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キング編
最終回 最終決戦
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キングの本体が傷つけば傷つくほどに精神世界のキングも傷ついてゆく。
その傷跡に、命を削る想いで力いっぱい拳を入れる。
影や血液を利用して、一発一発を重いものにしていく。
あのキングでもこの攻撃にはしっかりと狼狽える。
しかしキングも反撃をしないはずがなく、思い一撃を繰り出してくる。
ジンの能力を使ってもキングは攻撃の直後を狙ってくるため、タイミングが合わずに3分の1くらいはぶち当たってくる。3分の1でも致命傷だ。
最初のうちはお互い、どちらが先に倒れてもおかしくない状態。
それは5分目からも変わらず。
何か変わりそうだが何も変わらない、そんな状態が続いていた。
「だめだ、やっぱこいつ、、強い……」
「我もお前を見くびっていたようだ……照黄……」
2人の殴り合いはさらに続いた。終わることは無いのではないかと思うほどに、何も無い時間が続いた。
ふと照黄はこの泥試合を終わらせる方法を考えた。
もちろん、リスクもある。しかし、このキングとの戦いは、最初から最後まで賭けの連続だ。だからこそ、こんなところで躓いてるわけにはいかない。
「ジン、力借りるぞ…」
俺はジンの力で体を透過させ、キングを殴る。もちろんキングの体をすり抜ける。
「何をしているのだ?このアホは」
キングは呆れたように笑うが次の瞬間、
「何!?」ジンの能力を解除した。
貫いていたキングの体には空洞が空いている。しかし、殴っていた腕も切断される。
「貴様……………!!!」「キング!これが最後の一撃になることを望むぜ!!!」
まだ残っているほうの腕でキングを殴る。しかし咄嗟にキングも殴りを入れてくる。
お互いの単純な力比べなら確実に俺が負ける。
ただ、今はお互いの蓄積ダメージに差がある。俺が勝つ可能性も無くはない。
「しねぇぇぇぇぇ!!!」
そんな希望虚しく、キングは俺を拳ひとつで跳ね除ける。
腕は骨折した。もう腕は無い。だが、最後の作戦、最後の賭け。
「んじゃ、消えてもらいますよ!!!!」
腕が切断されたときの出血から、動かない腕とハンマーを生成。
そして、油断して隙しかないキングの顔面にぶち当てる。
「じゃーな!二度と来んなよ!!!」
キングはついに…………崩壊した。
「おい!起きたか!?照黄!」
「マ……マスター、ごめん……勝てたけど……キングに乗っ取られた時点で、俺この体でもう生きて行けねぇ……」
「ごめん……ごめん……」
「いーんだよマスター。まぁ、強いて言うならマスター。シークレットはもう消えたんだ。レア、これにキングは乗り移る。」
「あぁ。もうレアは生み出すなだろ?」
「そーだよマスター。いや、コーヒーって言った方がいい?」
「いや、マスターでいいよ。キングの記憶から知ったのか?」
「そうだよ。どーりでなんか変なやつだと思ったよ」
「隠してて悪かったな」
「ほんとな。あ、すまんもう割とガチで無理っぽい。がちでじゃーな、マスター」
「じゃーな。照黄」
キングの惨劇からの復興には大変な時間を要した。主要ビルの再建、被害者へのメンタルケア。およそ5年の歳月をもってようやく復活した。
経済成長も始まったそんな街で、未だに儲からない職業をしている人物がいる。彼は路地裏でしがないカフェを経営していた。
4人以上座っているところは見たことがない。しかし、1人も座っていないところも見たことがない。
そんな彼が口癖のように常に言っていること「ひとつひとつの命に感謝」数々の死を目の当たりにした彼だからこそ未だにこの言葉を語り継いでいる。
今日も彼らが生きていた証がこの世界に残っている。
その傷跡に、命を削る想いで力いっぱい拳を入れる。
影や血液を利用して、一発一発を重いものにしていく。
あのキングでもこの攻撃にはしっかりと狼狽える。
しかしキングも反撃をしないはずがなく、思い一撃を繰り出してくる。
ジンの能力を使ってもキングは攻撃の直後を狙ってくるため、タイミングが合わずに3分の1くらいはぶち当たってくる。3分の1でも致命傷だ。
最初のうちはお互い、どちらが先に倒れてもおかしくない状態。
それは5分目からも変わらず。
何か変わりそうだが何も変わらない、そんな状態が続いていた。
「だめだ、やっぱこいつ、、強い……」
「我もお前を見くびっていたようだ……照黄……」
2人の殴り合いはさらに続いた。終わることは無いのではないかと思うほどに、何も無い時間が続いた。
ふと照黄はこの泥試合を終わらせる方法を考えた。
もちろん、リスクもある。しかし、このキングとの戦いは、最初から最後まで賭けの連続だ。だからこそ、こんなところで躓いてるわけにはいかない。
「ジン、力借りるぞ…」
俺はジンの力で体を透過させ、キングを殴る。もちろんキングの体をすり抜ける。
「何をしているのだ?このアホは」
キングは呆れたように笑うが次の瞬間、
「何!?」ジンの能力を解除した。
貫いていたキングの体には空洞が空いている。しかし、殴っていた腕も切断される。
「貴様……………!!!」「キング!これが最後の一撃になることを望むぜ!!!」
まだ残っているほうの腕でキングを殴る。しかし咄嗟にキングも殴りを入れてくる。
お互いの単純な力比べなら確実に俺が負ける。
ただ、今はお互いの蓄積ダメージに差がある。俺が勝つ可能性も無くはない。
「しねぇぇぇぇぇ!!!」
そんな希望虚しく、キングは俺を拳ひとつで跳ね除ける。
腕は骨折した。もう腕は無い。だが、最後の作戦、最後の賭け。
「んじゃ、消えてもらいますよ!!!!」
腕が切断されたときの出血から、動かない腕とハンマーを生成。
そして、油断して隙しかないキングの顔面にぶち当てる。
「じゃーな!二度と来んなよ!!!」
キングはついに…………崩壊した。
「おい!起きたか!?照黄!」
「マ……マスター、ごめん……勝てたけど……キングに乗っ取られた時点で、俺この体でもう生きて行けねぇ……」
「ごめん……ごめん……」
「いーんだよマスター。まぁ、強いて言うならマスター。シークレットはもう消えたんだ。レア、これにキングは乗り移る。」
「あぁ。もうレアは生み出すなだろ?」
「そーだよマスター。いや、コーヒーって言った方がいい?」
「いや、マスターでいいよ。キングの記憶から知ったのか?」
「そうだよ。どーりでなんか変なやつだと思ったよ」
「隠してて悪かったな」
「ほんとな。あ、すまんもう割とガチで無理っぽい。がちでじゃーな、マスター」
「じゃーな。照黄」
キングの惨劇からの復興には大変な時間を要した。主要ビルの再建、被害者へのメンタルケア。およそ5年の歳月をもってようやく復活した。
経済成長も始まったそんな街で、未だに儲からない職業をしている人物がいる。彼は路地裏でしがないカフェを経営していた。
4人以上座っているところは見たことがない。しかし、1人も座っていないところも見たことがない。
そんな彼が口癖のように常に言っていること「ひとつひとつの命に感謝」数々の死を目の当たりにした彼だからこそ未だにこの言葉を語り継いでいる。
今日も彼らが生きていた証がこの世界に残っている。
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