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第十章
過去の遺産-05
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現地時間、2089年7月28日、1100時。
北太平洋上日米共同管轄島【プロスパー】海岸。
日差しが差し込まない様に建てられたパラソルの下で、オレ――城坂織姫は、水着を着てオレンジジュースを飲みながら、汗を流す。
隣には水着の村上と清水先輩、久世先輩の計四人。
ザザァ――と波音を立てる海を見て、オレは疑問を口にする。
「なんで海水浴してんの?」
その疑問の答えは一応知っているが、問わずにはいられない。
「現在は新ソ連系テロ組織の動きが無く、レイスの情報収集を行わざるを得ない上、先日の襲撃があったせいで訓練に時間を有するわけにもいかないから、若者は遊んでろ、との事だね」
久世先輩が律儀に答えてくれた。
「清水、量子PCを海辺へ持ってくると、潮風でイかれるぞ」
「むぅ、村上のポンプ付きに適したOMSを開発している最中なのだが」
「あればアーミー隊の備品だろう。勝手に改造して良いわけがない」
「あぁ、たぶんダディなら許可出すと思うぞ。それにあの機体が誰にも使われないよりは、村上に使ってもらった方がいいしな」
「ポンプ付きって、何か手に馴染むんだよ。ディエチに乗った時にも思うけど、秋風って完成されすぎてるって感じがして、動かしにくいんだよなぁ」
「折角の海水浴でもお仕事の話してちゃハゲるよ全員!」
声をかけてきたのは、島根のどかだ。彼女は黒一色の面積が狭いビキニを着込みながら体をグンと伸ばし、準備運動をしている。
健康的に形が整った胸や少量の筋肉がついた腹筋、すらっとした足が、彼女の綺麗さを表現する。
「明久、泳ごうよ! 一緒に居れば何か不運あってもアンタが吸い取ってくれるから」
「オレを不幸吸引機みたいに言うなよ!?」
実際その通りだから困るんだけれど。
島根が村上の手を引きながら泳ぎに行き、そんな彼女に続き、二人の女性が浜辺へ。
「哨、そこで横になりなさい。オイルを塗ってあげるから」
「え、いや大丈夫だって! 僕そんなに日焼けしないし!」
「何を言っているの。貴女の綺麗な肌が不健康に焼ける事をこの私が見逃せるわけないでしょう!?」
シートを敷いた明宮梢さんが、妹の哨をそこにうつ伏せで寝ころばせ、手に付けたサンオイルを背中や腰、果てはお尻の方にまで伸ばしていく。
「んっ、お姉ちゃん……」
「な、何かしら」
「ちょぉーっと、お尻を重点的に塗り過ぎじゃないかなぁ」
「そ、そんな事ないわよ。『哨も良い感じに成長したんだなぁ』と鑑みてただけよ!」
「そうかなぁ……なんか、手付きがエッチっていうか、なんていうか……」
普段はツナギの作業服姿しか見ていないから、哨の青色三角形ビキニの後方で結んでいる紐をほどき、その背中を晒している状態が、やけに扇情的だ。
そして普段はあまり見ていない梢さんも、正直体系はトップクラスと言える。大きく形の整ったバストと、引き締まったウェストから反して大きく反れたヒップと、体系だけでも特徴があるのにも関わらず、着込んでいるのは哨と同じ形をしているが色が赤色の三角形ビキニ。
島根の時にも思ったが、体系が良い女の子があの手のビキニ着ると、何かもの凄く変な感じがする。
「貴女にもそういう邪念はあるんですね」
オレの隣に座って、同じオレンジジュースを飲む神崎が。ちなみに彼女へ付いてきた藤堂も水着で、彼はサングラスをかけている。
神崎の水着は胸元を帯にも似た一枚で全体を覆うようなブラ、そして腰は何もなく、パンティの部分は花柄で鮮やかなデザインだ。
イギリス人の祖母がいるクォーターだからか白い肌と挑発的なデザイン、彼女の元々スレンダーな体系も合わさり、非常に似合っていると思う。
