42 / 285
第四章
感情-10
しおりを挟む
正方形の塊は、シドニアの声に合わせて溶けだし、彼の両腕と両足を金色の鎧が覆った。
ほとんど全身を覆う通常のゴルタナと異なり、覆われる部位としては腕当と手甲、膝当と脛当と鉄靴の部位だけ。
頭部は勿論首から下の胴体は決して鎧が覆われることは無く、男が首を傾げる。
「ソレ、ホントにゴルタナかよ?」
「ああ、ゴルタナさ。姉と妹に作らせた、特別製のね」
右手に持つ長剣。シドニアはそれを構えると、下方から上方へと剣を振るう。
ただそれだけの動き。ただの素振り。災いがいたわけでも、近くにいるから牽制したというわけでもない。
にも拘わらず、彼の振るった剣より放たれた衝撃が、辺り一面に暴風として顕現し木々を揺らしたばかりか、今男の身体を僅かに持ち上げ、彼の周りにいた災い数体さえ、為す術もなく消滅していく姿を見届けた。
「っ、オイオイオイ、ンだそりャァ。
――ゴルタナからマナを剣に出力して、それを衝撃波として放つッてカンジの術式か? もう剣術じゃねェよ、ンなもん、もう魔術の域だろ?」
「だから苦手なのだよ。剣士たるもの剣技において最強を競うべきと、一番上の姉に教わっていたにも関わらず、私は立場上、こうした『象徴』としてのゴルタナしか所有を許されていないのだからね」
今一度、今度は左方から右方に向けて振るった一閃。
狙いは、今まさに敵対する男。
振るわれた剣より放たれた衝撃波。
それは既にカマイタチと呼んでも遜色のない、鋭い刃の切れ味を有する暴風であったが、それが男の身体を切り裂くより前に、右腕を振り上げた男の放つ青白い光が、男の足元にある土を隆起させ、土の壁として顕現し、今彼の身を守って、暴風によって破壊される。
破片が男の頬をかすめるが、傷口を拭う様に触れると傷は塞がり、癒し終えた。しかし、笑みは決して浮かべない。
むしろ、詰まらないとでも言いたげな表情でシドニアを睨みつける。
「貴様、錬金術師……いや、魔術師でもあるな。手に持つその本からはマナの流動も感じられるし、それが外部魔術媒体だろう。つまり魔術回路と物質変換回路の二つを持ち得る両術氏、という事か。だがその再生能力はわからんな」
「オイオイどうした。こン位、イマドキ珍しかぁねェだろうよ」
「そうだな、魔術師兼錬金術師というのは、特段珍しくはない。私も技量こそ拙いがそうである故に分かる。しかし珍しいのは、その技量だ。錬金術師としても魔術師としても、一生涯それに費やしてようやく達する事の出来る技術を有している」
「お褒めに預かり光栄だよ、シドニアの領主サマ」
「貴様は何者だ」
「ニンゲンじゃねェってのは、気付いてくれてっか?」
「ヒトと同じ形をしていようが、ヒトとして生きるつもりの無い者を、私は人外と呼んでいる。そうした女に心当たりがあるのだが、果たして貴様はどちらだ?」
「ヒトとして生きる? ンな事考える人外いねェッつのォッ!」
強く、男が右足を地面へと踏みつけた瞬間、シドニアも強くその場から踏み込み、男へと向けて駆け出した。
一瞬で男の眼前へと近づいたシドニアに、けれど焦る様子もないまま、青白い光が一帯に走った。
まるでシドニアの腹部を貫こうとしているように、鋭く尖った土の槍として隆起した地面。
無理矢理身体を捻らせて、その攻撃を回避したシドニアが地面を数回転した後に短剣を地面に刺し込むことで減速、抜き放つ勢いを利用して衝撃波を男に向けて放つが、それも隆起した土の壁が遮る上、今度はその衝撃波が内包する威力を計算した厚さの壁によって、決して崩れることは無かった。
「あっ――らよっとっ!!」
シドニアからは見ることの出来ない、壁の向こう側。
男は壁へ右手の拳を強く突きつけ、その壁を破壊する。
視界確保ではない。むしろ、シドニアの思考を遮るためだ。
飛来する壁の破片。しかし鎧で遮られていなくとも、細かい飛来物程度であれば僅かに魔力の膜で覆われるゴルタナを装着している現在は問題ない。
問題はそちらに思考を持っていかれる事。
