熊と人と 兎にも角にも俺の番がエロ可愛い

栗鼠

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「初めましてハルキと申します。本日は宜しくお願いします。」

緊張 兎 猫 挨拶  ……無理

…え?

黒兎が挨拶したら…リオが俺の後ろに隠れた。
ちなみに黒猫も虎の後ろから出て来ない。

……人見知り?マジで?

獣人って基本人見知りしないんだよ。
匂いとか音とか魔力とか…そう言いので挨拶する前に、ある程度わかるから。

「……悪い。少し待ってくれ。」

リオを抱き上げて4、5歩輪から外れる。

…リオ。頭にしがみつくとね?前見えないよ?
うん…耳。掴まれるの地味に痛いんだけどね?
……心臓バクバクだな?手汗かくほど緊張してのかよ…。

戸惑い 好意 不安 混乱…警戒してるわけじゃないな?…相手兎だから内緒話は本当に意味ないんだけどな?


「リオ『こんにちは』しようか?」
「……。」

…はい。返事なし。
リオを下ろして…しゃがみ込んでリオの目を見て。

「頑張れ。」
「……なまえ」

「そうだな。黒兎が名前教えてくれたからリオも名前言おうか。」

小さく頷いて…俺を盾にしてどうにか近づいて。

「 …りお です  …あの」
「りおちゃん?」
「うん」
「今日は一緒に頑張ろうね?」
「うん」
「黒猫ちゃんも、よろしくね?」
「にゃ!」
「ふふふっ 2人ともかわいい。僕にやり方教えてくれる?」

黒兎が差し出した手を取るのに、たっぷり1分はあったのに黒兎は急かす事なく笑顔で待ってくれた。……兎が人当たりの柔らかい子で助かった。

……ええぇ?何コレ…つらい。
かわいいが …溢れてる。
ちっこいのが わちゃわちゃしてる。
これ本当に手伝ってちゃダメなのか?

説明がひと通り終わったのかリオが戻って来た。

「ぼりす あの りおの たおる」

猫 虎 猫の順で目線が行ったり来たりして。
猫に渡したいけど虎に渡さないとって感じか?

そうだな…ここは虎だな。

「ごあいさつが おそく なりました きょうは おせわに なります よろしく おねがいします これ きもちばかりの しなですが きにいって いただけると うれしいです」

「丁寧にどうも有難う。こちらこそおもてなしは出来ないが宜しく頼む。」

…こう言うのは難なくこなすのにな?

黒兎もイゴールから箱を受け取って
「僕が作ったクッキーって言う焼き菓子なんですけど…お口に合うと嬉しいです。」
って猫に渡してた。

……?

「ちょっとすみません」って黒兎がイゴールの腕を掴んで…ダァーっとだいぶ遠くまで引っ張って行った。

「もう!イゴールの嘘つき!リランの言った通りだった!」
「すまん。仕事だから必要無いと思ったんだ。」
「だから…バレンティンに確認して?って言ったのにぃ。」

…お疲れ。

仕切り直してバケツとトングを持って準備完了。

リオは…
「ぼりす そこに いてね? みえるところに いてね? ぼくのこと みててね?」ってトングをぎゅっと握りしめて離れて行った。

猫が少し離れた所の木を見上げると…ぽとっと落ちて来た。

「ん!!」

ぽとっぽとっぽととととっ

「んんんっ!!」

リオ…腰が引けてる。

「ん!」
「ん!」
「ん!」

…リオ……虫を掴む度に声が出てる…俺まで力が入る。

3匹バケツに入れると浄化石の入った大きいタライに移しに来て…ちっこいのが行ったり来たり。

俺達は、6分目辺りまで水を入れた鍋を焚き火台にセットして沸かして…待つ。
虎が1番先に沸いた鍋の所にに踏み台を置いて…猫が沸き加減を確かめながらタライからポンポン入れていく。

…虎は決して猫から目を離さない。

「いつも、こうやって見てるのか?」
「そうだ。俺は手伝えない。」   

2鍋分作ったところで昼休憩。

「ごめんなさい。ちょっとお腹が張って来ちゃった。」
「……また あえる?」

…あぁ…リオが…勇気を出した。
親ってこんな風に見守るんだろうな。
…目頭が熱い。

イゴール達は虎から貰った中央門までの転移紙で帰った。黒兎は孕んでるから無理は禁物だ。

猫とリオが昼寝した後、2鍋分用意したところで 「今日はこれで終いだ。」と虎がストップをかけた。

リオも疲れが見え始めていたから丁度いい頃合いだ。

「おやすみなさい」
「おやすみなさい」

抱き上げられた黒猫がリオに小さく手を振って…リオも手を振って…。

くぅっ……かわいいぃ…悶える!

ここからは俺流お疲れ様時間だ。

まず靴脱いで、パンツの裾をまくり上げて足湯しながら…お茶飲んでろ。

俺はちゃちゃっと片付けだ。
使わなかった鍋を元に戻して、焚き火台も
俺達が使うものに薪を入れ替えて…。

次、夕飯の支度。

根菜のスープは下拵えして持ってきたから、水を足して火に掛けるだけ。

…こう言う肉体労働の後はしっかり肉。
鳥を皮目をしっかりカリカリになるまで焼いて、
スモークした魚を串に刺してサッと炙って…檸檬と塩で。後は焼いた芋にバター。

飯食い終わったら軽くマッサージ。肩、腕、脚。放っておいたら明日ガチガチの筋肉痛になる。ほんの少しだけ魔力で血流の流れを良く…あぁ…トカゲのお陰で引っかかりなくスムーズだ。…エロはなし!

ケットに包んでスリングに入れ…はい…おやすみ。リオがストンと寝落ちした、ご苦労様。

俺は鍋の様子見。時々水を足してかき混ぜて。明け方、虎と俺で布で漉して出来上がったのは4鍋分と少し。

鍋とタープやら何やらを全部収納に入れて…ゴミ確認して。

「また一ヶ月後に。宜しく頼む。」

さっさと帰っても良かったが…虎が猫を抱えて来てくれたから…まだ寝てたリオを起こして。 

眠い目を擦りながら2人が「またね」って手を振ってて…この可愛さをなんて表現すりゃいいんだ?

…尊い?


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