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第一章
第36話 夜の来客
「クリーン!」
「アイテールのおちんぽに付いてる血をクリーン! よしよし、証拠隠滅完了や······けど、リーンのおまんこ開きっぱなしで、ヒクヒクしとるなぁ。これはもう側室やね、身分的に私の次になるんやけど、父さんに身受けしてもろたらええよな?」
「そうですわね、私の父はよっぽどでない限りは駄目だと言われるでしょうから、まわりから」
「しゃーない、ちょっと母さんから言うてもろて、丸め込んでもらうわ、ほなちょっと、んんっ、相談してくるわね、エイアはどうするの?」
おっ、言葉遣いを直したな。
「私は······行った方が良さそうですわね、んんっ、じゃあアイテール、セレーナとセレーナ父さんにお願いしてくるね~」
くくっ、エイアもか。
「ああ、頼むよ。俺は――ちょっと仕事ができたみたいだ、······二十人だな、行ってくる」
屋敷の外壁を越えた奴らが二十人、身を潜め、敷地内に来ているようだ。
さっと服を着て、装備を整える。
エイアとセレーナもパジャマを着て俺の方を見ている。俺はリーンにシーツをかけ、部屋の窓を開ける。
「エイア、セレーナ、公爵様に、賊が入り込んだ事も伝えておいてくれるか? 倒した後牢に入れてもらわないといけないからな」
「一人で大丈夫? 兵士達の協力はいらないの?」
「ああ、夜の暗闇に紛れた方がやりやすい。なら人数をかけるより俺一人の方が怪我人を無駄に増やす事も無いからな」
「ふぅ、言っても無駄ね、アイテール、無事に帰ってきなさいよ」
「うう~、絶対にだよ、行ってらっしゃい」
俺は頷き、窓から外へ。二階のテラスから木に飛び移り、枝を伝い、地面に飛び下りると、植木の影を利用して、奴らの気配がある方に進む。
奴らは壁を越えたところで、屋敷の明かりが減るのを待っているのか動かず、じっとしている。
残り二十メートルか、ここからは隠れるところが一本の木しか無いんだがどうするか。
そこに、見廻りなのか、四人の兵士が奴らが潜む、腰高さの低い木を剪定して整えてある茂みに近付いてくる。
まずいな、だが、俺とは反対側から来るんだ、意識は向こうに向くはず。
飛び道具での暗殺を得意とする者がいたならいらない犠牲が出る可能性がある、仕方がないな、飛び出すしかなさそうだ。
「しかし、子爵がなあ」
「ああ、こんな事に手を出さずとも良い暮らしができるものを」
「おい、無駄口は止めておけ、この辺りで良いだろう、篝火の準備だ」
良いな、あっちで火を焚いてもらえればこっち側が見にくくなる。気休め程度だが、無いよりマシか。
四人の兵士達は背の高さほどある鉄杭を地面に打ち付け、そこに薪を入れる籠を引っかけ、数本の薪を入れ生活魔法で薪に火をつけた。
篝火の準備を始めた瞬間に、三メートルほど移動。この木が奴らのいる所に近付くため身を隠せる最後の場所。
そして火をつけるため『生活魔法、火種!』生活魔法で薪に火をつける。
油を染み込ませた薪だったのか、勢い良く燃え始め、ちょうど奴らが潜む茂みに明かりが届いた。
「よし、ここはこれで良いだろう、次へ行くぞ」
俺は木の陰から低い姿勢で飛び出し、見廻りの兵士達に目が行っていることを祈り、俺側に一番近い奴がいるところに飛び込んだ。
案の定目線が兵士達に気を取られていたようで、まずは手前に見えた三人に結界を張り、そいつらで身を隠しながらさらに五人、七人と身動きが取れないようにしてやったのだが、残り五人というところで最初から俺に気付き、こちらを見ていた奴が何かを放ったようで、左肩に痛みが走ったが、ひるまず残りの奴のところに突っ込む。