突如崩れ去って、シドニアへと襲い掛かる土のツブテに気を紛らわせる事もなく、むしろ警戒して男へ視界をやる彼だったが、一瞬遅く、自身の上、上空に顕現されていた土の弓矢が、男の鳴らした指の音に合わせて落下してきた事に気付く。
まるで推進力を有しているかのように、真っすぐシドニアへと急速に射出された弓矢の雨を、乱雑に長剣と短剣の一閃ずつを振るう事で放つ衝撃によって弾き飛ばし、やり過ごす。
「ちぃっ!」
「オラオラどおしたぁ!? オレみたいな屑にしてやられてンじゃねェぞお坊ちゃんよォッ!」
「、っ」
二度、三度と、まるで児戯のように地面を蹴りつける度、発光する火花。だがシドニアは表情をしかめた上で、眼前で光る青白い火花へ、短剣を放棄した左手を伸ばした。
彼の手からも、同じく青白い火花が発生する。
次々に生み出されていく、地面より生まれし土の槍だったが、次第に形を崩して土へと還っていく姿を見届けた男は「おおっ」と感服の声を上げた。
「なンだよなンだよっ! オメェだって錬金術使えンじゃねェかよ!」
「貴様ほどではないが、物質変換の逆算錬成程度ならば可能だ」
「謙遜すンなよ王子様ァ! テメェら皇族は、自分の技能に対するモノサシがデカ過ぎだ! だァからニンゲンなンつう低俗なイキモンを見てイライラしちゃうんですよねェヘヘヘヘッ!!」
「その笑い方、気に食わん。――どうにも演技じみている」
シドニアの言葉に、男は何もいう事はなく、しかし動きを止めた。
「いや、演技じみている、ではないな。実際演技なのだろう。何もおかしいと思えていないのに、おかしいと思う人間を演じている人外。それが貴様だ。違うか?」
「……どうして、ンな事が言える?」
「貴様はさっきから、話し方や言葉の節々、身振り手振りを用いた表現で可笑しさを演じているが、一切笑顔を浮かべていないからね。実にチグハグだよ。それでおかしいと思わんヒトはいないだろうよ」
「笑顔ねぇ。オラぁもう、数百年近くこの地で生きてッけどヨォ、一度もちゃんと笑えた事がねェ。強いて言えば――こンなカンジかァ?」
白い歯をニッと見せながら、口角を重々しく上げた男の笑い顔。不自然すぎる彼の表情に、シドニアは問う。
「君は、クアンタという女を知っているのか?」
「クアンタぁ……? いンや、知ら」
言葉の途中で。
男は急に、頭を押さえて膝をついた。
何が起こっているのか、それがこちらを乱すための罠か、それともまた別の何かか。
それを思考していたシドニアに向けてキッと鋭い視線を向けた男は、地面に触れて一瞬、光を灯らせると同時に、岩の短剣と形容できる小さな武器を構えて、シドニアへ向けた。
「オォオオイッ! この通信、テメェの差し金かァ!?」
「通信……? 何を言っている……!?」
「違う……? じゃあ、なンだコレ……、ッ、わかンねェけど、コイツぁ、同類のカンカクじゃぁねェか……ッ!」
シドニアから見て男は、喜怒哀楽の『喜』は上手く表現できていなさそうであるが。
しかし『怒』は強く表現しているように思えた。
手に持っていた岩の短剣を地面に向けて投擲。刃と地面がぶつかり合い、僅かに地面を抉ると、そこが起点となり、強い振動が一帯を襲う。
地震、とシドニアが口にしようとした瞬間、男は地面を強く蹴り、その上でどこかへと飛び去って行く。
だが、まだ追える。
シドニアのゴルタナは皇族専用故、特殊技能に優れてこそいるが、実用化されているゴルタナより速度が落ちている。
故にゴルタナの展開を解除した上で、彼は空を舞う男の姿を追いかける為、走り出す。
方面としては――恐らく、クアンタとサーニスが災いと戦っている、ファーフェへと繋がる道である。
ほとんど全身を覆う通常のゴルタナと異なり、覆われる部位としては腕当と手甲、膝当と脛当と鉄靴の部位だけ。
頭部は勿論首から下の胴体は決して鎧が覆われることは無く、男が首を傾げる。
「ソレ、ホントにゴルタナかよ?」
「ああ、ゴルタナさ。姉と妹に作らせた、特別製のね」
右手に持つ長剣。シドニアはそれを構えると、下方から上方へと剣を振るう。
ただそれだけの動き。ただの素振り。災いがいたわけでも、近くにいるから牽制したというわけでもない。
にも拘わらず、彼の振るった剣より放たれた衝撃が、辺り一面に暴風として顕現し木々を揺らしたばかりか、今男の身体を僅かに持ち上げ、彼の周りにいた災い数体さえ、為す術もなく消滅していく姿を見届けた。
「っ、オイオイオイ、ンだそりャァ。
――ゴルタナからマナを剣に出力して、それを衝撃波として放つッてカンジの術式か? もう剣術じゃねェよ、ンなもん、もう魔術の域だろ?」
「だから苦手なのだよ。剣士たるもの剣技において最強を競うべきと、一番上の姉に教わっていたにも関わらず、私は立場上、こうした『象徴』としてのゴルタナしか所有を許されていないのだからね」
今一度、今度は左方から右方に向けて振るった一閃。
狙いは、今まさに敵対する男。
振るわれた剣より放たれた衝撃波。
それは既にカマイタチと呼んでも遜色のない、鋭い刃の切れ味を有する暴風であったが、それが男の身体を切り裂くより前に、右腕を振り上げた男の放つ青白い光が、男の足元にある土を隆起させ、土の壁として顕現し、今彼の身を守って、暴風によって破壊される。
破片が男の頬をかすめるが、傷口を拭う様に触れると傷は塞がり、癒し終えた。しかし、笑みは決して浮かべない。
むしろ、詰まらないとでも言いたげな表情でシドニアを睨みつける。
「貴様、錬金術師……いや、魔術師でもあるな。手に持つその本からはマナの流動も感じられるし、それが外部魔術媒体だろう。つまり魔術回路と物質変換回路の二つを持ち得る両術氏、という事か。だがその再生能力はわからんな」
「オイオイどうした。こン位、イマドキ珍しかぁねェだろうよ」
「そうだな、魔術師兼錬金術師というのは、特段珍しくはない。私も技量こそ拙いがそうである故に分かる。しかし珍しいのは、その技量だ。錬金術師としても魔術師としても、一生涯それに費やしてようやく達する事の出来る技術を有している」
「お褒めに預かり光栄だよ、シドニアの領主サマ」
「貴様は何者だ」
「ニンゲンじゃねェってのは、気付いてくれてっか?」
「ヒトと同じ形をしていようが、ヒトとして生きるつもりの無い者を、私は人外と呼んでいる。そうした女に心当たりがあるのだが、果たして貴様はどちらだ?」
「ヒトとして生きる? ンな事考える人外いねェッつのォッ!」
強く、男が右足を地面へと踏みつけた瞬間、シドニアも強くその場から踏み込み、男へと向けて駆け出した。
一瞬で男の眼前へと近づいたシドニアに、けれど焦る様子もないまま、青白い光が一帯に走った。
まるでシドニアの腹部を貫こうとしているように、鋭く尖った土の槍として隆起した地面。
無理矢理身体を捻らせて、その攻撃を回避したシドニアが地面を数回転した後に短剣を地面に刺し込むことで減速、抜き放つ勢いを利用して衝撃波を男に向けて放つが、それも隆起した土の壁が遮る上、今度はその衝撃波が内包する威力を計算した厚さの壁によって、決して崩れることは無かった。
「あっ――らよっとっ!!」
シドニアからは見ることの出来ない、壁の向こう側。
男は壁へ右手の拳を強く突きつけ、その壁を破壊する。
視界確保ではない。むしろ、シドニアの思考を遮るためだ。
飛来する壁の破片。しかし鎧で遮られていなくとも、細かい飛来物程度であれば僅かに魔力の膜で覆われるゴルタナを装着している現在は問題ない。
問題はそちらに思考を持っていかれる事。
突如崩れ去って、シドニアへと襲い掛かる土のツブテに気を紛らわせる事もなく、むしろ警戒して男へ視界をやる彼だったが、一瞬遅く、自身の上、上空に顕現されていた土の弓矢が、男の鳴らした指の音に合わせて落下してきた事に気付く。
まるで推進力を有しているかのように、真っすぐシドニアへと急速に射出された弓矢の雨を、乱雑に長剣と短剣の一閃ずつを振るう事で放つ衝撃によって弾き飛ばし、やり過ごす。
「ちぃっ!」
「オラオラどおしたぁ!? オレみたいな屑にしてやられてンじゃねェぞお坊ちゃんよォッ!」
「、っ」
