ただ平和に暮らせれば私は…。

まり

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2.うん。会えそうな気がするっていったけどまさか…。

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「さて、息子の誕生日祝いに来てくれて感謝する。楽しんでいってくれ」


うん。会える気がするとおもったよ。
でもまさか、よりによって 第1王子本人とは思わないじゃん!!!

まじか!!


てかあの時の私無礼働きすぎたかも!!!
どーしよう。

会場の視線は王族一家に集まり、煌びやかなシャンデリアの下で貴族たちが優雅に談笑している。
音楽隊の奏でる優しい旋律が聞こえるのに、私だけ心臓の音が他の人にも聞こえるのではないかと思うほどどきどきしていた。

「どうしたのディー?」

『おかあしゃま。
なんでもありませんわ。』

「?そう? 
そろそろ陛下に挨拶しないといけないわ」

いやいやいや!
陛下のすぐ横に王子がいるから余計に行きづらいのよっ!!

それでも両親に背中を押され、赤い絨毯の上を進む。陛下の前に進むほど、周囲のざわめきが少しずつ小さくなる。


「お久しぶりでございます。陛下」

母の声につられ、私もドレスの裾をつまんで一礼する。

「陛下 お久しぶりでございます。娘のディオネですわ。」


『ごそんがんをはいし、きょうえつしごくにぞんじたてまつります。ディオネ・ディ・アレクサンドルですわ。』

一瞬、空気が止まった気がした。

「、、、。」


挨拶を間違えたか!?
陛下もお父様もお母様も全員、目だけこっち向けて止まってる。
みんな石像みたい。
いやもう屍じゃない?

現実逃避スタート。


「はっはっはっはっは。
こんなに小さいのにそんな難しい言葉を使ってすごいな。」


「私も驚きました。」



……あ、そうか。
年齢に似つかわしくない挨拶だったのね。

よし、兄になすりつけよう。

『お兄様におそわりましたの。』


「え!」


『ね?お兄様?』


「あっああ。」



よし、罪の擦りつけ完了。
挨拶も終わったし、逃げよう。
私はそのままそっと後退りした。
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