「チッ!」
腰からダガーを右手で一本抜き、続けざま放たれる物をダガーで弾き返し、見えていた三人を結界に閉じ込めた時、残りの二人が俺に襲いかかってきた。
ギャリッとダガーで一人の攻撃を受け流し、結界で捕縛したまでは良かったのだが、左肩に燃えるような痛みが襲い、気を取られた瞬間最後の一人、俺に攻撃を当てた奴が連続で姿を見せずにまた何かを飛ばしてきた。
「くっ、はっ!」
ギン、ギギギンと飛んできた針を叩き落とし、奴の気配がある場所に飛び込み、目の前に奴の姿を捉え、お返しとばかりダガーの握り手を腹に叩き込んだ瞬間に結界を張り、忍び込んだ二十人を捕まえたところまでは良かったのだが。
「誰だ! 誰かいるのか!」
「油断するな! 相手は暗殺者だぞ!」
「俺だ、味方だ、暗殺者を二十人捕まえた、すまないが縛るのを手伝ってくれないか」
「ぬっ!? あっ、あなたは! 暗殺者を捕まえたと?」
よし、俺の事を知っている兵士で良かった。
俺は兵士達の前に出て、篝火の灯りで左肩に刺さった物を抜く。
「くっ、ああ、そこの茂みに二十人いるぞ、身動きは取れなくしているが、早めにロープか何かで縛ってもらえると助かる」
「お怪我を、分かりました、すぐに。おい、応援を呼べ」
「はっ!」
ピリリリリリッと笛を鳴らし、上空へ、生活魔法の光を打ち上げると、四人の兵士達は茂みに入る。
「これは、バインドの魔法か、急ぐぞ、魔法を解く奴がいるかもしれん」
そうだ、魔道具を持っている奴は······くそ、なにか薬でも塗っていたのか、頭がくらくらしやがる。
それでもなんとか鑑定し、魔道具を収納してしまう。が、立っていることがツラくなってきた時、応援の兵士達が集まりだした。
俺は仕方ないので地面に座り、意識を失う前に解毒を唱え······。
「アイテールのおちんぽに付いてる血をクリーン! よしよし、証拠隠滅完了や······けど、リーンのおまんこ開きっぱなしで、ヒクヒクしとるなぁ。これはもう側室やね、身分的に私の次になるんやけど、父さんに身受けしてもろたらええよな?」
「そうですわね、私の父はよっぽどでない限りは駄目だと言われるでしょうから、まわりから」
「しゃーない、ちょっと母さんから言うてもろて、丸め込んでもらうわ、ほなちょっと、んんっ、相談してくるわね、エイアはどうするの?」
おっ、言葉遣いを直したな。
「私は······行った方が良さそうですわね、んんっ、じゃあアイテール、セレーナとセレーナ父さんにお願いしてくるね~」
くくっ、エイアもか。
「ああ、頼むよ。俺は――ちょっと仕事ができたみたいだ、······二十人だな、行ってくる」
屋敷の外壁を越えた奴らが二十人、身を潜め、敷地内に来ているようだ。
さっと服を着て、装備を整える。
エイアとセレーナもパジャマを着て俺の方を見ている。俺はリーンにシーツをかけ、部屋の窓を開ける。
「エイア、セレーナ、公爵様に、賊が入り込んだ事も伝えておいてくれるか? 倒した後牢に入れてもらわないといけないからな」
「一人で大丈夫? 兵士達の協力はいらないの?」
「ああ、夜の暗闇に紛れた方がやりやすい。なら人数をかけるより俺一人の方が怪我人を無駄に増やす事も無いからな」
「ふぅ、言っても無駄ね、アイテール、無事に帰ってきなさいよ」
「うう~、絶対にだよ、行ってらっしゃい」
俺は頷き、窓から外へ。二階のテラスから木に飛び移り、枝を伝い、地面に飛び下りると、植木の影を利用して、奴らの気配がある方に進む。
奴らは壁を越えたところで、屋敷の明かりが減るのを待っているのか動かず、じっとしている。
