俺は神剣に選ばれ最強になる! 封印されてたツンデレ悪魔を引き連れ修行旅~ところで外れスキルの『努力』ってどういう事だよ!~【俺と悪魔】

いな@

文字の大きさ
46 / 149
第一章

第46話 来やがった奴ら

しおりを挟む
「アンラ、相手が敵かどうか分かんねえからよ、暴れるんは敵って分かってからだぞ」

「ん~、敵だと思うよ~、だってレイスをあんなに引き連れてるし、ほらほら森の木より上に盛り上がって見えてるんだよ?」

 どこかに行って、帰ってきたアンラの言う通りだ。

 モヤモヤがちょっと前から木より高いところに浮かび、こっちに近付いてきてるんだからよ。

「それでもだ、一応俺が良いって言うまでは大人しくしてろよ……まあモヤモヤは捕まえて遊んでても良いけどよ」

 俺はアンラを連れて、少し離れて焚き火を囲むギルマスのところに向かった。

「ギルマス、来たみてえだぞ」

「ああ、だがなぜあれほどの人数で、光の魔法を使っているにもかかわらず魔物がよってこない? 魔物避けの魔道具か?」

 その通りだ、夜の森をあんな賑やかにしているだけで、魔物は気付いて集まってきているはずだ。

(ん? 魔物避けの魔道具持ってたよ? 後、眠りヒュプノスの耐性のもね~、そっちはもらってきたけどさ)

 おい! 敵じゃなかったらどうすんだよ! その時はちゃんと返せよ!

(きゃはは♪ 大丈夫だって、森で落としたって思うんじゃない?)

 全員が全員そうだと思うわけねえだろ!

 だが、そのお陰で、敵だった時の制圧は簡単そうだな。

(でしょ♪)

 アンラはベルトに引っかける形をした物を、人差し指に引っかけてくるくる回している。

 眠りヒュプノスを防ぐ魔道具か、俺も一つ持っておいた方が良いんかな。

(そだね~、私、いっぱい持ってるし、一つあげよっか? んとね~、一番良いやつは……、あっ、これこれ)

 一つひとつの形が微妙に違う魔道具を、取り出して『これは弱めだなぁ』とか言ってはしまい、いくつも出し入れした後、その中の一つを俺のベルトに付けてくれた。

 ありがとうな。

 思わず俺の腰に魔道具を付けるため、前屈みになっていたアンラの頭を撫でてしまった。

 あっ、ギルマスからは見えねえんだった!

 これって、俺がなにもないところに手を伸ばし、ふるふると揺らしているようにしか見えねえよな……変な顔されちまったし。

「そ、そうだな、魔物避けは持ってそうだ、なあギルマス、敵だった場合は眠らせても良いか?」

 なんとか誤魔化すように、森を見ながらギルマスに言ったんだが、一緒にいる副隊長だったかが話を挟む。

「少年、確か五十人ほどいると言っていたが、それを一度に眠らせることなど、宮廷魔道師でもできる方がいるかどうか」

(へぇ~、簡単な魔法なのにね~、ある程度まとまってくれてるなら、まとめてやるのは余裕だよ~)

 なるほどな。アンラ、今度教えてくれよ。魔法は使いてえからよ。

(うんうん、師匠と呼ぶ事を許そうではないか、くははははは♪)

 おっと、返事しねえとな。

「ある程度まとまってくれてるなら簡単だぞ? その宮廷魔道師はやり方間違ってるんかもな、それより最初は様子見で良いんだよな」

 驚いた顔の副隊長に、笑いだすギルマス、残り三人の兵士も驚きの顔で俺を見てくる。

「くくくっ、宮廷魔道師が魔法の使い方を間違えているか、そうなのかもな、だが、あの魔法はプリムが使ってたのではないのか?」

 あっ、やべえ……そういやプリムが使ってると勘違いしてたんだったな。

 ギルマスは首をひねり、俺を見てくる。

「そ、そうだぞ、馬車の影からかけてもらうように言ってある、ギルマスの言う通り使えるのはプリムだ、俺はまだ使えねえよ」

 大丈夫だよな、ちと怪しんでる目だが誤魔化せたよな?

『誤魔化せてないと思いますが、出てきますよ』

(誤魔化せてないだろうね~、ほら、あいつらこっちが普通に夜営をしてるの驚いてるみたいだし、悪者確定で良い?)

 二人が言うように、森から出てきて俺達を見ているようだが……、俺には表情までは分かんねえよ!

『眼に集中すれば見えるようになりますよ、覚醒していますから、身体強化の眼仕様です』

 お、おう。やってみっか……。

 ぐっと力を入れるつもりで眼に集中してみる。

 おお! 見えるぞ! マジかよ!

 暗さも関係ない、まるで目の前にいるんじゃねえかと思えるくらいにはっきりと見える。

「ギルマス、奴ら俺達が普通に夜営をしてるのを驚いてるぜ」

「チッ、やはり何か魔物を操る方法があり、けしかけたって事か……だがまだ証拠はない」

 顎に手をやり、ゆっくりと近付いてくる奴らを品定めするように見ている。

「こちらに来そうだ、すぐ動けるようにしておけ、ギリギリまで動くなよ」

「「はっ!はっ!」」

 副隊長達は小さく返事をして、沸かしていたお湯で茶を入れだした。

「おう、ヤバそうだったら寝てもらうからよ、安心しとけよな。あっ、俺にもお茶くれるか?」

 茶をもらい、森を出たところで集まり、何かを話している奴らを見ている。

 ん? 眼がいけんなら、耳もいけんのかな?

 俺は眼だけじゃなく、耳にも集中してみる。



「――倒されたとみて間違いなさそうです」

 おお! 聞こえるじゃねえか!

「レッドボアだけではないのだぞ! キングボアが数十人の兵士だけで倒せるものか! 召喚士殿、ボアはどこに消えた!」

 召喚士か、確か魔物だけじゃなく、遠くにいる人も一瞬で呼び寄せたり出きるんだよな。

『ケント……まだ教えていない耳の強化を眼の強化と同時にしてしまうとは』

 頑張ったらできたぞ、それよりやっぱり悪者で良いみたいだな。

 俺は会話に耳を傾けながら、遠くの話し声を聞ける俺に驚くギルマス達。

 今はそれより内容を話していくことにする。

「可能性としては、あの者達がここで夜営をする前に通り過ぎたと考えます」

「チッ、夜営地への到着が遅れたという事か……それしか考えられないな」

 俺の話を聞き立ち上がりかけた副隊長の肩を押さえ変な動きをしないように言っておく。

「よし、仕方がない、起きている見張りの奴らは油断させ殺し、後は寝ている奴らを殺る、リチウム街の暗殺ギルドのギルマスとサブマスは奪い返さねばならないからな、行くぞ」

 止まっていた奴らは動きだし、こちらに向かってきた。

 そして俺はその様子を見ながら、ギルマス達に、今分かったことを伝えておく。

「ギルマス、奴らは暗殺ギルドでリチウム達を助けに来たみたいだ」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく

かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。 ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!? 俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。 第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。 「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」 信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。 賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。 様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する! 異世界ざわつき転生譚、ここに開幕! ※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...