62 / 149
第一章
第62話 宰相の後ろには二匹目がいた
しおりを挟む
「ワルダック宰相よ、どういう事だ? 普段用意もないこの菓子は、お前が用意させた物だったな」
宰相は慌ててテーブルの上から水指を取り、懐から出した瓶から錠剤をザラザラと口に放り込んで水指から直接水を飲む。
王様はワルダック宰相を睨み付けている。
「それも解毒剤を用意しているとはな、ワルダック宰相よ、何を企んでいるんだ?」
スッと公爵様は立ち上がり、宰相と王様の間に体を滑り込ませ立ち塞がった。
左手を腰の剣にかけ、右手を柄にかけた瞬間――。
「クソッ、計画が台無しだ! この地位まで、こき使われながら我慢に我慢を重ねて来て、ここぞというところであったのだぞ!」
宰相は、水指の残りの水を撒き散らしながら俺を指差してきた。
「んな事言われてもよ、悪さする方が駄目だろうが。とりあえずあんたは捕まえてやんよ」
背中のクロセルに手をかけ、腰を落とし構えを取る。
アンラは宰相の後ろに回ったり、何やら腰紐にぶら下がっている物を、そ~っと気付かれないようにいただいてるようだ。
(あ~、この宰相も色々と魔道具持ってるわね、毒耐性が付与されるのも持ってるけど、このパクッ、むぐむぐ……毒だと、はぐっ……死ぬことはないけど気は失うでしょうね~)
ってかよ、どんだけお菓子取ってきてんだよ。
口にお菓子を放り込んでは宰相の魔道具を次々と外していってる……。
(あっ、これは眠り耐性だけど、指輪じゃん、ねえケント、これ無理矢理取っても良い?)
俺と公爵様に迫られている間も宰相は、なぜか冷静さを取り戻し、ニヤリと笑った。
ん? それもだけどよ、モヤモヤがさらにハッキリと形が整ってきてねえか?
それはどんどん大きくなり、人形に見えるようになってきた。
「くくくっ、確かコバルト公爵は現役時のランクはAランクでしたね、そちらの小僧はCランクになるための依頼を請けている最中と資料にはありました」
アンラに色々と物色されながら両手を広げ、なんか見下すようにニヤリ顔を向けてくる。
俺はもう宰相の背後に二本足で立ち、部屋の天井、五メートルはある天井に頭が当たってるがまだ大きくなるヤツの方に意識を移している。
『トロールのようですね、愚鈍ではありますが、力はとても強く、防御力も高いです。ですが捕まらないようにすれば良いだけですね、先ほどの蜘蛛より相手取りやすいですよ』
分かったが、どんだけデカくなるんだよ。
「まずはあなた達に死んでもらいましょう、この部屋に小僧達が入ったところで結界を張らせてもらいました。ほら、扉の抜こうからは兵士もぉぉぉぉぉぉ! な、なぜ入ってこれるのですか!」
宰相は自信満々に話をしているが、騒ぎを聞き付け大扉から、俺達についてきた兵士と、大扉前で立っていた騎士達が部屋に入ってきた。
(結界を張る魔道具はこれ~、壊しちゃったし♪ あっ……もしかすると張っておいた方が被害が少なかったかも……)
ミシミシと音をたて出す天井。
その音に反応してみんなの目が、宰相ももれず天井に向いたんだが、俺は宰相の真後ろにいるトロールに集中しておく。
だがトロールは立っていられないためひざをつき、手をついて四つん這いになり、なんとか天井を壊さないでいたんだ。
が、まだ完全には実体化してねえし、見えてもいないようだから、俺とプリム以外は天井しか見てない。
ってかよ、クロセル……やっぱりこのトロール、床と天井でぴったり挟まってるんじゃねえのか?
『はい……大きくなるのも止まったようですね……』
足を抱え込むような姿勢で、動こうとしているが、きっちり過ぎて動けねえみたいだ。
(きゃははは♪ 動けないからってきょろきょろしちゃってるわ、それよりケント、眠りの指輪なんだけど、無理矢理で良い?)
そりゃ良いけどよ! 今の内にトロールを先にやっちまうぞ!
「しっ!」
十分曲げたひざを一気に伸ばして加速する。
クロセルを抜きながら、宰相の横を通り過ぎ――!
