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第一章Downerな日々に祝福を!!
第十話 ファヴレットエアライン
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どうもです皆様。
仕事が忙しく家を離れていたので更新できませんでした。
今日からまた更新していきますのでよろしくお願いします。
それでは本編をどうぞ!
以下本編だよ〜
ファヴレットはジェニファーに残るよう言ったので皆が帰り2人になる。
まずファヴレットはジェニファーにとりあえずこれからについて話す。
「ジェニファーさん。とりあえず家に帰るって事は決まったけど家ってどこなの?」
ファヴレットはそもそもジェニファーの家が何処か分からなかった。
ファヴレットはラスタの街まで追ってがかかる可能性を考慮してかなり超特急で来たので、他の街には寄っていない。
そこで尋ねられたジェニファーは自分の家のある街をファヴレットに告げた。
「えっと、レイアリオスって街ですけど?結構有名な大きな街ですけど知りませんか?」
「レイアリオス?なんか俺の家(というなの城)の近隣にそんな名前の街があった気が……」
「ファヴレット様のお家もレイアリオスに近いんですか?」
「うん、確か……」
ファヴレットは必死になって記憶を掘り出す。
すると魔王城の近隣の要塞都市を思い出す。
確かそこが同じ様な名前だった気がする。
そこで、試しに聞いてみる。
「えっともしかして要塞都市だったりする?」
「えぇ、魔王の城が近いので、魔物がかなり出没する地域なので要塞都市になったと聞きました」
やっぱりである。
レイアリオスの街は魔王城の近く……といっても物凄く離れているが、それでも人間の住まう都市としては魔王城に近い街であった。
ちなみにこの要塞都市は魔王の記憶からすると昔の人間側の軍の最前線基地だった気がする。
それがそのまま街になったのがレイアリオスである。
ファヴレット的には魔王城方面に行かないといけないのでかなりいやなのだが、ジェニファーに家に帰すと言ってしまったからには行かないとならないので困りものであった。
しばらくファヴレットが悩んでいるとジェニファーが心配そうに見ているのに気づき、慌てて話をする。
「レイアリオスの街を思い出したぞ。一応場所も分かるから連れて行ける」
「レイアリオスの街を知っていたんですね……でもなんかファヴレット様困った顔してましたがどうかしましたか?」
困り顔をしてた事がバレていたのでファヴレットはとりあえずごまかしついでに家に連れて行く話をする。
「えっと、レイアリオスってここからだとかなり遠いから今から行っても夜になっちゃうなって考えてて、困ったなと……」
ファヴレットは本当の事でもあるが、実際は魔王城近くに行きたくないだけだったので、ちょっぴり罪悪感を感じてしまった。
だが、ファヴレットがそんな考えをしているとジェニファーは違う驚きを見せていた。
「あの……今から行って夜に着くんですか?」
「えっ?どうかな……俺1人ならかなり強行軍すれば夜になる前に行けるかもだけど、普通の速度だと夜かな?それも結構遅い時間になると思う」
「それでも夜に着けるって凄いです……私、ラスタの街は始めてですけど馬車で……それもかなり速度が出てましたけど5日かかりましたよ?」
「まぁ、一直線で行けるし、速度も出せるからね……でも流石に今から行くのは……いや……深夜に行った方が都合がいいかもしれないな……」
ファヴレットはどうもジェニファーの事が気がかりになる。
そもそもレイアリオスの街は要塞都市で門は通行するのにしっかりとした警備がされているのである。
なのに攫われたジェニファーが門から出られた事がどうもしっくりこない。
大体バロー伯爵家の次女という事はレイアリオスの領主の娘という事である……それが攫われたとなるとかなりキナ臭い。
ファヴレットはこれは何かあると考え、深夜に屋敷に行くのはまずい気もするが、嫌な予感がするので深夜に行く事にする。
