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侯爵が陛下に呼び出されて
王宮に向かった日
夜に神妙な面持ちで帰宅した。
呼ばれたリディーは何事かと侯爵の話し
に耳を傾けた
「これから話す事をしっかりと
聞いてほしい」
そういう侯爵にコクコクと頷きながら
リディーは見つめた
「陛下より今回の令嬢毒殺未遂事件や
皇太子殿下の刺殺未遂事件について
事件解決に大きな貢献をした。として
ブェールスは公爵に上爵する事に
なった」
「えーーっ!」
リディーは思わず声をあげた。
そして隣に座る母はあんぐりしている
「まだ話しは終わっていないぞ」
「すみません」
リディーは再び侯爵の話を聞く
「近く襲名式があるから準備をしなさい
それと…だなぁ
リディー、お前も上爵だ」
「え?何がですか?わかりませんけど?」
「リディーが伯爵家に戻りたい事は
テリウス殿下もご存知でな。殿下は
リディーの望みを聞く約束をしたそうだな
シュエル伯爵家はシュエル侯爵になる」
ん?えっと…ちょっとわからないなぁー
「あのですね。私は爵位は関係なく
あの場所が好きなんですよ」
「あぁ、知っている」
「お断りします!」
「だから、ちゃんと聞け。
王命だぞ?全くお前は……
シュエル伯爵夫婦は侯爵となり
王都に屋敷を持つ事になる。
そしてリディー、お前本人に伯爵の
爵位が与えられる事になった。
つまり好きな土地でお前が伯爵として
領地を守るんだ」
「?? えっと…
まず、シュエル家の跡取りとかは
どうするんですか?」
「それなんだが、シュエル夫婦が
王都での生活になれるまでは
コルシー殿下が支えてくれるそうだ。
で、跡取りは養子を迎える予定らしい
が…
お前の子か…」
は?
リディーは唐突な話についていけない。
「お前が子を別々にしたくない。
という事ならばカルロスの子でも良いし
テリウス殿下とリディアーナの
第2子や3子でも良いし。
シュエル侯爵の地位が空くならば
コルシー殿下が引き継いでもいい。
つまりお前は伯爵になるために
新しい苗字をもらい独立するんだ」
まだ、よくわからない…
「とにかく
陛下は馴れ合いになった貴族達に
新しい風を吹き込みたいんだよ。
テリウス殿下は自分の妃に
リディアーナを望んでいた。
だが、そうなった時にシルワットが
黙ってはいないだろう。
ヤツは権力を使いリディアーナ。
そしてテリウス殿下を狙い
コルシー殿下に反乱を起こさせる
そして実権を握る。そういうヤツだ
だから未然に塞げた事に感謝して
いるんだよ
まぁこの爵位に関しては
テリウス殿下の策もあるだろうがな」
「テリウス殿下はおせっかいですね」
「リディー良く聞きなさい。
親しくなっても親族になっても
王族は特別な存在だ。
家族だったとしてもリディアーナが
王族となれば 別々の道を歩む
その分別はわきまえなさい。
テリウス殿下は友人ではないぞ」
「わ、わかってますよ」
「ならば良い。
それと…お前が伯爵位を継承した後
18歳になるまではブェールス公爵が
後ろ盾になる。
つまり後継人だ。
良くも悪くも色々な人間が寄ってくる
だろう。
伯爵家には執事ロマノの子息である
セログを執事に仕えさせるから
何かあればすぐに連絡しなさい」
陛下とテリウス殿下は色々と
気を使ってくださった様だった
シュエル領から近い旧シャルワット領に
シュエル侯爵が住むらしい。
シュエル父と母は大出世じゃない?
