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21話 サービス回
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昨日の雨により洞窟が水没しましたが、幸いにも私の育てている植物達は無事なようです。
洞窟で寝る事ができなくなってしまいました。ヤスさんとルンちゃんが家を作っているので、私も作業に取り掛かりたいと思います。
「よいしょっ(笑)」
私が頑張って家の回りに花を植えているとヤスさんが来ました。
「それって今やること?」
「気持ちが華やかになりますよ(笑)」
ヤスさんは無駄を省くタイプの人みたいですが、私にとってこれは無駄ではありません。この花はハーブティーにもなるので、食卓が賑やかになります。ヤスさんは呆れた顔をして行ってしまいましたが、その内わかってくれるはずです。
✳︎ ✳︎ ✳︎
家が完成した次の日に家の完成祝いをすることになりました。
その日の朝も私はいつも通り早起きして町に行きます。すると、教会の帰り道でカンナさんに出会いました。
「あら、エールちゃんおはよう」
「おはようございます。お早いですね(笑)」
「徹夜明けなのよ。もう眠くて......ふぁー」
せっかくの宴会なのでカンナさんも誘うことにしました。
「今日の夜、私たちの家で宴会やるのでよかったら来ませんか?(笑)」
「あらそうなの? なら一眠りしてから行こうかしら」
「でも、カンナさんは私たちの家の場所を知らないですね。どうしましょう(笑)」
少し離れたところにケインさん達一行がいました。丁度いいので誘ってみましょう。
「ケインさん達、おはようございます(笑)」
「あ、エールちゃん。おはよう」
「今夜、私たちの家で宴会やるので、よかったら来ませんか?」
「家ってあの洞窟?」
ケインさん達には一度洞窟まで荷物を運ぶのを手伝ってもらったので、場所は知っているはずです。
「そうです(笑)」
「そうだな。今日は予定もないし行こうかな」
「よかったです。なら夕方くらいに洞窟までいらしてください。あと、ついでにカンナさんの案内もお願いしますね(笑)」
「ああ。一緒に行くだけなら構わないよ」
「よろしくね♥ あ、お酒とか持って行ったほうがいいわよね? 任せといて♥」
「わー助かります(笑)」
万事解決です。
✳︎ ✳︎ ✳︎
宴会楽しかったです。
ご飯も美味しく、私のチャーハンとラッシーも大好評でした。
私の育てた果物や野菜も美味しく食べてもらえて嬉しいです。
「私たちは女の子だからこの家で寝るわね♥」
「ヤスさん達は洞窟です」
宴会後、これから帰るのは大変だということで、皆さん泊まることになりました。せっかく家を作ったのに洞窟に追いやられていて可哀想ですね。
「今日もみんなの分の服持ってきたわよ♥」
家に入るとカンナさんがお古の私服をくれました。洋服も高いので助かります。でも、カンナさんの私服は相変わらず露出が激しいので、普段着る機会がありません。
「え!? 私もですか?」
「ルンちゃんも今日は大人の格好しましょうね♥」
「いや、そもそも私大人ですし......」
「ふむ。私の分もあるのか」
なんとタマキさんの分もありました。
せっかくなのでみんなで着替えることにしました。
「ふむ。ぴったりだ」
タマキさんセクシーです。
「うん......自分で持ってきておいてアレだけど、やりすぎた感がすごいわ」
「この格好恥ずかしすぎるんですけど......」
ルンちゃんが恥ずかしがっています。可愛いですね。
「別に誰も見てないから平気よ」
「外から見たら、いかがわしいお店にしか見えませんね(笑)」
全員の視線が窓に向けられます。
「あの子達、来るかしら?」
「見られたら目を潰します」
「見られるだけなら良いじゃない♥」
カンナさんはいつも舞台で踊っているので見られ慣れています。
