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第一章
第17話 アンラのお散歩
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ああ~、あんた達そこだと見付かっちゃうよ~。おっ、ちゃんと気付いて移動した。中々やるわね。うんうん、そっちから行けば見廻りとも合わなくて忍び込めるわ。
確か同じ忍び込む仲間同士、お互い不干渉が鉄則よね。確か昔の偉い人が言ってた気がするもの。
さあ、あっちは放っておいて、私は本を読みに行っちゃいますか。
屋根裏の小窓の鍵を壊して入ったんだけど思ったより整理されてるわね······あら、子供が寝てるわ。
ん~、可愛い子だけど······あっ、結構沢山本があるじゃない。どれどれほうほう、リチウム家の歴史ね。えっと、あら、四百年ほど続いてる家なんだ。
まあ、私が封印された後に興った家なのね~ちょうど良いわ。私が知らない四百年の間何があったか書いてあるでしょうし。
「本が浮いてる? 女の子の幽霊さん?」
げっ! 寝てなかったの!? 逃げよっと!
「あっ、待っ――」
一冊じゃなんだしもう一冊持って私は入ってきた小窓から抜け出て屋根の上に出た。
はぁ、まったく。起きてるなら目を開けておいてよ。驚いたじゃない。
「あれ? あの娘私の事が見えてたの? 女の子の幽霊と間違えたって事は······まあ考えても無駄か、騒いでないみたいだし。よ~っし、暇潰しの本が二冊しか手に入らなかったし、違う部屋を見に行きますか! とりあえず収納っと」
収納魔法に本を放り込んで、いくつか小窓の鍵を壊し屋根裏を見て回ったけど、何もないわね······次はあの部屋に入ってみよっかな。何かあれば良いんだけど。
次はテラスから部屋に入ったり、普通に窓を開けて中に入ったけど······特に目新しいものは無いわね。
「なんなの、最初の屋根裏で本を見付けてから何もないじゃない! まともなのはお酒があったくらいよ、こうなったら地下を見に行くしかないわね」
ふんふん、地下室はどこからは入るのかな~。
おっ、さっき外にいたやつらの一人じゃない。へえ、あんなところから出てきたわね。
男が出てきたところを見ると、石壁に線が入ってるわ。どうやってあけるのかな~、壊しちゃえば簡単なんだけど······あっ、戻ってきた。
さっきは手ぶらで出ていったのに今度は手に大きな酒樽を抱えて帰ってきた。
あれ? 忍び込んでたのに、あんなに堂々とお酒を持って屋敷を歩いていて大丈夫なのかな? まっ、いいかぁ、開けてくれるみたいだし。
男が壁に手をついたと思ったら――!
「解錠······」
ガチャと音が鳴って、開いたんだけど、呪文が最後まで聞き取れなかったわね、まあ良いけど開いた隙間から入っちゃうし、そーいっ!
男が隠し部屋に入るのと同時に体を滑り込ませ中に入ると、ポツポツ壁に明かりが付けられてる下り階段。
うんうん当たりね、さあ何があるかなぁ~。
男を追い抜かして階段を下りるとそこは――。
「こりゃ参った、空になったぜ。次はアイツが酒の追加を持ってきてからだ」
「兄貴よう。作戦は明日からだろ? あんまり飲みすぎると怒られねえか?」
「なーに、ちっとばかり酔っぱらってようが、構いやしねえ。墓場に薬を撒くだけの仕事だぞ? なんでやるのか知らねえがな」
「知らねえって、領主が教会の奴らが気に食わねえからって言ってたでしょ兄貴。でもよ、グールを生み出す薬を撒くなんてよ、下手すりゃ俺達が最初の犠牲者だぜ? 暗殺ギルドに来る依頼だ、高い依頼料だからしかたねえにしても、ここの領主は何を考えてんだか」
ふ~ん、ここの領主ってそんな事する奴なのね、グールなんて半分腐った魔物を生み出したら疫病が蔓延するかもしれないのに。
ってそれより本棚見ぃーつけた。どれどれ······へえ、これって魔道書ね。ここの領主もコイツらも悪者みたいだし、根こそぎいただいちゃおう。ケントは字が読めたし、読ませれば勝手に魔法を覚えるわね。
屋根裏で借りてきた本と同じように収納してしまう。酒を持った奴も戻ってきたけど無くなった本には気付きもしないで飲み始めた。
後は特に良いものはないし、今日はこれくらいでいっか。
んじゃ~、ケントのところへ転移!
パッ
「ただいまー」
そう言えば鍵閉めていてもらっても転移で帰ってこられたのにね、完全に忘れてたわ。
「ん······アンラ? お帰り······寝みいから寝るぞ······ほらよ」
「うわっ、引っ張るな――」
「············」
『アンラ、呪術の気配がしますね。何かあったのですか?』
「くぬくぬ! 抱き付かれて離れないわね。ん? 呪術の? ああそれならここの領主がグールを生み出すみたいでね、その薬が保管された地下室に入ったからかな?」
『グールですか。中級の物ですね、これはケントにその企みを潰してもらいましょう』
「え~、別に良いじゃん、領主の企みを邪魔しちゃ睨まれるだけだし良いこと無いって、やるなら明日グールが出てきてからやれば良いんじゃない?」
ってかケントめ腕を絡められたら本が読めないじゃん!
『ほう。それならケントの冒険者としての実績も上がりそうですね······いえやはり他の者が危険に晒される可能性があります。グールなら場所は墓地でしょうし、明日はそこである依頼を探して請けてもらうか、そちらに行くよう誘導しましょう』
「へいへい。はぁ、駄目だこりゃ、完全に捕まっちゃったわ。仕方ないわね、今日は寝ちゃおっと······」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふぁぁっ、ん? どわっ! お、おいアンラ! なんでお前また一緒に寝てんだよ! ······あっ、俺がやったのか?」
「そうね、せっかく本を持ってきたのに腕を取られたら読む事もできないし、久しぶりに寝たわ」
俺はアンラを抱き締めていた。片方の足でもアンラを絡め取ってだ。
「うっ、す、すまねえ。寝てっ時は勝手に動くからよ、悪いな、よいしょっと」
「んんー、夜中に勝手に起き出して、教会にいるつもりだったんでしょうね、廊下でおしっこしそうだったから外にも連れていってあげたんだからね、感謝しなさいよ。ほらほら今日も稼ぎに冒険者ギルドに行くんでしょ?」
「うわぁ、そりゃヤバかったんだな。ありがとうなアンラ。うっし、今日も頑張るか!」
確か同じ忍び込む仲間同士、お互い不干渉が鉄則よね。確か昔の偉い人が言ってた気がするもの。
さあ、あっちは放っておいて、私は本を読みに行っちゃいますか。
屋根裏の小窓の鍵を壊して入ったんだけど思ったより整理されてるわね······あら、子供が寝てるわ。
ん~、可愛い子だけど······あっ、結構沢山本があるじゃない。どれどれほうほう、リチウム家の歴史ね。えっと、あら、四百年ほど続いてる家なんだ。
まあ、私が封印された後に興った家なのね~ちょうど良いわ。私が知らない四百年の間何があったか書いてあるでしょうし。
「本が浮いてる? 女の子の幽霊さん?」
げっ! 寝てなかったの!? 逃げよっと!
「あっ、待っ――」
一冊じゃなんだしもう一冊持って私は入ってきた小窓から抜け出て屋根の上に出た。
はぁ、まったく。起きてるなら目を開けておいてよ。驚いたじゃない。
「あれ? あの娘私の事が見えてたの? 女の子の幽霊と間違えたって事は······まあ考えても無駄か、騒いでないみたいだし。よ~っし、暇潰しの本が二冊しか手に入らなかったし、違う部屋を見に行きますか! とりあえず収納っと」
収納魔法に本を放り込んで、いくつか小窓の鍵を壊し屋根裏を見て回ったけど、何もないわね······次はあの部屋に入ってみよっかな。何かあれば良いんだけど。
次はテラスから部屋に入ったり、普通に窓を開けて中に入ったけど······特に目新しいものは無いわね。
「なんなの、最初の屋根裏で本を見付けてから何もないじゃない! まともなのはお酒があったくらいよ、こうなったら地下を見に行くしかないわね」
ふんふん、地下室はどこからは入るのかな~。
おっ、さっき外にいたやつらの一人じゃない。へえ、あんなところから出てきたわね。
男が出てきたところを見ると、石壁に線が入ってるわ。どうやってあけるのかな~、壊しちゃえば簡単なんだけど······あっ、戻ってきた。
さっきは手ぶらで出ていったのに今度は手に大きな酒樽を抱えて帰ってきた。
あれ? 忍び込んでたのに、あんなに堂々とお酒を持って屋敷を歩いていて大丈夫なのかな? まっ、いいかぁ、開けてくれるみたいだし。
男が壁に手をついたと思ったら――!