二度、三度と、まるで児戯のように地面を蹴りつける度、発光する火花。だがシドニアは表情をしかめた上で、眼前で光る青白い火花へ、短剣を放棄した左手を伸ばした。
彼の手からも、同じく青白い火花が発生する。
次々に生み出されていく、地面より生まれし土の槍だったが、次第に形を崩して土へと還っていく姿を見届けた男は「おおっ」と感服の声を上げた。
「なンだよなンだよっ! オメェだって錬金術使えンじゃねェかよ!」
「貴様ほどではないが、物質変換の逆算錬成程度ならば可能だ」
「謙遜すンなよ王子様ァ! テメェら皇族は、自分の技能に対するモノサシがデカ過ぎだ! だァからニンゲンなンつう低俗なイキモンを見てイライラしちゃうんですよねェヘヘヘヘッ!!」
「その笑い方、気に食わん。――どうにも演技じみている」
シドニアの言葉に、男は何もいう事はなく、しかし動きを止めた。
「いや、演技じみている、ではないな。実際演技なのだろう。何もおかしいと思えていないのに、おかしいと思う人間を演じている人外。それが貴様だ。違うか?」
「……どうして、ンな事が言える?」
「貴様はさっきから、話し方や言葉の節々、身振り手振りを用いた表現で可笑しさを演じているが、一切笑顔を浮かべていないからね。実にチグハグだよ。それでおかしいと思わんヒトはいないだろうよ」
「笑顔ねぇ。オラぁもう、数百年近くこの地で生きてッけどヨォ、一度もちゃんと笑えた事がねェ。強いて言えば――こンなカンジかァ?」
白い歯をニッと見せながら、口角を重々しく上げた男の笑い顔。不自然すぎる彼の表情に、シドニアは問う。
「君は、クアンタという女を知っているのか?」
「クアンタぁ……? いンや、知ら」
言葉の途中で。
男は急に、頭を押さえて膝をついた。
何が起こっているのか、それがこちらを乱すための罠か、それともまた別の何かか。
それを思考していたシドニアに向けてキッと鋭い視線を向けた男は、地面に触れて一瞬、光を灯らせると同時に、岩の短剣と形容できる小さな武器を構えて、シドニアへ向けた。
「オォオオイッ! この通信、テメェの差し金かァ!?」
「通信……? 何を言っている……!?」
「違う……? じゃあ、なンだコレ……、ッ、わかンねェけど、コイツぁ、同類のカンカクじゃぁねェか……ッ!」
シドニアから見て男は、喜怒哀楽の『喜』は上手く表現できていなさそうであるが。
しかし『怒』は強く表現しているように思えた。
手に持っていた岩の短剣を地面に向けて投擲。刃と地面がぶつかり合い、僅かに地面を抉ると、そこが起点となり、強い振動が一帯を襲う。
地震、とシドニアが口にしようとした瞬間、男は地面を強く蹴り、その上でどこかへと飛び去って行く。
だが、まだ追える。
シドニアのゴルタナは皇族専用故、特殊技能に優れてこそいるが、実用化されているゴルタナより速度が落ちている。
故にゴルタナの展開を解除した上で、彼は空を舞う男の姿を追いかける為、走り出す。
方面としては――恐らく、クアンタとサーニスが災いと戦っている、ファーフェへと繋がる道である。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
草食系ヴァンパイアはどうしていいのか分からない!!
アキナヌカ
ファンタジー
ある時、ある場所、ある瞬間に、何故だか文字通りの草食系ヴァンパイアが誕生した。
思いつくのは草刈りとか、森林を枯らして開拓とか、それが実は俺の天職なのか!?
生まれてしまったものは仕方がない、俺が何をすればいいのかは分からない!
なってしまった草食系とはいえヴァンパイア人生、楽しくいろいろやってみようか!!
◇以前に別名で連載していた『草食系ヴァンパイアは何をしていいのかわからない!!』の再連載となります。この度、完結いたしました!!ありがとうございます!!評価・感想などまだまだおまちしています。ピクシブ、カクヨム、小説家になろうにも投稿しています◇
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる