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ボリスside 休暇明け
しおりを挟む休暇明けに俺を待っていたのは第4小隊長を含む組織変更。
パワーバランスが悪いらしい。
俺が居ない間に第4がやらかしたのか?とヒヤッとしたらその逆で、小隊長が居ないのにひとつの問題も起きなかったのが組織変更に至った理由。
俺はさておき、俺が育てた奴らは出来る。
俺は失敗こそ成功の近道だと思っている。
安い成功体験なんぞ慢心を生む。
だから成功への道筋は教えない。俺が教えたのは負けない方法だ。安い謝罪も要らない。原因を見つけて改善を求める。
だから俺は叱らない。想定内だからフォローする。部下の失敗を想定出来ないヤツが足りないんだ。
死なない程度にやってみろ。小さなキズでもケガは痛い。でも痛みを知らないよりもいい。
痛いだけだ。怖くない。痛いだけなら耐えられる。俺の部下は強い目をしている。大事な物を持ってる目だ。
普通の家の奴もいれば孤児の奴もいる。
拗らせてふて腐って荒れてた奴もいる。
持ってる奴は自由を。持ってない奴は温もりを。
欲しがって。妬んで。望んで。見つける。
自分の守りたいものを。
整えられて爪も牙も丸い奴より余程いい。
俺が上に立ったなら家柄は無価値だ。そんなもので生き残れない。
…第1の狼のルカの視線がウゼェ。
クソの様に馬鹿にしてた奴(俺)が上がったのが気に食わねぇのか?…単純だな。
お前の親父は面倒見のいい人で…親切で頼りになるって言われてた。息子は過保護に育てたんだな。…お前は恩を仇で返したな。
新しい中隊長(俺)が決まったって言うんで演習場に全員集めて挨拶だ。寒いし…面倒くせぇ。
誰も聞かない真面目腐ったテンプレの挨拶を済ませた。…この新しい制服本当に似合わねぇ。
集められた場所は砦の森側の演習場だ。
ここは魔素が濃い。
俺の隊は少なくても週1で、ここで体術の演武練習をしていた。濃い魔素の中でも動く事が出来る様にする為に。…他の隊の事なんぞ知らん。
まずは小手調べだ。
全員全力で。
魔力なしで体術武闘演武。
…これで身体が温まっただろ?
魔素に耐性が合っても慣れてなければ息が上がる。…小隊長になったら、いきなり緩衝帯に呼ばれる。危機管理不足の奴は下がれ。並びを変える。
魔力のみで魔術攻防演武。
まあまあ…魔力量が足りないのは仕方がないけど…昇進は諦めろ。手を抜くタイミングを間違えたヤツと実力が足りないヤツを後ろに下げる。
…おいルカ、お前何下げられてんだ?腐っても小隊長だろうが!
並びを変えて実戦演武。
……残った奴は想定内。
「ありがとう。もういい。」
イケオジは頭痛の鎮痛剤入りの巻きタバコをふかしながら俺の隣でニヤニヤしてる。
『番ちゃんが発情期なんだけどさぁ~もう…くねくねクネクネ甘えてきて可愛くて。どうしようかと思うね。定年したら外回りで孫ちゃん抱きながら羊飼ってのんびりするんだ』なんて言ってて、俺もこんな余裕のある男になりたいもんだ。
歳は若いがアイツにしようと思う。
雌の扱いは悪いが周りを見渡す事ができるヤツだ。…番を見つけりゃ、ころりと落ち着くだろ。
ふわっとリオの匂いがした…イライラしないのは、このお陰だ。
リオにマーキングされたんだ…最高に幸せだ。
夜もしっかりヤったんだが…朝立ちついでにもう一発と思って。そしたら「おくちから でそう」なんて言いやがって…あああ?なんだ?最高の煽りだなぁ?終わりにしてやろうと思ってたのに復活した。
「もう1発付き合え、新しい惰性的な快楽でお前の頭を書き換えてやる。」
ほんの少し不安の匂いがしたな?と思ったら、可愛いのから小水をちょぼちょぼ出して…人族はマーキングなんてしないのに。
仕事行く俺に、他の雌が寄らない様にしてるのか?なんて考えたら…嬉しくて。
がっつり飛ばしてやった。ふにゃふにゃしててどっこも力が入ってねぇ…かわいい。腹に循環もしないでぱんぱんのままにしてきた。
…睡眠もかけてない。俺の白濁腹に抱えて微睡んでろ。
解散して、執務室片付けながら山積みの書類にサインして、バランス考えて編成組んで、イケオジに確認してもらって。「いいんじゃない?」って合格もらって…上に承認のサインをもらいに行く。
まぁ多少はゴタゴタするだろう。
…早く帰りてぇ。
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2019年12月18日追記
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