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第十九章
戦う訳-02
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AD総合学園内商業区画。
普段はAD総合学園に通う生徒たちが遊び、買い物をする場所であって、ADは滑空する秋風しか見えぬ筈なのに――今、そこはまさに戦場。
何分高田重工だったり他工業だったりの支社もあるからして、高層ビル等の障害物が多く、この商業区画の防衛を受け持った村上明久は、敵からの砲撃をビル等の障害物を上手く用いて、前線へ出る役割を無人機の秋風へ任せ、有人機は高火力パックや高機動パックなどによる60㎜機銃での射撃に特化させている。
『えーっと、現在無人機は残り四機、有人機がオレと理事長合わせて四機の八機かぁ』
『ボヤくと悪運逃げるよ、明久君っ』
『……ま、そっすね!』
今、射撃が止んだ事を確認しつつ身を乗り出し、60㎜機銃を構え、放つ。
同時に射出される115㎜砲。だが、アルトアリス各機は残り十七機と多く、このままでは押し負ける危険性の方が高い。
『無茶、するしかないか……っ!』
深呼吸と共に、無人機への命令を入力。自身に装備した高速戦パックのキャタピラ走行でビル群を駆け抜けていると、アルトアリス各機がこちらへ銃口を向ける景色が見えた。
『チックショぉ、怖ぇ……っ!』
恐怖し、しかし自分の強運を信じて、そのまま物陰に隠れつつ60㎜機銃のトリガーを引く。
放たれた銃弾、速射砲の砲弾へ奇跡的に命中した事によって弾が逸れ、ビルの陰に隠れる隙を作る事が出来たが、痺れを切らすように三機のアルトアリスが、こちらに向けて駆け抜けてくる。
『うっそ!』
まさか仕掛けてくるとは思っておらず、急いで無人機及び有人機に115㎜での援護を命じる。
だが、それで落とせたアルトアリスは一機のみ。二機は依然としてこちらを狙って、駆けながら速射砲の砲身を向ける。
思わず目をつぶりそうになったが、それでも60㎜機銃のトリガーは引き続けた。
『このまま死ねるかよォ――ッ!!』
T・チタニウム装甲に機銃がそほど有効ではない事は知っている。だが消耗させる事は出来るし、自分が落ちるのだとしたら、殺されるのだとしたら、それは意味のある死にしたい!
そう願い、誰に聞かせる為でも無かった言葉。
だが、返答はあった。
『ああ――死なせないさ、村上』
『お前の様なアホでも、可愛い教え子だからな』
突如、放たれた115㎜の弾頭。
それは、Aクラスパイロットの面々よりも正確に二射同時で放たれ、明久を狙うアルトアリスの上方より、機体を破壊した。
『か、会長補佐……峰岸先生……っ』
『よく耐えた、指揮系統は峰岸先生へ譲渡しろ』
ビルの屋上に足を付ける形で、秋風フルフレームに搭乗する久世良司と、秋風高火力パックに搭乗する一年Cクラス担任教師・峰岸の二者が、明久機を狙うアルトアリスを撃ったのだ。
『第一班、全機聞いてるかぁ!? 城坂理事長を除く機体は、全てこの峰岸の指示に従え! 各先生方もそれぞれ援護に付いているが、決して油断はするなよ!?』
『峰岸先生、感謝しますっ』
今、レーザーサーベルを構えた高機動パック装備の聖奈機が、三機のアルトアリスへと突撃し、無造作にそれを振りぬいた。
一閃で三機の脚部を切り裂いた聖奈機がコンクリートを蹴りつけながら臀部にマウントされていた60㎜機銃を撃ち込みながら、115㎜砲を構えた無人機三機にトドメを任せ、良司機と峰岸機に隣接する。
『残り敵機は!?』
『中等部区画の機体が五機援護へ来ました! 結果現状残り敵機は九機!』
『上等! 良君、イケる!?』
『でなければここに立っていません』
『いい返事よ!』
レーザーサーベルを構えたままの聖奈機と、115㎜滑腔砲をマウントして双剣型ユニット・四川を構えたフルフレームが、ビルの屋上を蹴り、瓦礫と共に降下。
その間にも、アルトアリス各機は速射砲と電磁砲を撃ち続けるが、当たらぬように姿勢制御を怠らず行う二機を援護するように、有人機残る二機、無人機二機を率いて115㎜砲や60㎜機銃を撃つように命じた峰岸が、通信機に声をかける。
『先生方、現在負傷者はどれだけいますか!?』
『こちら湯道、コックピット破損は全機避けている模様です!』
『こちら福保、軽い裂傷や脳震盪を起こしている生徒がいる為、戦線を離脱させます!』
『了解、残る機体も決して気を抜くな! 気を抜けば死ぬぞ!』
敵に向けて60㎜機銃を撃ち込みながら、明久はそうして現場指揮を行う峰岸へ問う。
『死者は、いないんすよね?』
『現状はな』
『良かった……ホントに、良かった……ッ!』
『村上、二学期の成績、楽しみにしておけよ。それを確かめるまで、死ねないと思え!』
『え、それどっちっすか!? 上がる方下がる方!?』
『バーカ、そんだけ頑張ってるお前の成績下げたら先生として失格だ!』
『よ、良かった! 絶対死にませんッ!』
普段はAD総合学園に通う生徒たちが遊び、買い物をする場所であって、ADは滑空する秋風しか見えぬ筈なのに――今、そこはまさに戦場。
何分高田重工だったり他工業だったりの支社もあるからして、高層ビル等の障害物が多く、この商業区画の防衛を受け持った村上明久は、敵からの砲撃をビル等の障害物を上手く用いて、前線へ出る役割を無人機の秋風へ任せ、有人機は高火力パックや高機動パックなどによる60㎜機銃での射撃に特化させている。
『えーっと、現在無人機は残り四機、有人機がオレと理事長合わせて四機の八機かぁ』
『ボヤくと悪運逃げるよ、明久君っ』
『……ま、そっすね!』
今、射撃が止んだ事を確認しつつ身を乗り出し、60㎜機銃を構え、放つ。
同時に射出される115㎜砲。だが、アルトアリス各機は残り十七機と多く、このままでは押し負ける危険性の方が高い。
『無茶、するしかないか……っ!』
深呼吸と共に、無人機への命令を入力。自身に装備した高速戦パックのキャタピラ走行でビル群を駆け抜けていると、アルトアリス各機がこちらへ銃口を向ける景色が見えた。
『チックショぉ、怖ぇ……っ!』
恐怖し、しかし自分の強運を信じて、そのまま物陰に隠れつつ60㎜機銃のトリガーを引く。
放たれた銃弾、速射砲の砲弾へ奇跡的に命中した事によって弾が逸れ、ビルの陰に隠れる隙を作る事が出来たが、痺れを切らすように三機のアルトアリスが、こちらに向けて駆け抜けてくる。
『うっそ!』
まさか仕掛けてくるとは思っておらず、急いで無人機及び有人機に115㎜での援護を命じる。
だが、それで落とせたアルトアリスは一機のみ。二機は依然としてこちらを狙って、駆けながら速射砲の砲身を向ける。
思わず目をつぶりそうになったが、それでも60㎜機銃のトリガーは引き続けた。
『このまま死ねるかよォ――ッ!!』
T・チタニウム装甲に機銃がそほど有効ではない事は知っている。だが消耗させる事は出来るし、自分が落ちるのだとしたら、殺されるのだとしたら、それは意味のある死にしたい!
そう願い、誰に聞かせる為でも無かった言葉。
だが、返答はあった。
『ああ――死なせないさ、村上』
『お前の様なアホでも、可愛い教え子だからな』
突如、放たれた115㎜の弾頭。
それは、Aクラスパイロットの面々よりも正確に二射同時で放たれ、明久を狙うアルトアリスの上方より、機体を破壊した。
『か、会長補佐……峰岸先生……っ』
『よく耐えた、指揮系統は峰岸先生へ譲渡しろ』
ビルの屋上に足を付ける形で、秋風フルフレームに搭乗する久世良司と、秋風高火力パックに搭乗する一年Cクラス担任教師・峰岸の二者が、明久機を狙うアルトアリスを撃ったのだ。
『第一班、全機聞いてるかぁ!? 城坂理事長を除く機体は、全てこの峰岸の指示に従え! 各先生方もそれぞれ援護に付いているが、決して油断はするなよ!?』
『峰岸先生、感謝しますっ』
今、レーザーサーベルを構えた高機動パック装備の聖奈機が、三機のアルトアリスへと突撃し、無造作にそれを振りぬいた。
一閃で三機の脚部を切り裂いた聖奈機がコンクリートを蹴りつけながら臀部にマウントされていた60㎜機銃を撃ち込みながら、115㎜砲を構えた無人機三機にトドメを任せ、良司機と峰岸機に隣接する。
『残り敵機は!?』
『中等部区画の機体が五機援護へ来ました! 結果現状残り敵機は九機!』
『上等! 良君、イケる!?』
『でなければここに立っていません』
『いい返事よ!』
レーザーサーベルを構えたままの聖奈機と、115㎜滑腔砲をマウントして双剣型ユニット・四川を構えたフルフレームが、ビルの屋上を蹴り、瓦礫と共に降下。
その間にも、アルトアリス各機は速射砲と電磁砲を撃ち続けるが、当たらぬように姿勢制御を怠らず行う二機を援護するように、有人機残る二機、無人機二機を率いて115㎜砲や60㎜機銃を撃つように命じた峰岸が、通信機に声をかける。
『先生方、現在負傷者はどれだけいますか!?』
『こちら湯道、コックピット破損は全機避けている模様です!』
『こちら福保、軽い裂傷や脳震盪を起こしている生徒がいる為、戦線を離脱させます!』
『了解、残る機体も決して気を抜くな! 気を抜けば死ぬぞ!』
敵に向けて60㎜機銃を撃ち込みながら、明久はそうして現場指揮を行う峰岸へ問う。
『死者は、いないんすよね?』
『現状はな』
『良かった……ホントに、良かった……ッ!』
『村上、二学期の成績、楽しみにしておけよ。それを確かめるまで、死ねないと思え!』
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