ギィンと宰相が俺の速さに付いてきて、進行方向にどこから出したのか細身の剣で邪魔をしてきた。
進行方向に出された剣をクロセルで弾き、その一撃だけで宰相の横を通り過ぎる事ができたんだが――。
「逃がさん!」
しつこく後ろから切りかかってくる。
「てめえは後だ!」
ギィンギギィン
トロールの目の前で何度も突き、払いとまばたきする間もなく攻め立ててくる宰相。
「チッ! どこに向かおうとしているのか分からないが、お前を先に殺してやる! お前がいなければ楽に暗殺できたものを!」
「馬鹿野郎が! んな事駄目に決まってんだろ! 大人しく捕まりやがれ! おりゃりゃりゃりゃ!」
仕方ねえ、トロールはまだ動けねえから先に黙らせてやる!
気持ちをトロールから宰相に移し、大振りだが力押しと速さを意識して、上下左右、宰相に休む間を与えないよう今度はこっちから攻めまくる。
だが宰相の剣の速度が一気に上がった――。
「身体強化かよ! うぐっ! がっ!」
俺の剣を避け、受け流し、その合間に突きを的確に放ってくる。
チクチクと刺さり過ぎて動きが止まらないように浅くだが、手足、胴体に傷を増やしてくる。
「チッ! ちょこまかと! だがまだまだ私には及ばんわっ――ふぐっ!」
(は~い♪ おやつですよ~♪)
宰相の真上に浮いたまま来て、大きく口を開いた瞬間に、アンラはお菓子をぽいっと放り込んだ。
(それから~、指輪はもらっちゃうね~♪ えいっ!)
柄を握る指に嵌まってる、眠り耐性の指輪を無理矢理取るってそういう事かよ!
アンラは宰相が突いた後、腕の引戻しにあわせて指輪の嵌まる親指を、少し伸ばした爪でスパッと切り飛ばしてしまった。
切り離された親指は、剣を引き戻す勢いから外れ、ほんの一瞬宙に取り残されたが、アンラはなにか汚い物を持つように、その親指に嵌まった指輪を摘まみ、手首を振ると、切られた親指はどこかに飛んでいった。
それにまだ気付かない宰相は、また突きを放とうとするんだが、親指無しで剣が握れるはずもない。
細身の剣は、宰相の手からこぼれ落ち、ガシャと床に落ちた。
宰相は慌ててテーブルの上から水指を取り、懐から出した瓶から錠剤をザラザラと口に放り込んで水指から直接水を飲む。
王様はワルダック宰相を睨み付けている。
「それも解毒剤を用意しているとはな、ワルダック宰相よ、何を企んでいるんだ?」
スッと公爵様は立ち上がり、宰相と王様の間に体を滑り込ませ立ち塞がった。
左手を腰の剣にかけ、右手を柄にかけた瞬間――。
「クソッ、計画が台無しだ! この地位まで、こき使われながら我慢に我慢を重ねて来て、ここぞというところであったのだぞ!」
宰相は、水指の残りの水を撒き散らしながら俺を指差してきた。
「んな事言われてもよ、悪さする方が駄目だろうが。とりあえずあんたは捕まえてやんよ」
背中のクロセルに手をかけ、腰を落とし構えを取る。
アンラは宰相の後ろに回ったり、何やら腰紐にぶら下がっている物を、そ~っと気付かれないようにいただいてるようだ。
(あ~、この宰相も色々と魔道具持ってるわね、毒耐性が付与されるのも持ってるけど、このパクッ、むぐむぐ……毒だと、はぐっ……死ぬことはないけど気は失うでしょうね~)
ってかよ、どんだけお菓子取ってきてんだよ。
口にお菓子を放り込んでは宰相の魔道具を次々と外していってる……。
(あっ、これは眠り耐性だけど、指輪じゃん、ねえケント、これ無理矢理取っても良い?)
俺と公爵様に迫られている間も宰相は、なぜか冷静さを取り戻し、ニヤリと笑った。
ん? それもだけどよ、モヤモヤがさらにハッキリと形が整ってきてねえか?
それはどんどん大きくなり、人形に見えるようになってきた。
「くくくっ、確かコバルト公爵は現役時のランクはAランクでしたね、そちらの小僧はCランクになるための依頼を請けている最中と資料にはありました」
アンラに色々と物色されながら両手を広げ、なんか見下すようにニヤリ顔を向けてくる。
俺はもう宰相の背後に二本足で立ち、部屋の天井、五メートルはある天井に頭が当たってるがまだ大きくなるヤツの方に意識を移している。
『トロールのようですね、愚鈍ではありますが、力はとても強く、防御力も高いです。ですが捕まらないようにすれば良いだけですね、先ほどの蜘蛛より相手取りやすいですよ』
分かったが、どんだけデカくなるんだよ。
「まずはあなた達に死んでもらいましょう、この部屋に小僧達が入ったところで結界を張らせてもらいました。ほら、扉の抜こうからは兵士もぉぉぉぉぉぉ! な、なぜ入ってこれるのですか!」
宰相は自信満々に話をしているが、騒ぎを聞き付け大扉から、俺達についてきた兵士と、大扉前で立っていた騎士達が部屋に入ってきた。
(結界を張る魔道具はこれ~、壊しちゃったし♪ あっ……もしかすると張っておいた方が被害が少なかったかも……)
ミシミシと音をたて出す天井。
その音に反応してみんなの目が、宰相ももれず天井に向いたんだが、俺は宰相の真後ろにいるトロールに集中しておく。
だがトロールは立っていられないためひざをつき、手をついて四つん這いになり、なんとか天井を壊さないでいたんだ。
が、まだ完全には実体化してねえし、見えてもいないようだから、俺とプリム以外は天井しか見てない。
ってかよ、クロセル……やっぱりこのトロール、床と天井でぴったり挟まってるんじゃねえのか?
『はい……大きくなるのも止まったようですね……』
足を抱え込むような姿勢で、動こうとしているが、きっちり過ぎて動けねえみたいだ。
(きゃははは♪ 動けないからってきょろきょろしちゃってるわ、それよりケント、眠りの指輪なんだけど、無理矢理で良い?)
そりゃ良いけどよ! 今の内にトロールを先にやっちまうぞ!
「しっ!」
十分曲げたひざを一気に伸ばして加速する。
クロセルを抜きながら、宰相の横を通り過ぎ――!
ギィンと宰相が俺の速さに付いてきて、進行方向にどこから出したのか細身の剣で邪魔をしてきた。
進行方向に出された剣をクロセルで弾き、その一撃だけで宰相の横を通り過ぎる事ができたんだが――。
「逃がさん!」
しつこく後ろから切りかかってくる。
「てめえは後だ!」
ギィンギギィン
トロールの目の前で何度も突き、払いとまばたきする間もなく攻め立ててくる宰相。
「チッ! どこに向かおうとしているのか分からないが、お前を先に殺してやる! お前がいなければ楽に暗殺できたものを!」
「馬鹿野郎が! んな事駄目に決まってんだろ! 大人しく捕まりやがれ! おりゃりゃりゃりゃ!」
仕方ねえ、トロールはまだ動けねえから先に黙らせてやる!
気持ちをトロールから宰相に移し、大振りだが力押しと速さを意識して、上下左右、宰相に休む間を与えないよう今度はこっちから攻めまくる。
だが宰相の剣の速度が一気に上がった――。
「身体強化かよ! うぐっ! がっ!」
俺の剣を避け、受け流し、その合間に突きを的確に放ってくる。
チクチクと刺さり過ぎて動きが止まらないように浅くだが、手足、胴体に傷を増やしてくる。
「チッ! ちょこまかと! だがまだまだ私には及ばんわっ――ふぐっ!」
(は~い♪ おやつですよ~♪)
宰相の真上に浮いたまま来て、大きく口を開いた瞬間に、アンラはお菓子をぽいっと放り込んだ。
(それから~、指輪はもらっちゃうね~♪ えいっ!)
柄を握る指に嵌まってる、眠り耐性の指輪を無理矢理取るってそういう事かよ!
アンラは宰相が突いた後、腕の引戻しにあわせて指輪の嵌まる親指を、少し伸ばした爪でスパッと切り飛ばしてしまった。
切り離された親指は、剣を引き戻す勢いから外れ、ほんの一瞬宙に取り残されたが、アンラはなにか汚い物を持つように、その親指に嵌まった指輪を摘まみ、手首を振ると、切られた親指はどこかに飛んでいった。
それにまだ気付かない宰相は、また突きを放とうとするんだが、親指無しで剣が握れるはずもない。
細身の剣は、宰相の手からこぼれ落ち、ガシャと床に落ちた。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる