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第27話
しおりを挟む「おじゃまします」
「どうぞ~」
カエさんの部屋はとても綺麗に整理されてあり、物も少なめだ。
「綺麗にしてるんだね」
「私散らかってるの無理なんだよね」
そうだったんだ。じゃあどんな気持ちで俺の部屋にいたのだろうと少し恥ずかしくなった。
カエさんがお茶を入れてくれた所で俺は話をする事にした。
「カエさん、スイッチ制度の事で聞きたいんだけど」
「打ち切りになった事?」
「打ち切り?」
「そっか、アニさんニュース見ないんだったね。スイッチ制度は昨日で終了したんだよ」
「そうなの?」
「うん。だからスイッチはもう持ってても意味ないの」
「そうなんだ」
「私てっきりアニさんがスイッチ押したけど私が来ないから店まで探して来てくれたんだとばかり」
「知らなかったよ」
「なんかね、私みたいな被害が相次いでてそれが原因で急遽終了したみたい」
「そっか」
「どうしたの?もしかしてスイッチがない私はもう誘惑してこないと思って残念がってるの?」
「いや!そんな事微塵も考えてなかったよ!」
そう、今の俺はカエさんに会えた安心感とスイッチ制度が終了した安堵感で気が抜けているだけだ。
「なーんだ。私はスイッチなんかなくてもアニさんと結ばれたいと思ってるのになぁ」
待てよ、スイッチ制度がなくなったと言うことはカエさんと結ばれても何も起こらない?心配する必要がなくなったのか?
「カエさん、シャワー借りていい?」
「いいよ」
少し落ち着く為に熱いシャワーを頭から浴びる。
もう我慢しなくていいんだよな。
カエさんをもう離したくない、カエさんの期待に応えたい。今度は自分の欲に任せずカエさんに寄り添うように気をつけよう。
「スッキリしたよ、ありがとう」
「じゃあ私もシャワーいってくるね!」
「うん」
急にドキドキしてきた。
彼女がシャワーから出てくるのがこんなにも緊張するなんて思いもしなかった。
どれくらい待ったのだろう、数十分がとても長く感じた。
扉が開き、風呂上がりのカエさんが登場する。そこにはまるでスポットライトが当たっているかのように光り輝いているカエさんの姿が。
カエさんは肩にかけたタオルで髪を拭きながら、薄いピンク色の、あれは何て名前なのか、裾が丁度パンツを隠すくらいの長さのキャミソールを着ている。
それを見た瞬間キューっと下の方が締まるのを感じた。
「お待たせ、少し長かったよね?」
「ううん!全然大丈夫だよ」
「いつもよりスキンケアに時間かけちゃった」
カエさんは素顔の方が断然可愛い。
それに俺はメイクをしている時よりもすっぴんの方が無防備な感じがしてそそるのだ。
「やっぱりお風呂上がりは少し暑いね」
そう言いながら髪を一つに結びタオルを取るカエさんの胸元に釘付けになった。何故ならそのキャミソールの生地はとても薄くてろてろだ。その為カエさんの体のラインがダイレクトに見える。
「‥‥暑い、ね」
「アニさんなんか緊張してる?」
「き、緊張なんかしてないよ!」
「ふふっ、実は私今すっごくドキドキしてるの」
「カエさんが?」
「うん。この下着アニさんがうちに来たら着ようって思って買ってたの。でも実際着るとすごく薄くってね、なんか恥ずかしくて」
そう言いながら頬を赤く染めるカエさん。
俺の為に用意しててくれたんだ、それに頑張って着てくれて。
そう考えるとますます気持ちも昂ってくる。
「カエさん。今日は少しづつね」
「うん。この前は準備も十分じゃなかったみたい」
「ベットに行こうか」
俺とカエさんはベットに転んだ。
俺はカエさんに優しくキスをした。
すると、カエさんも俺の体に腕を回してくる。
静かな部屋に俺とカエさんのキスの音が響く。
そして俺はゆっくり口をカエさんの首筋に移す。
「んっ//」
可愛い‥‥。
カエさんの声が漏れている。もうめちゃくちゃにしたい!でもその気持ちを必死に抑えながらゆっくり、ゆっくりと頭の中で唱えながら我慢していた。
首筋から鎖骨に、鎖骨からいよいよ胸元にキスを移動させる。
カエさんの体がだんだんとうねってきている。
「カエさん‥‥感じてるの?」
「うん‥‥初めてなのに、こんなに感じて恥ずかしい」
「気にしなくていいからいっぱい感じてね」
「‥‥うん」
俺はキャミソールの肩紐をずらす。
胸の先が引っかかる所まで紐をずらすと、脇の方からキスをしながら徐々に先に向かっていく。
そして、胸の先に舌を這わせた瞬間
「あぁっ//」
大きな声と同時にカエさんの体はビクッと動いた。
俺はそんなカエさんの反応に興奮を抑えられなくなっていた。
反対の紐もずらし、両手でカエさんの胸を鷲掴みにすると、左右交互にむしゃぶり付く。
「あぁ‥‥うぅん//」
カエさんの息も荒くなっている。
俺はカエさんの恥ずかしい所に手を忍び込ませると、驚いた。
「カエさん、体の方はもう準備出来てるみたいだよ」
「恥ずかしいから言わないでよ‥‥」
「ゆっくりするからね」
「‥‥うん」
俺は待ち焦がれていたカエさんの中に入れるのが嬉しかった。
「いい?」
「うん」
何度もカエさんに声をかけながらゆっくりと入る。
「んっ!」
「大丈夫?」
「少し、痛いかも」
「すぐに気持ちよくなるからね」
「うん、頑張る」
カエさんが準備万端だった事もあり、その後はすんなり進んだ。
「はぁ‥‥はぁ//」
「カエさん大丈夫?」
「あっ//‥‥うん。大丈夫‥‥んっ//」
「上手く喋れてないよ」
「だって‥‥すごく‥‥あっ//」
カエさんがちゃんと感じてくれている。
「俺、もう、ダメかも‥‥」
「アニさん‥‥好き‥‥」
「俺も好き‥‥あっ、ダメ‥‥い、イ‥‥」
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