「まあ、それは置いといて......トイレどこ?」
「近くの川ですよ(笑)」
「あらそうなの? じゃあみんなで行きましょ。夜1人で出歩きたくはないわ」
トイレが川であることに疑問はないようです。
「無理です! こんな格好で外出れませんよ!」
「良いじゃないの。私もう限界なのよ。行きましょ♥」
ルンちゃんは外に引きずられて行きました。
「ふむ。着替えれば良いのではないか?」
「ですよね(笑)」
「まあ、良いか」
タマキさんはこの格好でも気にならないようです。外に出てしまいました。
私が外に出るとルンちゃんが木にしがみ付いていました。
「無理です! 無理です! こんなのほぼ裸じゃないですか!」
「ルンちゃん、大声出すと見つかっちゃいますよ(笑)」
私は洞窟の方を見ますが、男性陣が出てくる様子はありません。もったいないですね。
「んっ......!」
ルンちゃんも気がついたようです。静かになりました。
「ほら、もう諦めて行きましょ♥」
カンナさんに引きずられていくルンちゃんの後ろをついて行きます。
「ちょっと! カンナさん、わかりましたから。自分で歩きますから引っ張らないでください! 脱げちゃいます!」
「ルンちゃんには刺激が強すぎますね(笑)」
「ふむ。初々しいな」
恥ずかしそうに、もじもじ歩くルンちゃんを見ていたらいつの間にか川についていました。可愛かったです。
「そういえば、今日はシャワー浴びてないわね。ついでだから水浴びして帰りましょ♥」
「......あの人には羞恥心というものがないのでしょうか?」
ルンちゃんがぐったりしています。もう恥ずかしがるのも疲れたようです。
「ふむ。これだけ明るいと誰かきたらすぐ分かるし大丈夫だろう。もし誰か来たら私が魔法で永眠させるから安心してくれ」
タマキさんが物騒なことを言っていますが、みんなで水浴びをすることになりました。
「冷たくて気持ち良いわね♥」
「ふむ。酔い覚ましにはちょうど良い」
2人ともスタイルが良いので絵になりますね。
「ちょっと! あっちに岩場がありますから、そんなところで脱がないでください!」
「別に良いじゃないの。開放的で気持ち良いわよ♥」
「ふむ。先ほどまでの格好と変わりないしな」
「さすがに全裸と一緒ではないですよ(笑)」
タマキさんは、ちょっと脳がやられてるかもしれません。
私も水浴びするために着ている服を脱ぎます。さすがに全裸は恥ずかしいですね。
「もう良いです」
諦めがついたのか、ルンちゃんも脱ぎ始めました。
「ふむ。まあ......ルン気にするな。成長期はこれからだろ?」
「私は大人です。何が言いたいんですか?」
月明かりの下、水浴びする女神を見てしまった男性が殺された神話があったような気がします。その男性が見たのは、このような光景だったのでしょうか?
少なくとも、見たら永眠という点は同じですね。
「そろそろ帰りましょうか」
しばらく涼んだ後、さすがに帰ることにしました。もう眠いですしね。
「......」
「ふむ。拭くものがないな」
「あらまあ(笑)」
「だから嫌だって言ったんですよ!」
ルンちゃんの悲痛な叫びが夜空に響きました。
静かにしないと見つかっちゃいますよ?
「まあそんな日もあるわ。気にしてたらキリがないわよ♥」
「さすがに全裸なのは気にした方がいいと思いますよ(笑)」
「......ちょっと待ってください。なんでそのまま帰ろうとしてるんですか?」
「だって仕方ないじゃない?」
カンナさんが裸のまま帰ろうとしています。さすがの私もそれは嫌です。もはやただの変態ですよ。
「乾くまで待てば良いでしょう!」
「えー眠いー。時間かかるしー」
「だからって、そのまま帰るなんて変態以外の何者でもないですよ!」
「今だってみんな裸じゃないの。変わらないわ♥」
確かに......考えてみれば、川から少し離れたところで裸で言い合いしている今のこの状況もおかしいです。みんな酔っ払って感覚が麻痺しているのでしょうか?
ルンちゃんはカンナさんの指摘によって急に恥ずかしくなったのか、もじもじしています。
「と、とにかく服着ましょうよ。あの服でも着れば多少マシです......」
「でも濡れちゃうわよ? 身体びちょびちょだもの」
「そんなの手で水気飛ばすとか色々方法はあるでしょう?」
ルンちゃんが手で水を払う仕草をしています。
「あら? そんなに控えめでも揺れるのね♥」
「!?」
ルンちゃんの顔が真っ赤になっています。可愛いです。
「ふむ。ルンの言う通りだ。さすがにこのまま帰るわけにもいかないだろう」
「仕方ないわね♥」
2人もルンちゃんと同じように水を払い始めました。揺れ方が規格外ですね。ルンちゃんは遠い目をしています。
身体が乾いたので、服を着ます。
「ふむ。やはり着てもそこまで変わらないな」
「私はこのわずかな布ですら愛おしくなってきました......」
「気に入ってくれて嬉しいわ♥」
今宵、ルンちゃんが大人の階段を斜め上方向に上って行きました。
色んな経験が人生を豊かにすると言いますが、果たしてルンちゃんにとってこの経験は必要だったのでしょうか。それは誰にもわかりませんね。
洞窟で寝る事ができなくなってしまいました。ヤスさんとルンちゃんが家を作っているので、私も作業に取り掛かりたいと思います。
「よいしょっ(笑)」
私が頑張って家の回りに花を植えているとヤスさんが来ました。
「それって今やること?」
「気持ちが華やかになりますよ(笑)」
ヤスさんは無駄を省くタイプの人みたいですが、私にとってこれは無駄ではありません。この花はハーブティーにもなるので、食卓が賑やかになります。ヤスさんは呆れた顔をして行ってしまいましたが、その内わかってくれるはずです。
✳︎ ✳︎ ✳︎
家が完成した次の日に家の完成祝いをすることになりました。
その日の朝も私はいつも通り早起きして町に行きます。すると、教会の帰り道でカンナさんに出会いました。
「あら、エールちゃんおはよう」
「おはようございます。お早いですね(笑)」
「徹夜明けなのよ。もう眠くて......ふぁー」
せっかくの宴会なのでカンナさんも誘うことにしました。
「今日の夜、私たちの家で宴会やるのでよかったら来ませんか?(笑)」
「あらそうなの? なら一眠りしてから行こうかしら」
「でも、カンナさんは私たちの家の場所を知らないですね。どうしましょう(笑)」
少し離れたところにケインさん達一行がいました。丁度いいので誘ってみましょう。
「ケインさん達、おはようございます(笑)」
「あ、エールちゃん。おはよう」
「今夜、私たちの家で宴会やるので、よかったら来ませんか?」
「家ってあの洞窟?」
ケインさん達には一度洞窟まで荷物を運ぶのを手伝ってもらったので、場所は知っているはずです。
「そうです(笑)」
「そうだな。今日は予定もないし行こうかな」
「よかったです。なら夕方くらいに洞窟までいらしてください。あと、ついでにカンナさんの案内もお願いしますね(笑)」
「ああ。一緒に行くだけなら構わないよ」
「よろしくね♥ あ、お酒とか持って行ったほうがいいわよね? 任せといて♥」
「わー助かります(笑)」
万事解決です。
✳︎ ✳︎ ✳︎
宴会楽しかったです。
ご飯も美味しく、私のチャーハンとラッシーも大好評でした。
私の育てた果物や野菜も美味しく食べてもらえて嬉しいです。
「私たちは女の子だからこの家で寝るわね♥」
「ヤスさん達は洞窟です」
宴会後、これから帰るのは大変だということで、皆さん泊まることになりました。せっかく家を作ったのに洞窟に追いやられていて可哀想ですね。
「今日もみんなの分の服持ってきたわよ♥」
家に入るとカンナさんがお古の私服をくれました。洋服も高いので助かります。でも、カンナさんの私服は相変わらず露出が激しいので、普段着る機会がありません。
「え!? 私もですか?」
「ルンちゃんも今日は大人の格好しましょうね♥」
「いや、そもそも私大人ですし......」
「ふむ。私の分もあるのか」
なんとタマキさんの分もありました。
せっかくなのでみんなで着替えることにしました。
「ふむ。ぴったりだ」
タマキさんセクシーです。
「うん......自分で持ってきておいてアレだけど、やりすぎた感がすごいわ」
「この格好恥ずかしすぎるんですけど......」
ルンちゃんが恥ずかしがっています。可愛いですね。
「別に誰も見てないから平気よ」
「外から見たら、いかがわしいお店にしか見えませんね(笑)」
全員の視線が窓に向けられます。
「あの子達、来るかしら?」
「見られたら目を潰します」
「見られるだけなら良いじゃない♥」
カンナさんはいつも舞台で踊っているので見られ慣れています。
「まあ、それは置いといて......トイレどこ?」
「近くの川ですよ(笑)」
「あらそうなの? じゃあみんなで行きましょ。夜1人で出歩きたくはないわ」
