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第二十五話
しおりを挟む私がもう少し頑張れば竜也くんも浮気なんかやめて私の事見てくれるようになるのかな。
育児や仕事でまともに自分に目を向けてこなかった、私はダイエットを始め、妊娠中から行ってなかった美容院にも行き、下着を新しく買い、自分磨きを頑張った。
「れい、最近可愛くなったね!」
「本当?嬉しい!」
「なんか心境の変化でもあったの?」
「ちょっとね~!」
「ふ~ん、そうなんだ!」
可愛くなったと言われて私は浮かれていた。
しかし、竜也くんはその日をきっかけに夜遊びが増えていた。私はなんでだろうと思っていた。
相変わらず竜也くんは誘っても色々と言い訳をつけて断ってくる。
このまま女として見られなくなるのかな。もしかして、私の問題じゃない?あの女の事が好きなんじゃないかと私は不安になった。
可愛いって言ってくれたのに。
「今日もちょっと遅くなるからご飯は大丈夫だよ」
「分かった、いってらっしゃい」
あおいと竜也くんを見送る。
「あおいー今日何食べよっか?」
「ハム!」
「じゃあお昼はサンドイッチにしようか」
竜也くんは今日もあの女と会うのかな。
そんな事を考えながらあおいの為にサンドイッチを作る。
美味しそうに食べるあおいを見てなんだか悲しくなってきた。
あーダメだ、しっかりしないと。
徐に棚から薬を出す。
「ママあたまいたい?」
「うん、ちょっとね」
ふわふわする。
どきどきする。
まぁあおいとこうして過ごされたらなんでもいっか。
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