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第一章
第134話 牢屋の奥に
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ギルドの奥に進み、頑丈そうな扉の鍵を開けて中に入る。
窓もなく、真っ暗な部屋だが、暗闇でも見える俺の目にはさらに奥へ続く通路が見え、鉄格子が続いているのが見えた。
牢屋か? 結構な数の気配も感じるしよ。
ってか、俺達をこんなところに連れてきてどうすんだ? まさか俺達が捕まるわけねえし。
そんなことを考えてると、ギルドマスターは魔道具で灯りを付け、真っ暗だった通路が鮮やかにその全貌を見せる。
「こっちだ、ここはギルドの規約に反した者を反省させるための牢屋だ。まあ君達には関係ないがな…………」
最後は小さい声にしてっが聞こえてんだよな。
今のところはってよ、俺達がなにしたってんだ? 暴れそうなオルトロスを倒しただけだろ?
『ふ~ん。成果を横取りしたいとか? 後は、あのオルトロスはこのギルドマスターが飼ってたとか……でもあの姿を表した時は普通に驚いてたし~、なんだろね?』
アンラにも聞こえていたようだ。
ユウ姉ちゃん達はちと気味悪そうに牢屋の中をチラチラと覗きながらも、先に進むギルドマスターについて行く。
大人数が入る牢とは違い、小さい牢の中にいるギルドの規約に違反した冒険者達なんだが、その部屋は一人だけで、鎖に繋がれている奴がいるのに目が止まる。
コイツ……ヤバい感じしかしねえぞ。
こんな中で捕まってんのにギラギラした目で俺達の事を品定めでもしてるような目だ……それに。
「ん? バラマンディか……ソイツは処刑が決まってる……」
『へぇ~、ケント、コイツにも憑いてるよ、オルトロスよりヤバそうなのが。それにもうこの人駄目ね、このまま放っといても、レイスを抜いても死んじゃうわね』
「なっ! マジかよ!」
「どうした、顔見知りか? それならそれについても聞き取りをせねばならない。だが今はこっちか先だ。あの扉を出たところに用事があるんでな」
くそっ、声が出ちまった。
「いや、知り合いじゃねえが、コイツなにしたんだ?」
「腕の良い罠師でな、ダンジョンにある罠を解除させれば右に出る者はいないと言われた奴なんだが、低階層にある魔法罠はほぼ全てコイツが仕掛けた物だ」
は? 魔法罠? ちと分からねえが罠を全部?
「即刻処刑の予定だったが、ソイツにしか解除できない魔法罠が後数ヶ所残っているのでな、それを解除し終えるまではここで預かっている」
「悪い奴なんだな。てかよ、なんで罠なんて仕掛けんだ?」
「はぁ、後で詳しく教えてやるから今はこっちの方が急ぎだ。行くぞ」
そして、止まってたバラマンディの牢の前から進み、突き当たりまで来ると、入ってきた扉と同じ丈夫そうな扉の鍵を開け、扉を開けると、日の光が差し込んでくる。
外のようだが……態々こんな牢屋を通ってなんなんだと思っていたら、出た先にはどっかで見たことあるような五人組がいた。
『暁の狼とか言うオルトロスやレイスが取り憑いていた者達ですね』
あっ、そうだ! 思い出したぜ、あの時の奴らじゃねえか。
なんか、元気がなさそうだけどよ。
ここはギルドの敷地内のようだが、高い壁に囲まれ、ちょっとやそっとではここから出ることも無理そうだ。
見渡してもその五人以外は誰もおらず、その五人も囲いの角にある小屋の前の長椅子に座っているだけで、訓練もできそうな広さがあるが、訓練もしているようには見えない。
『あ~、そう言えばそんな気もするわね、ダーインスレイブよく覚えてたじゃない』
『いや、アンラよ、お前がオルトロスを引き抜き、他の四人のレイスも引き抜いていただろう』
アンラも忘れてたんか、まあ、ちょっとしか見てなかったけどよ。
「彼らは『暁の狼』先日ダンジョンの最高到達者だ。あの日オルトロスの騒ぎがあっただろう、あの後彼らはあの状態だ」
五人に向かって歩きながらそう話してくるギルドマスター。
「あ~、もしかすると長く憑いていたレイスが抜けたからかもね~特にレイスがオルトロスになるくらいなんだもん、あっ、あの宰相はまた別ね」
「ん? そうなんか? それなら元気がねえのはオルトロスが抜けたからか。なあアンラ、どうすりゃ元気が出るんだ?」
「おい、なんの話だ! あのオルトロス取り憑いていたと? 確かにリーダーの奴から出てきたように見えたが……」
アンラがあの元気の無い兄ちゃん達の状態を見て、そんなことを言ってくる。
「あのね~レイスでも色々いてさ、生命力を餌にするものもいれば、魔力だったりもするし、今回のはその魔力で、レイス達は五人を強くすることで、沢山魔力を吸ってたんでしょうね」
「いや、訳が分かんねえよ」
「ん? だからレイスが憑いてたから強くなってたんだって。それが抜けたんだから元に戻っただけだよ~」
「レイス、教会が浄化して回ってるあれか……コイツらにそんなものが……いや、だからか、あの後『暁の狼』がさらに階層を伸ばそうとダンジョンにもぐった時、十階層のボスを倒せず命からがら敗走したのは……」
広場の中央で立ち止まり、アンラの話を聞いた後、兄ちゃん達に目を向けそんなことを言うギルドマスター。
そんなことがあるんなら浄化しねえ方が……いや、レイスに取り憑かれたままってのは駄目だよな。
窓もなく、真っ暗な部屋だが、暗闇でも見える俺の目にはさらに奥へ続く通路が見え、鉄格子が続いているのが見えた。
牢屋か? 結構な数の気配も感じるしよ。
ってか、俺達をこんなところに連れてきてどうすんだ? まさか俺達が捕まるわけねえし。
そんなことを考えてると、ギルドマスターは魔道具で灯りを付け、真っ暗だった通路が鮮やかにその全貌を見せる。
「こっちだ、ここはギルドの規約に反した者を反省させるための牢屋だ。まあ君達には関係ないがな…………」
最後は小さい声にしてっが聞こえてんだよな。
今のところはってよ、俺達がなにしたってんだ? 暴れそうなオルトロスを倒しただけだろ?
『ふ~ん。成果を横取りしたいとか? 後は、あのオルトロスはこのギルドマスターが飼ってたとか……でもあの姿を表した時は普通に驚いてたし~、なんだろね?』
アンラにも聞こえていたようだ。
ユウ姉ちゃん達はちと気味悪そうに牢屋の中をチラチラと覗きながらも、先に進むギルドマスターについて行く。
大人数が入る牢とは違い、小さい牢の中にいるギルドの規約に違反した冒険者達なんだが、その部屋は一人だけで、鎖に繋がれている奴がいるのに目が止まる。
コイツ……ヤバい感じしかしねえぞ。
こんな中で捕まってんのにギラギラした目で俺達の事を品定めでもしてるような目だ……それに。
「ん? バラマンディか……ソイツは処刑が決まってる……」
『へぇ~、ケント、コイツにも憑いてるよ、オルトロスよりヤバそうなのが。それにもうこの人駄目ね、このまま放っといても、レイスを抜いても死んじゃうわね』
「なっ! マジかよ!」
「どうした、顔見知りか? それならそれについても聞き取りをせねばならない。だが今はこっちか先だ。あの扉を出たところに用事があるんでな」
くそっ、声が出ちまった。
「いや、知り合いじゃねえが、コイツなにしたんだ?」
「腕の良い罠師でな、ダンジョンにある罠を解除させれば右に出る者はいないと言われた奴なんだが、低階層にある魔法罠はほぼ全てコイツが仕掛けた物だ」
は? 魔法罠? ちと分からねえが罠を全部?
「即刻処刑の予定だったが、ソイツにしか解除できない魔法罠が後数ヶ所残っているのでな、それを解除し終えるまではここで預かっている」
「悪い奴なんだな。てかよ、なんで罠なんて仕掛けんだ?」
「はぁ、後で詳しく教えてやるから今はこっちの方が急ぎだ。行くぞ」
そして、止まってたバラマンディの牢の前から進み、突き当たりまで来ると、入ってきた扉と同じ丈夫そうな扉の鍵を開け、扉を開けると、日の光が差し込んでくる。
外のようだが……態々こんな牢屋を通ってなんなんだと思っていたら、出た先にはどっかで見たことあるような五人組がいた。
『暁の狼とか言うオルトロスやレイスが取り憑いていた者達ですね』
あっ、そうだ! 思い出したぜ、あの時の奴らじゃねえか。
なんか、元気がなさそうだけどよ。
ここはギルドの敷地内のようだが、高い壁に囲まれ、ちょっとやそっとではここから出ることも無理そうだ。
見渡してもその五人以外は誰もおらず、その五人も囲いの角にある小屋の前の長椅子に座っているだけで、訓練もできそうな広さがあるが、訓練もしているようには見えない。
『あ~、そう言えばそんな気もするわね、ダーインスレイブよく覚えてたじゃない』
『いや、アンラよ、お前がオルトロスを引き抜き、他の四人のレイスも引き抜いていただろう』
アンラも忘れてたんか、まあ、ちょっとしか見てなかったけどよ。
「彼らは『暁の狼』先日ダンジョンの最高到達者だ。あの日オルトロスの騒ぎがあっただろう、あの後彼らはあの状態だ」
五人に向かって歩きながらそう話してくるギルドマスター。
「あ~、もしかすると長く憑いていたレイスが抜けたからかもね~特にレイスがオルトロスになるくらいなんだもん、あっ、あの宰相はまた別ね」
「ん? そうなんか? それなら元気がねえのはオルトロスが抜けたからか。なあアンラ、どうすりゃ元気が出るんだ?」
「おい、なんの話だ! あのオルトロス取り憑いていたと? 確かにリーダーの奴から出てきたように見えたが……」
アンラがあの元気の無い兄ちゃん達の状態を見て、そんなことを言ってくる。
「あのね~レイスでも色々いてさ、生命力を餌にするものもいれば、魔力だったりもするし、今回のはその魔力で、レイス達は五人を強くすることで、沢山魔力を吸ってたんでしょうね」
「いや、訳が分かんねえよ」
「ん? だからレイスが憑いてたから強くなってたんだって。それが抜けたんだから元に戻っただけだよ~」
「レイス、教会が浄化して回ってるあれか……コイツらにそんなものが……いや、だからか、あの後『暁の狼』がさらに階層を伸ばそうとダンジョンにもぐった時、十階層のボスを倒せず命からがら敗走したのは……」
広場の中央で立ち止まり、アンラの話を聞いた後、兄ちゃん達に目を向けそんなことを言うギルドマスター。
そんなことがあるんなら浄化しねえ方が……いや、レイスに取り憑かれたままってのは駄目だよな。
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