中二な僕がささやかな祝福で生き延びる方法

84,新たな魔法

　宿を借り部屋に入ると、早速魔法書の知識を検証する。

　火属性の下級魔法のフレアとフレイム

　水属性の下級魔法のフリーズとアクアスプラッシュ

　風属性の下級魔法のエアスラッシュとサンダー

　土属性の下級魔法のストーンブラストとソイルニードル

　光属性の下級魔法のライトアローとホーリーライトとサンライト

　闇属性の下級魔法のダークアローとブラインド

　聖属性の下級魔法のキュア

　無属性の魔法のスペースとタイム

　生活魔法のナイフ

　廻りに被害を出さない為に結界を多重に張り、練習を繰り返し下級魔法迄は習得は出来たが、やはり威力が伴わない。

　中級魔法以上は知識が有っても、魔力の構築がまだ出来ないようだ。

　先の楽しみにすることにしよう。

　しかし、無属性魔法のスペースとタイムが習得出来たのは良かった。

　この二つと結界があれば空間収納が可能になりそうだ。

　先ずは実験だ。

　スペースは異空間と繋げて遮断された空間を作る。

　取り合えず１m四方の空間までならスペースで作れた。

　その中に結界を掛けて空間を固定する。

　タイムは時間の経過をコントロール出来るから結界内の物の時間を止める。

　同時使用での調整が意外に難しい。

　部屋の中に沢山の失敗作が出来てしまい、効果が消えるまで手狭になってしまった。

「マジックバックと違って魔力を常に必要とするのが難点だな···。」

　たしか、魔法附与に関する魔法書もあったからまた図書館に行こう。

　結局、夜通し魔法の為に時間を使ってしまった。

　威力という欠点が有るので魔法の使い方も考えながら強化していかないといけない。

　睡眠を取らなくても大丈夫なので、こういう時には生身の身体でないのを有り難く感じる。

　とはいえ、魂にも休息は必要ではあるけれど···。

　夜明けの気配を感じながらベットに横になる。

　少しだけ休息しようと目を閉じた。