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第1章
第2話
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しばらくして蓮は目を覚ました。あたりを見回すと、朝見たケモミミメイドがベットのそばの椅子に座り本を読んでいた。先程と違ったのは眼鏡をかけており、少しクールな感じがありこれはこれで最高だと眺めていると、視線に気づいたのか眼鏡を外し本を置いて俺を抱きかかえた。
「レイ様お目覚めですね。メイドのリザです。お昼までまだ1時間ほどございますがどうしましょうか?絵本でも読みますか?」
蓮は絵本と聞いてある事を思い出した。ここは異世界なのだから、魔法に関しての本があるのではないかと思った。
まだ慣れない小さくなった体でとりあえず、「うん」と言うと、本棚のたくさんある部屋へと一緒に来てくれた。
「レイ様、この絵本などどうでしょうか?」
「う、うーん…」
「あら、こちらはお気に召さないようですね。それならご自分でお選びになりますか?」
なんて出来るメイドなんだろうと思いながら色んな所を周り1箇所、古い本が沢山ある本棚を見つけた。その本棚を指差すと案の定リザさん少し困ったような顔をしていた。
「レイ様、こちらは魔道書になりますがどれも王都の学生以上の人が読むものですので、まだレイ様に中身を理解できるかどうか…」
だが俺に引く気配がなさそうだったので簡単そうなものを1冊とって部屋へと戻った。
そして椅子に座って太ももに俺を乗せ、本が見えるようにして読んでくれた。
(ちなみにリザさんの太ももは引き締まりつつも程よい柔らかさで最高だった。)
文字はなんて書いてあるのか全くわからなかったが、リザさんが基礎的な事を読んでくれたので大まかな事はわかった。
リザさんによるとこの世界には、火・水・風・土・光・闇・無・空間の8属性の魔法があり、人によって使える数は生まれつき決まっているそうだ。大体の人は火・水・風・土のどれかを持っていることが多く、光・闇・無は珍しく、空間は殆どいないに等しいそうだ。
そしてそれぞれLv.が1~10まであり、5ぐらいまでなら頑張ってあげられるが、それ以降はかなり上げるのが難しいそうだ。まさに前世で見たアニメのファンタジーという感じだった。
もっと詳しい内容に移ろうとしたら、部屋をノックする音がし、執事らしき人が顔をのぞかせた。
「レイ様、リザ様昼食の準備が整いました。」
「わかりました。さ、レイ様行きましょうか。」
その前にアニメ好きとして予備知識はわりとあったので簡単な魔法を試したくなった蓮は、窓の方を指差した。
「あっち」
「窓がどうかしましたか?」
予想通り窓の方に連れていってくれだので、窓の外に向かって出来るだけ手を伸ばした。
(こ○すばのめぐみんとかは、やけに長い詠唱してたけどいけるかな)
頭の中に簡単なイメージを浮かべ詠唱した。
「ふぁぃあぼーう!」
火弾といったつもりだったが、まだほんの少しだけ小さすぎる口に慣れてなかったので、最後で噛んでしまった。
だが蓮が詠唱をすると、蓮の手には巨大な魔法陣が浮かびそこから直径1mサイズの火球が飛んで行った。
火球は屋敷の柵へとあたり霧散したが、柵は円形に溶けていた。
蓮もリザも目の前の光景に目が点になり呆然としていた。
2人が固まっていると部屋をノックする音と共に、先ほどの美人母が入ってきた。
「2人とも何してるのー?ご飯が冷めてしまうわ…」
2人共固まって窓の外を見ているので、目を向けると屋敷の柵が溶けているのを見つけた。
「ちょっ、あれはどういうことですか?!」
母の驚いた声が屋敷中に響き渡った。
「レイ様お目覚めですね。メイドのリザです。お昼までまだ1時間ほどございますがどうしましょうか?絵本でも読みますか?」
蓮は絵本と聞いてある事を思い出した。ここは異世界なのだから、魔法に関しての本があるのではないかと思った。
まだ慣れない小さくなった体でとりあえず、「うん」と言うと、本棚のたくさんある部屋へと一緒に来てくれた。
「レイ様、この絵本などどうでしょうか?」
「う、うーん…」
「あら、こちらはお気に召さないようですね。それならご自分でお選びになりますか?」
なんて出来るメイドなんだろうと思いながら色んな所を周り1箇所、古い本が沢山ある本棚を見つけた。その本棚を指差すと案の定リザさん少し困ったような顔をしていた。
「レイ様、こちらは魔道書になりますがどれも王都の学生以上の人が読むものですので、まだレイ様に中身を理解できるかどうか…」
だが俺に引く気配がなさそうだったので簡単そうなものを1冊とって部屋へと戻った。
そして椅子に座って太ももに俺を乗せ、本が見えるようにして読んでくれた。
(ちなみにリザさんの太ももは引き締まりつつも程よい柔らかさで最高だった。)
文字はなんて書いてあるのか全くわからなかったが、リザさんが基礎的な事を読んでくれたので大まかな事はわかった。
リザさんによるとこの世界には、火・水・風・土・光・闇・無・空間の8属性の魔法があり、人によって使える数は生まれつき決まっているそうだ。大体の人は火・水・風・土のどれかを持っていることが多く、光・闇・無は珍しく、空間は殆どいないに等しいそうだ。
そしてそれぞれLv.が1~10まであり、5ぐらいまでなら頑張ってあげられるが、それ以降はかなり上げるのが難しいそうだ。まさに前世で見たアニメのファンタジーという感じだった。
もっと詳しい内容に移ろうとしたら、部屋をノックする音がし、執事らしき人が顔をのぞかせた。
「レイ様、リザ様昼食の準備が整いました。」
「わかりました。さ、レイ様行きましょうか。」
その前にアニメ好きとして予備知識はわりとあったので簡単な魔法を試したくなった蓮は、窓の方を指差した。
「あっち」
「窓がどうかしましたか?」
予想通り窓の方に連れていってくれだので、窓の外に向かって出来るだけ手を伸ばした。
(こ○すばのめぐみんとかは、やけに長い詠唱してたけどいけるかな)
頭の中に簡単なイメージを浮かべ詠唱した。
「ふぁぃあぼーう!」
火弾といったつもりだったが、まだほんの少しだけ小さすぎる口に慣れてなかったので、最後で噛んでしまった。
だが蓮が詠唱をすると、蓮の手には巨大な魔法陣が浮かびそこから直径1mサイズの火球が飛んで行った。
火球は屋敷の柵へとあたり霧散したが、柵は円形に溶けていた。
蓮もリザも目の前の光景に目が点になり呆然としていた。
2人が固まっていると部屋をノックする音と共に、先ほどの美人母が入ってきた。
「2人とも何してるのー?ご飯が冷めてしまうわ…」
2人共固まって窓の外を見ているので、目を向けると屋敷の柵が溶けているのを見つけた。
「ちょっ、あれはどういうことですか?!」
母の驚いた声が屋敷中に響き渡った。
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