よく冗談で広い屋敷に住みたいとか
もう少し風呂が広ければ…とか
色々と言っていたものね。
リディーは父と母が幸せならいいね。
と思った。
伯爵の元に王宮からのつかいが向かい
伝えたところ
父は震えが止まらず、
母は気絶したらしい。
けれど
「頑張るよ。ありがとうリディー」
という手紙が届いた
それからリディーの元に届いた
リディアーナからの手紙には
新しい爵位に伴う名前の候補が記されていた。
リディーは色々と悩んだが
古代語で勇者を意味するという
「ジュパディー」を選んだ。
リディー・ジュパディー伯爵
それがリディーの名前になり
リディーは忙しくなった
再び貴族の名簿を取り出すと
家門の一族や領地。そして仕事という
役目…
これからは本格的に貴族として
生きていかなければいけない。
領主として領民を守らなければならない
リディーは覚悟を決めて挑んでいった。
迎えた就任式
緊張したリディーに寄り添ってくれたのは
兄のカルロスだ。
「お!リディー今日も綺麗だね」
「ありがとうございます
今日もエスコートお願いします」
その時
カルロスの顔色が悪くなる。
「ちょっと、兄様?どうしたの?」
「あ !! いやぁ……」
「何?」
「ごめんリディー !! 待ってて」
突然走り出したカルロスを唖然と見た
「よし行こう!」
「何なのよ?」
馬車に乗り込むとカルロスはリディーに
謝罪した。
リディーのデビューパーティー数日前
ラウルからプレゼントが届いたらしい
けれどおバカな兄は「自分が渡す」と
ロマノからプレゼントを預かり
そのまま忘れていた。という
リディーはカルロスから渡された
小さな箱を開けると綺麗な髪飾りが
入っていた。
さすがラウルね…
私の好みをわかってくれてる。
そうか…嫌われたと思ってたけど
違ったのかな…嬉しいな。そう思った
手紙には
「リディー、元気かな?
僕は今 騎士の試験を受ける為に寮で
生活してるよ。
今は会えないけれど
リディーのパートナーになれないけど
いつか会おう。
じゃあ またねリディー」
ラウル
リディーはカルロスを睨んだ。
「兄様!私はこの髪飾りを付けて
パーティーに行きたかったわ」
カルロスは詫びとしてラウルの事を
教えてくれた。
リディーが侯爵家に向かった後
ラウルは ナダフォルという騎士寮に
入り騎士試験を受けて合格し
ラウル卿になった事。
まだ騎士団には所属せず
騎士寮で生活をしている事だった。
リディーはカルロスに髪飾りを
つけてもらい王宮を目指した
つづく
王宮に向かった日
夜に神妙な面持ちで帰宅した。
呼ばれたリディーは何事かと侯爵の話し
に耳を傾けた
「これから話す事をしっかりと
聞いてほしい」
そういう侯爵にコクコクと頷きながら
リディーは見つめた
「陛下より今回の令嬢毒殺未遂事件や
皇太子殿下の刺殺未遂事件について
事件解決に大きな貢献をした。として
ブェールスは公爵に上爵する事に
なった」
「えーーっ!」
リディーは思わず声をあげた。
そして隣に座る母はあんぐりしている
「まだ話しは終わっていないぞ」
「すみません」
リディーは再び侯爵の話を聞く
「近く襲名式があるから準備をしなさい
それと…だなぁ
リディー、お前も上爵だ」
「え?何がですか?わかりませんけど?」
「リディーが伯爵家に戻りたい事は
テリウス殿下もご存知でな。殿下は
リディーの望みを聞く約束をしたそうだな
シュエル伯爵家はシュエル侯爵になる」
ん?えっと…ちょっとわからないなぁー
「あのですね。私は爵位は関係なく
あの場所が好きなんですよ」
「あぁ、知っている」
「お断りします!」
「だから、ちゃんと聞け。
王命だぞ?全くお前は……
シュエル伯爵夫婦は侯爵となり
王都に屋敷を持つ事になる。
そしてリディー、お前本人に伯爵の
爵位が与えられる事になった。
つまり好きな土地でお前が伯爵として
領地を守るんだ」
「?? えっと…
まず、シュエル家の跡取りとかは
どうするんですか?」
「それなんだが、シュエル夫婦が
王都での生活になれるまでは
コルシー殿下が支えてくれるそうだ。
で、跡取りは養子を迎える予定らしい
が…
お前の子か…」
は?
リディーは唐突な話についていけない。
「お前が子を別々にしたくない。
という事ならばカルロスの子でも良いし
テリウス殿下とリディアーナの
第2子や3子でも良いし。
シュエル侯爵の地位が空くならば
コルシー殿下が引き継いでもいい。
つまりお前は伯爵になるために
新しい苗字をもらい独立するんだ」
まだ、よくわからない…
「とにかく
陛下は馴れ合いになった貴族達に
新しい風を吹き込みたいんだよ。
テリウス殿下は自分の妃に
リディアーナを望んでいた。
だが、そうなった時にシルワットが
黙ってはいないだろう。
ヤツは権力を使いリディアーナ。
そしてテリウス殿下を狙い
コルシー殿下に反乱を起こさせる
そして実権を握る。そういうヤツだ
だから未然に塞げた事に感謝して
いるんだよ
まぁこの爵位に関しては
テリウス殿下の策もあるだろうがな」
「テリウス殿下はおせっかいですね」
「リディー良く聞きなさい。
親しくなっても親族になっても
王族は特別な存在だ。
家族だったとしてもリディアーナが
王族となれば 別々の道を歩む
その分別はわきまえなさい。
テリウス殿下は友人ではないぞ」
「わ、わかってますよ」
「ならば良い。
それと…お前が伯爵位を継承した後
18歳になるまではブェールス公爵が
後ろ盾になる。
つまり後継人だ。
良くも悪くも色々な人間が寄ってくる
だろう。
伯爵家には執事ロマノの子息である
セログを執事に仕えさせるから
何かあればすぐに連絡しなさい」
陛下とテリウス殿下は色々と
気を使ってくださった様だった
シュエル領から近い旧シャルワット領に
シュエル侯爵が住むらしい。
シュエル父と母は大出世じゃない?
よく冗談で広い屋敷に住みたいとか
もう少し風呂が広ければ…とか
色々と言っていたものね。
リディーは父と母が幸せならいいね。
と思った。
伯爵の元に王宮からのつかいが向かい
伝えたところ
父は震えが止まらず、
母は気絶したらしい。
けれど
「頑張るよ。ありがとうリディー」
という手紙が届いた
それからリディーの元に届いた
リディアーナからの手紙には
新しい爵位に伴う名前の候補が記されていた。
リディーは色々と悩んだが
古代語で勇者を意味するという
「ジュパディー」を選んだ。
リディー・ジュパディー伯爵
それがリディーの名前になり
リディーは忙しくなった
再び貴族の名簿を取り出すと
家門の一族や領地。そして仕事という
役目…
これからは本格的に貴族として
生きていかなければいけない。
領主として領民を守らなければならない
リディーは覚悟を決めて挑んでいった。
迎えた就任式
緊張したリディーに寄り添ってくれたのは
兄のカルロスだ。
「お!リディー今日も綺麗だね」
「ありがとうございます
今日もエスコートお願いします」
その時
カルロスの顔色が悪くなる。
「ちょっと、兄様?どうしたの?」
「あ !! いやぁ……」
「何?」
「ごめんリディー !! 待ってて」
突然走り出したカルロスを唖然と見た
「よし行こう!」
「何なのよ?」
馬車に乗り込むとカルロスはリディーに
謝罪した。
リディーのデビューパーティー数日前
ラウルからプレゼントが届いたらしい
けれどおバカな兄は「自分が渡す」と
ロマノからプレゼントを預かり
そのまま忘れていた。という
リディーはカルロスから渡された
小さな箱を開けると綺麗な髪飾りが
入っていた。
さすがラウルね…
私の好みをわかってくれてる。
そうか…嫌われたと思ってたけど
違ったのかな…嬉しいな。そう思った
手紙には
「リディー、元気かな?
僕は今 騎士の試験を受ける為に寮で
生活してるよ。
今は会えないけれど
リディーのパートナーになれないけど
いつか会おう。
じゃあ またねリディー」
ラウル
リディーはカルロスを睨んだ。
「兄様!私はこの髪飾りを付けて
パーティーに行きたかったわ」
カルロスは詫びとしてラウルの事を
教えてくれた。
リディーが侯爵家に向かった後
ラウルは ナダフォルという騎士寮に
入り騎士試験を受けて合格し
ラウル卿になった事。
まだ騎士団には所属せず
騎士寮で生活をしている事だった。
リディーはカルロスに髪飾りを
つけてもらい王宮を目指した
つづく
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