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28,原因と結果
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いつの間にか眠ってしまった様だ。
揺られる振動に眼を覚まし、声を出しそうになったが口を閉じる。
見覚えの無い幌つきの荷馬車の中に、ぶかぶかな硬い肌触りのシャツを着せられ、毛布にくるまれた状態で居るようだ。
助かったのかも知れないが、違う可能性もある。
用心深く周囲を観察していて、違和感に気付く。
視線がやたら低いのだ。
慌てて自分の体を確認して驚く。
どうやら、5~6歳位の子供になっているようだ。
魂を凝縮した事で、省エネタイプに姿を変えたらしい。
そこまで、弱っていたのかとゾッとすると共に、これからどうしようかと途方に暮れる。
元通りに回復するのに、どのくらい時間が掛かるだろうか?
小さな子供の姿では、制限されることも多い。
思案に暮れていると、外から叫び声がした。
そっと覗くと、魔物の襲撃のようだ。
赤髪の筋肉粒々の逞しい男が、馬車を止めて戦闘に入った。
男は中型犬くらいの大きさの兎の様な魔物を難なく倒すと、その死骸を荷馬車に放り込んで中を覗いてきた。
思わず目があって話し掛けられたが、俺は一言も発することが出来なかった。
何故なら、男が何を言っているか理解が出来なかったからだ。
揺られる振動に眼を覚まし、声を出しそうになったが口を閉じる。
見覚えの無い幌つきの荷馬車の中に、ぶかぶかな硬い肌触りのシャツを着せられ、毛布にくるまれた状態で居るようだ。
助かったのかも知れないが、違う可能性もある。
用心深く周囲を観察していて、違和感に気付く。
視線がやたら低いのだ。
慌てて自分の体を確認して驚く。
どうやら、5~6歳位の子供になっているようだ。
魂を凝縮した事で、省エネタイプに姿を変えたらしい。
そこまで、弱っていたのかとゾッとすると共に、これからどうしようかと途方に暮れる。
元通りに回復するのに、どのくらい時間が掛かるだろうか?
小さな子供の姿では、制限されることも多い。
思案に暮れていると、外から叫び声がした。
そっと覗くと、魔物の襲撃のようだ。
赤髪の筋肉粒々の逞しい男が、馬車を止めて戦闘に入った。
男は中型犬くらいの大きさの兎の様な魔物を難なく倒すと、その死骸を荷馬車に放り込んで中を覗いてきた。
思わず目があって話し掛けられたが、俺は一言も発することが出来なかった。
何故なら、男が何を言っているか理解が出来なかったからだ。
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