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第一章
23 二人 ト 仲良
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5歳になった私には2人の専属侍女がついた。
1人はもはやお馴染み、お茶会でヘッドハントしたリナことエリナリーゼ。
もう1人はマリーとこ、アンネマリーという男爵家の三女の少女だ。
専属侍女は将来的に他家へ嫁ぐ際にも一緒に付いてくる事が多い。
本人に何かあれば暇を出したり、気に入らなければ階級特権で替えることもあるけれど、一生の付き合いになることもありえる。
そんなワケでマリーちゃん。
所作は完璧、仕事は優秀とのことでリナの補佐を兼ねて私の専属侍女になってもらった。
なぜこんなに優秀な人材が私の所に来てくれたかと言うと、ぶっちゃけ余ってた。
彼女、アンネマリーは仕事は優秀だが性格がかなり面白·····げふん、難があった。
まあ、それは追追。
そんな事より新緑祭!
来月に迫って参りましたよ!!
春の訪れを祝う祭りらしく、街を挙げて華やかに行う。
すでに準備に忙しく、街も邸も浮き足立っている。
もちろん私も浮き足立っている。なんなら浮かれている。
私自身の準備も万端だ。
ジーナ先生に付き合ってもらって練習も行い、ドレスも新調している。
春のお祭りらしく、淡い桃色の薄布を重ねた柔らかな装いだ。
「似合いませんね、お嬢様」
「マリー·····」
そうなのよ。
銀髪ストレートに幼女にしてはハッキリした顔立ちの私はThe子供!という出で立ちが似合わない。
今回のピンクのふわふわなんて地雷もいいところだ。
「アンネマリー様!そんなにハッキリ仰らないでください!!
お嬢様、普段とは違った装いで新鮮ですわ!特別な舞台衣装のようで気持ちが高まりますね」
「マリーでいいわよ。
確かに舞台衣装みたいに着せられてる感は満載だけど。リナ、あなたソレ褒めてるつもりなの?」
「私はお嬢様に嘘は吐かないと決めているのです!」
「褒めてないじゃない」
うん、認めちゃったね。
私は当日に着る予定のドレスを身に纏い、姿見の前でくるりと回ってみる。
あっはっはー、似合わなーい。
ふんわりとした暖かな色味に白い顔が浮いてる。もうちょっと子供らしく血色の良い頬色ならと思わずにいられない。
「お嬢様、本当にこのドレスになさるんですか?」
「しかたないでしょう。おじーさまがおくってくださったドレスをきないわけにはいかないわ」
「はい、知ってます。」
この侍女が余ってた理由。
お察しである。
「では襟元の布地を外して可能な限りシンプルにいたしましょう。
リボンはウエスト部分で縛ってスッキリさせてドレスの装飾を抑えた分はアクセサリーでカバーさせれば見栄えも良くなるかと」
有能なんだけどなー。
「髪型はアップにしましょうか·····」
「そういうの私にも教えてくださいよー!」
仲良いな。
2人とも、良くも悪くも腹芸が苦手だから上手くハマったみたい。
リナも勉強熱心で、マナーや座学は私と一緒にジーナ先生に教えて貰ったり、専属の仕事もマリーにくっ付いてどんどん吸収してる。
「そういえばリナは、へーみんがせんぞくメイドになって、したばたらきのひとにいじめられたりしない?」
「え?そんな事を心配して下さってたんですか?私は考えた事もなかったのに·····すごいです!」
「だいじょーぶそうね」
「はい!むしろ皆さん貴族様に囲まれて可哀想って優しくしてくださいます」
それもどうなんだ。
「リナ、少し言葉を選んだら?」
お前が言うな。
そんなわけで、専属侍女を得て私の日常は賑やかになった。
着替えやお風呂なども全部2人がやってくれるので、好みも覚えてくれるし仕上がりにバラつきもなくて心地よい。
もうすぐ新緑祭。
ワクワクが止まらない。
1人はもはやお馴染み、お茶会でヘッドハントしたリナことエリナリーゼ。
もう1人はマリーとこ、アンネマリーという男爵家の三女の少女だ。
専属侍女は将来的に他家へ嫁ぐ際にも一緒に付いてくる事が多い。
本人に何かあれば暇を出したり、気に入らなければ階級特権で替えることもあるけれど、一生の付き合いになることもありえる。
そんなワケでマリーちゃん。
所作は完璧、仕事は優秀とのことでリナの補佐を兼ねて私の専属侍女になってもらった。
なぜこんなに優秀な人材が私の所に来てくれたかと言うと、ぶっちゃけ余ってた。
彼女、アンネマリーは仕事は優秀だが性格がかなり面白·····げふん、難があった。
まあ、それは追追。
そんな事より新緑祭!
