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第一章
第2話 契約
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俺は思いっきり力を込めて、鉄扉の破片でガツンと水晶に一撃を加えた。
パリパリ······パリンと水晶が細かくひび割れ、パラパラと床にキラキラの破片が落ち始めたかと思ったら、その後は一気に全部細かい破片となって床に散らばり落ちた。
そしてドスンと言う音も······。
「いったーい! なんで水晶が浮いてるのよ! まったく~、お尻から思いっきり落ちちゃったじゃん。ってかやっぱり外は良いね。気持ち良い感じだよ~」
「お、女の子!? 可愛いな······そうじゃねえ! お前大丈夫か!? 剣がぶっ刺さってるじゃないかよ!」
なんか格好いい剣だが、それが胸の真ん中に刺さっている。
銀色にキラキラ輝く長い髪の毛に、長く尖ったエルフみたいな耳、耳の上には角が生えてっけど、色白でめちゃくちゃ可愛いじゃねえか、たぶん俺とそう変わんねえ身長だよな。
そんな女の子がすっぽんぽんでヒョロガリのペッタン胸に、剣の刃のところが半分は刺さってる、やっぱり背中まで突き抜けて――ってか、なに見とれてんだ俺は!
「あっ、刺さってるのは大丈夫だよー、まあこのままだと力も出ないし、か弱い少女なんだけどね~。ほら早く抜いちゃってよ、そうしたら上の女の子に取り憑いてるレイスをやっつけちゃうからさ」
(早く抜いちゃえ人間。そうしたらレイスくらいはサクっとやっつけて······間違えて女の子までやっちゃうかも知んないけどねー)
「お前マジで平気なのかよ! ってか、約束は守れよ! えっと、名前はなんだ!? 約束する時は名前で縛るんだぞ!」
確かクソ爺が言ってた、約束でも絶対守りたい時は、お互いの名前で約束すれば、そのやくそくはやぶられないってな。
今はアシアとエリスを助けねえと駄目だからな、この約束は絶対破れねえ。
「名前? ······名前······あれ? 名前なんだっけ? ······っ! 私元々名前無いじゃん! 適当で良いよ、付けちゃって」
(名前が無いわけ無いでしょうが、悪魔は真名をフルネームで呼ばれると使役されちゃうからね~。教えてあげないも~ん)
俺が付けるのか? 剣の柄を両手で持って、ちょいと考える······なんも出てこねえ! その時ちょっと剣を動かしてしまったようだ。
「あん。乱暴にしちゃやだぁ~。優しくし・て・ね♡」
「お前な、俺は良い名前を考えてんだ! ってか、そんな事してらんねえ! お前今アンランボウとか言ったよな? ······よし、お前はそれを縮めてアンラだ! 俺はケント! 約束は俺の手伝いをする事だ! 良いな!」
俺はギュット柄を握りしめ、アンラの返事を待つ。
(な、なにコイツ! 真名の半分言い当てちゃったじゃない! ビビるわ~、偶然て怖いわね。まあ元々の名前と同じだからそれはそれで良いか)
「いう事を聞いたら良いのね。あなたはケント、私はアンラ。私はケントの手伝いをしちゃうわ。これで良いの? うげぇぇぇー!」
俺はアンラの言葉を聞いた瞬間に握っていた柄に力を込めて、ずるりと引き抜いてやった。
「あがががが······が? あれ? 痛くない? くはっ、くははははは! バカな人間ケント! 私は悪魔よ! 解き放ったが最後、好きな事しかやるわけ無いじゃん! くははははは! ぐぼぁぁぁー!」
立ち上がって腰に手を置き、胸を張ってふざけた事を言いやがる。俺はまだ剣の刺さっていた穴がぽっかり開いたままだから、剣を元通り胸に差し込んでやった。
「ふざけた事を言ってんじゃねえ! アンラお前は俺の言う事を聞くって約束しただろうが! 悪魔って種族は嘘つきなのかよ!」
「ぐぎゃひぎぃ! わ、分かったから、ぐりぐりするの止めてね、ね。ちゃ、ちゃんと言うこと聞くから! お手伝いでも何でもするから! 今度はすぐに上に連れていって、レイスをやっつけちゃうから! 本当だよ!」
(なんてやつなの! 捻っちゃだめでしょうが! 悪魔でもむちゃくちゃ痛いんだからね! 早く抜きなさいよ!)
「よし、今度言うこと聞かねえなら、ぐりぐり続けてやるからな。おらよ!」
二度目のずるりとした感触が手に伝わり、剣が抜けきった瞬間、アンラと俺の間に変な丸い輪っかが浮かんだ。その輪っかの中に見たこともない字が書かれた浮いている。
「嘘っ! 契約の魔法陣!? あちゃー、これマジもんの契約成立じゃん。まあケントとか言うコイツが死ぬまでは付き合っちゃうか。どれどれステータスはっと、は? なんで?」
「おいアンラ! 今度はちゃんと上に連れてけ! 急がねえとヤバいんだろうが!」
「今ちょっとステータスを見るのに忙しいの! あんたはその剣持ってるんだからこれくらいの高さは飛び上がれるわよ! こっちはそれどころじゃないって言うのに! ほら飛ばないなら放り上げてあげるから、さっさとその剣でやっつけなさい! ほりゃ!」
(やっと静かになったわ。でもこれマジでさ、真名がアンラ・マンユからアンラになってるし、称号にケントの妻になってるんだけど······神様なんの冗談なの······)
アンラが俺の背後から脇に手を入れ、天井の穴に向けて放り投げやがった!
「どうわぁぁー! でもこれなら上がれるぞ!」
放り投げられた勢いのまま、天井の穴を抜け、小さい教会の天井にぶち当た――くそっ!
体をひねり、足を天井に向けてぶち当たる瞬間に天井へ蹴りを入れる!
ドゴンと石の天井を蹴り、教会の床に落下して転がった――!
「いだだだ! って痛くねえ! アシア! エリス! どこだ!」
ゴロゴロと二回転ほど勢いよく転がったが、すぐに立ち上がり教会の入口に急ぐ。
絨毯を干していた時はあんなに晴れていたってのに、今はどんよりと薄暗くなり、そこにアシアとエリスがいた。
だが二人には向こうが透けて見える黒いモヤモヤしたヤツか絡み付いているのが見える。俺は剣を握り締め二人の元に走り出した。
「てめえはなんなんだ! 俺の大事なヤツらに纏わりつくんじゃねえ――」
パリパリ······パリンと水晶が細かくひび割れ、パラパラと床にキラキラの破片が落ち始めたかと思ったら、その後は一気に全部細かい破片となって床に散らばり落ちた。
そしてドスンと言う音も······。
「いったーい! なんで水晶が浮いてるのよ! まったく~、お尻から思いっきり落ちちゃったじゃん。ってかやっぱり外は良いね。気持ち良い感じだよ~」
「お、女の子!? 可愛いな······そうじゃねえ! お前大丈夫か!? 剣がぶっ刺さってるじゃないかよ!」
なんか格好いい剣だが、それが胸の真ん中に刺さっている。
銀色にキラキラ輝く長い髪の毛に、長く尖ったエルフみたいな耳、耳の上には角が生えてっけど、色白でめちゃくちゃ可愛いじゃねえか、たぶん俺とそう変わんねえ身長だよな。
そんな女の子がすっぽんぽんでヒョロガリのペッタン胸に、剣の刃のところが半分は刺さってる、やっぱり背中まで突き抜けて――ってか、なに見とれてんだ俺は!
「あっ、刺さってるのは大丈夫だよー、まあこのままだと力も出ないし、か弱い少女なんだけどね~。ほら早く抜いちゃってよ、そうしたら上の女の子に取り憑いてるレイスをやっつけちゃうからさ」
(早く抜いちゃえ人間。そうしたらレイスくらいはサクっとやっつけて······間違えて女の子までやっちゃうかも知んないけどねー)
「お前マジで平気なのかよ! ってか、約束は守れよ! えっと、名前はなんだ!? 約束する時は名前で縛るんだぞ!」
確かクソ爺が言ってた、約束でも絶対守りたい時は、お互いの名前で約束すれば、そのやくそくはやぶられないってな。
今はアシアとエリスを助けねえと駄目だからな、この約束は絶対破れねえ。
「名前? ······名前······あれ? 名前なんだっけ? ······っ! 私元々名前無いじゃん! 適当で良いよ、付けちゃって」
(名前が無いわけ無いでしょうが、悪魔は真名をフルネームで呼ばれると使役されちゃうからね~。教えてあげないも~ん)
俺が付けるのか? 剣の柄を両手で持って、ちょいと考える······なんも出てこねえ! その時ちょっと剣を動かしてしまったようだ。
「あん。乱暴にしちゃやだぁ~。優しくし・て・ね♡」
「お前な、俺は良い名前を考えてんだ! ってか、そんな事してらんねえ! お前今アンランボウとか言ったよな? ······よし、お前はそれを縮めてアンラだ! 俺はケント! 約束は俺の手伝いをする事だ! 良いな!」
俺はギュット柄を握りしめ、アンラの返事を待つ。
(な、なにコイツ! 真名の半分言い当てちゃったじゃない! ビビるわ~、偶然て怖いわね。まあ元々の名前と同じだからそれはそれで良いか)
「いう事を聞いたら良いのね。あなたはケント、私はアンラ。私はケントの手伝いをしちゃうわ。これで良いの? うげぇぇぇー!」
俺はアンラの言葉を聞いた瞬間に握っていた柄に力を込めて、ずるりと引き抜いてやった。
「あがががが······が? あれ? 痛くない? くはっ、くははははは! バカな人間ケント! 私は悪魔よ! 解き放ったが最後、好きな事しかやるわけ無いじゃん! くははははは! ぐぼぁぁぁー!」
立ち上がって腰に手を置き、胸を張ってふざけた事を言いやがる。俺はまだ剣の刺さっていた穴がぽっかり開いたままだから、剣を元通り胸に差し込んでやった。
「ふざけた事を言ってんじゃねえ! アンラお前は俺の言う事を聞くって約束しただろうが! 悪魔って種族は嘘つきなのかよ!」
「ぐぎゃひぎぃ! わ、分かったから、ぐりぐりするの止めてね、ね。ちゃ、ちゃんと言うこと聞くから! お手伝いでも何でもするから! 今度はすぐに上に連れていって、レイスをやっつけちゃうから! 本当だよ!」
(なんてやつなの! 捻っちゃだめでしょうが! 悪魔でもむちゃくちゃ痛いんだからね! 早く抜きなさいよ!)
「よし、今度言うこと聞かねえなら、ぐりぐり続けてやるからな。おらよ!」
二度目のずるりとした感触が手に伝わり、剣が抜けきった瞬間、アンラと俺の間に変な丸い輪っかが浮かんだ。その輪っかの中に見たこともない字が書かれた浮いている。
「嘘っ! 契約の魔法陣!? あちゃー、これマジもんの契約成立じゃん。まあケントとか言うコイツが死ぬまでは付き合っちゃうか。どれどれステータスはっと、は? なんで?」
「おいアンラ! 今度はちゃんと上に連れてけ! 急がねえとヤバいんだろうが!」
「今ちょっとステータスを見るのに忙しいの! あんたはその剣持ってるんだからこれくらいの高さは飛び上がれるわよ! こっちはそれどころじゃないって言うのに! ほら飛ばないなら放り上げてあげるから、さっさとその剣でやっつけなさい! ほりゃ!」
(やっと静かになったわ。でもこれマジでさ、真名がアンラ・マンユからアンラになってるし、称号にケントの妻になってるんだけど······神様なんの冗談なの······)
アンラが俺の背後から脇に手を入れ、天井の穴に向けて放り投げやがった!
「どうわぁぁー! でもこれなら上がれるぞ!」
放り投げられた勢いのまま、天井の穴を抜け、小さい教会の天井にぶち当た――くそっ!
体をひねり、足を天井に向けてぶち当たる瞬間に天井へ蹴りを入れる!
ドゴンと石の天井を蹴り、教会の床に落下して転がった――!
「いだだだ! って痛くねえ! アシア! エリス! どこだ!」
ゴロゴロと二回転ほど勢いよく転がったが、すぐに立ち上がり教会の入口に急ぐ。
絨毯を干していた時はあんなに晴れていたってのに、今はどんよりと薄暗くなり、そこにアシアとエリスがいた。
だが二人には向こうが透けて見える黒いモヤモヤしたヤツか絡み付いているのが見える。俺は剣を握り締め二人の元に走り出した。
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