トイレが川であることに疑問はないようです。
「無理です! こんな格好で外出れませんよ!」
「良いじゃないの。私もう限界なのよ。行きましょ♥」
ルンちゃんは外に引きずられて行きました。
「ふむ。着替えれば良いのではないか?」
「ですよね(笑)」
「まあ、良いか」
タマキさんはこの格好でも気にならないようです。外に出てしまいました。
私が外に出るとルンちゃんが木にしがみ付いていました。
「無理です! 無理です! こんなのほぼ裸じゃないですか!」
「ルンちゃん、大声出すと見つかっちゃいますよ(笑)」
私は洞窟の方を見ますが、男性陣が出てくる様子はありません。もったいないですね。
「んっ......!」
ルンちゃんも気がついたようです。静かになりました。
「ほら、もう諦めて行きましょ♥」
カンナさんに引きずられていくルンちゃんの後ろをついて行きます。
「ちょっと! カンナさん、わかりましたから。自分で歩きますから引っ張らないでください! 脱げちゃいます!」
「ルンちゃんには刺激が強すぎますね(笑)」
「ふむ。初々しいな」
恥ずかしそうに、もじもじ歩くルンちゃんを見ていたらいつの間にか川についていました。可愛かったです。
「そういえば、今日はシャワー浴びてないわね。ついでだから水浴びして帰りましょ♥」
「......あの人には羞恥心というものがないのでしょうか?」
ルンちゃんがぐったりしています。もう恥ずかしがるのも疲れたようです。
「ふむ。これだけ明るいと誰かきたらすぐ分かるし大丈夫だろう。もし誰か来たら私が魔法で永眠させるから安心してくれ」
タマキさんが物騒なことを言っていますが、みんなで水浴びをすることになりました。
「冷たくて気持ち良いわね♥」
「ふむ。酔い覚ましにはちょうど良い」
2人ともスタイルが良いので絵になりますね。
「ちょっと! あっちに岩場がありますから、そんなところで脱がないでください!」
「別に良いじゃないの。開放的で気持ち良いわよ♥」
「ふむ。先ほどまでの格好と変わりないしな」
「さすがに全裸と一緒ではないですよ(笑)」
タマキさんは、ちょっと脳がやられてるかもしれません。
私も水浴びするために着ている服を脱ぎます。さすがに全裸は恥ずかしいですね。
「もう良いです」
諦めがついたのか、ルンちゃんも脱ぎ始めました。
「ふむ。まあ......ルン気にするな。成長期はこれからだろ?」
「私は大人です。何が言いたいんですか?」
月明かりの下、水浴びする女神を見てしまった男性が殺された神話があったような気がします。その男性が見たのは、このような光景だったのでしょうか?
少なくとも、見たら永眠という点は同じですね。
「そろそろ帰りましょうか」
しばらく涼んだ後、さすがに帰ることにしました。もう眠いですしね。
「......」
「ふむ。拭くものがないな」
「あらまあ(笑)」
「だから嫌だって言ったんですよ!」
ルンちゃんの悲痛な叫びが夜空に響きました。
静かにしないと見つかっちゃいますよ?
「まあそんな日もあるわ。気にしてたらキリがないわよ♥」
「さすがに全裸なのは気にした方がいいと思いますよ(笑)」
「......ちょっと待ってください。なんでそのまま帰ろうとしてるんですか?」
「だって仕方ないじゃない?」
カンナさんが裸のまま帰ろうとしています。さすがの私もそれは嫌です。もはやただの変態ですよ。
「乾くまで待てば良いでしょう!」
「えー眠いー。時間かかるしー」
「だからって、そのまま帰るなんて変態以外の何者でもないですよ!」
「今だってみんな裸じゃないの。変わらないわ♥」
確かに......考えてみれば、川から少し離れたところで裸で言い合いしている今のこの状況もおかしいです。みんな酔っ払って感覚が麻痺しているのでしょうか?
ルンちゃんはカンナさんの指摘によって急に恥ずかしくなったのか、もじもじしています。
「と、とにかく服着ましょうよ。あの服でも着れば多少マシです......」
「でも濡れちゃうわよ? 身体びちょびちょだもの」
「そんなの手で水気飛ばすとか色々方法はあるでしょう?」
ルンちゃんが手で水を払う仕草をしています。
「あら? そんなに控えめでも揺れるのね♥」
「!?」
ルンちゃんの顔が真っ赤になっています。可愛いです。
「ふむ。ルンの言う通りだ。さすがにこのまま帰るわけにもいかないだろう」
「仕方ないわね♥」
2人もルンちゃんと同じように水を払い始めました。揺れ方が規格外ですね。ルンちゃんは遠い目をしています。
身体が乾いたので、服を着ます。
「ふむ。やはり着てもそこまで変わらないな」
「私はこのわずかな布ですら愛おしくなってきました......」
「気に入ってくれて嬉しいわ♥」
今宵、ルンちゃんが大人の階段を斜め上方向に上って行きました。
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