残り二十メートルか、ここからは隠れるところが一本の木しか無いんだがどうするか。
そこに、見廻りなのか、四人の兵士が奴らが潜む、腰高さの低い木を剪定して整えてある茂みに近付いてくる。
まずいな、だが、俺とは反対側から来るんだ、意識は向こうに向くはず。
飛び道具での暗殺を得意とする者がいたならいらない犠牲が出る可能性がある、仕方がないな、飛び出すしかなさそうだ。
「しかし、子爵がなあ」
「ああ、こんな事に手を出さずとも良い暮らしができるものを」
「おい、無駄口は止めておけ、この辺りで良いだろう、篝火の準備だ」
良いな、あっちで火を焚いてもらえればこっち側が見にくくなる。気休め程度だが、無いよりマシか。
四人の兵士達は背の高さほどある鉄杭を地面に打ち付け、そこに薪を入れる籠を引っかけ、数本の薪を入れ生活魔法で薪に火をつけた。
篝火の準備を始めた瞬間に、三メートルほど移動。この木が奴らのいる所に近付くため身を隠せる最後の場所。
そして火をつけるため『生活魔法、火種!』生活魔法で薪に火をつける。
油を染み込ませた薪だったのか、勢い良く燃え始め、ちょうど奴らが潜む茂みに明かりが届いた。
「よし、ここはこれで良いだろう、次へ行くぞ」
俺は木の陰から低い姿勢で飛び出し、見廻りの兵士達に目が行っていることを祈り、俺側に一番近い奴がいるところに飛び込んだ。
案の定目線が兵士達に気を取られていたようで、まずは手前に見えた三人に結界を張り、そいつらで身を隠しながらさらに五人、七人と身動きが取れないようにしてやったのだが、残り五人というところで最初から俺に気付き、こちらを見ていた奴が何かを放ったようで、左肩に痛みが走ったが、ひるまず残りの奴のところに突っ込む。
「チッ!」
腰からダガーを右手で一本抜き、続けざま放たれる物をダガーで弾き返し、見えていた三人を結界に閉じ込めた時、残りの二人が俺に襲いかかってきた。
ギャリッとダガーで一人の攻撃を受け流し、結界で捕縛したまでは良かったのだが、左肩に燃えるような痛みが襲い、気を取られた瞬間最後の一人、俺に攻撃を当てた奴が連続で姿を見せずにまた何かを飛ばしてきた。
「くっ、はっ!」
ギン、ギギギンと飛んできた針を叩き落とし、奴の気配がある場所に飛び込み、目の前に奴の姿を捉え、お返しとばかりダガーの握り手を腹に叩き込んだ瞬間に結界を張り、忍び込んだ二十人を捕まえたところまでは良かったのだが。
「誰だ! 誰かいるのか!」
「油断するな! 相手は暗殺者だぞ!」
「俺だ、味方だ、暗殺者を二十人捕まえた、すまないが縛るのを手伝ってくれないか」
「ぬっ!? あっ、あなたは! 暗殺者を捕まえたと?」
よし、俺の事を知っている兵士で良かった。
俺は兵士達の前に出て、篝火の灯りで左肩に刺さった物を抜く。
「くっ、ああ、そこの茂みに二十人いるぞ、身動きは取れなくしているが、早めにロープか何かで縛ってもらえると助かる」
「お怪我を、分かりました、すぐに。おい、応援を呼べ」
「はっ!」
ピリリリリリッと笛を鳴らし、上空へ、生活魔法の光を打ち上げると、四人の兵士達は茂みに入る。
「これは、バインドの魔法か、急ぐぞ、魔法を解く奴がいるかもしれん」
そうだ、魔道具を持っている奴は······くそ、なにか薬でも塗っていたのか、頭がくらくらしやがる。
それでもなんとか鑑定し、魔道具を収納してしまう。が、立っていることがツラくなってきた時、応援の兵士達が集まりだした。
俺は仕方ないので地面に座り、意識を失う前に解毒を唱え······。
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