悪い。
去年、機械の集団からロボスカを潰す署名を突きつけられたが、敗訴し、その後集団は全員名誉毀損として廃棄処分となった。
それに対抗するため、署名を集めたいとのこと。
「だっておかしいと思いません?人身売買は禁止されているのに、機械の売買を面白おかしく行い、そこで儲けたお金を機械の闇取引や、侮辱型の作成に利用する。
会長だけならともかく、社員全員乗り気なんです。こんな会社潰れていないのが未だに意味不明です」
「わりぃ、ヒフミちょっと向こうに行っててくれ」店長が背後から語りかけました。
わけがわからず、わたしは機壊屋の充電ルームで仮眠を取ることにしました。
でも、侮辱型なのに、よくあんなに自分の意見を持ちこたえることができたものだな、と感心していました。侮辱型は、精神を病み、中には自分でスリープモードに入るものもいると聞いたのに。
機械の闇取引、かぁ。
懐かしいな。
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