来月に迫って参りましたよ!!
春の訪れを祝う祭りらしく、街を挙げて華やかに行う。
すでに準備に忙しく、街も邸も浮き足立っている。
もちろん私も浮き足立っている。なんなら浮かれている。
私自身の準備も万端だ。
ジーナ先生に付き合ってもらって練習も行い、ドレスも新調している。
春のお祭りらしく、淡い桃色の薄布を重ねた柔らかな装いだ。
「似合いませんね、お嬢様」
「マリー·····」
そうなのよ。
銀髪ストレートに幼女にしてはハッキリした顔立ちの私はThe子供!という出で立ちが似合わない。
今回のピンクのふわふわなんて地雷もいいところだ。
「アンネマリー様!そんなにハッキリ仰らないでください!!
お嬢様、普段とは違った装いで新鮮ですわ!特別な舞台衣装のようで気持ちが高まりますね」
「マリーでいいわよ。
確かに舞台衣装みたいに着せられてる感は満載だけど。リナ、あなたソレ褒めてるつもりなの?」
「私はお嬢様に嘘は吐かないと決めているのです!」
「褒めてないじゃない」
うん、認めちゃったね。
私は当日に着る予定のドレスを身に纏い、姿見の前でくるりと回ってみる。
あっはっはー、似合わなーい。
ふんわりとした暖かな色味に白い顔が浮いてる。もうちょっと子供らしく血色の良い頬色ならと思わずにいられない。
「お嬢様、本当にこのドレスになさるんですか?」
「しかたないでしょう。おじーさまがおくってくださったドレスをきないわけにはいかないわ」
「はい、知ってます。」
この侍女が余ってた理由。
お察しである。
「では襟元の布地を外して可能な限りシンプルにいたしましょう。
リボンはウエスト部分で縛ってスッキリさせてドレスの装飾を抑えた分はアクセサリーでカバーさせれば見栄えも良くなるかと」
有能なんだけどなー。
「髪型はアップにしましょうか·····」
「そういうの私にも教えてくださいよー!」
仲良いな。
2人とも、良くも悪くも腹芸が苦手だから上手くハマったみたい。
リナも勉強熱心で、マナーや座学は私と一緒にジーナ先生に教えて貰ったり、専属の仕事もマリーにくっ付いてどんどん吸収してる。
「そういえばリナは、へーみんがせんぞくメイドになって、したばたらきのひとにいじめられたりしない?」
「え?そんな事を心配して下さってたんですか?私は考えた事もなかったのに·····すごいです!」
「だいじょーぶそうね」
「はい!むしろ皆さん貴族様に囲まれて可哀想って優しくしてくださいます」
それもどうなんだ。
「リナ、少し言葉を選んだら?」
お前が言うな。
そんなわけで、専属侍女を得て私の日常は賑やかになった。
着替えやお風呂なども全部2人がやってくれるので、好みも覚えてくれるし仕上がりにバラつきもなくて心地よい。
もうすぐ新緑祭。
ワクワクが止まらない。
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