意味が分かると、分からないと怖い話【体験談＋】

分かると怖い話

エスカレーター

　愛着に満たされたボロボロのスニーカーを彼女の進言で遂に泣く泣く手放し、傷も癒えない内から店先で割と気に入った靴を見つけるも履き慣れない。

　紐が無駄に長く、常に地面に垂れぱなっし。

　大型ショッピングモール店特有のエスカレーターに、つい後回しの面倒くさがりが発揮すると同時、時間と後ろの客が押していたのもあって、……と。

　紐を持ったまま、ネットにデジタルタトゥーを残してしまうような変なポーズで乗り継いでいった。

　周りに冷たい目で見られるのをじっと耐え忍び、一生分の恥をかいて無事に到着するのを心待ちにしていると教育不足の子供が轟音立てて降って来た。

　大急ぎで避けようと身を崩すも指が離れ、ふっと体が浮かんだ。怒涛の二の矢は子供の笑い声と周りの視線が一気に様変わりしたのも、感じた。こと。

　　愛着に満たされたボロボロのスニーカーを彼女の進言で遂に泣く泣く手放し、傷も癒えない内から店先で割と気に入った靴を見つけるも履き慣れない。

　紐が無駄に長く、常に地面に垂れぱなっし。

　大型ショッピングモール店特有のエスカレーターに、つい後回しの面倒くさがりが発揮すると同時、時間と後ろの客が押していたのもあって、……と。

　紐を持ったまま、ネットにデジタルタトゥーを残してしまうような変なポーズで乗り継いでいった。

　周りに冷たい目で見られるのをじっと耐え忍び、一生分の恥をかいて無事に到着するのを心待ちにしていると教育不足の子供が轟音立てて降って来た。

　大急ぎで避けようと身を崩すも指が離れ、ふっと体が浮かんだ。怒涛の二の矢は子供の笑い声と周りの視線が一気に様変わりしたのも、感じた。こと。

　だが、ガラ空きの腕が手すりを掴み、利き手は重みのある子供を宙ぶらりんで辛うじて支えていた。

　一か八か、咄嗟の保険が首の皮一枚で、俺を命からがら受け止めてくれたようだ。た、助かったぁ。

　紆余曲折。

　誰に向けるでもない感謝や賞賛を迎えていたのも段の終わりが幕を閉じた。片足の不自由と同時に。