覚えていられなくても

栗鼠

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私は今まで見た夢を覚えていた事がなかった。
アレは …なんだったのだろう。

ラヴィがいくつもの扉がある空間にいる夢だ。
扉は数え切れないほどだった。大きさも型も様々で…その中にひとつだけ開いていた扉にラヴィは入って行った。
ついて行くと中には薬箱の様な引き出しがいくつもあって…コレはなんなんだろうと思った。

ラヴィがひとつの引き出しに何かをしまっている。

「大丈夫。…大丈夫。」

何が?

『この子も…ついて来てしまったんだ。』

どこかから声が聞こえた。
…大きめの黒い犬が、突然ラヴィの横に現れた?

「…あの子のくまさん。」

……熊?…それは獣の犬だろう?

「大丈夫。全部任せて。」

誰と話しているんだ?

「あの子に伝えられたらいいのに。」

『ノドカ?』

「そう。お父さん達に会えたよって、ちゃんと願い事は叶ったよって。僕達は同じだけど…同じじゃないから。後、ありがとうって伝えたい。辛かっただろうに…ちゃんと最後まで生きてくれたから僕は旦那様と会う事が出来たから。」

『…見つけるのが遅くなって…ごめんね』

「…大丈夫。僕が覚えていられなくても周りの人は覚えていてくれるから。辛い事は少しも無いよ。」

そう言って笑ったラヴィの目はいつもより大人びていて…強かった。

…狂おしいほどに愛しい。湧き上がる感情は…狂気に近い執着。ラヴィの記憶が全て私で埋め尽くされればいいのに。

ラヴィに駆け寄って抱きしめたかったが身体は動かなかった。愛していると言いたかったが声が出せなかった。何も出来ずに…ただ…見ていた。まばたきしたら朝で…私の腕の中で眠るラヴィ。

…あぁ。もう止められない。

頬にかかった髪を指で除けるとラヴィがパチリと目を覚ました。

「おはようラヴィ。」

返事を返そうとするラヴィの言葉を待たずに口づけた。

頭は忘れても…身体は覚えているだろう?
首、胸、脇腹と降りて行き、膝が肩に着くほど折りたたんで…プラグをゆっくりと引き抜いて舌で孔を舐めほぐして…。

「 んぁっ  だん なさまぁっ ぁんっ!」 

「だんな  さまぁ  もう んぁっ!」

「もう  いやぁっ」

…嫌?…匂いは私を求めているのに?

「ぼくっ  のっ  なか にっ! き てぇっ!
もぅ  まつ の ぃやぁっあっ。
ぃたい のもぉ がま んんっ す るかぁ!」

指3本が入る程にはほぐれた孔。
それでも…まだ狭い。私の口から出た言葉は

「……同調率を下げていい?」

…脳と身体の同調率を下げると痛みを和らげる事が出来る。…手間をかけずに私を受け入れる事が出来る。

「 いやっ ぃたいのも ぼくのぉ だかぁ!」

「無理そうなら途中で止めるからね?」

…そんな訳がないのに…私はクズだな。

「んっ!」

孔は割とデリケートだから万が一の為に保護の術式を発動させて、私のナニに潤滑剤をたっぶりと纏わらせてから孔に当てがう。

ゴクリと喉がなったのは …どちらだったか。

カリさえ入ってしまえばどうにかなるんだが…私のナニは少しエラが張っているんだ。右で逃げない様に腰を掴んで左でナニを持ってゆっくりとラヴィの中に沈めていく。…どうにかカリが入った。
そのまま…ゆっくりと閉じた腸壁をこじ開けて行く。

「んっ!」と声が出てグッと力が入り孔が締まる。
食いちぎられるかと思うほどの締め付け。

半分より少し入った所で  …行き止まり。

『…ちゃんと おくまで』

焦らなくても止まる気はないよ?心配しなくても気持ちよくしてあげられる。…いい歳だからね?それなりに経験はあるんだ。

ゆっくり一定のリズムで小刻みに抜き差しするとじわじわと快楽が胎に溜まってくるだろう?…小波の様な快楽が。降りる事の出来ない階段をひとつひとつ登っていけ。

「っあ?」

「っあ?」

前で得る快楽とは全く違うだろう?
雌の終わりのない貪欲な絶頂感を味わいなさい。

「っんあぁ!あっ!」

強い痙攣とともにぷしゃっと小水を漏らした。

「…やぁぁっ …んっっっ   止まらなっ…」

…可愛いなぁ。そろそろ…奥の扉が緩みはじめたか?
初めてだからな。どこまでほぐしてもここをぶち抜くのは…痛いだろう。

私の心配に気づいたラヴィが「来て」と。

……そんなに簡単に私を許してはいけない。そう思うのに …止められない。

間違えて舌を噛まないように口に親指を突っ込んで、もう片方の手で逃げない様に押さえ込み少し腰を引いて…ぶち抜いた。

「い゛っああ゛あ゛あ゛っっんあああぁぁ」

チカチカと点滅する意識。

…ここをぶち抜いたら胎までもう少し。
肩を抱き込んで…ずっ!ずっ!と強引に奥に進む。コツンと当たる胎の口。

……意識が飛ぶかと思ったが…ラヴィは涙で潤んだ目で私を見ていた。

私も我慢の限界だ。
それでもギリギリの理性を総動員して優しくトントンと胎の扉をノックして突き上げる射精感のまま胎に放った。

『嬉しい』とラヴィの唇が動いて…幸せそうな顔をして意識を飛ばした。

…何も知らないラヴィ。 
番ったんだ。これで終われるはずがない。
ラヴィの同調率をギリギリまで下げて腰を振った。
何度出したかなんて覚えていない。
出しても出しても、また勃った。
白濁が胎から溢れて腸の中でゴボゴボ音を立てたが構わずに出した。

…孕め!

同調率を下げたはずの身体がビクビクと痙攣していた。

多少満足して時計を覗き見れば、昼を過ぎていた。
休む事が出来ない仕事が恨めしい。…だがもう夏だ。河流木を回収すれば大きな問題はないだろう…ここに来て転移を覚えた事が役に立つ。

急ぎ身支度を整え…太陽が沈みきる頃には帰って来れた。

玄関まで出迎える者はいない。
奥の厨房から山羊がトレイを持って出て来た。

「お帰りなさいませ。ラヴィル様は先ほどお目覚めになられました。お食事とご入浴の準備が丁度今整ったところです。」

「後は私がやる。」

「畏まりました。旦那様のお食事もご用意出来次第お部屋にお持ちいたします。」

「私はサンドイッチか何か…簡単な物でいい。」

「畏まりました。」

その場でラヴィの食事を受け取って2階のリビングに入り、内階段で3階の寝室に入ると…とんでもなく可愛いラヴィが私を待っていた。

気怠げにぽやぁと窓の外を眺めていたんだ。

「ただいま。ラヴィ。」

「え?」

驚いた顔で慌ててケットを手繰り寄せ…包まってぷるぷる震えた。

「ぉっ おかえりなさいませ。」

…可愛いなぁ。

「無理をさせたね?身体は辛くない?」

「だっ  大丈夫です。」

それから山羊が用意してくれたチーズリゾットをラヴィの口に運び、風呂に入れて、私は合間でサンドイッチを放り込んだ。

日課の日記にやっと書き込んだのは「気持ちよかった」のひと言。

…さぁ。続きと行こうか?私の与える快楽で全て埋め尽くしてあげよう。



……大丈夫。私が全て覚えているから。













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