そうと決まれば善は急げである。
ファヴレットはジェニファーに今からレイアリオスに向かう事を告げる。
「ジェニファーさん。今からレイアリオスに行こう」
「えっ?今からですか?」
「はい、善は急げと言いますし、ちょっと気になる事もあるので」
「わっ、分かりましたお願いします……ってそもそもどうやって行くんですか?」
「とりあえず、外出ましょう」
ファヴレットは不安そうなジェニファーを連れて外に出る。
その後、ひと目のつかない所へ行くとジェニファーに手を繋ぐように言う。
「それではファヴレットエアラインによる旅に出るとしますか。手を離さないでね?」
「手をつないでどうするんですか?」
「空を飛んでいくんだよっと!」
ファヴレットはそう言うと手を繋いだジェニファーにも重力制御の魔法を掛け空を飛ぶ。
するとジェニファーがかなり驚いているのでファヴレット的にはやっぱり空を飛ぶのは凄いよなと、ジェニファーの気持ちが凄く良くわかるので楽しくなってきた。
そして、そのまま空を飛んでレイアリオスに向かう。
「ファヴレット様……私空飛んでますよ……凄いです」
「だよね……空飛ぶのって最初驚くよねー俺も空を飛ぶ魔法開発した時は自分でやっててビビったもん」
「ファヴレット様凄いですね?他にも色々な魔法が使えるんですか?」
「色々研究したから色々使えるよ?よし、空を飛びながらだが、とっておきの魔法を披露してしんぜよう」
ファヴレットはそう言いながら手の平に意識を集中させとある物を錬成する。
そして、それをジェニファーに渡す。
「えっとこれは?」
「それは饅頭だよ」
「饅頭ですか?えっとこれどうすれば?」
「えっとそれ食べ物だから食べればいいと思うよ?」
「これ食べ物なんですか?」
「そっか饅頭見た事ないもんね……それは俺の国のお菓子だよ」
「お菓子ですか……でっ、では頂きます!」
ジェニファーはそう言うと饅頭をパクリとちょっとだけかじる。
その後、驚いた顔をした後パクパクと美味しそうに食べきる。
そして、感想と共に疑問が帰ってきた。
「えっと美味しかったです。でもこれって魔法なんですよね?」
「うん、魔法だけど?」
「なんでこんな魔法を考えたんだろうてっちょっと驚きまして……」
「いや、俺Downer系で口癖がかったるいとかだるいとかめんどいとかだから」
「えっと口癖って関係あるんですか?」
「魔法が使えるって分かった時に俺にはこの魔法が必要だと確信したからね……ちなみに出せるのは和菓子限定……ってしたかったけど実際は材料とある程度の工程が分かってる物ならショートケーキとかでも出せちゃうのが微妙なんだよね」
「はぁ、なんか残念そうな顔してますね……」
「やっぱりここは和菓子限定に拘りたかったからね……かったるいといいながら饅頭を出してむしゃむしゃするのが憧れだったから」
「良くわかんないですけど凄いですね……」
ジェニファーはそう言ってくれたが理解は出来ていない様であった。
ファヴレット的には和菓子限定に拘るのは日本人なら(注:ファヴレット的日本人です)当たり前だと思っていた。
ちなみにファヴレットは無性に妹が欲しくなってきたのであった。
しかも、かなり設定が事細かに決まっている妹像である。
ファヴレットは無性にネットの同士達との語らいがしたくなったがここは日本でないので思いを馳せるだけで虚しくなってきた。
そんな感じで考え込んでいるとジェニファーが心配そうに聞いてくる。
「あの?私なんかまずい事聞いてしまったでしょうか?ファヴレット様なんだか複雑そうな顔してます」
「いや、ちょっと故郷思い出しちゃって……それより故郷といえばジェニファーさんはレイアリオスが故郷だよね?」
「えぇ、バロー伯爵家はレイアリオスの領主ですから、当然家もレイアリオスなので故郷はそうなりますね」
「そっか、故郷からの初めての旅が災難だっただけに、故郷に帰れるのは嬉しいんじゃない?」
「そうですね……確かにカーラさんに助けて貰うまで現実が認識出来なくて……悪い夢を見てるんじゃないかって何度も現実逃避しましたけど故郷に帰れるのは嬉しいですね」
「でも、ジェニファーさんはラスタに戻るんだよね?故郷から離れる事になるけど本当にいいの?今ならまだ引き返せるけど?」
「ファヴレット様!それは言わないで下さい!私はちゃんと自分の意思を伝えましたよね!」
ジェニファーに今ならまだと言ったら怒られてしまったファヴレットはまずったなと思った。
しかし、続くジェニファーの言葉を聞いて、感心する。
「確かに故郷から離れるのは正直悲しいです……でも私は奴隷にされそうになって分かったんです。故郷を離れてでもラスタでの活動には価値があると……私と同じ目に遭う人をこれ以上出してはいけないと……」
「そっか……やっぱり故郷離れるのは悲しいよね……ごめん、俺がうかつだった……ジェニファーさんの事凄いと正直思った……俺は故郷に未練結構あるみたいだから……」
「ファヴレット様こそ、故郷には帰らないんですか?」
「そうだね……故郷には帰らない……いや帰れないかな……」
「どうしてですか?」
「俺家を追い出されちゃってるから……」
「えっと、すみません……」
「いや、気にしないで……」
ファヴレットは咄嗟に嘘を言った。
ファヴレットの殆どは日本人として出来ているので故郷は日本だと思っている。
だから、この世界に来た以上帰れないという事を家を追い出されてるという事にして、ごまかした。
その事でジェニファーに気を使わせた事に罪悪感がまたまた湧いてくる。
そうすると、またジェニファーに心配されるという、ループが始まってしまうので、ファヴレットは話題を無理やり変更する。
「そうだ、魔法といえば今俺達って周りから見えてないんだよ?ファヴレットエアラインはステルスモードにできるからね」
「えっと、本当に周りから見えてないんですか?」
「試しに消えて見せようか?」
「本当に消えるちゃうんですか?」
ジェニファーが突然不安そうな顔をするので注意を促しておく。
「ただし、驚いても手は離さないでね?手だけは見えるようにしておくから」
「わっ、わかりました」
「ではイリュージョン!」
ファヴレットはそう言いながらステルスモードを自分だけに限定する。
ちなみにステルスモードと言っても戦闘機などのステルスモード等と違い光学迷彩なので完全に視認できなくなる。
そして、実際に消えてみせるとジェニファーがかなりビックリした様で目が点になっていた。
なので、直ぐに光学迷彩を周囲全体に切り替え、姿が見える様にする。
「ファヴレット様!今消えました……正直凄いと思うんですけど……」
「けど?なんかまずったかな?」
「いえ……手首から先だけ見えてたのでちょっと……いえかなり気持ち悪かったです……手を離しそうになってしまいました」
「そうだよね……」
確かに手首から先だけが見えてれば気持ち悪いなとファヴレットは頭の中にDQのモンスターのイメージを浮かべて吐き気をもようした。
これからは手首から先だけ見せるのは、心臓に良くないのでやめようと変な誓がたてられた。
だが、さっきまでの故郷の話から見事に話を反らせたので内心ガッツポーズをしているファヴレットであった。
そして、ファヴレット的にはファヴレットエアラインの良さをもっと伝えようと考える。
とりあえず、乗り心地?はいいと思う。
周囲から見えなくなるのも売りである。
機内?では饅頭も食べられる。
…………………あれ?普通に飛行機の方が良くね?
ファヴレットエアラインは普通の飛行機のエコノミーレベル……位には届いてる……と思いたいが実際は手をつないで飛んでるだけだし、くつろげない。
そこまで考えるとファヴレットはかなり頭が混乱し始める。
ファフレットエアラインの売りが搭乗者にとってあまり、よろしくない。
やはり、最高級の革を用いた座席を作り、食事や読書なども出来る……そして、眠れなければ駄目だ!
でもどうやって飛ぶ?
重力制御で全てを飛ばすのは難しい……そうなると機体を作らなければならない……この世界に飛行機作っていいのか?