「最近のAD学園は美人じゃなきゃ入れない校則でもあるんですかねぇ……島根ちゃんも神崎ちゃんもナイスバディ。俺、このまま戦場カメラマンじゃなくて水着やストリップのカメラマンになろうかな……」
「なるなら今すぐプロスパーから出てけよ藤堂」
「冗談だってば姫ちゃん。あ、姫ちゃん。胸元で腕組んでこっち見て」
「? なんだよ一体」
「激写。浜辺で上の水着失くした美女」
「テメェぶっ殺すぞ藤堂っ!!」
あははーと笑いながら走り去っていく藤堂を見届けながら、オレは未だに残ったままの怒りを抑えながら座り直す。
「藤堂さんとは随分仲がいいんですね」
「……オレが十二の頃から定期的に取材に来てたしな」
「所で織姫さん、私にもサンオイル、塗っていただけないかしら」
「へ!?」
ウフと笑いながら、オレへ頼んでくる神崎の言葉に、思わず変な声が出る。
彼女はオレへサンオイルを押し付けると、そのままうつ伏せで寝ころびながらフック状で止められているブラを外して「さ、お願いします」と言葉を発した。
そんな彼女が目をつむった瞬間、誰かがオレの持つサンオイルを奪い、神崎の背中にダクダクとかけた後、彼女を踏みつけた。
「アンタは何でそうお兄ちゃんを誘惑しようとすんのッ!!」
「ひゃぅっ!? く、楠さん!?」
「サンオイル塗って欲しいならこのまま私が塗ってやるわよ! ホレ、ホレホレホレ!!」
「く、楠さん若干痛いですっ! 踵でグリグリとオイルをこすりつけないで下さいっ!」
ある程度神崎を懲らしめて満足したのか、楠がフンと鼻を鳴らしながら、その場を後にし、近くのビーチチェアに腰かけた。
楠も今日ばかりは水着に着替えている。それも胸元にあるリングで左右を分けているタイプのビキニで、彼女の胸が大きい分、その谷間が強調されている。
色は濃いピンク色で、肌色とのバランスが絶妙だったし、腰からパレオ状になっているため、隠される尻部がなんだかいやらしい。
むぅ、妹なのに可愛くて、オレも少々戸惑いが隠せん。
「お兄ちゃんも、女の子がみんな可愛いからって、そんな観察しちゃだめだよ! ただでさえ神崎さんみたいな狼がいっぱいいるんだからここには!」
「か、観察なんかしてねぇし!」
ここまで全員の水着を語っておいて観察はしてないという言い訳は本来立たんが、これはあくまで状況判断をしているだけなのだ。うん。
「……それより今後の事を考えないと。お父さんは、レイスは何で風神なんていう機体を奪取したんだろう」
「戦力になるからじゃないのか?」
「雷神を動かせる私達みたいなパイロットを有してると思う?」
それは――ちょっと思わない。
もし、風神が雷神と同じスペックならば、オレや楠と同じような、コックピット内でシェイクされる衝撃に耐えられるパイロットが必要になる。
殺人的な加速、それと共に行う旋回、どれにしたって普通の人間が耐えきれるGではない。
遺伝子操作を行われたオレ達兄妹でさえ、フル稼働させた雷神へ長時間搭乗していると意識を失いかねないのだ。
「でも、島根も言ってた通り、そんな事ばっかり考えすぎてるとハゲるぞ。そういう考えは上に任せて、現場レベルは実際に戦場で出会う事だけを想定してりゃあいい」
「お兄ちゃん、呑気だね」
そりゃ考えていないわけではない。けれどその答えを求める為には、あまりに情報が少なすぎるんだ。
「情報が無い内に下手な思考を巡らせると、却って泥沼にハマりかねないからな。こういう時は情報が入るまであっけらかんとしていた方がいい」
海というより、水泳はトレーニングになる。オレは飲んでいたオレンジジュースを置き、そのまま海へと駆ける。
そんなオレへ付いてくる楠へ、冷たい海水を、手ですくってかけてやる。
「ひゃっ」
「気持ちいいだろ?」
「……うん。でも、やられっぱなしは好きじゃないから」
お返し、と言わんばかりに更に多い海水をこちらへとかけてくる楠。オレは海へと潜り、楠もそれを追いかけてくる。
家族楽しく海水浴、というのはよく聞く話だけれど、十五年生きててオレ達は、初めてそれを成したのだ。
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日差しが差し込まない様に建てられたパラソルの下で、オレ――城坂織姫は、水着を着てオレンジジュースを飲みながら、汗を流す。
隣には水着の村上と清水先輩、久世先輩の計四人。
ザザァ――と波音を立てる海を見て、オレは疑問を口にする。
「なんで海水浴してんの?」
その疑問の答えは一応知っているが、問わずにはいられない。
「現在は新ソ連系テロ組織の動きが無く、レイスの情報収集を行わざるを得ない上、先日の襲撃があったせいで訓練に時間を有するわけにもいかないから、若者は遊んでろ、との事だね」
久世先輩が律儀に答えてくれた。
「清水、量子PCを海辺へ持ってくると、潮風でイかれるぞ」
「むぅ、村上のポンプ付きに適したOMSを開発している最中なのだが」
「あればアーミー隊の備品だろう。勝手に改造して良いわけがない」
「あぁ、たぶんダディなら許可出すと思うぞ。それにあの機体が誰にも使われないよりは、村上に使ってもらった方がいいしな」
「ポンプ付きって、何か手に馴染むんだよ。ディエチに乗った時にも思うけど、秋風って完成されすぎてるって感じがして、動かしにくいんだよなぁ」
「折角の海水浴でもお仕事の話してちゃハゲるよ全員!」
声をかけてきたのは、島根のどかだ。彼女は黒一色の面積が狭いビキニを着込みながら体をグンと伸ばし、準備運動をしている。
健康的に形が整った胸や少量の筋肉がついた腹筋、すらっとした足が、彼女の綺麗さを表現する。
「明久、泳ごうよ! 一緒に居れば何か不運あってもアンタが吸い取ってくれるから」
「オレを不幸吸引機みたいに言うなよ!?」
実際その通りだから困るんだけれど。
島根が村上の手を引きながら泳ぎに行き、そんな彼女に続き、二人の女性が浜辺へ。
「哨、そこで横になりなさい。オイルを塗ってあげるから」
「え、いや大丈夫だって! 僕そんなに日焼けしないし!」
「何を言っているの。貴女の綺麗な肌が不健康に焼ける事をこの私が見逃せるわけないでしょう!?」
シートを敷いた明宮梢さんが、妹の哨をそこにうつ伏せで寝ころばせ、手に付けたサンオイルを背中や腰、果てはお尻の方にまで伸ばしていく。
「んっ、お姉ちゃん……」
「な、何かしら」
「ちょぉーっと、お尻を重点的に塗り過ぎじゃないかなぁ」
「そ、そんな事ないわよ。『哨も良い感じに成長したんだなぁ』と鑑みてただけよ!」
「そうかなぁ……なんか、手付きがエッチっていうか、なんていうか……」
普段はツナギの作業服姿しか見ていないから、哨の青色三角形ビキニの後方で結んでいる紐をほどき、その背中を晒している状態が、やけに扇情的だ。
そして普段はあまり見ていない梢さんも、正直体系はトップクラスと言える。大きく形の整ったバストと、引き締まったウェストから反して大きく反れたヒップと、体系だけでも特徴があるのにも関わらず、着込んでいるのは哨と同じ形をしているが色が赤色の三角形ビキニ。
島根の時にも思ったが、体系が良い女の子があの手のビキニ着ると、何かもの凄く変な感じがする。
「貴女にもそういう邪念はあるんですね」
オレの隣に座って、同じオレンジジュースを飲む神崎が。ちなみに彼女へ付いてきた藤堂も水着で、彼はサングラスをかけている。
神崎の水着は胸元を帯にも似た一枚で全体を覆うようなブラ、そして腰は何もなく、パンティの部分は花柄で鮮やかなデザインだ。
イギリス人の祖母がいるクォーターだからか白い肌と挑発的なデザイン、彼女の元々スレンダーな体系も合わさり、非常に似合っていると思う。
「最近のAD学園は美人じゃなきゃ入れない校則でもあるんですかねぇ……島根ちゃんも神崎ちゃんもナイスバディ。俺、このまま戦場カメラマンじゃなくて水着やストリップのカメラマンになろうかな……」
「なるなら今すぐプロスパーから出てけよ藤堂」
「冗談だってば姫ちゃん。あ、姫ちゃん。胸元で腕組んでこっち見て」
「? なんだよ一体」
「激写。浜辺で上の水着失くした美女」
「テメェぶっ殺すぞ藤堂っ!!」
あははーと笑いながら走り去っていく藤堂を見届けながら、オレは未だに残ったままの怒りを抑えながら座り直す。
「藤堂さんとは随分仲がいいんですね」
「……オレが十二の頃から定期的に取材に来てたしな」
「所で織姫さん、私にもサンオイル、塗っていただけないかしら」
「へ!?」
ウフと笑いながら、オレへ頼んでくる神崎の言葉に、思わず変な声が出る。
彼女はオレへサンオイルを押し付けると、そのままうつ伏せで寝ころびながらフック状で止められているブラを外して「さ、お願いします」と言葉を発した。
そんな彼女が目をつむった瞬間、誰かがオレの持つサンオイルを奪い、神崎の背中にダクダクとかけた後、彼女を踏みつけた。
「アンタは何でそうお兄ちゃんを誘惑しようとすんのッ!!」
「ひゃぅっ!? く、楠さん!?」
「サンオイル塗って欲しいならこのまま私が塗ってやるわよ! ホレ、ホレホレホレ!!」
「く、楠さん若干痛いですっ! 踵でグリグリとオイルをこすりつけないで下さいっ!」
ある程度神崎を懲らしめて満足したのか、楠がフンと鼻を鳴らしながら、その場を後にし、近くのビーチチェアに腰かけた。
楠も今日ばかりは水着に着替えている。それも胸元にあるリングで左右を分けているタイプのビキニで、彼女の胸が大きい分、その谷間が強調されている。
色は濃いピンク色で、肌色とのバランスが絶妙だったし、腰からパレオ状になっているため、隠される尻部がなんだかいやらしい。
むぅ、妹なのに可愛くて、オレも少々戸惑いが隠せん。
「お兄ちゃんも、女の子がみんな可愛いからって、そんな観察しちゃだめだよ! ただでさえ神崎さんみたいな狼がいっぱいいるんだからここには!」
「か、観察なんかしてねぇし!」
ここまで全員の水着を語っておいて観察はしてないという言い訳は本来立たんが、これはあくまで状況判断をしているだけなのだ。うん。
「……それより今後の事を考えないと。お父さんは、レイスは何で風神なんていう機体を奪取したんだろう」
「戦力になるからじゃないのか?」
「雷神を動かせる私達みたいなパイロットを有してると思う?」
それは――ちょっと思わない。
もし、風神が雷神と同じスペックならば、オレや楠と同じような、コックピット内でシェイクされる衝撃に耐えられるパイロットが必要になる。
殺人的な加速、それと共に行う旋回、どれにしたって普通の人間が耐えきれるGではない。
遺伝子操作を行われたオレ達兄妹でさえ、フル稼働させた雷神へ長時間搭乗していると意識を失いかねないのだ。
「でも、島根も言ってた通り、そんな事ばっかり考えすぎてるとハゲるぞ。そういう考えは上に任せて、現場レベルは実際に戦場で出会う事だけを想定してりゃあいい」
「お兄ちゃん、呑気だね」
そりゃ考えていないわけではない。けれどその答えを求める為には、あまりに情報が少なすぎるんだ。
「情報が無い内に下手な思考を巡らせると、却って泥沼にハマりかねないからな。こういう時は情報が入るまであっけらかんとしていた方がいい」
海というより、水泳はトレーニングになる。オレは飲んでいたオレンジジュースを置き、そのまま海へと駆ける。
そんなオレへ付いてくる楠へ、冷たい海水を、手ですくってかけてやる。
「ひゃっ」
「気持ちいいだろ?」
「……うん。でも、やられっぱなしは好きじゃないから」
お返し、と言わんばかりに更に多い海水をこちらへとかけてくる楠。オレは海へと潜り、楠もそれを追いかけてくる。
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