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違和感。
しおりを挟む眼が覚めると
鈍い痛みと身体のダルさを感じた。
見慣れない白い天井
煩い機械音
ヒトの話し声や歩き回る足音
俺……ドコにいるんだ?
『今、楠木先生呼ぶから』
看護師らしき女の人が声をかけてきた。
俺……どうしたんだ?
そうだ
公園で声かけられてラブホに向かったんだ…
ジュース飲んで……風呂に入って……
思い出せない?
「郁弥……気づいたか?」
「ミナ兄? 何? ココ病院?」
「お前、何か覚えてるか?」
「……えっと……」
「一緒にラブホテルに向かった男は知り合いか?」
「……。」
「郁弥……お前だいぶヒドイ事されたんだよ?
義弥が障害事件として訴える手続きしてる。
犯人が捕まるのも時間の問題だよ。
……きっと明日辺り警察がココへ来るよ。」
「ミナ兄……俺の身体どうしたの?」
「覚えてないのか?」
「ラブホの部屋に入って……ジュース飲んでから風呂に入ったのは覚えてる。
でもその後は……
あぁ 機械の音がうるさくて眠いから静かになれって思ったのに
ミナ兄に呼ばれて起こされた……かな?
その次は今さっき。
看護師さんたちの声や足音かな。」
「そっか。
お前さお尻に悪戯されて傷つけられたんだよ。
ちょっと発見するのが遅くて出血が多かったんだよ。
腸壁が傷ついて……お腹開けての手術したんだよ……。
とりあえず人工肛門は免れたけど
これからの経過観察でどうかってトコ。
多分、睡眠薬か媚薬か何か使われたみたいで痛みは感じなかったようだから……それだけが救いかな?
自分……大切にしろよ?」
「……うん……ゴメン……。」
「みんな心配してるよ……。」
「……ミキは?……」
「母さんの後に呼んでやるからな。」
「ありがとうミナ兄……」
俺の身体に起こった事は何一つ覚えてなかった。
ただ
俺の側にミキがいない事に違和感を覚えた。
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