間違いなく世界初であろう飛行機の制作を真剣に悩み始めた時、ジェニファーに話しかけられる。
「ファヴレット様どうしたんですか?」
「いや、ファヴレットエアラインの良さについて考えてて」
「ファヴレットエアラインってそもそもなんですか?」
「えっと、この魔法の名前みたいなものかな?」
「はぁ、そうなんですか……でも良さについてって、空を飛べるだけで凄いですけど?」
ジェニファーは不思議そうにファヴレットを見てくる。
そこで、ファヴレットは自分の過ちにようやく気づく。
あまりに日本人としての視点で考えてたので、飛行機のサービスと競うような考えになってたが、ここは異世界。
しかも、未だに飛行魔法が開発されてない(風の魔法で無理やり飛ぶ人も中にはいる)世界ではただ飛ぶだけでも凄いのである。
その事に異世界人になった事をすっかり忘れていたファヴレットはファヴレットエアラインの本格的な構想はまだ必要ないと判断した。
そう判断したファヴレットは頭を切り替え違う楽しみ方を考えた。
「そうだ、ちょっと雲の上にまで行ってみる?」
「雲の上ですか?天界ですか?」
「天界?雲の上に天界は無いと思うけど、雲の上を飛ぶのはまた驚きと楽しさがあるのだよ」
「そうですか?ちょっと怖いですけど……」
「まぁ、物は試しと言いまして……早速上昇するよん」
ファヴレットはそう言うと高度をかなり上げる。
そして、遂に雲の上に辿り着く。
するとジェニファーは驚きと共にファヴレットに告げる。
「ファヴレット様……確かに凄いんですけど……とっても寒いです」
「ごめん、俺も雲の上に来るのは久しぶりだったから油断した……ちょっと今空調するから待って……」
ファヴレットは日本人なので、飛行機で雲の上に行くことしか無かったので学校の授業をすっかり忘れていた。
雲の上なんてめっちゃ寒いに決まってるのである。
ちなみに重力制御魔法を開発して空を飛べる様になってから数度しか雲の上に行っていなかったのですっかり忘れていた。
結局、周囲の温度を魔法で無理やり変更してなんとか寒さから退避する。
あとちょっとでジェニファーと無理心中状態だったのでかなり反省するファヴレットであった。
こうして、低い雲を超え一番上まで到達する。
すると視界はクリアになりジェニファーが驚きに包まれる。
「ファヴレット様!ファヴレット様!」
「どうした?」
「凄いです!雲が全くないです!下を見ると何か変な感じです!兎に角凄いです!」
どうやらジェニファーも興奮し始めた様でファヴレットはやっと楽しませられたとホッとするのであった。
こうして、ファヴレットエアラインは無事レイアリオスに向けて航行するのであった。
仕事が忙しく家を離れていたので更新できませんでした。
今日からまた更新していきますのでよろしくお願いします。
それでは本編をどうぞ!
以下本編だよ〜
ファヴレットはジェニファーに残るよう言ったので皆が帰り2人になる。
まずファヴレットはジェニファーにとりあえずこれからについて話す。
「ジェニファーさん。とりあえず家に帰るって事は決まったけど家ってどこなの?」
ファヴレットはそもそもジェニファーの家が何処か分からなかった。
ファヴレットはラスタの街まで追ってがかかる可能性を考慮してかなり超特急で来たので、他の街には寄っていない。
そこで尋ねられたジェニファーは自分の家のある街をファヴレットに告げた。
「えっと、レイアリオスって街ですけど?結構有名な大きな街ですけど知りませんか?」
「レイアリオス?なんか俺の家(というなの城)の近隣にそんな名前の街があった気が……」
「ファヴレット様のお家もレイアリオスに近いんですか?」
「うん、確か……」
ファヴレットは必死になって記憶を掘り出す。
すると魔王城の近隣の要塞都市を思い出す。
確かそこが同じ様な名前だった気がする。
そこで、試しに聞いてみる。
「えっともしかして要塞都市だったりする?」
「えぇ、魔王の城が近いので、魔物がかなり出没する地域なので要塞都市になったと聞きました」
やっぱりである。
レイアリオスの街は魔王城の近く……といっても物凄く離れているが、それでも人間の住まう都市としては魔王城に近い街であった。
ちなみにこの要塞都市は魔王の記憶からすると昔の人間側の軍の最前線基地だった気がする。
それがそのまま街になったのがレイアリオスである。
ファヴレット的には魔王城方面に行かないといけないのでかなりいやなのだが、ジェニファーに家に帰すと言ってしまったからには行かないとならないので困りものであった。
しばらくファヴレットが悩んでいるとジェニファーが心配そうに見ているのに気づき、慌てて話をする。
「レイアリオスの街を思い出したぞ。一応場所も分かるから連れて行ける」
「レイアリオスの街を知っていたんですね……でもなんかファヴレット様困った顔してましたがどうかしましたか?」
困り顔をしてた事がバレていたのでファヴレットはとりあえずごまかしついでに家に連れて行く話をする。
「えっと、レイアリオスってここからだとかなり遠いから今から行っても夜になっちゃうなって考えてて、困ったなと……」
ファヴレットは本当の事でもあるが、実際は魔王城近くに行きたくないだけだったので、ちょっぴり罪悪感を感じてしまった。
だが、ファヴレットがそんな考えをしているとジェニファーは違う驚きを見せていた。
「あの……今から行って夜に着くんですか?」
「えっ?どうかな……俺1人ならかなり強行軍すれば夜になる前に行けるかもだけど、普通の速度だと夜かな?それも結構遅い時間になると思う」
「それでも夜に着けるって凄いです……私、ラスタの街は始めてですけど馬車で……それもかなり速度が出てましたけど5日かかりましたよ?」
「まぁ、一直線で行けるし、速度も出せるからね……でも流石に今から行くのは……いや……深夜に行った方が都合がいいかもしれないな……」
ファヴレットはどうもジェニファーの事が気がかりになる。
そもそもレイアリオスの街は要塞都市で門は通行するのにしっかりとした警備がされているのである。
なのに攫われたジェニファーが門から出られた事がどうもしっくりこない。
大体バロー伯爵家の次女という事はレイアリオスの領主の娘という事である……それが攫われたとなるとかなりキナ臭い。
ファヴレットはこれは何かあると考え、深夜に屋敷に行くのはまずい気もするが、嫌な予感がするので深夜に行く事にする。
そうと決まれば善は急げである。
ファヴレットはジェニファーに今からレイアリオスに向かう事を告げる。
「ジェニファーさん。今からレイアリオスに行こう」
「えっ?今からですか?」
「はい、善は急げと言いますし、ちょっと気になる事もあるので」
「わっ、分かりましたお願いします……ってそもそもどうやって行くんですか?」
「とりあえず、外出ましょう」
ファヴレットは不安そうなジェニファーを連れて外に出る。
その後、ひと目のつかない所へ行くとジェニファーに手を繋ぐように言う。
「それではファヴレットエアラインによる旅に出るとしますか。手を離さないでね?」
「手をつないでどうするんですか?」
「空を飛んでいくんだよっと!」
ファヴレットはそう言うと手を繋いだジェニファーにも重力制御の魔法を掛け空を飛ぶ。
するとジェニファーがかなり驚いているのでファヴレット的にはやっぱり空を飛ぶのは凄いよなと、ジェニファーの気持ちが凄く良くわかるので楽しくなってきた。
そして、そのまま空を飛んでレイアリオスに向かう。
「ファヴレット様……私空飛んでますよ……凄いです」
「だよね……空飛ぶのって最初驚くよねー俺も空を飛ぶ魔法開発した時は自分でやっててビビったもん」
「ファヴレット様凄いですね?他にも色々な魔法が使えるんですか?」
「色々研究したから色々使えるよ?よし、空を飛びながらだが、とっておきの魔法を披露してしんぜよう」
ファヴレットはそう言いながら手の平に意識を集中させとある物を錬成する。
そして、それをジェニファーに渡す。
「えっとこれは?」
「それは饅頭だよ」
「饅頭ですか?えっとこれどうすれば?」
「えっとそれ食べ物だから食べればいいと思うよ?」
「これ食べ物なんですか?」
「そっか饅頭見た事ないもんね……それは俺の国のお菓子だよ」
「お菓子ですか……でっ、では頂きます!」
ジェニファーはそう言うと饅頭をパクリとちょっとだけかじる。
その後、驚いた顔をした後パクパクと美味しそうに食べきる。
そして、感想と共に疑問が帰ってきた。
「えっと美味しかったです。でもこれって魔法なんですよね?」
「うん、魔法だけど?」
「なんでこんな魔法を考えたんだろうてっちょっと驚きまして……」
「いや、俺Downer系で口癖がかったるいとかだるいとかめんどいとかだから」
「えっと口癖って関係あるんですか?」
「魔法が使えるって分かった時に俺にはこの魔法が必要だと確信したからね……ちなみに出せるのは和菓子限定……ってしたかったけど実際は材料とある程度の工程が分かってる物ならショートケーキとかでも出せちゃうのが微妙なんだよね」
「はぁ、なんか残念そうな顔してますね……」
「やっぱりここは和菓子限定に拘りたかったからね……かったるいといいながら饅頭を出してむしゃむしゃするのが憧れだったから」
「良くわかんないですけど凄いですね……」
ジェニファーはそう言ってくれたが理解は出来ていない様であった。
ファヴレット的には和菓子限定に拘るのは日本人なら(注:ファヴレット的日本人です)当たり前だと思っていた。
ちなみにファヴレットは無性に妹が欲しくなってきたのであった。
しかも、かなり設定が事細かに決まっている妹像である。
ファヴレットは無性にネットの同士達との語らいがしたくなったがここは日本でないので思いを馳せるだけで虚しくなってきた。
そんな感じで考え込んでいるとジェニファーが心配そうに聞いてくる。
「あの?私なんかまずい事聞いてしまったでしょうか?ファヴレット様なんだか複雑そうな顔してます」
「いや、ちょっと故郷思い出しちゃって……それより故郷といえばジェニファーさんはレイアリオスが故郷だよね?」
「えぇ、バロー伯爵家はレイアリオスの領主ですから、当然家もレイアリオスなので故郷はそうなりますね」
「そっか、故郷からの初めての旅が災難だっただけに、故郷に帰れるのは嬉しいんじゃない?」
「そうですね……確かにカーラさんに助けて貰うまで現実が認識出来なくて……悪い夢を見てるんじゃないかって何度も現実逃避しましたけど故郷に帰れるのは嬉しいですね」
「でも、ジェニファーさんはラスタに戻るんだよね?故郷から離れる事になるけど本当にいいの?今ならまだ引き返せるけど?」
「ファヴレット様!それは言わないで下さい!私はちゃんと自分の意思を伝えましたよね!」
ジェニファーに今ならまだと言ったら怒られてしまったファヴレットはまずったなと思った。
しかし、続くジェニファーの言葉を聞いて、感心する。
「確かに故郷から離れるのは正直悲しいです……でも私は奴隷にされそうになって分かったんです。故郷を離れてでもラスタでの活動には価値があると……私と同じ目に遭う人をこれ以上出してはいけないと……」
「そっか……やっぱり故郷離れるのは悲しいよね……ごめん、俺がうかつだった……ジェニファーさんの事凄いと正直思った……俺は故郷に未練結構あるみたいだから……」
「ファヴレット様こそ、故郷には帰らないんですか?」
「そうだね……故郷には帰らない……いや帰れないかな……」
「どうしてですか?」
「俺家を追い出されちゃってるから……」
「えっと、すみません……」
「いや、気にしないで……」
ファヴレットは咄嗟に嘘を言った。
ファヴレットの殆どは日本人として出来ているので故郷は日本だと思っている。
だから、この世界に来た以上帰れないという事を家を追い出されてるという事にして、ごまかした。
その事でジェニファーに気を使わせた事に罪悪感がまたまた湧いてくる。
そうすると、またジェニファーに心配されるという、ループが始まってしまうので、ファヴレットは話題を無理やり変更する。
「そうだ、魔法といえば今俺達って周りから見えてないんだよ?ファヴレットエアラインはステルスモードにできるからね」
「えっと、本当に周りから見えてないんですか?」
「試しに消えて見せようか?」
「本当に消えるちゃうんですか?」
ジェニファーが突然不安そうな顔をするので注意を促しておく。
「ただし、驚いても手は離さないでね?手だけは見えるようにしておくから」
「わっ、わかりました」
「ではイリュージョン!」
ファヴレットはそう言いながらステルスモードを自分だけに限定する。
ちなみにステルスモードと言っても戦闘機などのステルスモード等と違い光学迷彩なので完全に視認できなくなる。
そして、実際に消えてみせるとジェニファーがかなりビックリした様で目が点になっていた。
なので、直ぐに光学迷彩を周囲全体に切り替え、姿が見える様にする。
「ファヴレット様!今消えました……正直凄いと思うんですけど……」
「けど?なんかまずったかな?」
「いえ……手首から先だけ見えてたのでちょっと……いえかなり気持ち悪かったです……手を離しそうになってしまいました」
「そうだよね……」
確かに手首から先だけが見えてれば気持ち悪いなとファヴレットは頭の中にDQのモンスターのイメージを浮かべて吐き気をもようした。
これからは手首から先だけ見せるのは、心臓に良くないのでやめようと変な誓がたてられた。
だが、さっきまでの故郷の話から見事に話を反らせたので内心ガッツポーズをしているファヴレットであった。
そして、ファヴレット的にはファヴレットエアラインの良さをもっと伝えようと考える。
とりあえず、乗り心地?はいいと思う。
周囲から見えなくなるのも売りである。
機内?では饅頭も食べられる。
…………………あれ?普通に飛行機の方が良くね?
ファヴレットエアラインは普通の飛行機のエコノミーレベル……位には届いてる……と思いたいが実際は手をつないで飛んでるだけだし、くつろげない。
そこまで考えるとファヴレットはかなり頭が混乱し始める。
ファフレットエアラインの売りが搭乗者にとってあまり、よろしくない。
やはり、最高級の革を用いた座席を作り、食事や読書なども出来る……そして、眠れなければ駄目だ!
でもどうやって飛ぶ?
重力制御で全てを飛ばすのは難しい……そうなると機体を作らなければならない……この世界に飛行機作っていいのか?
間違いなく世界初であろう飛行機の制作を真剣に悩み始めた時、ジェニファーに話しかけられる。
「ファヴレット様どうしたんですか?」
「いや、ファヴレットエアラインの良さについて考えてて」
「ファヴレットエアラインってそもそもなんですか?」
「えっと、この魔法の名前みたいなものかな?」
「はぁ、そうなんですか……でも良さについてって、空を飛べるだけで凄いですけど?」
ジェニファーは不思議そうにファヴレットを見てくる。
そこで、ファヴレットは自分の過ちにようやく気づく。
あまりに日本人としての視点で考えてたので、飛行機のサービスと競うような考えになってたが、ここは異世界。
しかも、未だに飛行魔法が開発されてない(風の魔法で無理やり飛ぶ人も中にはいる)世界ではただ飛ぶだけでも凄いのである。
その事に異世界人になった事をすっかり忘れていたファヴレットはファヴレットエアラインの本格的な構想はまだ必要ないと判断した。
そう判断したファヴレットは頭を切り替え違う楽しみ方を考えた。
「そうだ、ちょっと雲の上にまで行ってみる?」
「雲の上ですか?天界ですか?」
「天界?雲の上に天界は無いと思うけど、雲の上を飛ぶのはまた驚きと楽しさがあるのだよ」
「そうですか?ちょっと怖いですけど……」
「まぁ、物は試しと言いまして……早速上昇するよん」
ファヴレットはそう言うと高度をかなり上げる。
そして、遂に雲の上に辿り着く。
するとジェニファーは驚きと共にファヴレットに告げる。
「ファヴレット様……確かに凄いんですけど……とっても寒いです」
「ごめん、俺も雲の上に来るのは久しぶりだったから油断した……ちょっと今空調するから待って……」
ファヴレットは日本人なので、飛行機で雲の上に行くことしか無かったので学校の授業をすっかり忘れていた。
雲の上なんてめっちゃ寒いに決まってるのである。
ちなみに重力制御魔法を開発して空を飛べる様になってから数度しか雲の上に行っていなかったのですっかり忘れていた。
結局、周囲の温度を魔法で無理やり変更してなんとか寒さから退避する。
あとちょっとでジェニファーと無理心中状態だったのでかなり反省するファヴレットであった。
こうして、低い雲を超え一番上まで到達する。
すると視界はクリアになりジェニファーが驚きに包まれる。
「ファヴレット様!ファヴレット様!」
「どうした?」
「凄いです!雲が全くないです!下を見ると何か変な感じです!兎に角凄いです!」
どうやらジェニファーも興奮し始めた様でファヴレットはやっと楽しませられたとホッとするのであった。
こうして、ファヴレットエアラインは無事レイアリオスに向けて航行するのであった。
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