「解錠······」
ガチャと音が鳴って、開いたんだけど、呪文が最後まで聞き取れなかったわね、まあ良いけど開いた隙間から入っちゃうし、そーいっ!
男が隠し部屋に入るのと同時に体を滑り込ませ中に入ると、ポツポツ壁に明かりが付けられてる下り階段。
うんうん当たりね、さあ何があるかなぁ~。
男を追い抜かして階段を下りるとそこは――。
「こりゃ参った、空になったぜ。次はアイツが酒の追加を持ってきてからだ」
「兄貴よう。作戦は明日からだろ? あんまり飲みすぎると怒られねえか?」
「なーに、ちっとばかり酔っぱらってようが、構いやしねえ。墓場に薬を撒くだけの仕事だぞ? なんでやるのか知らねえがな」
「知らねえって、領主が教会の奴らが気に食わねえからって言ってたでしょ兄貴。でもよ、グールを生み出す薬を撒くなんてよ、下手すりゃ俺達が最初の犠牲者だぜ? 暗殺ギルドに来る依頼だ、高い依頼料だからしかたねえにしても、ここの領主は何を考えてんだか」
ふ~ん、ここの領主ってそんな事する奴なのね、グールなんて半分腐った魔物を生み出したら疫病が蔓延するかもしれないのに。
ってそれより本棚見ぃーつけた。どれどれ······へえ、これって魔道書ね。ここの領主もコイツらも悪者みたいだし、根こそぎいただいちゃおう。ケントは字が読めたし、読ませれば勝手に魔法を覚えるわね。
屋根裏で借りてきた本と同じように収納してしまう。酒を持った奴も戻ってきたけど無くなった本には気付きもしないで飲み始めた。
後は特に良いものはないし、今日はこれくらいでいっか。
んじゃ~、ケントのところへ転移!
パッ
「ただいまー」
そう言えば鍵閉めていてもらっても転移で帰ってこられたのにね、完全に忘れてたわ。
「ん······アンラ? お帰り······寝みいから寝るぞ······ほらよ」
「うわっ、引っ張るな――」
「············」
『アンラ、呪術の気配がしますね。何かあったのですか?』
「くぬくぬ! 抱き付かれて離れないわね。ん? 呪術の? ああそれならここの領主がグールを生み出すみたいでね、その薬が保管された地下室に入ったからかな?」
『グールですか。中級の物ですね、これはケントにその企みを潰してもらいましょう』
「え~、別に良いじゃん、領主の企みを邪魔しちゃ睨まれるだけだし良いこと無いって、やるなら明日グールが出てきてからやれば良いんじゃない?」
ってかケントめ腕を絡められたら本が読めないじゃん!
『ほう。それならケントの冒険者としての実績も上がりそうですね······いえやはり他の者が危険に晒される可能性があります。グールなら場所は墓地でしょうし、明日はそこである依頼を探して請けてもらうか、そちらに行くよう誘導しましょう』
「へいへい。はぁ、駄目だこりゃ、完全に捕まっちゃったわ。仕方ないわね、今日は寝ちゃおっと······」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふぁぁっ、ん? どわっ! お、おいアンラ! なんでお前また一緒に寝てんだよ! ······あっ、俺がやったのか?」
「そうね、せっかく本を持ってきたのに腕を取られたら読む事もできないし、久しぶりに寝たわ」
俺はアンラを抱き締めていた。片方の足でもアンラを絡め取ってだ。
「うっ、す、すまねえ。寝てっ時は勝手に動くからよ、悪いな、よいしょっと」
「んんー、夜中に勝手に起き出して、教会にいるつもりだったんでしょうね、廊下でおしっこしそうだったから外にも連れていってあげたんだからね、感謝しなさいよ。ほらほら今日も稼ぎに冒険者ギルドに行くんでしょ?」
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