63 / 149
第一章
第63話 まだいる大物の討伐依頼
しおりを挟む
「げほっ、ペッ、な、なんだこれは! いきなり口に――それになぜ私が剣を落と……ギャァァァァー!」
(きゃははは♪ 気付くの遅すぎ~)
アンラは指輪を放り投げるようにして、収納しちまったが、アンラ言う通り、口に気がいっちまって、手の痛みに気が付かなかったようだ。
よし、今の内にトロールをやっつけちまうか。
右手の親指があった場所を左手で包み込むようにして、宰相は叫びだしたと同時に、テーブルの方でもなんでか騒ぎ始めた。
「「魔、魔物!」」
アシアとエリスが驚きのあまり動けず叫び。
「「いきなり現れたぞ!」」
王様は椅子を飛ばして立ち上がりながら、公爵様も半歩下がり、剣は抜いている。
「王と公爵様をお守りするぞ!」
「「はっ!」」
大扉を守っていた騎士が部屋に飛び込んできて、兵士達と共に王様達のいるテーブルに駆けつける。
(や~っと実体化して、見えるようになったみたいね~、ケント~それよりうるさいコイツの事はどうする?)
トロールに向き直っていた俺にアンラは宰相を指差してくる。
寝かしとけ! 俺はトロールをやる!
(ほいほ~い、まあトロールは床と天井に挟まってるし動けないでしょうね、宰相は解毒剤飲んだみたいだけど、痺れちゃうと思うし。でもやかましいから寝ちゃっててね~、眠り)
「ヒ、ヒイィィィー! なへ魔物が王城にひふほだ――はへ……」
うっし、宰相は寝ちまったし、俺はコイツをやってやる!
実体化して、目に見えるようになったトロールの首の横に置かれた手の上に飛び乗り、ゴツゴツとした筋張った首筋、そこの脈打つ部分に向けて、クロセルを振り下ろした。
「グォォォォォー!」
ザシュっと切り裂いて、吹き出す紫色の血を被らないように素早く避け、叫びながら手を首に持っていくトロールから飛び退く。
『ケント今です! こめかみに私を突き刺しなさい!』
「おっしゃっ!」
トロールの手から飛び下りトロールの顔に向かって数歩移動した後、勢いを付けて飛び上がり――。
「くらいやがれ! うおぉぉぉおりゃぁぁぁぁー!」
首に手をやり無防備になってるから、なんの妨害なしで、ズプンと思っていた抵抗もなく、一気にクロセルの根本までこめかみに刺さり込んだ。
「うおっ!」
ビクンと痙攣したトロールの動きに合わせ、刺さったクロセルの柄に捕まりながら振り回される。
「こ、こら、暴れんな!」
(任せて! 反対側からも~、ほりゃ!)
見えねえが、アンラが俺と同じように向こう側から爪を刺したんだと思う。
何せ反対側の俺が刺した所の脇から五本の爪先が姿を見せたからなんだが。
『離れて下さい! トロールの魔力が暴走しかけています! 弾け飛びますよ!』
(え? それじゃあ素材が取れないし勿体ないじゃん! 任せて! 魔力を~吸引!)
クロセルの念話通りにクロセルを引き抜いて離れ――ってか、抜けねえぞ!
ってかアンラがなんかやりやがったぞ!
アンラの唱えた魔法の後、トロールの痙攣も無くなり、力をいれてガチガチのゴツゴツに見えた体は力を抜いたようにダランとなって、押さえていた手が首から離れ、あげていた顔も、ズシンと同時に床へ落ちた。
「おわっ!」
強ばっていたトロールがダランとなったせいか、ガチガチで、抜けそうもなかったクロセルがズルリと抜けて、ぶら下がっていた俺は床に降りることができた。
その瞬間にクロセルがトロールを収納してくれたんだが、噴き出して一面に降り注いだ紫色の血も全て無くなってしまった……。
なんで血まで収納しちまうだ?
(そっか~、トロールの血は上級強化ポーションの素材だからね~、結構良い値段で買い取ってくれるわよ)
そうなんか、まあとりあえず二匹目はなんとか怪我もなく無事に終わったな。
「王様、公爵様、ちと頼みがあってな、城まで来させてもらったんだがよ」
クロセルを背中の鞘に戻しながら話しかけ、テーブルのところまで戻る。
王様と公爵様の前でポカンと立ち尽くす騎士と兵士の間を通って二人の真ん前までやって来たんだが、なんか違う話になってるようだ。
「トロールを一人で討伐してしまうとはな、コバルト、そんな事ができるのかDランクは」
「できる訳ないだろ、そもそも商人の護衛依頼を終えてCランクだ、それも上がったところだがな」
二人は俺のランクアップについて話を続けてんが、今はそれより孤児院の事が優先だよな。
「今はそれじゃなくてだな、孤児院の話を持ってきたんだぞ、そっちを先にして欲しいんだが」
あっ、毒の話も大事だよな、ってか、やられかけたお前らが忘れんなよ。
「ああ、その話は聞いているぞ、今、別室で質問しているところだ、王都にある教会が運営しているところも加え、四ヶ所全ての孤児院を調べる予定で進めている」
そうなのか、なら良いんだがよ。
そう言えばあの部屋にはアシア達の三人しかいなかったな、そっちに連れていかれたって事か。
「蜘蛛にトロール討伐もだが、それともう一つ重要な話ができたな兄さん、まずはあまりの事に忘れていたが宰相を捕まえておかないとな、王族への毒殺未遂だ」
騎士と兵士に命令して、床で寝ている宰相を捕まえさせて、連れていかせる。
たぶんしばらく起きねえが、キツく取り調べしてやってくれよ。
宰相が引きずられて部屋から出ていくのを見送った後、俺達を案内してくれたメイドに別の部屋を用意するよう命令し、部屋を移る事になった。
そこで褒賞話の次に、新たに王様から依頼されたのは、まだ、城の中にいるトロールと同じ程度の魔物の討伐依頼だった。
(きゃははは♪ 気付くの遅すぎ~)
アンラは指輪を放り投げるようにして、収納しちまったが、アンラ言う通り、口に気がいっちまって、手の痛みに気が付かなかったようだ。
よし、今の内にトロールをやっつけちまうか。
右手の親指があった場所を左手で包み込むようにして、宰相は叫びだしたと同時に、テーブルの方でもなんでか騒ぎ始めた。
「「魔、魔物!」」
アシアとエリスが驚きのあまり動けず叫び。
「「いきなり現れたぞ!」」
王様は椅子を飛ばして立ち上がりながら、公爵様も半歩下がり、剣は抜いている。
「王と公爵様をお守りするぞ!」
「「はっ!」」
大扉を守っていた騎士が部屋に飛び込んできて、兵士達と共に王様達のいるテーブルに駆けつける。
(や~っと実体化して、見えるようになったみたいね~、ケント~それよりうるさいコイツの事はどうする?)
トロールに向き直っていた俺にアンラは宰相を指差してくる。
寝かしとけ! 俺はトロールをやる!
(ほいほ~い、まあトロールは床と天井に挟まってるし動けないでしょうね、宰相は解毒剤飲んだみたいだけど、痺れちゃうと思うし。でもやかましいから寝ちゃっててね~、眠り)
「ヒ、ヒイィィィー! なへ魔物が王城にひふほだ――はへ……」
うっし、宰相は寝ちまったし、俺はコイツをやってやる!
