26 / 28
26
しおりを挟む
そんな事を思っていると、清水君が珍しく眉間に皺を寄せて田中さんに呆れたように言った。
「ほら見なよ、松君も驚いているだろうお前の無計画な出費を」
「だってしょうがないでしょう~玲奈の相手するのは手間がかかるんだよ!」
「確かに手間がかかりそうな人だよね、でも3日20万もびっくりだけど、ここの活動費って一体いくらなの?」
「あっそうか、その事松君にまだ話してなかったね。詳しくはこの案件を片付けてから話すけど予算は表向きの1次と2次でだいぶ違う。1次はどこの生徒会とも代わりがないよ2次は1ヶ月上限30万、それより必要な場合は佐藤先生を通じて交渉になるね」
「そうなんだ」
僕は唖然とする。恐らく口は半開きだったと思う。
「ここの生徒は、もう分かっていると思うけど上流階級の奴らばかりだから付き合うのも資金がいるんだよね」
そう清水君は言うとキャビネットから分厚いアルバムを取り出し開いて見せてくれた。アルバムの中の清水君と田中さんはそれぞれスーツとパーティードレスで正装していて何かの豪勢な船上パーティーみたいなところで食事をしているようだった。
え~僕こんな豪華なスーツなんかもってないよ......なんだか、いろいろと面倒くさい学校に入っちゃたな。
「まっまあ取り敢えず今優先する事は彼女の男性恐怖症の原因になっている父親の浮気癖がある事、これをどうするかだね」
「でもさ~原因は分かったけど、彼女の父親の性癖を私たちが直すことなんてできるのかな~」
「そうだな、こういう場合ちょっと荒療治をしないと効果がでないと思うんだが」
「ええ~荒療治? 清水の考えかあ~私はこういうの考えるの苦手だからいつもこれまであんたに頼ってきといてこう言うのも悪いんだけど、何か騙しっていうかトリックみたいなの使う気でしょう?」
「そうだな、例えば彼女の父親に、彼女も相当な浮気性な娘だと思い込ませてみるとか」
「なるほどね、父親にも同じような嫌悪感を味合わせてってやつね。いつものように、SNSとかで情報操作するんだ」
なんかちょっと普通にすごいこと言ってるよこの人たち、僕があっけに取られていると、
「松君は何かアイデアはあるかい?」
と清水が僕に振ってきた。
「えっ? ええと」
しばらくの沈黙の後僕は意を決したように言った。
「アイデアっていうか、これは僕の知人の話なんだけど。その人の父親がよく母親に暴力をふるっていたみたいなんだよね、その上いろいろ他の女の人と付き合ったりしていたみたいなんだ」
「それで?」
2人は興味津々という表情で聞いてきた。
「それで、ある日その知人が父親の事をなぐったんだ。ただ殴った時できるだけ感情的にならず冷静に、まるで物でも叩くように。そしたら完全には良くならなかったけど大分殴る回数が減ったって。そして浮気をするとかは無くなったとか言ってたな。もし、彼女の父親が酒癖も悪かったら効果は半分しかないけど」
それを聞いていた清水は、一瞬僕を哀れむような表情を浮かべ直ぐに穏やかな表情に作り直し、
「そうか、その人は大変だったね自分の父親の事を感情を押し殺して物でも叩くように殴るなんて、叩くほうが拷問を受けているようなものだね。辛かったろうね」
と労わる様な仕草で言った。
「分かった、それじゃあ田中はどっちの案がいいと思う?もちろんお前の案があれば言って欲しいんだけど」
「そうだね~私はさっきも言ったとおりに、こういうのあんまり得意じゃないから、二人の案のうちどちらか選ばせて貰うよ。う~ん、よし決めた! どうだろう今回は玲奈の男性恐怖症の原因を突き止めたのが松君だから、松君のアイデアでいってみない? あんたの謀略みたいなの効果的なんだけどちょっとはこういう正面攻撃的な事もいいかな~なんて」
「分かった、でも松君の案はいいとは思うけど、どうやって彼女を納得させるかだね」
「僕が、正直に言ってみるよ同じ恐怖症同士として」
「え? 松君が言うの? 直接?」
「清水君も、田中さんも頭が僕なんかより相当いいからとっくに気づいているんでしょう? 僕が重度の女性恐怖症だって」
「え? まあ」
清水は少し困惑の色をその整った顔に出している。
「だから、正直に自分の思っている事を言ってみる」
二人は驚きの表情を見せたが、直ぐに僕の気持ちを理解してくれたようで。
「分かった、君の案にのるんだから君のやりたいようにやったらいいよ、俺たちはバックアップに努めるから、なあ田中」
「うん、そだね、でも松君あまり無理しないでね」
「有難う」
「じゃあさ、今度の週末にどこかへ4人で遊びに行ったときに話してみるってのはどうかな?」
田中が事もなげに言う。
「そうだな生徒会室に呼び出して説得じゃ彼女の気持ちを変えるのは難しいだろうからね。いいアイデアだ田中、と言う訳で松君悪いけど今週末は空けといて貰えるかな」
「う、うん」
しまった!まさかこんな展開になるとは、ああ女の子と週末どこかへ行くなんて、休みなのに気が休まらない、どうしよう。墓穴を掘ったのか僕は?
「ほら見なよ、松君も驚いているだろうお前の無計画な出費を」
「だってしょうがないでしょう~玲奈の相手するのは手間がかかるんだよ!」
「確かに手間がかかりそうな人だよね、でも3日20万もびっくりだけど、ここの活動費って一体いくらなの?」
「あっそうか、その事松君にまだ話してなかったね。詳しくはこの案件を片付けてから話すけど予算は表向きの1次と2次でだいぶ違う。1次はどこの生徒会とも代わりがないよ2次は1ヶ月上限30万、それより必要な場合は佐藤先生を通じて交渉になるね」
「そうなんだ」
僕は唖然とする。恐らく口は半開きだったと思う。
「ここの生徒は、もう分かっていると思うけど上流階級の奴らばかりだから付き合うのも資金がいるんだよね」
そう清水君は言うとキャビネットから分厚いアルバムを取り出し開いて見せてくれた。アルバムの中の清水君と田中さんはそれぞれスーツとパーティードレスで正装していて何かの豪勢な船上パーティーみたいなところで食事をしているようだった。
え~僕こんな豪華なスーツなんかもってないよ......なんだか、いろいろと面倒くさい学校に入っちゃたな。
「まっまあ取り敢えず今優先する事は彼女の男性恐怖症の原因になっている父親の浮気癖がある事、これをどうするかだね」
「でもさ~原因は分かったけど、彼女の父親の性癖を私たちが直すことなんてできるのかな~」
「そうだな、こういう場合ちょっと荒療治をしないと効果がでないと思うんだが」
「ええ~荒療治? 清水の考えかあ~私はこういうの考えるの苦手だからいつもこれまであんたに頼ってきといてこう言うのも悪いんだけど、何か騙しっていうかトリックみたいなの使う気でしょう?」
「そうだな、例えば彼女の父親に、彼女も相当な浮気性な娘だと思い込ませてみるとか」
「なるほどね、父親にも同じような嫌悪感を味合わせてってやつね。いつものように、SNSとかで情報操作するんだ」
なんかちょっと普通にすごいこと言ってるよこの人たち、僕があっけに取られていると、
「松君は何かアイデアはあるかい?」
と清水が僕に振ってきた。
「えっ? ええと」
しばらくの沈黙の後僕は意を決したように言った。
「アイデアっていうか、これは僕の知人の話なんだけど。その人の父親がよく母親に暴力をふるっていたみたいなんだよね、その上いろいろ他の女の人と付き合ったりしていたみたいなんだ」
「それで?」
2人は興味津々という表情で聞いてきた。
「それで、ある日その知人が父親の事をなぐったんだ。ただ殴った時できるだけ感情的にならず冷静に、まるで物でも叩くように。そしたら完全には良くならなかったけど大分殴る回数が減ったって。そして浮気をするとかは無くなったとか言ってたな。もし、彼女の父親が酒癖も悪かったら効果は半分しかないけど」
それを聞いていた清水は、一瞬僕を哀れむような表情を浮かべ直ぐに穏やかな表情に作り直し、
「そうか、その人は大変だったね自分の父親の事を感情を押し殺して物でも叩くように殴るなんて、叩くほうが拷問を受けているようなものだね。辛かったろうね」
と労わる様な仕草で言った。
「分かった、それじゃあ田中はどっちの案がいいと思う?もちろんお前の案があれば言って欲しいんだけど」
「そうだね~私はさっきも言ったとおりに、こういうのあんまり得意じゃないから、二人の案のうちどちらか選ばせて貰うよ。う~ん、よし決めた! どうだろう今回は玲奈の男性恐怖症の原因を突き止めたのが松君だから、松君のアイデアでいってみない? あんたの謀略みたいなの効果的なんだけどちょっとはこういう正面攻撃的な事もいいかな~なんて」
「分かった、でも松君の案はいいとは思うけど、どうやって彼女を納得させるかだね」
「僕が、正直に言ってみるよ同じ恐怖症同士として」
「え? 松君が言うの? 直接?」
「清水君も、田中さんも頭が僕なんかより相当いいからとっくに気づいているんでしょう? 僕が重度の女性恐怖症だって」
「え? まあ」
清水は少し困惑の色をその整った顔に出している。
「だから、正直に自分の思っている事を言ってみる」
二人は驚きの表情を見せたが、直ぐに僕の気持ちを理解してくれたようで。
「分かった、君の案にのるんだから君のやりたいようにやったらいいよ、俺たちはバックアップに努めるから、なあ田中」
「うん、そだね、でも松君あまり無理しないでね」
「有難う」
「じゃあさ、今度の週末にどこかへ4人で遊びに行ったときに話してみるってのはどうかな?」
田中が事もなげに言う。
「そうだな生徒会室に呼び出して説得じゃ彼女の気持ちを変えるのは難しいだろうからね。いいアイデアだ田中、と言う訳で松君悪いけど今週末は空けといて貰えるかな」
「う、うん」
しまった!まさかこんな展開になるとは、ああ女の子と週末どこかへ行くなんて、休みなのに気が休まらない、どうしよう。墓穴を掘ったのか僕は?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる