熊と人と 兎にも角にも俺の番がエロ可愛い

栗鼠

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…次だ。

爺さんの孫のに注文してた物を受け取る。…俺の休みの都合でかなり急ぎで作らせた。寝る間も無かっただろう。

リオからもらったショットグラスを見て、閃いたんだ。廃ガラスの再利用はどうしても少し泡が入って…それが…貧乏臭いって人気が無かった。再利用品だから価格も低いから…まぁ…そういう家で使われてて、とにかくイメージが悪いんだ。

ショットグラスは厚みのある泡ガラスで、不思議と懐かしい感じがして温かみがあって…嫌な感じがしなかった。

大事にしてても、ガラス製品は割れたり、欠けたりするだろ?…捨てられない物が、捨てたくない物があるんじゃねぇかな?と思ってな?

…この話をドワーフの爺さんに話した時に。

『楽しそうな話ですね!確かに時間はタイトですが心配無用です…ドワーフがここでやる気を見せなくてどこで見せるんでしょう?…ドワーフは、そう言う生き物です。リオ様は本当に良いお客様です!がはは!』って笑ってた。

頼んだのは、300のグラスと球体の蓋に芯がついた差し口のあるオイルの瓶。これは雌が普段使う一般的なモノ。両方とも泡ガラスで。

受け取ってリオのタオルの完売の札の横にグラスとオイル瓶を置く。

『生まれ変わっても 貴方の手の中に。
いつまでも ずっと 大切にして。』
ってくっせえ文句を添えて。

こう言うのはイメージ戦略だ。
もちろん受注生産。廃ガラスは持ち込み。
…さぁ仕掛けたぞ?何が引っかかるか楽しみだな?…これも釣りみたいなもんだな?

次!

久しぶりのカフェ!夏のスイーツを食わせてない!マダムの行きつけ。

ベリーのタルト。
冷やしイチヂクの蜜がけ。
桃のゼリーと、お茶2人分。

どれがリオの?って俺とスィーツ行ったり来たり。…全部だよ。

「真ん中の美味しい所を行け。」 

迷ってるからガツっと真ん中にスプーンを入れる。ひと口目は桃のゼリー。

「はい、口開けて……美味いだろ?…この後オムレツも食べに行くぞ。」

飲み込んでから…聞いてきた。
 
「…なにが あるの?」

…勘がいいねぇ…腕の中に抱き寄せた。
優しい番が…ウジウジうじうじなかなか言い出す勇気の出ない俺に救いの手を差し伸べてくれたんだ!さぁ…言え!

「……秋は忙しいんだ。リオが起きてる時間に帰れない。家に帰って来れない日もある。」

「おきて まってたら だめ?」

「…優しく出来ない。」

「うん」

「乱暴に…抱く」

「うん」

「俺だけ気持ちよくイッて放ったらかしで仕事に行く。」

「うん」

「どこにも連れて行けない。」

「うん」

「リオの発情期が来ても対応が遅れる。」

「うん」

「…山羊が発情期に入る、羊は妊婦だ。
ここから3か月、秋が終わるまでかなり不自由な思いをさせる。…ドワーフも出入り禁止だ。…イライラする。八つ当たりする。理不尽に怒鳴りつける。」

「おおげさに いってる わけじゃ ないんだね?」

「そうだ。」

「うん …わかった。いんくを かって? ざらがみも あと さむいのいや にかいも すとーぶの よういして? あと おむれつ たべにいく さんどいっちは おもちかえり する ぷでぃんぐも あったら かう」

「わかった。」

「きょうは やさしく だいて?」

「わかった。 …次は、何を食う?」
「いちぢく」
「これを食べさせたかったんだ。」
「つり たのしかった」
「また、来年行こうな?」
「いく」

その後ベリーのタルトを一口食って…最後、もう一口はどれにする?

「 …いちぢく  に する」

残りは俺の口の中。
リオが首元に顔を埋めてきた。

「おむれつも おもちかえりに する」

…走って帰りたくなってきた。

その後オムレツとサンドイッチとプディング買って。インクを買って。

「あ!糸も少し買って?」って。
糸は太さも素材も何種かあって、店員と一緒に少し悩みながら選んでた。

「こんな わがままいうの はじめて」

くすくすクスクス楽しそうだった…が、これが我儘?我儘って言うのは…もっとこう…自分勝手で、こっちの都合も考えねぇで、あれ欲しぃ~って財布がやべぇ事になったりするヤツじゃねえのか?

まぁいい!リオが楽しそうだ。

ついでに?頼まれていた食材の注文書を山羊の指示通りの店に出して。羊に頼まれた柑橘系の果物を何種類か箱買いして…移動は中隊長特権の転移で飛んだ。休みの日だけどな?細かい事は気にするな。

「おなか へっちゃった ぼりすが いつも とりでで たべてるの たべてみたい」

有り難い。実は俺も腹ペコ。

…わかる?このやんわりとしたリオの執着。
可愛い過ぎるだろ?中央の食堂に連れて行った…近かったからね。
俺が砦で食うのは、がっつり肉系なんだが肉の脂身が割と苦手だから食べるのは赤身。
牛のランプ肉のローストを塩少なめのタレ別添えで。
人参の柑橘系のビネガー和え。
焼いた芋とバターとクリームチーズとパン。

リオは出てきた量の多さに沈黙。

「おいしそう だけど すごい りょう」

軍食堂なんてこんなもんだと思うけど初めて見たら驚くか。さあ、ひとくちずついってみようか。

ちなみに。休みの日に番連れて食堂に来るやつなんていないから…休みじゃなくてもいないけど。割と注目浴びてる。リオはそう言う視線は……気にならないらしい。

椅子の高さが合わないからスリングから出すけど膝の上。食べやすい小さめのひとくちサイズに切り分けて…モロ求愛給餌だからね?
若い雄がガン見してる…羨ましいだろ?

はい。口開けて?まず肉をそのまま。

「!」
「美味いだろ?」

人参。

肉。今度はタレをつけて。

人参。

「この にんじん おいしい たくさん たべられる」
「だろ?」

芋とバターは胡椒強め。
パンにクリームチーズ乗せて。

「ちーず さんみが つよいね?」
「苦手か?」
「おいしい」

「すごく おなかいっぱい でも にんじん もうすこしだけ たべたい」

わかる。最後のひとくち。

「 …うえすとが きつい」

くすくすクスクス
楽しそうだ。残りは俺の口の中。

俺が食べ終わる頃…緩やかに…絡みついてくる…甘く痺れるような金木犀の匂い……リオ 待っ
…今、生唾飲んだの。どこのどいつだ!
お前もだ!愚息!待て!

「……かえる」

はい!帰ります!用事は全部済ませた!…走って帰る!荷物を2階のリビングに出している時に

「たのしかったけど いえは ほっとするね」

…なんだろうな?
リオは、いつも俺の欲しい言葉をくれるよな?
守られてるのは俺なんじゃねえかな?って思うよ。

リオのご希望通り優しく…気持ちよくイかせてもらって抱きしめて寝た。

空が明るくなってきた頃、家の結界と認識阻害と消音のチェックをして、リオの洗浄は軽く…
俺の匂いのついたままで、もう少し寝てろ。

……行ってきます。




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