実体化して、目に見えるようになったトロールの首の横に置かれた手の上に飛び乗り、ゴツゴツとした筋張った首筋、そこの脈打つ部分に向けて、クロセルを振り下ろした。
「グォォォォォー!」
ザシュっと切り裂いて、吹き出す紫色の血を被らないように素早く避け、叫びながら手を首に持っていくトロールから飛び退く。
『ケント今です! こめかみに私を突き刺しなさい!』
「おっしゃっ!」
トロールの手から飛び下りトロールの顔に向かって数歩移動した後、勢いを付けて飛び上がり――。
「くらいやがれ! うおぉぉぉおりゃぁぁぁぁー!」
首に手をやり無防備になってるから、なんの妨害なしで、ズプンと思っていた抵抗もなく、一気にクロセルの根本までこめかみに刺さり込んだ。
「うおっ!」
ビクンと痙攣したトロールの動きに合わせ、刺さったクロセルの柄に捕まりながら振り回される。
「こ、こら、暴れんな!」
(任せて! 反対側からも~、ほりゃ!)
見えねえが、アンラが俺と同じように向こう側から爪を刺したんだと思う。
何せ反対側の俺が刺した所の脇から五本の爪先が姿を見せたからなんだが。
『離れて下さい! トロールの魔力が暴走しかけています! 弾け飛びますよ!』
(え? それじゃあ素材が取れないし勿体ないじゃん! 任せて! 魔力を~吸引!)
クロセルの念話通りにクロセルを引き抜いて離れ――ってか、抜けねえぞ!
ってかアンラがなんかやりやがったぞ!
アンラの唱えた魔法の後、トロールの痙攣も無くなり、力をいれてガチガチのゴツゴツに見えた体は力を抜いたようにダランとなって、押さえていた手が首から離れ、あげていた顔も、ズシンと同時に床へ落ちた。
「おわっ!」
強ばっていたトロールがダランとなったせいか、ガチガチで、抜けそうもなかったクロセルがズルリと抜けて、ぶら下がっていた俺は床に降りることができた。
その瞬間にクロセルがトロールを収納してくれたんだが、噴き出して一面に降り注いだ紫色の血も全て無くなってしまった……。
なんで血まで収納しちまうだ?
(そっか~、トロールの血は上級強化ポーションの素材だからね~、結構良い値段で買い取ってくれるわよ)
そうなんか、まあとりあえず二匹目はなんとか怪我もなく無事に終わったな。
「王様、公爵様、ちと頼みがあってな、城まで来させてもらったんだがよ」
クロセルを背中の鞘に戻しながら話しかけ、テーブルのところまで戻る。
王様と公爵様の前でポカンと立ち尽くす騎士と兵士の間を通って二人の真ん前までやって来たんだが、なんか違う話になってるようだ。
「トロールを一人で討伐してしまうとはな、コバルト、そんな事ができるのかDランクは」
「できる訳ないだろ、そもそも商人の護衛依頼を終えてCランクだ、それも上がったところだがな」
二人は俺のランクアップについて話を続けてんが、今はそれより孤児院の事が優先だよな。
「今はそれじゃなくてだな、孤児院の話を持ってきたんだぞ、そっちを先にして欲しいんだが」
あっ、毒の話も大事だよな、ってか、やられかけたお前らが忘れんなよ。
「ああ、その話は聞いているぞ、今、別室で質問しているところだ、王都にある教会が運営しているところも加え、四ヶ所全ての孤児院を調べる予定で進めている」
そうなのか、なら良いんだがよ。
そう言えばあの部屋にはアシア達の三人しかいなかったな、そっちに連れていかれたって事か。
「蜘蛛にトロール討伐もだが、それともう一つ重要な話ができたな兄さん、まずはあまりの事に忘れていたが宰相を捕まえておかないとな、王族への毒殺未遂だ」
騎士と兵士に命令して、床で寝ている宰相を捕まえさせて、連れていかせる。
たぶんしばらく起きねえが、キツく取り調べしてやってくれよ。
宰相が引きずられて部屋から出ていくのを見送った後、俺達を案内してくれたメイドに別の部屋を用意するよう命令し、部屋を移る事になった。
そこで褒賞話の次に、新たに王様から依頼されたのは、まだ、城の中にいるトロールと同じ程度の魔物の討伐依頼だった。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる